韓国 韓国銀行の金利引き下げ、自営業者に「恵みの雨」だが…内需回復までは時間かかる

韓国 世の中の変化というのは影響が大きければ大きいほど波及するのに時間がかかる。それは国が行う経済対策もその一つだ。米金利が引き下げられてから、勧銀もようやく政策金利を0.25%利下げしたわけだが、すぐに内需が回復して自営業者が立ち直るわけではない。つまり、内需回復までは時間がかかると。

問題は金利下げたから内需が回復するなんて馬鹿の一つ覚えもいいというところだ。中国はほとんどゼロ金利近いに金利だがこれも数年前から下げていった。しかし、内需は回復したのか?むしろ、デフレで内需はさらに死んでいる。

内需を回復させるには金利を下げるのは良いことだ。なぜなら、借金の利息が減るし、貸出金利も下がるので資金を借りやすくなる。でも、それがわずか0.25%で劇的に変わるわけない。

例えば、100万円を年利3.5%で借りたら、一年で35000円利息がつく。それで0.25%利下げなので、3.25%になったとしよう。一年で32500円だ。確かに払う利息は10%ほど減る計算となるが、その10%減ったところで払えなければ意味がないのだ。

しかも、金利を下げることにメリットだけではなく、デメリットもある。米国の経済でも述べたが、銀行預金が大きく減少する。確か韓国の銀行は高い金利で預金者を勧誘して、お金を集めていた。それは1年で満期になる金融商品を償還するためだ。

だが、今年、金利を下げても、適用されるのは少なくとも10月以降だろう。つまり、銀行が預金者に預金+5%分の利子を払う必要がある。それが韓国の銀行に取り付け騒ぎを引き起こす可能性もある。まあ、0.25%の利下げ程度なら、耐えれると思うが韓国の内需を見れば適正金利は0%台だからな。それだけ韓国の庶民や自営業は死んでいる。もう、何百万人が飢餓で苦しんでいても何ら不思議ではないのだ。

例えば、扱いは小さいがこんなニュースがある。それは脱北した朝鮮人が韓国の暮らしがあまりにも貧しくて北に戻ったとか。北の現状については軍が民衆から食べ物を略奪するぐらい食糧危機だ。それよりも北朝鮮がましで、韓国が酷いてことなのか。

それは食べ物の値段が恐ろしく高いものな。既に韓国の飲食物価は世界一であり、野菜や果物を中心に高い。そのあまりの高さは何度も取り上げたが、白菜が2000円とかいわれても、そんなもの買えるかよでおわる。実際、高すぎて売れないので廃棄処分しているそうだ。そして、中国産白菜を大量輸入だ。

飲食物価が高い理由が高金利・高物価で人件費や材料価格の高騰である。自営業は通常営業が終われば副業しないと生きていけない。しかも、頑張って稼いで1日で2000円程度の儲けしかない。これで金利を下げたら、どうにか改善される?そんんわけないという。

では、記事を引用しよう。

韓国銀行の基準金利引き下げが、沈滞した内需を回復させる呼び水になれるだろうか。肯定的な要素であることは明らかだが、効果が期待ほどはかばかしくはないかもしれないという懸念も出ている。

韓国銀行金融通貨委員会は11日に開かれた通貨政策方向会議で、現行3.50%である基準金利を3.25%に0.25%引き下げた。2021年8月から3年2カ月ぶりの通貨政策転換だ。韓国経済人協会は今回の通貨政策転換により家計と企業の年間利子負担額が約6兆ウォン減少するとの予想を出した。崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官はこの日、「基準金利引き下げ決定を尊重し歓迎する」と話した。内需不振を多少なりとも解消できるだろうという期待からだ。

基準金利の引き下げは経済全般に無差別的に波紋を及ぼす。負債に苦しめられる企業と自営業者や庶民にとっては「恵みの雨」の役割をするのは事実だ。だが金利引き下げの効果が実体経済に反映されるまでには時間がかかる。長期沈滞に陥った内需が早期に回復するのは困難という話だ。「通貨政策転換限界論」が出ている背景でもある。

まず通貨政策転換の強度が米国の0.5%引き下げに満たない。政策金利が年5.0~5.25%の米国との金利差は依然として最大2%開いている。タイミングも米国の9月だけでなく欧州の6月よりも遅くなった。その上韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁が金融通貨委員会直後に「金利引き下げは正しいが、金融安定が依然として重要な課題」として「タカ派的引き下げ」に言及するほど今後の金利引き下げにも消極的だ。

西江(ソガン)大学経済学部のイ・ヨンス教授は「0.25%の金利引き下げは経済を圧迫した高金利基調をある程度緩和するという趣旨だ。景気を浮揚するほど急激に緩和的通貨政策に転じたものではない。金利引き下げがこれまで高金利の長期化にともなう衝撃を同じ速度・大きさで回復させると期待してはならない」と話した。

依然として低い「貨幣乗数」も内需を回復させる上での障害物だ。貨幣乗数は通貨量を中央銀行が供給する現金通貨(マネタリーベース)で割った値だ。韓国銀行が1ウォンを供給する時に創出する通貨量を倍数として現す。

韓国銀行によると、7月基準の貨幣乗数は14.8倍だ。2009年の24~25倍から2019年には15倍水準まで落ちた。その後は新型コロナウイルスの流行を受け財政を放出したが、全般的な下落傾向を抜け出せずにいる。韓国銀行が金利を下げ市場に資金が出回っても、家計から企業に、企業から家計に資金が活発に動いて内需を振興させるのには限界があるという話だ。

