カナダG7も終わり、毎日、特集を組んできた当サイトであるのだが、既に総括も終えたのでここからは通常営業に戻る。といっても、やることは韓国経済を看取ることであり、イジェミョンが何をしていくかを今後、数年間見ていくことになる基本方針に変化はない。
さて、G7が終わり、イジェミョンも韓国に戻った。しかし、最大の目的であった米韓首脳会談も不発になったことでイジェミョンは早期に米韓首脳会談を実現させなければいけない。つまり、トランプ氏に会いにホワイトハウスに行くか。何らかの国際会議に出席して、そこでトランプ氏と米韓首脳会談を申し込む必要がある。
それでクローズアップされるのが6月24日から25日に開催される「NATO首脳会合」である。当然、日本の石破総理は出席するので、オランダのアムステルダムに24日から出かける予定となっている。しかし、G7と異なり、NATO会合は非情に軍事的な要素が強いというか。そもそもNATOとは北大西洋条約機構の略称であり、軍事同盟である。これは世界最高レベルの安全保障機関。ロシアのプーチンですら恐れる世界最大の軍事組織といってもいい。
すでにウクライナ戦争でNATOについてはわりと有名になったとおもうが、とりあえず、チャットGPTでおさらいしておこうか。まあ、おそらく知っている内容だと思うが、復習程度に軽くだ。
NATO(北大西洋条約機構)は、1949年に設立された集団防衛のための軍事同盟で、現在はアメリカやヨーロッパ諸国を中心に32カ国が加盟しています。
NATOの基本情報
正式名称:North Atlantic Treaty Organization(北大西洋条約機構)
本部所在地:ベルギー・ブリュッセル
設立目的:加盟国の自由と安全を、政治的・軍事的手段で守ること
中核任務:
集団防衛(第5条)
危機管理
協調的安全保障
第5条:集団防衛の原則
加盟国の1つが攻撃された場合、それを全加盟国への攻撃とみなして共同で対応するという原則です。これはNATOの最も重要な柱であり、抑止力として機能しています。
最近の動き
フィンランド(2023年)とスウェーデン(2024年)が新たに加盟し、北欧の安全保障が強化されました。
ウクライナは加盟を希望していますが、ロシアとの軍事衝突が障壁となっています。
日本は加盟していませんが、NATOとは安全保障分野での協力を進めています。
活動範囲の拡大
冷戦時代はソ連への対抗が主目的でしたが、現在はテロ対策、サイバー防衛、海洋安全保障など、より広範な安全保障課題にも対応しています
チャットGPTが便利なのは最新情報も網羅しているてことだ。こちらが持っている電子辞書ではNATOについて調べると加盟国が28カ国とあるんだが、ウクライナ戦争で、フィンランドやスウェーデンが加盟したことでNATOは現在32カ国となっている。
それで重要なのはNATO加盟国が攻撃された場合、全加盟国で共同対応するてこと。だから、ロシアが欧州を狙えば、欧州やアメリカと戦争することになる。プーチンはウクライナがNATO加盟しようとしていたことを理由に戦争を仕掛けた。
後、たまに誤解されるが日本はNATOに加盟しているわけではないが、ウクライナ戦争を見る限りではNATOへの加盟もこの先、重要となるかもしれない。だから、石破総理はNATOの協力体制作りにNATO首脳会合に出席する。
日本がNATO首席会合に出席するのは見ての通りなんだが、こちらのメインである韓国についてここから突っ込んでいく。まず、2025年6月21日現在においてイジェミョン大統領はNATO首席会合に正式参加を表明していない。
NATO首席会合については韓国はカナダG7のように招待されてないわけではない。すでにNATOから招待を受けているが判断は保留となっている。これは大手メディアのソースがいくつもあるので確実だ。では、なぜ韓国は判断が保留にしているのか。簡単に言えばNATO首席会合については韓国の参加は「踏み絵」である。
では、朝鮮日報の記事を引用しよう。朝鮮日報はブルーチームよりなのでNATO首席会合に参加したほうがいいという意見が強い。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は24-25日にオランダで開催されるNATO(北大西洋条約機構)首脳会議に出席するか今も決めかねているようだ。NATO加盟32カ国の多くが自由民主主義陣営の主要国であり、2022年のロシアによるウクライナ侵攻後は韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国(IP4)を招待してきた。韓国は3年連続でNATO首脳会議に出席したため今回4回目となる招待を受けた韓国からは、李在明大統領が出席することになる。
