ベネズエラ産原油に「二次的関税」、トランプ氏の新たな貿易手段に

今週、韓国はスーパーウィークとか。イ・ジェミョン代表やユン氏の進退が決まるかもしれないということで注目しているのだが、予定通りだと今日はイ・ジェミョン代表にとって運命の日となる。それと韓国では24日、同時に40カ所以上の山火事が発生して被害を拡大せており、現時点で消化すらできてない。

イ・ジェミョン代表やユン氏の進退の裏で起こる山火事という異常事態。そもそもこういう山火事を防止するために、山火事の監視員がいたんだろう。何の役にも立ってないじゃないか。このように色々と取り上げること盛りだくさんだが、まずは米国での新関税については見ておく必要がある。

なんとトランプ氏がベネズエラ産原油やガス輸入国に25%関税を課すと発表。これによってトランプ関税は二次関税まで及ぶことがわかった。

そもそもベネズエラから原油やガスを輸入したら25%関税ってどういうことなんだよ。日本は輸入しているんだろうか。チャットGPTに聞いてみようか。

現在、日本はベネズエラから原油を輸入していないようです。ベネズエラの原油輸出は主にアジア諸国や米国向けに行われていますが、日本はその輸入先には含まれていないようです。

どうやら日本は輸入はしてないようだ。ソース先はジェトロだったので確実だろう。つまり、第2の関税は日本には一切関係ない。では、韓国はどうですか?どうやら韓国も輸入はしてないようだ。つまり、直接的には関係ないと。でも、中国潰しなので韓国にとってはダメージが出てくる。

では、記事を引用しよう。

トランプ米大統領はベネズエラ産原油・ガス購入国への25%の関税発動を発表することで、「二次的関税」という新たな経済的手段を打ち出した。

  大統領令によって正式に確認された今回の措置では、すでに米国の厳しい制裁下にあるベネズエラから原油・ガスを購入する国々は、米国との貿易において25%の関税を課される可能性がある。

  「これは経済戦争における新たな概念だ」と話すのは、ライス大学ベイカー公共政策研究所で中南米エネルギー政策を担当するフランシスコ・モナルディ氏だ。「どのようにして強制力を持たせるのかは、もちろん不透明だ」という。

  トランプ氏は今回の措置で、関税と「二次的制裁」(制裁対象と取引する第三国や個人への金融制裁)を組み合わせた新たな手段を打ち出したように見える。二次的関税の対象は、ベネズエラ産原油の取引先として知られる米国、スペイン、インド、そして闇市場まで多岐にわたる可能性がある。

  このうち米国、スペイン、インドはそれぞれ石油大手シェブロン、レプソル、リライアンス・インダストリーズが保有する正式なライセンスの下で取引を行っている。一方、闇市場での取引の中心は中国だ。

  「ベネズエラ産原油の闇市場は実質的に中国が担っており、今回の措置で最大の標的となっているのは中国だ」と、前出のモナルディ氏はみている。「中国に矛先を向ける意図がなければ、二次的関税を導入する必要はなかっただろう」と指摘する。

  トランプ氏が署名した大統領令では、ベネズエラ産原油を直接または間接的に輸入する国に対し、4月2日から25%の関税を課すかどうかの判断をルビオ国務長官に委ねている。

  大統領令に二次的関税の対象国が明確に記載されているわけではないが、中国に関税が課された場合には、それが中国本土にとどまらず、香港とマカオにも適用されることが明記されている。ベネズエラを除いて、名指しされたのは中国だけだ。

  トランプ氏はかねて金融制裁の発動に否定的な姿勢を示しており、今回の措置はトランプ氏にとっては理にかなったものだ、と専門家は指摘している。トランプ氏は制裁が脱ドル化を招くと懸念する一方、関税は交渉手段としても、歳入を得る手段としても利用できると考えている。

  ベッセント財務長官はトランプ氏の関税活用について、主に3つのカテゴリーに分類できると説明している。交渉におけるレバレッジ(交渉材料)、2期目で目指す減税延長のための原資確保、米国に優位な形で貿易不均衡を是正する手段の3つだ。