金利引き下げとともに政府財政を投じてこそ内需を振興させる効果が倍加される。だが税収不足の状況でもあり容易ではない。梨花(イファ)女子大学経済学科の石秉勲(ソク・ビョンフン)教授は、「内需不振の問題は(最近の高金利長期化だけでなく)少子高齢化傾向、既存の産業構造の限界にともなう潜在成長率下落とかみ合わさっている。通貨政策転換が短期的な景気浮揚策にとどまることになりかねないため、結局は経済構造改革と生産性向上により実質所得を増やす方向で解決していかなければならない」と話した。

韓国銀行の金利引き下げ、自営業者に「恵みの雨」だが…内需回復までは時間かかる | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)

まず、家計と企業の年間利子負担額が約6兆ウォン減少という試算。でも、韓国の家計債務は6兆ウォン以上、3ヶ月で増えていたよな。0.25%程度ではだいたい7000億円ぐらいか。そして、勧銀総裁は今後の金利動向では

韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁「金利引き下げは正しいが、金融安定が依然として重要な課題」として「タカ派的引き下げ」に言及するほど今後の金利引き下げにも消極的だ。

つまり、韓銀総裁は米国が金利を下げていくからと、自分らも続いて金利を下げるわけではないと。でも、金利を下げないなら、庶民や自営業は助からないじゃないか。そもそも金融安定とはなんだろうか。一度に金利を下げて銀行の連鎖倒産でも心配しているのか。しかも、専門家も利下げ効果に期待するなと。

西江(ソガン)大学経済学部のイ・ヨンス教授は「0.25%の金利引き下げは経済を圧迫した高金利基調をある程度緩和するという趣旨だ。景気を浮揚するほど急激に緩和的通貨政策に転じたものではない。金利引き下げがこれまで高金利の長期化にともなう衝撃を同じ速度・大きさで回復させると期待してはならない」と話した。

0.25%程度でどれだけ高金利基調が緩和するというのか。少なくとも金利3%以上は高金利じゃないのか。しかも、これから元に戻って内需が回復するわけではないと。

では、何のために利下げしたんだよ?

次のマネタリーベースについて解説はどうしようか。細かな話であるので割愛するが、大事なのは金利0.25%下げたから内需が回復するなんてことはない。ここに景気刺激策を打ち出して内需を活性化に政府が率先しないといけない。

問題は9月までに50兆ウォン以上の税収不足が予想されており、そんな大規模な経済対策をする予算はどこにもないてことだ。これは、韓国企業の業績が悪くて法人税収入が激減したため。昨年は半導体輸出の代表であるサムスン電子は95%減益。SKハイニックスは大赤字だったのだ。

だから今年も税収不足が深刻化した。韓国政府に大規模な経済対策をする余裕がない。金利下げてもこれで効果は限定的なものとなる。そして、専門家は実質所得を増やせという。言ってることはその通りだが、それで韓国はいつ実質所得を増やせたんですかね。確か減っていましたよね。物価上昇に賃金の引き上げが追いついてない。

まとめると金利を少し下げても内需回復なんてしないてことだ。結局、韓国政府が大規模な財政出動で刺激するしかないと。

韓国 韓国銀行の金利引き下げ、自営業者に「恵みの雨」だが…内需回復までは時間かかる」への5件のフィードバック

  1. 企業の、、、いや小売業、、いやあらゆる企業体では設備投資をする。新規の土地取得や建造物から備え付けの設備まで小さな個人商店にいたっては、当面の運転資金までかりることになる。現金で調達できても税制上かりたほうがいいばあいもある。金利が下がれば返済は楽だが、0.25%じゃそんなに違い国はない。銀行ももうからない。いちじ7%きんりになって随分もうかった。それが0金利が続いて刺激がなくなった。アジアの後進国の方が金利が高い。おれなんかいっときバンコクに口座を開設して利息がよかった時期がある。

  2. 活字でよむと韓国の酷さが一層胸に響く。
    白菜が2000円?キャベツが買えない?リンゴが世界一。そんで水道からは赤い虫がでて水が飲めない。韓国は硬水だからミネラルウォーターだ。電気は値上げは確実だけど尹の支持率欲しさに是正できないけど設備投資ができない。軍事に目を向ければ共喰い整備で高価な兵器も宝の持ち腐れ。交通機関は海、陸、空と事故連発。インフラは整備できず舛添都政の時代にソウルの陥没道路の修理に東京都にたかろうとして失敗した。あぁ朝鮮学校の無償化を主張して爆笑されたな。群馬県では慰霊碑を撤去され朝日新聞が恥をさらした。何をやってもダメダメちゃん。世界最優秀民族も大したことない!

  3. 強いインパクトを与えるには、0.25%は低すぎる。やはり米国超えの0.75%、いや1.0%は必要だろう。国の借金+国民の借金で経済活性化を図るのだ。

  4. 今日は日曜日。なので証券取引所はお休みなのだ。あしたからは1370ベースで取引再開なのだ。マジの線を回復させたい韓銀はのっけから韓銀砲を炸裂させる筈だ。本来のマジノ線である1200ウォンは遠い彼方だ。日米はとっくにみはなして見放している。崩壊の道は一直線。迷いようがない。そろそろ祝いの横断幕をよういしようか?

  5. 岸田文雄の落選情報が駆け巡る。どういう意図か知らないが比例復活は辞退している。裏金の責任か?落ちて欲しい。一部小判鮫支持者以外では同じ思いと思いたい。
    いままでは、圧勝してたかも知れないが、正体が割れた今は有権者の良識に委ねたい。落とせば広島一区は英雄だ!受かれば日本中怨嗟の声が上がるだろう。

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