ここからは韓国経済の話題だ。
こちらの見立てだとサムスン電子が立て直すのはほぼ無理だと思うのだが、世界中から優秀な人材を集めているなら、一人ぐらい天才が現れてもおかしくない。ディープシークを作ったような技術者がいるかどうかで今後のサムスン危機が乗り越えられるかにかかっている。
つまり、サムスンの問題は根本的に技術を蔑ろにしたことにある。だから、万年赤字企業のSKハイニックスにすら周回遅れにさせられた。サムスン電子がSKハイニックスに技術でここまで負ける。
資本力はサムスンの方が10倍、20倍ぐらいあるんじゃないか。それで負けるというのはよほどのことだったわけだが、ここからはサムスンは復活できるのかというのが今日のテーマとなる。
しかし、最近はトップ3までは勝つというより、トップ1が圧勝するパターンが多い。例えば、台湾のTSMCはファウンドリー事業で6割以上と圧倒的なシェアを誇る。2位のサムスン電子が10%程度だから、その差はあまりにも顕著なんだよな。そして不動の1位なのに、サムスンみたいに慢心もしないのでひたすらさらに技術力を上げて、恐ろしい速度で進化していく。
サムスン電子はファウンドリー事業を立ち上げ、アメリカに工場を建てても誰もサムスン製を買ってくれないので工場停止を余儀なくされた。今年中にファウンドリー事業から撤退するんじゃないかと言われてるぐらいだ。
しかも、サムスン電子は半導体だけ苦戦しているわけじゃない。スマホや家電などは中国勢がどんどん台頭している。以前のようにサムスン製や韓国製は売れない。サムスン製は風呂敷を広げすぎて、結局、色々な企業から各個撃破されているんだよな。
得意な分野に集中している企業にサムスン電子は総合力で地位を維持してきたが、それもどんどん落ちており、今ではサムスン製なんてゴミ扱いである。だから、サムスン電子の大きな失敗は二つだ。事業拡大し過ぎて技術向上を怠った。
確かにサムスン電子のチップの生産量は凄い。だが、その生産設備もアップグレードしないと使い物にならない。毎年、多額の設備投資がかかる。薄利多売で数兆円ほど儲けてるように見えるが、投資を考えたらそこまで儲けてないのが現状である。むしろ、マイナスかもしれない。
こんな状況でトランプ氏が半導体にも関税をかけるという。しかも、対中半導体規制もディープシークの件もあり、強化される可能性が高い。原因を解決しないまま、新たな関税の不安まで背負うことになった。
それで、サムスン電子の会長がこのような危機感を持ってるようだが、既に手遅れだと思うんだよな。
では、記事を引用しよう。
サムスン電子のイ・ジェヨン会長が最近サムスン役員に「サムスンは死ぬか生きるかという生存の問題に直面した」として「経営陣から痛烈に反省しなければならない」と話したことが分かった。
それと共に「『死即生』の覚悟で危機に対処しなければならない」と強調し、最近サムスンが内外で直面した切迫した状況を表わした。
17日、財界によると、三星は役員対象セミナーでこのような内容を骨子とする李会長のメッセージを共有したという。
サムスンは先月末からサムスン電子をはじめとする全系列会社の副社長以下の役員2000人余りを対象に「サムスンらしさ復元のための価値教育」を行っている。
サムスンが全系列会社の役員を対象にセミナーを進行するのは2016年以後9年ぶりだ。
今回のセミナーで映像を通じて伝えられたイ会長のメッセージは、故イ·ビョンチョル創業会長と故イ・ゴンヒ先代会長などオーナー一家の経営哲学内容と共に出てきた。
サムスン側は「役員対象教育で映像の中のイ会長のメッセージ」として「ただしイ会長が直接映像に登場したわけではない」と説明した。
今年初め、新年メッセージとして出そうと準備した内容も一部含まれた映像の中のメッセージでイ会長は「サムスンらしい底力を失った」として「重要なことは危機という状況ではなく危機に対処する姿勢であり、当面の利益を犠牲にしても未来のために投資をしなければならない」と繰り返し強調した。