NATOのルッテ事務総長は先日の会見でロシアによるウクライナ領土占領に言及し「中国も台湾に侵攻できると考えるかもしれない」と警戒感を示した。これは東北アジアの安全保障環境を根本からひっくり返す事態だ。ルッテ事務総長の発言は、ロシア・中国・北朝鮮などの全体主義勢力拡張に対抗するために、大西洋と太平洋の自由民主主義陣営が共同で対応することの必要性を訴えたのだ。しかし北朝鮮も中国もロシアも韓国のNATO首脳会議参加を強く批判してきた。
韓国はここ数年、G7(先進7カ国)やNATOの会議や会合にたびたび招待され、国際秩序に関する議論にも加わっている。これは世界において韓国の存在感がそれだけ高まったことの証しだ。しかし今回NATO首脳会議に出席しないとなれば、その事実はたちまち世界にはっきりと認識されるだろう。米国をはじめとするNATO加盟国は李在明大統領と今の韓国政府が前の政府とは違ってロシア、中国、北朝鮮の顔色をうかがっていると判断するはずだ。
李在明大統領は「実用主義外交」を訴えてきた。NATO首脳会議は米国のトランプ大統領や各国首脳全員と顔合わせできる貴重な機会であり、また欧州に武器や原発を輸出し、ウクライナ復興に参加する機会も得られるだろう。しかし不参加となれば韓国の共に民主党政権に対する同盟国や友好国の疑念が一層膨らむのは間違いない。国際政治においてその得と失が100対0になることなどあり得ない。NATO首脳会議出席により払うべき代償も当然あるだろう。しかし不参加による国益へのマイナスの方が間違いなくはるかに大きいはずだ。
ニュースは以上。
NATO参加を嫌うのは中国や北朝鮮、ロシアを敵に回したくない。つまり、NATO首脳会合とは自由民主主義陣営、ブルーチームの軍事同盟における最大の集まりであり、そこに加盟してなくても参加するてことは、自分たちの立ち位置を何処に起きたいかが明確なメッセージとして国際社会に伝わるわけだ。
ただ、イジェミョンの外交の基本方針に国益中心の実用外交というものがある。なんですか。それ。これは尹錫悦が日米に土下座外交してきたことで、韓国の国益が大きく損なわれたことによって、もっとも韓国の国益とやらを追求する外交方針。ぶっちゃけ。掲げているだけで、直近の日韓首脳会談の内容を見てもそれはできてない。
国益重視するなら、大陸棚についての問題は石破総理に早急に尋ねておかないといけなかった。でも、お情けで日韓首脳会談を開いてもらった条件が歴史的なことに触れないというものだったとこちらは推察しているので、それはできなかった。シャトル外交がどうとか。日韓国交税正常化60周年とか。どうでも良い話題ばかりで日韓が対立する話が全く出てこなかった。
だから、実際、何の中身もない挨拶会談だといっていい。和やかに会談するのはいいんだが、衝突恐れていては国益は守れない。実益外交とはほど遠いてこと。
日韓慰安婦合意破棄とか。徴用工問題への日本企業への賠償要求とか。日本にやることはたくさんあったはずなのにだ。
さて、イジェミョンに残された時間はあまりない。石破総理が24日に東京を出発するということは、地理的に日本に近い韓国も、その日までに参加するかどうかを決める必要がある。そこで問題になってくるのは「直近」の外交だ。
直近の外交?そういえば、イジェミョンは呼ばれてもいないカナダG7に勝手に参加して、韓国が国際社会の舞台に帰ってきたことを知らせるとか。G7はそういう場所でもないのに述べていたよな。
少し触れたがG7も自由民主主義陣営の集まりであり、そこに呼ばれもしないで参加。カナダが来たければ勝手に来い、アウトリーチならいというスタンスだったのも、韓国の立ち位置を明確に見極めるためだ。G7に参加=ブルーチームということ。
でも、彼の目的はブルーチーム参加ではなく、トランプ氏に会いに行ったわけだから、それもできてないのにブルーチーム陣営だと表明した。これが果たして実益外交なんだろうか。
そしてG7に参加したなら、NATO首席会合にも、もちろん、韓国さんは来ますよね?まさか裏切りませんよね?カナダを始め、ブルーチーム陣営がイジェミョンの喉元にナイフを突きつけて脅迫している状態となっている。参加しない場合、ブルーチーム陣営から距離を置くという国際的なメッセージをとなるので、ハブられるのは間違いない。