  米国家安全保障会議(NSC)の元シニアディレクター(国際経済・競争力担当)、ピーター・ハレル氏は「トランプ氏にとって関税の利点は明確だ。相手国が要求に屈せず、実際に関税を発動することになっても、少なくとも『現金収入』が得られるという点に価値を見出している」と話した。

ベネズエラ産原油に「二次的関税」、トランプ氏の新たな貿易手段に – Bloomberg

気になるのはベネズエラから原油を輸入しているのはアメリカも含まれている。しかも、それはエネルギー大手のシェプロンである。それで調べていくとシェプロンはさっさとベネズエラから撤退しろと米国政府から要請されているようだ。しかも、4月3日までにベネズエラとの合弁事業は清算しろてことで、従わない場合はシェプロンヤバイと。

そもそも日本人からすればベネズエラってどういう国なんだよってレベルだよな。チャットGPTに聞いておくか。

ベネズエラは南アメリカ北部に位置する国で、カリブ海に面しています。首都はカラカスで、公用語はスペイン語です。豊かな自然と文化を持つ国で、世界最大の原油埋蔵量を誇る産油国でもあります。また、エンジェルフォールやカナイマ国立公園など、観光名所も豊富です。

日本との関係については、1938年に外交関係が樹立されました。第二次世界大戦中に一時中断しましたが、1952年に国交を回復しました。現在では、原油や鉄鉱石、アルミニウムなどの輸入を通じて経済的なつながりがあります。また、ベネズエラは日本から自動車などの機械類を輸入しており、重要な貿易相手国となっています。

さらに、両国はエネルギー分野を中心に協力関係を築いており、環境保全や技術協力などの分野でも連携しています。

このように表面的には日本もベネズエラとの交易を行っていると。でも、上の記事では原油は輸入してないとあるのに、こちらは原油や鉄鉱石、アルミニウムなど輸入しているとあるな。どっちなんだよ。

資料を読む限りでは原油はでてこないな。日本が輸入しているのはカカオ豆や銅のくず、アルミニウムインゴットが大半だ。他にもラム酒や冷凍タコなど。

逆に輸出品は自動車やエンジン、バイクやその部品などの乗り物系の製造業関連が多い。というかほぼそうだよな。タイヤとかエンジン部品とかもそうだしな。

もう一つ資料を出そうか。なんで中国潰しなのかという。

左が輸出。右が輸入品。

実はベネズエラは輸出も輸入も中国との貿易が大きなウェイトを占めている。2023年には中国は減ってブラジルが増えたが、2024年にはアメリカの経済制裁が復活しているので、2024年にはもっと中国依存しているんじゃないか。

輸入を見ればほぼ中国依存だ。しかも、世界的な中国の輸出攻勢で2023年は67%も伸びている。ヤバいな。完全にベネズエラは中国に取り込まれているんじゃないか。これは2023年のデータだからな。2024年はもっと酷そうだもんな。

これだけ見ても中国製品が世界市場で猛威を振るっており、どんどん国内産業を潰している現状が見て取れる。そして、中国はベネズエラから原油やガスを輸入していると。しかし、こうしてみると米国の制裁が始まる前からベネズエラから各国輸入が減っているな。中国だけだぞ。大きく増えてるのは。イランやベルギーも増えてるから金額はたいしたことないからな。

このベネズエラ原油やガス購入している国への関税は予想が難しい。中国は大打撃だろうが、ブラジルもヤバイだろう。南アメリカ諸国は当然、ベネズエラとは近所なので色々と貿易しているだろうしな。

ベネズエラ産原油に「二次的関税」、トランプ氏の新たな貿易手段に」への1件のフィードバック

  1. ベネズエラが産油国とはしらなかった、アメリカ大リーグに選手を送り込むイメージ。中国牽制の課税ならトバっちりだな。日本政府はアメリカのポチだからな。産油国ならば魅力的なんだけどダメだな。気の毒に。

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