韓国の国家総負債、6200兆ウォン初めて突破…GDPの2.5倍

ここからは韓国経済の話題だ。

韓国の国家債務が順調に増えている。ユン政権は国家債務急増をムン君のせいにしてきたが、ムン君の時代はコロナ禍という大きな財政出動が世界的にデフォルトであった時代だ。

だからコロナのせいだといえば、それなりに納得の理由になるんだが、じゃあ、ユン氏がムン君を遙かに越えて借金を急増させているのはどうしてなんだよ。

ええ?コロナ禍の後でインフレが起きて、米金利上昇とともに、韓国も金利を引き上げたから?経緯はその通りなんだが、そもそもユン氏や韓銀総裁の経済対策は全て失敗に終わったから、ここまで韓国の負債が増えたのである。しかも、ついに6200兆ウォンだ。GDPの2.5倍とか。すごいよな。そろそろ公式ですら莫大な借金を隠せなくなってきたと。

よく聞くの主張として、韓国は国家債務はGDP50%と低いから大丈夫とか。確かに国家債務だけなら1150兆ウォン突破した程度だと思われるが、それよりも韓国には隠れ負債が山積みだろうに。全体で6200兆ウォンとか。国家も、企業も、自営業も、庶民もどんだけ借金抱えてるんだよという話だ。これで大丈夫とか思っているなら好きにすればいいんじゃないか。

借金というのはある基準を超えたら爆発的に増加していくからな。しかも、2024年は予算削減するとかいいながら、結局、ほとんど予算削減すらできず、70兆ウォンの税収不足でしたよね。2025年には税収増えるんですかね。サムスン電子やSKハイニックスは半導体で稼いだので税金払ってくれるかもしれないが、それ以外は駄目なんじゃないか。

では、記事を引用しよう。

韓国政府、家計、企業が負った借金をすべて合わせた「国家総負債」規模が6200兆ウォンを突破した。国内総生産(GDP)の2.5倍に達する水準だ。

20日、国際決済銀行(BIS)の資料によると、韓国の昨年7-9月期末の韓国ウォン基準の非金融部門への信用は6222兆ウォン(約632兆円)だった。昨年同期比約250兆ウォン(4.1%)、前期比約55兆ウォン(0.9%)増えた。

総負債の内訳は企業負債は2798兆ウォン、家計負債は2283兆ウォン、政府負債は1141兆ウォンだった。

非金融部門への信用は国家間の比較のために資金循環統計を基に主要経済主体である家計と企業、政府の負債を合算した金額だ。

通常、国家総負債、または総負債と称する。

部門別で見ると政府負債比重が最も低かったが、最近の増加率は最も高かった。

政府負債は2023年7-9月期末1020兆ウォンから昨年同期末1141兆ウォンに、1年間で約120兆ウォン(11.8%)増加した。

同じ期間、企業負債は約80兆ウォン(2.9%)、家計負債は約46兆ウォン(2.1%)それぞれ増えた。

国際金融協会(IIF)の世界負債(Global Debt)最新報告書によると、昨年10-12月期基準で韓国の対GDP比家計負債比率は91.7%で、世界38カ国(ユーロ地域は単一統計)中2位を記録した。韓国よりも比率が高いのはカナダ(100.6%)が唯一だった。

ただし、対GDP比総負債比率はやや下落する傾向だ。

昨年7-9月期末の対GDP比総負債比率は247.2%で、2021年4-6月期末(247.0%)以降、最も低い水準を記録した。

この比率は2023年4-6月末(252.9%)をピークに下落に転じた後、5四半期連続で下降線を描き続けてきた。

対GDP比企業負債比率は2023年7-9月期末(114.7%)以降、4四半期連続で下落し、昨年7-9月期末は111.1%だった。家計負債比率は2023年7-9月期末(94.5%)から4四半期連続で下落し、昨年7-9月期末は90.7%を記録した。2020年1-3月期末(90.0%)以来最低値だ。

