日本製鉄 韓国「ポスコ」の全株式売却を発表 提携関係は継続

多くの読者さんや視聴者さんはご存じだと思うが、韓国の「ポスコ」というのは日韓基本条約、日韓請求権協定による日本の多額の支援によって成立した企業である。そして、日本製鉄はポスコに多くの技術を提供した。2000年には提携関係ともなった。それから色々あって日本製鉄そのものが合併や吸収などを繰り返して大きくなった。

しかし、鉄鋼分野では中国勢の台頭が著しく、世界中の大手の鉄鋼メーカーですら、もはや、その圧倒的な生産力と利益度外視、ダンピングでの価格攻勢に苦戦を強いられている。

だから、日本製鉄にとってはポスコはわりと重要な提携関係だったのだが、どうやら、もういらないようだ。これはポスコの日本製鉄の技術、電力インフラの変圧器などに使う「方向性電磁鋼板」の製造技術を盗んでいたことが発覚して提訴したことも影響しているんじゃないか。

金をもらって元技術者4人が情報流出に関与したと日本製鉄が述べている。しかも、もっと酷いのはそのポスコの社員がその技術を今度は中国の宝武鉄鋼に売り渡していた。つまり、日本製鉄の技術が裏で中国企業のメーカーに流出していたのだ。21年に日本製鉄が特許権侵害でトヨタと宝武鋼鉄集団を訴えている。

大事な顧客であるトヨタを訴えることを決定した日本製鉄の決断は重い。しかし、やらなければ技術を守れない。そう判断したてことだ。

そして、9月24日韓国「ポスコ」の全株式売却を発表した。つまり、提携関係は続けるとあるが、これは将来に切るという合図である。

では、記事を引用しよう。

日本製鉄は提携関係にある韓国最大手の鉄鋼メーカー「ポスコ」の持ち株会社の株式をすべて売却すると発表しました。売却によって資産効率を高めるねらいがあり、業務面での提携関係は続けるとしています。

日本製鉄が売却するのは、保有している「ポスコホールディングス」のすべての株式となる289万株余りです。

ポスコ株全体の3.42%に当たり、会社によりますと、現時点での資産価値は1150億円にのぼるということです。

売却の理由は資本効率を高めるためだとしていて、市場の動向などを踏まえて売却の時期を判断するということです。

当時の新日鉄は1998年からポスコの株を保有し、研究開発や環境対応で提携していて、株式売却後もカーボンニュートラルや中間製品の相互供給など業務面での提携関係を続けるとしています。

一方、日本製鉄は、アメリカの大手鉄鋼メーカー「USスチール」を買収することで両社の間で合意していて、アメリカ政府の対米外国投資委員会が買収を認めるかどうかを審査しています。

ポスコ「今後も関係は継続していく」

韓国の「ポスコホールディングス」は、日本製鉄が株式をすべて売却すると発表したことを受けて、「日本製鉄とは、2000年から戦略的な提携関係であり、今後もその関係は継続していく」とコメントしています。

日本製鉄 韓国「ポスコ」の全株式売却を発表 提携関係は継続 | NHK | 韓国

資産効率を高めるとか書いてあるが、全株式の3%以上も売却するのだから、もう、ポスコに将来性がないと見抜いているのだ。そりゃそうだよな。こちらも何度かポスコに関しては倒産目前であることを指摘している。

ポスコが倒産すればおそらく韓国史上で最大の従業員、589万人解雇されるので注目しているわけだが、実際、ポスコが生き残る道がない。あのUSスチールでさえ、日本製鉄と合併して生き残るとしている現状だぞ?

韓国のメーカーなんて中国企業に勝てるわけないんだよな。

ええ?そんな中国勢が圧倒的なのかって?ここに面白い画像がある。2022年の鉄鋼ランキングだ。これはUSスチールを買収すれば、世界3位になれますよという記事だが、それもアメリカ大統領次第になっている。

これを見ればわかるが、世界1位は中国企業の中国宝武鋼鉄集団でその粗鋼生産料は13284万トン。2位はルクセンブルクでアルセロール・タミルで6889万トン。3位が中国の鞍山鋼鉄集団で粗鋼生産量は5565万トンである。

4位が日本製鉄。5位が中国企業の江蘇沙鉄集団だ。6位も中国企業の河鋼集団で、7位がようやく韓国のポスコだ。

この時点で中国勢が圧倒的だと理解できるだろう。中国勢だけで世界の鉄鋼メーカー全てに圧倒している。しかも、中国の内需壊滅で余った安い製品が世界中に輸出されていき、それが他国の国産品を駆逐しているわけだ。だから、日本製鉄は低価格帯で勝てないから、高価格帯で勝負しているわけだ。

ポスコが消えるの時間の問題であることはわかるだろう?トップ5にも入れない。そもそも韓国内でも内需壊滅だから鉄鋼需要がないじゃないか。建設業の不振によって不動産PFの不良債権がどんどん積み上がってるだろう。

高価格帯は日本の円安で日本製鉄の鉄鋼。低価格帯ではデフレ+元安で余った鉄鋼が中国メーカーから供給される。板挟み状態であり、ポスコは落ちるしかないのだ。

それはポスコの株価を見てもよくわかる。1年前のピーク時からポスコの株価はほぼ半減している。まじですか?まじですよ!