でも、参加したら中国やロシア、北朝鮮が黙っていない。あれ?イジェミョンさんもしかして大ピンチ?ええ、大ピンチです。呼ばれてもいないのにG7参加して彼が何を失ったか。
そういうところに注目してNATO首席会合に参加するか、どうかを見ていくのも面白いだろう。イジェミョンの最大の誤算はG7でトランプさんが初日で帰って、米韓首脳会談が不発に終わったこと。アメリカがイジェミョンをどうでも良い扱い。むしろ、センシティブ国家に認定しているのに敵視すらしている。しかも、それだけではない。
韓国は自動車関税、鉄鋼・アルミニウム50%、相互関税25%などをトランプと協議して、減少させないと韓国の産業が壊滅的な打撃を受けるてこと。
実際、イジェミョンは蝙蝠外交を宣言しているわけだが、今の国際情勢でそれをするのはどの時代よりも難しい。ムン君の時代はそれがなんとかできた。しかし、ウクライナ戦争で世界は大きく変動して、ブロック経済政策と移行する流れができており、それにともないチーム分けが進んでいる。
こちらは韓国経済を16年ほど看取ってきて、韓国の外交もそれなりに見てきたわけだが、今の韓国の外交は安全保障と経済が切っても切れない関係となっている。今までは経済は中国依存。安全保障は米国というものだった。
ところが米韓FTAがトランプ関税で事実上、無効となったことで韓国はアメリカに経済まで握られてしまったのだ。なら、中国切ればいいじゃないかと思うかもしれないが、中国の貿易依存はユン政権ですら確実に増えていた。つまり、参加しようが、しなくても、韓国は痛い代償を支払うてことだ。
どれだけ痛いかを比喩的に表現すれば、韓国がNATO首席会合に参加すれば、左からナイフで心臓を一刺しされる。参加しなければ右からナイフで心臓を一刺しされる。ええ?どっちでも致命的損傷じゃない?その通りだ。
朝鮮日報は左から心臓を刺されても、参加した方がいいと述べるが、イジェミョンは北朝鮮との融和に積極的に取り組んでいる。アメリカ大嫌いな北朝鮮がイジェミョンの参加をどう思うのか。腸が煮えくりかえるほどだろう。中国やロシアだってそう。
参加しない場合、トランプ氏との首脳会談がまた遠ざかる。参加してワンちゃんをかけるという手もあるが、残念ながらG7と違ってNATO首脳会合は大人数なんだよな。32カ国に日本のようなゲスト国が来るんだから、トランプ氏に面談する機会なんて早々訪れない。アポなし突撃で挨拶や記念撮影すら難しい。
では、朝鮮日報の記事だけでは偏るのでハンギョレ新聞も見ておくか。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は、来週15~17日にカナダで開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)への初の出席に続き、24~26日に開催される北大西洋条約機構(NATO)への出席問題についても検討している。与党「共に民主党」の一部からは、国内の懸案が山積している就任初期に、あえて多国間首脳会議に相次いで参加し、中国やロシアなどとの緊張を招く必要はないとする意見が出ている。ただし、「不参加」自体が不必要な解釈を生みかねないという主張も無視できない。李大統領が「国益中心の実用外交」を掲げているうえ、G7サミットへの出席の決定ですでに首脳外交に着手しているだけに、NATO首脳会議にも参加する可能性が高いとする話が出ている。
大統領室関係者は12日、ハンギョレの電話取材に「NATO首脳会議への出席は最終確定されていない状態」だと述べた。しかし、同関係者は「各国首脳との電話会談やG7サミット出席の決定などによって、首脳外交に弾みがついているため、大統領がカナダ訪問後に外交状況をみて、政治的に判断するだろう」として、余地を残した。外交部当局者も同様に「NATO首脳会議に出席するかどうかは、韓国・NATO間の協力の進展の傾向や、諸般の国内外の条件などをみて検討していく予定」だと明らかにした。ただし外交部は、李大統領が出席を決める場合に備え、儀典や行政だけでなく、NATOとの協力などの内容面の準備も進めている。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領は、NATOが日本、オーストラリア、ニュージーランドとともに韓国をインド太平洋4カ国(IP4)に分類して会議に招請した2022年から、3年連続でNATO首脳会議に参加してきた。しかし、李大統領の側近の間では、就任直後に開かれる多国間首脳会議への出席については立場が分かれていた。韓国が安全保障分野では一貫して米国などの西側諸国と協調していくというメッセージを示すためには参加が望ましいとする側と、大統領職引き継ぎ委員会の期間なしで「弾劾政局」の国政空白を埋めなければならないため、いったんは出席を見送るべきだとする側だ。特に与党の一部では、NATO首脳会議は西側中心の外交を繰り広げてきた尹錫悦政権の「価値外交」の動きの一つの軸であるだけに、十分に準備されていない状態で出席した場合、李大統領の「実用外交」も場合によっては最初のボタンのかけ違いが生じうるという恐れがあった。