政府負債比率は2022年10-12月期末41.5%から2023年1-3月期末44.1%に増加したが、その後昨年1-3月期と4-6月期末にそれぞれ45.4%、7-9月期末45.3%などほぼ同じような水準を維持した。

総負債規模はコロナ禍の真っ最中だった2021年1-3月期末に5000兆ウォンを初めて越え、その後も引き続き増加して2023年10-12月期末には6000兆ウォンを突破していた。

韓国の国家総負債、6200兆ウォン初めて突破…GDPの2.5倍 | Joongang Ilbo | 中央日報

これなんか家計債務や企業債務が改善したように書いてあるが、単に基準年を変えただけであって、それを改善したように見せかけているだけという。だから、実際は改善なんてしてもいないという。

面白いのはここだよな。

政府負債は2023年7-9月期末1020兆ウォンから昨年同期末1141兆ウォンに、1年間で約120兆ウォン(11.8%)増加した。

ムン君が借金を増やしたと散々、批判しておいて、自分らは過去最高に12兆円ほど借金を増やした。ユン氏の経済対策がまともだとか思っている日本人はもっと現実を見た方がいいぞ。明らかにムン君の頃より、悪化しているからな。

問題はこの韓国経済の動向がそのまま新しい大統領を選ぶときの選挙に大きく左右されてるてことだ。家計の借金が増やしまくりでは明らかに消費が萎縮する。企業も高金利で返済厳しく、設備投資する資金がない。景気はどん底よりもさらに落ちていく。

2025年に未曾有の韓国経済危機が国民の与党への選挙票に大きく響くのはユン氏の支持率が戒厳令前に17%まで落ちていたことでもわかるだろう。与党は勢いがあるうちに選挙をやって勝ちたいわけだが、裁判所の遅延行為で与党熱も冷める恐れがある。さらに経済が悪化するのも予想される。

逆に危機感を持った野党支持派がロウソクデモを盛り上げて支持を増やすかもしれない。

次の大統領がイ・ジェミョン代表でなくても野党候補になれば、国会でのねじれは解消されるので、韓国にとっては一番望ましいわけだが、与党の候補が勝てば、野党は国会での圧倒的な有利はそのままなので、結局、戒厳令前に戻るだけという。

このように今後の経済動向は韓国の大統領選に大きく影響を与えるので、こちらとしては経済の現状を正確に読み取り、それを選挙にどう反映していくかを見極めるのが焦点となっている。でも、野党候補が勝っても韓国経済を立て直せるかはまた別問題なんだよな。

韓国の国家総負債、6200兆ウォン初めて突破…GDPの2.5倍」への3件のフィードバック

  1. 国家ぐるみの借金が6200兆ウォン。日本円で650兆位か。日本の国家予算に匹敵するレベルでどう足掻いても助けようがない。日本国民にしても韓国を助けるために税金を納めているわけではない。一兆4千億の拠出を決めた岸田文雄-鈴木俊一の親戚ラインが当選することに違和感がある。日本の選挙民はバカなのか?何時も思う。バカがいるから民意があがらない。政治のせいじゃない。奴らを選ぶ民意がわるい。自分達の生活を苦しくしているのは国民だ。バカを駆逐しなければいけない。

  2. 正確には日本の国家予算は115兆5千万ちょっと。内、社会保障費が38兆円程で韓国ほど滅茶苦茶な数字ではないが危機的水準だ。なのに役人は医療費助成や生活保護など外国人にも支給している。これをキチンとしなくてはいけない。少なくとも相互主義にしなくてはならない。野放図な支出は禁止せねばならない。あとはキチンと税金を払わない輩には母国へ送還するべきた。

  3. やはり金利を引き下げる以外、道はないのでは。既にウォンは売られているのだ。今更米国との金利差を気にしても仕方あるまい。金利引き下げで景気が回復すれば、ウォン売りにも歯止めが掛かるかもしれない(淡すぎる期待だなぁ)。

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