突如、現れた中国発のディープシーク。世界中の株価を一転させた衝撃は未だに冷めないわけだが、昨日、ディープシークがアメリカのオープンAIからデータを不正入手していた可能性について紹介した。
しかし、こちらはアメリカのオープンAIがネットからデータを使って学習していたこともあり、ただ中国企業が開発しているか。天安門事件など特定のワードに反応しないからゴミと決めつけることには賛同はしない。
ディープシークはブレイクスルー。ただのきっかけにすぎないのだ。世の中にはコロンブスの卵という言葉がある。これはアメリカ大陸の発見はだれでもできることだと批判する人々に対して、コロンブスは卵を立てることを試みさせ、だれにもできないのを見て、卵の尻をつぶして立ててみせたという逸話からだ、
これは一見簡単そうなことでも、初めて行うのは難しいというたとえのことだが、まさにディープシークはコロンブスの卵である。誰もが生成AIには巨額の投資が必要だと考えていた。だからビッグテックは高額なチップをより強化するための投資を続けてきた。
しかし、ディープシークはその概念を打ち破った。普通の半導体で高額チップの性能に匹敵する生成AIの開発という道を切り開いたのだ。中国発とか。天安門事件の回答がないとか。正解率が低いとか。そういうのは些細なことなのだ。なぜならディープシークはオープンソースである。
その論文やプログラムは普通に読めるのだ。もちろん、読むには相応の知識が必要で、素人のさっぱりであるが、渦中のエヌビディアがそのものがディープシークについて認めている。そして、今回、紹介するマイクロソフトもだ。マイクロソフトはオープンAIの味方じゃなかったのか。そこはよくわからない。しかし、マイクロソフトも巨額な投資をし続けるには収益性が確保できなければ投資家から売られてしまうのだ。
ディープシークの登場でAIに対する巨額投資を減らすことが可能なら、それも一つの道と判断したかもしれない。ここにマイクロソフトは中国寄りとか。そういう色眼鏡で判断もできるが、大事なのはAIの技術を広く世間に認知させることだと思われる。高いままでは庶民には利用されない。これが現実である。もっと安くコストを抑えることは消費者にとってはプラスだし、何より、AI開発競争においても悪いことではない。
では、記事を引用しよう。
(ブルームバーグ): 米マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は今週初めに同社の株価を乱高下させた中国の人工知能(AI)新興企業DeepSeek(ディープシーク)について、好意的な発言をした。
ディープシークはオープンソースのAIモデル「R1」を発表し、欧米の技術に匹敵するか、それを上回る性能を数分の一のコストで実現できると主張して米テクノロジー業界に衝撃を与えた。
ナデラCEOは29日の決算発表後の電話会見で「ディープシークには、幾つかの真の技術革新がある」と述べ、「今や全てが明らかに共用化されており、広く利用されるようになろう」と語った。
ディープシークの登場を受け、投資家はナデラ氏率いるマイクロソフトがAIインフラに多額の資金を投じる必要性を疑問視。マイクロソフトと提携先のオープンAIがAIモデルの訓練や、ユーザーの問い合わせを処理する推論プロセスをもっと低コストで行うことはできないのかと問うている。
ナデラ氏は「われわれ自身、訓練と推論の両方において、ここ数年に大幅な効率化を実現している」と説明。マイクロソフトは同社のソフトウエアを使いAIモデルとAIハードウエアのそれぞれ新しい世代からより優れたパフォーマンスとコスト削減を引き出してきたと付け加えた。
マイクロソフトはAI製品需要に対応すべく今会計年度にデータセンターに800億ドル(約12兆4000億円)を投じる計画だが、7月1日に始まる2026年度には経費の増加は鈍化すると予想している。
マイクロソフトとオープンAIはディープシークと関連のあるグループがオープンAIの技術から出力されたデータを不正な方法で入手したかどうか調査しているとブルームバーグ・ニュースは28日に報じた。
それでも、マイクロソフトはディープシークのモデルを顧客に提供することをやめていない。マイクロソフトは29日、企業がAIプログラムの設計と管理に使用できる1800以上のモデルをそろえた「アジュールAIファウンドリー」にR1を追加したことを明らかにした。
マイクロソフト、DeepSeekのAIに好意的評価-顧客に提供