ただし、大統領室の雰囲気は、微妙ながらもNATO首脳会議に参加する方向に傾きつつある。大統領選挙運動のころから多国間会議への出席を強く主張してきたウィ・ソンラク国家安保室長が、イ大統領の最側近として助言をしているうえ、実用外交を掲げた李大統領は、なるべく様々な舞台で主要国の指導者との関係構築を試みるべきだとする意見が強まっているためだ。また、すでにG7サミットへの出席を決めた状況でNATOの招待を断るとなると、それ自体が外交的メッセージになるという負担もある。大統領室の別の関係者は「カナダでも繰り返しNATO首脳会議への出席を要請されるだろうから、断るのは難しいのではないか」と述べた。
ニュースは以上。
これはG7前、6月13日に掲載された記事なので、カナダでNATO首脳会議への出席を要請されたかどうかはチャットGPTにきいておこうか。こちらはニュースでみたことはない。
現時点で確認できる公的な報道や大統領室の発表では、カナダG7サミットの場でNATO首脳会議への出席が直接的に要請されたという明確な事実(=公式な要請の場面や発言の記録)は確認されていません。
ただし、韓国大統領室の関係者が「カナダでもNATO首脳会議への出席を要請される可能性が高い」と述べていたことから、外交的な期待や圧力があったことは示唆されています2。また、G7期間中にイ大統領はカナダのカーニー首相を含む複数の首脳と会談していますが、その中でNATOに関する具体的な要請があったかどうかは、公式記録には明記されていません4。
つまり、「要請されたと報じられている」という表現は、外交関係者の観測や大統領室のコメントに基づく推測的な報道であり、G7の場で明確にNATO出席を要請されたという一次情報(発言録や共同声明など)は現時点では確認されていないというのが正確なところです。
もし、今後の外交日程やNATO側の公式発表で新たな情報が出れば、より明確になるかもしれません。
このようにチャットGPTにきいても、一次情報となる公式記録やメディア報道はないと。そりゃ、こちらも見ていないのであったら驚いたのだが、やはり、なかったと。
まあ、でも、カナダからすればG7に勝手に参加して、NATO首席会合に出ないなんてあり得ないよね。イジェミョン君ってところだ。さあ、シークレットブーツでどちらの陣営の旗を踏むのか。答えは数日以内に出てくるが楽しみだ。どちらの選択を選ぼうがとても楽しいことになるのは請け合いだ。
選んだ決断も、選ばない決断でも、どちらでも死ぬ。では、どうすればいいのか。そうだ。前のめりで行くんだよ。どうせ死ぬなら選んで崖からダイブするしかない。その方が崖から落とされるよりはまだましてものだ。
蝙蝠外交という基本方針に反するので不参加だと思います。G7に無理矢理参加しておいてNATOは断るのはおかしい? あのトンスランド人がそんなことを気にしたりしないでしょう。
口先大王の朝鮮人が自国がピンチのときだけは助けるニダ~と大騒ぎするのが目に浮かぶようだ。他国のピンチには頬被りで言い訳ばかり。NATOも踏み絵にもならない韓国なんぞ同盟の数に入れない事だ。石破のアホは有効なんてほざいている。あ~醜悪な面を見ているだけで憂鬱になるわ!
有効でなくて友好です。
かつて、シナ大陸の北部に金、南部に南宋があり、西からはモンゴルが迫っていたことがあった。南宋はモンゴルと金が戦うように仕向けて共倒れを狙ったが、世界最凶のモンゴル軍の前に金は壊滅、高麗に救援を求めた。
高麗は「何故我々が火中の栗を拾わなければならない?」と金の要請を拒否、結局金はモンゴルに滅ぼされた。その後、国民を見捨てて江華島へ逃げた高麗王朝は、南宋の滅亡後、モンゴルに屈服、忠烈王のような媚モンゴル派が政権を牛耳ることになり、フビライへの媚び諂いから、倭国を侵略することを進言、鎌倉幕府の滅亡へ連なる蒙古襲来が起こった。
今の隣国は正にこの時の高麗と重なる。我が国に北条時宗は現れるのだろうか。