韓国 何だろうな。韓国経済危機から抜け出す主張はいつも同じだ。言葉は色々変わっているが、韓国に足りないものは「イノベーション」である。イノベーションとは技術革新だ。サムスン電子を始め、韓国企業は世界的な企業の技術やデザインをパクるだけなので、それ以上を生み出すことはできない。
だから、彼らがやることは薄利多売なのだ。高品質の製品を生み出せない。劣化コピーしか量産できない。だから、質より量で稼ぐしかない。だが、そのやり方は資産規模が大きい方が必ず勝つ。だから、韓国が中国やインドに抜かれていくのは自明の理であって、別にゴールドマンサックスが予測するまでもない。
そもそも韓国人の労働者は休みがない。日本と比較しても休日の時間があまりに少ない。ひたすら仕事しているわけだが、それで生産性が世界トップグラスで低いておかしいよな。働く時間が長くても韓国人は生産性が低い。それはトップの運営が無能なのか。もっといえば、韓国政府が無能なのか。サムスン電子も地に落ちていよいよ後が無い状態となってきた。
ここ数年で韓国経済悲観論はどんどん増えている。最初は警告程度だったものが、ここ最近は具体的なものまで現れており、こちらが韓国経済を看取るという大きな目標が確実に近づいているのがわかる。特にこちらが注目しているのは少子高齢化社会と潜在成長率の低下である。
ここで「潜在成長率」についておさらいしておこう。
潜在成長率とは景気循環を除いてその国が将来的にどれだけ成長できるかを示す指標。生産活動に必要な工場や機械設備の資本、労働力人口と労働時間の積で出てくる労働。これらの生産要素を産出に変える「全要素生産性(技術革新や技術活用法の進歩、労働や資本の質向上等)」の三要因の総和から推計される。
具体的には、生産年齢人口の増加や生産性の向上などによって、経済全体の成長がどれだけ可能かを評価する。次の式が重要なので覚えてほしい。
潜在成長率=労働人口の増加率+生産性の向上率
労働人口の増加率に生産性の向上率を足すことで潜在成長率が出てくる。
潜在成長率の用語はこれでわかったとおもうが、少子高齢化社会と潜在成長率低下というのは密接に関連していることがわかるだろう。そして、今、韓国で起きていることは労働人口の増加率が頭打ちになるてことだ。少子高齢化社会で韓国人は年々減ってるのだ。なら、潜在成長率を上げるなら生産性の向上率がキーとなるが、これも韓国には土台無理な話だ。ええ?どうしてかって?それは最初に突っ込んだ通りだ。
彼らがやることは薄利多売なのだ。高品質の製品を生み出せない。劣化コピーしか量産できない。だから、質より量で稼ぐしかない。
韓国経済の成長モデルは薄利多売。確かにパクれる技術があるうちはそれも成功したかもしれない。だが、コピーはオリジナルを越えることはない。しかも、今の時代において技術やノウハウは企業にとって宝である。それをガードするためにセキュリティーを強化している。
まあ、もっともこの先、サイバーテロというものが圧倒的な脅威となることはいうまでもない。おそらく知っているとおもうが、ニコニコ動画がサイバーテロに遭って復旧が1ヶ月以上、かかる見込みだという。しかも、わりと発表した被害を見ると、ああ、これはかなりヤバイというのが5chの技術者たちの反応を見る限りでは窺えた。なんと電源コードを全て引っこ抜いてようやく攻撃が止められるとか。もはや、エヴァゲリオンの使途がネルフのコンピューターに浸食したような出来事らしい。まじかよ。
しかし、生成AIの発達はこのサイバーテロというものをかなり高度な次元へと追い込んでいく。生成AIが人類の脅威になるという論争は絶えないが、それはターミーネーターのような映画の世界ではなく、まずはサイバーテロという分野において突出するとみている。問題はそのサイバーテロに遇えば顧客を失うてことだ。特に動画サービスや、オンラインゲームといった毎日、遊んでいるユーザーがいるような場合、長期のサービス停止はそれらのユーザーは他に移ってしまう。
ニコニコ動画はKADOKAWAが運営しているので、1ヶ月ぐらいの損失なら大丈夫だと思うが、これが他のゲーム会社のオンラインゲームだとどうなるのか。1ヶ月サービス停止したら、ユーザーは半減するだろう。運営者はこの先、そのリスクを背負うことになる。