ディープシークの登場でより面白いAIサービスがビッグテック以外からも出てきたり、新たにベンチャー企業が参入してくる道が開かれた。マイクロソフトはそれを歓迎しているてことだ。
こちらは別に道具は使い方次第だと思ってるので、天安門事件や中国共産党について触れることが禁句であることを理解しながら利用するのは問題ないと考えている。そもそもオープンAIが普通の半導体でディープシークを逆に作ればいいのだ。
情報やプログラムが公開されているのだからできないことはないよな?今までしなかったのは単なる固定観念だったかもしれない。〇〇は○○のはずだという。一般常識から抜け出すのは難しいのだ。
生成AIの開発には高額チップを使って巨額投資が必要だというのは常識だった。だが、その常識がディープシークの登場で打ち破られた。消費者にとっては悲観的になる材料なんて一つも無い。
むしろ、世界中の企業にとってチャンス到来だ。低予算で生成AI技術やサービスが開発できるなら、それを使いたい企業はたくさんいるはずだ。企業も消費者も喜ぶ案件である。だから、ここで明暗がわかれてきている。
それではフィラデルフィア半導体指数だ。なんと急上昇している。

フィラデルフィア半導体指数はディープシークショックで4800まで落ちたが、それから数日かけて5000まで回復。これはディープシークの登場が普通の半導体需要や生成AI開発において良い材料となると考えた投資家の判断だろう。
だから、こちらはサムスン電子は上がって、SKハイニックスは大暴落するとみている。1月30日まで休みなのでわかるは2月に入ってからになるが、どうなんだろうな。
では、エヌビディアはどうなのか。

なんとエヌビディアは昨日、4%回復していたが、今日は少しマイナスである。フィラデルフィア半導体指数が大きく上昇しても無風だった。投資家がどう判断しているのか。この両極端の動きでわかるんじゃないだろうか。
エヌビディアの収益モデルは崩壊するが、高額チップがゴミになるわけじゃない。エヌビディアはさらに最先端に突き進むだろう。しかし、別に最先端でなくても、同程度やそれに近い性能を低コストで引き出せる可能性が浮上。どちらにせよ。半導体需要が増えるという見方に繋がったわけだ。
そして、ここにマイクロソフトとメタの暗雲もわかれてきた。巨額投資を続けるマイクロソフトとメタはまだまだ巨額投資を続けるようだ。
では、記事を引用しよう。
カネで全ての問題が解決するわけではないが、374億ドル(約5兆7800億円)あればいくらかの問題は解決できるはずだ。
29日に発表された決算報告によると、マイクロソフトとメタ・プラットフォームズの2024年10-12月期の設備投資額は、合計でこれだけあった。この支出はウォール街の予想を上回っただけでなく、前年同期の約2倍に達した。その大部分は生成AI(人工知能)サービスを支える半導体とデータセンターに向けられている。
これはエヌビディアにとって朗報のはずだった。しかし、主要なAI向け半導体メーカーである同社の株価は、2大顧客の決算発表後に時間外取引で下落した。これは先週、中国のAI新興企業が米国の競合他社に比べてはるかに少ないコンピューティングのコストで高度なAIモデルを開発したと主張して以来、エヌビディアの株価が約15%下落するという厳しい展開に続くものだ。
エヌビディアは時価総額が3兆ドルを超える3社のうちの1社であり、このような下落は大きな影響を及ぼす。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、週初の27日だけで米株式市場の時価総額から約1兆ドルが消失した。
マイクロソフトとメタのビジネスは非常に異なるものだが、一つ大きな共通点がある。両社とも現在、年間売上高の約30%を設備投資に費やしており、これはライバルのアマゾン・ドット・コムやグーグルの親会社アルファベットが投じている割合をはるかに上回る。
しかし、投資家はマイクロソフトよりもメタの方に、はるかに大きな自由度を与えている。メタの株価は過去12カ月で約70%上昇したのに対し、マイクロソフト株は市場を下回る約10%の上昇にとどまっている。つまり、マイクロソフトにはAI投資の成果をすぐに出すべく圧力がかかっている。
29日の決算はそれを十分に示すものではなかった。マイクロソフトのインテリジェントクラウド部門の売上高と営業利益はウォール街の予想を下回り、同社のクラウドサービス「アジュール」の増収率も予想に届かなかった。同社はまた、期待外れの売上高予想を発表し、ドル高による悪影響が3カ月前の予想よりも大きくなると付け加えた。マイクロソフトの株価は時間外取引で5%近く下落した。