さらに、技術の重要性も欠かさなかったという。 李会長はこれまで「技術重視、先行投資の伝統を受け継いでいこう。 世の中にない技術で未来を作ろう」、「第一も技術、第二も技術、第三も技術」とし、技術競争力を強調してきた。
今回のセミナーを通じて役員たちは教授など外部専門家たちが眺めたサムスンの危機に対して共有し、危機対処とリーダーシップ強化方案などを模索した。
特にこの席では「実力を育てるより『他人よりうまくやれば良い』という安易さに陥ったのではないか」「相対的な順位に執着したために質的向上がなされていないのではないか」等のサムスン危機に対する外部指摘が相次いだと伝えられた。
一方、セミナーに参加した役員たちには各自の名前と共に「危機に強く逆転に長け、勝負に強いサムスン人」と刻まれたクリスタル牌が与えられたと知られた。
サムスン人材開発院が主管する今回のセミナーは、京畿道龍仁に位置した人材開発院湖岩館で来月末まで順次開かれる予定だ。
製造業が技術の向上を怠った。でも、実際は違う。日本から技術をパクれなくなったんだよな。サムスンの没落はパクれる企業がなくなって自分らでは新しいイノベーションを起こすことができないから、大量生産、低価格販売に逃げたのだ。高性能で付加価値の高い製品が最後は勝つのは見ての通りだ。でも、サムスン電子は楽な方に逃げた。
SKハイニックスより投資額が圧倒的に多くても、技術に雲泥の差がついている時点で、経営陣が無能過ぎたてことだろうな。経営陣は自分の実績が欲しいから、とにかく売上拡大ばかりを狙ったと。だから最後はゴミ扱いにまで落ちることになったと。
では、ネットの突っ込みを見ておくか。
1.パクるしか能ないのだから仕方ない
2.一本足打法の一本足が骨折したらどうするの?小韓
3.結局韓国のピークは超反日政権だった盧武鉉大統領の時代で後は数字の上で誤魔化してるだけだったな
4.俺が確信したのはメモリ半導体が駄目だった2023年にトヨタどころかソニーや日立に業績(利益)負けたことだな
5.10-12月の純利益はサムスンとハイニックスを足して
やっとTSMCと互角…ここまで落ちるとはな
6.サムスン電子はさっさとファウンドリー事業切ったら良いのに
いつまでだらだら赤字垂れ流してるんだか
7.最近そういや聞かなくなったなw
サムスン最高Galaxy最高
サムスン一社で日本の大企業何社分の企業価値
祇園精舎の鐘の声だ
8.大して稼げなくてもスマホ事業は死守しそうな気はするね
サムスンの行く末はメモリ半導体事業がどうなるかが全てだろう
9.そもそも日本製の製造装置やら日本の高性能部材を輸入して製造する、ただの委託製造所だし
パクリにしてはよく頑張った方だろ
今後は台湾やインドネシアの時代よ
日本はそこに納品先が変わるだけ
10.現状、陳腐化して中国に追随されてる商品だけで、将来に向けた新商品無し。
その中で短期借入増やして、やってる事は10兆ウォンの自社株買い。
新規開発に失敗し続けていて、特に全力で投資したファウンドリが大コケして投資丸損。最後の客のPixelどころか自社ギャラクシーのハイエンド機からも排除されて、自ら安物ゴミチップと証明してる。
これから未来は、中国メモリに抜かれるまで、利益で自社株買って株価工作するだけの会社。
以上の10個だ。
ネットの意見も見ればわかるが、サムスン電子はもうオワコンなんだよ。もう、メモリー半導体事業ですら守れるか怪しい。中国企業は半導体でも韓国に追いついている。あと、数年で立場が完全に逆転していても不思議ではないのだ。
今から約20年ほど前おれは今の嫁と結婚するために、フィリピンはマニラにいた。で、デッカいスーパーとデパートを融合したようなSM.シューマートという巨大な店があり、そこで携帯電話が沢山うられていた。中でもSAMSUNGのロゴのヤツが高級品で人気があった。高級といっても2万位で買えたものだ。今はどうか知らないが倒産のピンチとはな。あのSAMSUNGがなぁ。タイもフィリピンも中国も巨大な看板が沢山あった。空港にはデカいテレビがあり日本のメーカーより余程目立っていた。月日はいろいろな変遷をもたらす。あの頃が懐かしい。いまとなっては夢だけど、、!