韓国証券市場 本来なら米国の重要な統計である米CPIやPPIなどの発表を控える段階では様子見が多いのだが、そもそもユン氏による戒厳令からの弾劾案不発でのウォン安なので韓国の先行きが不透明尾である以上、介入以外にウォンを上げる材料がない。

今の状況だと、12月の米国の利下げが予定通りに行われても1400を切ることもまずなさそうだ。このまま1400を新標準としてウォン安は続く。でも、この混乱ぶりでは売られるのは当たり前。韓国という国が完全に二分しているのだ。それを止めるには二回目の弾劾案を成立させるしかない。今週にやるらしいからな。

それでは開幕から見ていこうか。スタートは1434.0。スタート値がどんどん下がってるのが面白いよな。1440もそろそろ見えてきたと。

では、チャートをどうぞ。

開幕から1434とヤバイウォンだが、韓銀だってこのまま1440を突破を黙って見ているわけもなく、すぐさま韓銀砲を発射だ。どーん。これによって12時頃には1427ウォンまで上げる。そらからすぐ跳ね返されて気がつけば1433ウォン。おいおい、何やってるんだよ。全然、効果ないぞ。

それで15時半には1432.2．5.3ウォン安となった。しかし、ウォンはここからさらに売られる。時間外でなんとか1430まで押しとどめようとすればハゲタカ砲が火を噴いた。ずどーん。ウォンは急降下。一気に1436ウォンだ。

それから韓銀も必死に抵抗。1440を守ろうと韓銀砲で応戦。しかも、CPIという米国の大事な統計発表前、韓銀も怖いので22時頃までに介入して1427ウォンまで上げている。

因みに米労働省が11日発表した11月の消費者物価指数（CPI）は、前年同月比で2.7%の上昇となっている。市場予想通りだが、インフレ懸念は深まっている。

それでCPI後の朝の6時前は1427ウォンとなっている。まあ、CPIが市場予想通りならウォンを上げるのは難しいだろうな。

次はドル円だ。

ドル円は朝に152円付近だったのだが徐々に上げていく展開で151円30銭ぐらいまで上昇。しかし、いきなり18時に円が売られて152円56銭まで下降。米CPI前に何があったのか。朝の5時には152円61銭となっている。

■2024年12月11日の韓国証券市場

コスダック指数 14.33ポイント▲ 675.92(終値)
総合株価指数 24.67ポイント▲ 2442.51(終値)
ウォン・ドル相場 5.3ウォン安 1432.2(午後３時半現在)