設備投資に関しては、マイクロソフトは今後2四半期の水準が24年10-12月期の226億ドルと同程度になると予想しており、これはウォール街の予想とほぼ一致している。同社は、ディープシークによる飛躍的な進歩がAIコンピューティング支出の大幅な削減につながるかどうかについては言及しなかった。これはエヌビディアの株価下落を引き起こしている主要な懸念材料だ。
マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は「われわれ自身、長年にわたってトレーニングと推論の両方で大幅な効率向上を実現してきた」と電話会議で述べ、「AIが効率性を上げてアクセスしやすくなるにつれて、指数関数的に多くの需要が生まれるだろう」と付け加えた。
一方、メタのマーク・ザッカーバーグCEOも、まだ支出にブレーキを踏むつもりはないようだ。電話会議で同氏は、多額の設備投資を行う能力が長期的に「戦略的優位」を生むと述べた。「いつかそうでないと分かる可能性はあるが、それを判断するのは時期尚早だと思う」
メタはすでに先週、今年の設備投資を大幅に増やす計画を発表しており、同社のソーシャルネットワーク事業はそれを支えるのに十分なキャッシュを生み出し続けている。同社の広告収入は10-12月期に前年同期比21%増の468億ドルに急増し、営業利益率は7年ぶりの高水準である48%に達した。同社の仮想現実(VR)を手がけるリアリティー・ラボ部門でさえ、アナリスト予想よりも10億ドル少ない損失で済んだ。AI事業の構築に今年少なくとも600億ドルを投じる計画があるため、どんなにわずかな金額でも助けになる。
このようにアメリカのビッグテックは巨額投資を続ける。だが、数兆円を超える巨額投資が果たして全て回収できるのか。こういうのも経済的な話題としては面白い。
ただ、こちらが気にしているのは米中対立の激化である。アメリカがこのまま中国に好き勝手にデータを盗まれて黙ってるわけないんだよな。
しかし、データを不正入手していたから10分の1という脅威的なコストダウンができた。これは一見、正しそうに見えて、おかしな話なんだよな。これは、データを正式入手していたら価格は10倍になるのかという証明にはならない。おそらくならないからな。
それよりも脅威的なのは中国の技術力の向上かもしれない。まさにAIという最先端分野に低コスト革命を呼び起こすに至ったのだ。しかも、ディープシークを作った企業は2年前にできたベンチャーである。そういう意味では凄いんだが、裏で中国政府が支援でもしているんだろうか。
記事を引用しよう。
【東方新報】近年、中国のAI業界は急速な進化を遂げている。その中で異彩を放つのが「深度求索」だ。この企業は、2023年に中国の量的投資ファンド「幻方量化」によって設立されたばかりだが、すでに業界のゲームチェンジャーとなりつつある。なぜ彼らの技術がこれほど話題になっているのか? そして、その急成長の裏にはどんな問題が潜んでいるのか。
■「DeepSeek-V2」の衝撃:AIはここまで安くなるのか
2024年5月、DeepSeekは「DeepSeek-V2」という大規模言語モデルを発表した。このモデルが話題になった理由はその驚異的なコストの安さで、推論コストが100万トークンあたり約1元(約21円)だ。これは、オープンAIのGPT-4やグーグルのジェミニと比較しても破格の安さだ。中国国内の大手テック企業もこの価格破壊に追随し、AI業界全体が価格競争に突入した。しかし、なぜここまでコストを抑えられるのか? その背後には、疑問の声も上がっている。
■「DeepSeek-V3」はLlama 3を超えたか
DeepSeekは勢いを緩めることなく、2024年12月には「DeepSeek-V3」をリリース。このモデルは6710億のパラメータを持つ「MoE(専門家混合)」モデルであり、特定のタスクごとに専門的なサブモデルを動的に活用できるのが特徴だ。
ベンチマークテストでは、メタの「Llama 3.1-405B」やフランスのAIスタートアップ「Mistral AI」を上回るスコアを記録し、一部のタスクでは米アンスロピックの対話型AI「クロード」やオープンAIのGPT-4に匹敵するパフォーマンスを発揮した。
しかし、ここで問題となるのがデータの出所だ。
■ データ不正利用の疑惑