しかも、これは海外から組織的犯罪なので、被害届けを出そうが犯人の尻尾を掴むことすら容易ではない。下手したら北朝鮮や中国の犯罪組織が裏で暗躍している可能性すらある。企業は泣き寝入りするしかなくなるわけだ。これはゲームだけではない。例えば、DMMはビットコインを大量に盗まれたが、それを取り返すのは限りなく難しい。仮想通貨はデータなのでそれを盗まれてしまえば、簡単に換金されてしまう。
6月19日、エヌビディアがアップルやマイクロソフトを抜いて世界一の企業となった。これは予想したとおりだが、今、それだけ生成AIの進化は著しい。生成AIはまだ数年は世界の最先端ブームとなると思われるが、問題はそれに対して人類の認識が追いつかないことだ。もっと言えば、経営者は生成AIの脅威をターミーネーターのような映画の世界や仕事を奪われる程度しか思ってない。もっと怖いのはネットに繋がっていれば、企業はそのデータを盗まれる可能性がどんどん増えているのだ。
そして、生成AIは一見に何の関連性もない思わぬ情報から企業の横の繋がりを見つけるのが得意だ。これは何を意味するのか。例えば、取引先のデータが盗まれた場合、その取引先のシステムから侵入して、本命企業のデータベースに入るなどといった方法を見つけやすいてことだ。人間ではできないような計算速度で生成AIはその関連性を見いだす。データーをまとめるのが得意なAIにとっては簡単な作業だ。だが、それを犯罪に使われるようになるなら、企業にとって脅威でしかない。
話がずれてきたので戻すが、生成AIのようなイノベーションを韓国企業は一度も出せてない。その時点で韓国企業に革新性などない。結局、二番煎じにしかなれない。ニッチな産業でしか生き残れない。半導体はあまり注目されてなかったが、ここ数年で状況は激変した。もう、韓国は時代の流れでトップを取ることもできなくなる。
今回の記事はそんな韓国の嘆きが書いてあるんだが、手遅れだ。もう、終わりの段階なのだよ。2040年ではない。2030年代でそれがわかるだろう。
では、記事を引用しよう。
人工知能(AI)半導体の絶対強者エヌビディアの時価総額が最近3兆ドルを突破した。半導体企業では初めてだ。韓国上場企業全体の時価総額の1.5倍、サムスン電子の時価総額の9倍にのぼる。AI旋風が主導する新たな産業革命の巨大な流れが経済と産業、国家の未来までも変える時代を迎えている。激しくなる競争構図の中で革新が遅れれば企業であれ国家であれ淘汰されるのは時間の問題だ。
いま韓国経済は総体的な危機に直面している。少子高齢化による人口減少で労働力は減少している。経済成長を牽引してきた資本投入増加傾向も弱まっている。革新を通した技術進歩などに成長動力を見いだすべきだが、日々激しくなる競争で生き残るための革新は消えている。韓国銀行(韓銀)経済研究院が最近公式ブログに掲載した報告書にもこうした危機感が表れている。成長潜在力を挽回するほどの画期的な変化がなければ韓国経済は2040年代にマイナス成長に入るという警告だ。
最も大きな問題は企業の低下する生産性だ。韓銀によると、企業の研究開発(R&D)は2022年基準で国内総生産(GDP)の4.1%と世界で2番目だ。米国内の特許出願件数(2020年基準)は世界4位。にもかかわらず企業の生産性増加率は2001-2010年の年平均6.1%から2011-2020年には0.5%まで大幅に下落した。米国で特許を出願するほど優秀な「革新企業」の生産性増加率は同じ期間、年平均8.2%から1.3%に落ちた。
このように成長潜在力を引き下げる生産性の下落は韓国経済・社会の構造的問題に起因する。短期成果を追求しながら質よりも量に集中し、技術開発の基本である基礎研究よりも製品商用化のための応用研究比率を増やし、真の革新力量を高める部分は相対的に軽視されるしかなかった。「創造的破壊」を主導できる新生企業の誕生も容易でない。これら企業の革新を支援する資金供給が不足し、失敗に対する責任を該当企業が独自で負わなければならない韓国的な構造で世の中を変える「賢い異端児」が創業を選択するのは難しいからだ。