これを見れば1年前、2023年7月頃には660000ウォンあった株価が、それが9月25日現在で385500ウォンだ。つまり42%減少である。直近の8月には312000ウォンだ。ここからだと52%ぐらい減少か。

なんか韓国の株価ってどこもこんなのばかりだよな。サムスン電子やSKハイニックス、エンターテインメント3社、NAVERやカカオとか、主要な韓国企業の株価を色々見てきたが、どこも大きく下落している。それはコスピがあがらないわけだ。

まあ、日本製鉄の技術を盗んだけではなく、中国企業に売り渡すようなクズメーカーだ。倒産したところで日本人には当然といったところだろう。日本製鉄を裏切ったあげく、中国に技術を売る。そういえばサムスン電子もそうだったよな。

韓国人なんかと関わるから大事な技術は盗まれて、それを他国の企業にまで売られる。まさに例の法則発動だよな。ネットで噂されている倒産確率89.9%まであるかは知らないが、でも、確率的にはかなり高いと思う。

ええ?では、日本製鉄はどうなのかって?ついでに見ておこうか。

日本製鉄も中国企業のメーカーに苦戦を強いられたり、USスチールの買収が難航していることで、株価が1年前よりも-13%ほど下がっている。だが、日本製鉄は国内シェアは順調なので倒産の心配はない。ただ、中国の鉄鋼は脅威なので、それを乗り切るためにはUSスチールを吸収してアメリカ市場に進出したいてことだろう。

日本製鉄 韓国「ポスコ」の全株式売却を発表 提携関係は継続」への7件のフィードバック

  1. ポスコと何らかの関係継続なんかしても、我が国の企業からの一方的な支援、技術供与しか思い至らない。勝手に倒産でも失業でもすればいい。元従業員だか技術者だかしれないがスパイ行為をさせるとか、過去の関係性をかんがえればありえない。たしか300億の賠償金をうけとったはずだが倫理的、道義的に関係継続は出来ないのだが、そこが日本人の甘い所。さて、きょうだっけ?自民党新総裁が決まるのは?8合目までは辿り着いた。あとはテッペンだけ。頑張れ高市早苗!

  2. 派閥解消なんて絵ゾラ事だ。なんで岸田が旧岸田派に投票先を指
    示するのか?最初から派閥解消を拒否していた麻生太郎のほうがマシにうつる。菅義偉なんか無派閥のボスでなんら派閥と変わりない。脅し紛いの言葉で小泉進次郎への投票を強要しているとの話もある。あと数時間で日本の未来が変わる。進次郎に投票する奴の考えがわからん。天下分け目の岐路は目の前だ!

  3. 総裁選一回目の投票では、高市早苗氏と石破茂氏がワンツーFinishをきめた。石破茂氏は予想通り議員票が少なく高市早苗氏は圧倒的だ。総理大臣は多分高市早苗氏じゃないか?進次郎坊っちゃんは伸び悩み上位2人にはいれなかった!日本は救われた!

  4. 石破茂氏が5回目の挑戦で悲願を達成した。高市早苗氏の圧勝かと思いきや石破茂氏が勝ってしまった。さて、これで増税路線で、対中韓の対峙はどうなるのか。最近こそ明るい石破を演出しているが、これで政権交代が現実味を帯びてきた。どちらも財務省の犬。これから大変だ!土壇場で麻生太郎は菅義偉に負けた。

  5. 日本終了のお知らせ。ほんじつ9月27日岸田文雄辞任に伴う総裁選が行われた。
    当選者は石破茂氏で市場は嫌悪。早速株価を下げた。円も再び円相場が進行、いっきに円安が進んだ。これで来る選挙の洗礼で自民党は全壊する見通しだ。この結果に胸を撫で下ろしたのは盟友の小泉進次郎氏と河野太郎氏だ。神奈川ファミリーで入閣するかもしれない。麻生太郎氏は失脚。政界を引退するだろう。おれも健康でカネがあるなら亡命したい。残念だ!ひじょうに残念だ!クッソー(怒)

  6. 総裁選の結果を受けてフッとアタマをよぎった。乾坤一擲麻生太郎と高市早苗が組んで党を割り新党結成に舵を切ったら面白い。どうせ冷や飯食らいの非主流派だ。麻生派と高市シンパで40-50人は集まるのではないか?

  7. ポスコ真っ青、
    日本製鉄からのプラント輸入が消えちゃった、
    高炉改修出来んの?。。。

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