DeepSeekは、大規模なAIモデルを訓練するために膨大なテキストデータを収集している。しかし、そのデータの一部が著作権を無視したものではないかという懸念が浮上している。
DeepSeekのモデルは、オープンソースをうたっているが、トレーニングデータの詳細は明かされていない。しかし、中国国内の一部報道によると、無許可で大量のテキストをスクレイピング(自動取得)しているのではないかとの指摘がある。
公式には中国語主体のモデルとされているが、実際には英語圏の大量のデータも学習していると見られる。欧米の出版社やニュースメディアのコンテンツが含まれている可能性があり、著作権的にグレーな部分がある。
中国ではデータの取り扱いに関する規制が厳しくなっているが、それでも依然としてAI企業のデータ管理に対する透明性は低い。DeepSeekがどのようにデータを収集し、管理しているのか、明確な説明が求められている。
欧米の大手AI企業は、著作権のあるコンテンツを学習させる際、ライセンス契約を結ぶケースが増えている。例えば、グーグルはニュースサイトと提携し、一部のコンテンツを正規に利用している。しかし、DeepSeekにはそうした契約の話がほとんど聞こえてこない。
DeepSeekの技術がいかに優れていても、データ利用の不透明性が続けば、国際的な信頼を得るのは難しいだろう。
■ 若手エリートたちが支える「DeepSeek」
DeepSeekの急成長を支えているのは、清華大学、北京大学、浙江大学などのトップ大学出身の若手エンジニアたちだ。特に、北京大学計算言語学研究所出身の羅福莉氏は、DeepSeek-V2の開発に大きく貢献し、その後小米科技(シャオミ、Xiaomi)に移籍したことでも話題となった。
中国のAI業界は、「BAT(百度<Baidu>・阿里巴巴集団<アリババグループ、Alibaba Group>・騰訊<テンセント、Tencent>)」から「新興スタートアップ」へと勢力図が変わりつつある。DeepSeekのような新興企業が、巨額の資本を持つテック企業に対抗しながら技術革新を起こしているのは非常に興味深い。
■ DeepSeekはどこへ向かうのか?
DeepSeekは今後、マルチモーダル(画像・音声・動画を統合するAI)への進出を計画しているとされる。また、2025年にはさらに高度なLLMの発表も予想されている。
しかし、データの扱いについて透明性を確保しなければ、今後の発展にブレーキがかかる可能性もある。特に、国際市場での展開を視野に入れるなら、データ利用の規範を明確にすることが不可欠だ。
DeepSeekは、単なる「安くて高性能なモデル開発企業」ではなく、AIの倫理やデータ利用のルール作りにも向き合う必要がある。
急成長の裏に潜むリスクをどのように克服していくのか。今後の動向に注目が集まる。
中国AI新星DeepSeek—低コスト革命とデータ利用の懸念
仮にこれが事実なら中国のベンチャー企業は相当、高い技術を持っている。不正でデータ入手を問題にする声は多いが、そういうのは抜きにして彼らがやったことが革命的であることは誰の否定はできないだろう。
なにしろ、世界トップ企業のエヌビディア株を一日で91兆円消失させたのだ。全体では151兆円。これは歴史的事実であり、今後、投資の世界では「伝説」として語り継がれるものだ。
だから、日本のベンチャーだってチャンスはいくらでもあるんだよ。2年前にできた中国企業ができたのだ。願わくばディープシークの登場で、日本のベンチャーが技術革命を起こすことを期待する。
えーと、まあこのサイト俺結構長いけど、
たまには初心者が…と、俺はいいんだけど…
韓国経済からいきなりフェラデルフィア半導体と言われても、
知ってる人対象で無くて…
たまには時々昔みたいにレベル落として…
さて、もうすぐ2月、決算だ、
今度は日経に注目だよ。。。
今日はなんか喋りたい気分、
雑談だ、
俺の娘、前にフランスに行って迷子になり俺は畑でライン、
そしてその後カナダへ飛んだ
で、今朝ベトナムへ…
旦那、尻に敷かれて、いいなり、可哀想、家内怒ってる、
だが家内、六月に娘と2人で沖縄の予約とった、
お〜い、俺と義息子置いて…
まあ無事に帰って来りゃいいや。。。
孫娘の話、
正月に来たんでお年玉あげた、もう20歳だ、
いつも俺の横で家内寝るんだが、全く同じ位置と格好で寝る、
なんでかなー?
で、仕事はどうなのか聞いた、新しく来るお客さんは全てアメリカ人(女性)だそうだ、大学に行かずそっちの道を選んだが…
まあ楽しければそれでいい。。。