韓国経済が危機から抜け出すには、我々が競争力を確保した産業分野で超格差を確保する一方、高付加価値領域への転換を模索して技術革新で生産性を向上させる戦略が必須だ。労働と資本の質的水準を高める作業も併行しなければいけない。新しい成長動力の確保のために企業と創業家が失敗を恐れず挑戦する革新DNAを生かす環境を形成することが最も急がれる。従来のパラダイムを変える画期的な接近と試みなしに韓国経済の飛躍を期待するのがますます難しい時代を迎えている。
【社説】成長潜在力を失っていく韓国…飛躍の道は革新DNAだ | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)
書いてあることは正論だとおもうが、実行するのは韓国では不可能だろう。なぜなら、韓国は全てのリソースを急激に使い果たした老いた国だ。老いた国はこれから成長していく国に追い抜かれていくのが運命だ。賢い韓国人は知っているから、もう、韓国から逃げ出すのに必死だ。
毎回、韓国衰退論には基礎研究をしようという言葉が出てくるが、その基礎研究をしないのは何十年前からだ。少なくとも2004年でも同じようなことを述べていたぞ。あれから20年経過しても基礎研究をほとんど重視していないて笑えるよな。しかも、応用研究というのは他社のパクリだからな。パクるだけなら研究コストも削減できるよな。では、最初に述べた生産性についてみていくか。
最も大きな問題は企業の低下する生産性だ。韓銀によると、企業の研究開発(R&D)は2022年基準で国内総生産(GDP)の4.1%と世界で2番目だ。米国内の特許出願件数(2020年基準)は世界4位。にもかかわらず企業の生産性増加率は2001-2010年の年平均6.1%から2011-2020年には0.5%まで大幅に下落した。米国で特許を出願するほど優秀な「革新企業」の生産性増加率は同じ期間、年平均8.2%から1.3%に落ちた。
これ研究開発は高いように書いてあるが、そのほとんどがサムスン電子やSKハイニックスの半導体投資だろう。メモリー分野だけに特化した研究開発とでもいうのか。しかも、くだらない特許ばかり取って生産性の向上率はついに0%台。しかし、2020年までに生産性増加率がここまで落ちてるのか。今、2024年だからもっと酷いんだろうな。潜在成長率がどんどん落ちるわけですよね。
このように成長潜在力を引き下げる生産性の下落は韓国経済・社会の構造的問題に起因する。短期成果を追求しながら質よりも量に集中し、技術開発の基本である基礎研究よりも製品商用化のための応用研究比率を増やし、真の革新力量を高める部分は相対的に軽視されるしかなかった。
これは韓国の国民性だよな。短期的な利益しか見ないから長期的な投資は期待しない。だから、来年は円高になると思い込んで、円を大量に買い込んで爆死する。追証の嵐で今、どんな気持ちでしょうね。ええ?ドル円で円が上がる?今、157円ですが。いつ上がるんですかね。そして結論は同じようなものである。
韓国経済が危機から抜け出すには、我々が競争力を確保した産業分野で超格差を確保する一方、高付加価値領域への転換を模索して技術革新で生産性を向上させる戦略が必須だ。労働と資本の質的水準を高める作業も併行しなければいけない。新しい成長動力の確保のために企業と創業家が失敗を恐れず挑戦する革新DNAを生かす環境を形成することが最も急がれる。従来のパラダイムを変える画期的な接近と試みなしに韓国経済の飛躍を期待するのがますます難しい時代を迎えている。
このようにできもしないことを何十年も述べる。韓国が数十年でそれが何かできていたら、今とは違っていたかもしれないが、できないから滅びを迎えるのだ。だって質より量でしか利益をあげることしかできない。
サムスン電子の利益とアップルの利益率を比較すればわかるだろう?サムスン電子がギャラクシーを何台売れば、iPhone1台の利益になるんですかね。おそらく3台、4台ぐらい売って、ようやくiPhone1台分の利益率だろう。
ギャラクシー出荷台数1位とか喜んでも、アップルの利益率には遠く及ばない。それは高付加価値が低いからだ。そりゃギャラクシーなんて1円でもいらないものな。1円といっても、機種代金であって通信費とか払えば、結局、大してお得にはならないんだが。
韓国経済が危機から抜け出す方法はわずかにあってもできないんだから看取るしかないのだよ。