日別アーカイブ: 2024年6月25日

独走に新興国うめき…ウォン相場急落、1400ウォン台脅かす

韓国 まあ、こちらは韓国経済の専門家なので、その分析力は韓国メディアに負けるようことはほとんどない。そのため、いつも韓国メディアは後出しじゃんけんみたいになっているが、1400ウォンがニューノーマル時代になると騒がれてきている。つまり、韓国メディアもそろそろ現状に気づき始めたのだ。

特にドル高、円安が「ウォン安」を招いているてことにな。ここに以前、伝えた通り、フランスの選挙が近づいており、極右台頭でユーロ安という流れもあり、ウォンはそれによっても売られるという。つまり、ウォンは各国の大きなイベントに影響を受けやすいのだ。これがどうしてなのかを簡単に解説すると、韓国は輸出国家だから世界情勢によって輸出が変動しやすい。だから、その通貨であるウォンも同じように変動するてことだ。

よく言えば世界的なイベントで好材料があれば、それに準じて大きく輸出を増やせる。半導体の生成AI特需とかはそうだろう。しかし、逆に言えば韓国は他国の影響を受けやすいので、何かあればすぐにウォンが売られるてことだ。しかも、韓国は高金利やハイパーインフレ、ウォン安で国内内需が死んだ状態。半導体輸出は好調でも、国民の生活は困窮から抜け出せない。一日一食カップ麵。唯一の楽しみは円安で日本旅行して安いランチをたらふく食べることだけ。ぼったくりの韓国で観光なんてするわけがない。

ウォンが安くなる理由は国内でも、国外でもたくさんあるてことだ。問題はウォンが1400台を迎えてしまい、ニューノーマルとなれば、韓国輸出業はさらに苦しくなる。なぜなら、原油価格をはじめとする輸入物価が跳ね上がるからだ。今、韓銀が必死にウォンを1400超えさせない最終防衛ラインである1390を死守しているが、それもドル高、円安という流れが強襲していて難しい。

円安を食い止めるにために、日銀や政府は日銀砲を撃つといつでも牽制しているが、実際、三度の単発の日銀砲で7兆円だったか。8兆円ずつ使っても、ドル円は160円目前だ。一発、日銀砲を撃ってもほとぼりが冷めたら円は下がる。この流れが止まってないのだ。円安の流れが止まらないとウォン安も止まらないのはチャートを見ればわかる。そもそもドル高の流れが止まらないのだから、世界中の通貨は圧倒的なキングドルに負けているのが現実。先日、ドルインデックスチャートとウォンチャートを確認したが、どちらもにたように動いてたのを覚えてるだろう。

ウォンが他国の通貨、ハードカレンシーにどれだけ影響を受けてるかがよくわかったという。

では、記事を引用しよう。

高止まりが続くドル高が新興国とアジアの外国為替市場を強打した。新興国の通貨価値は相次ぎ急落した。中国人民元と日本円が力を失い、ウォン相場も1ドル=1400ウォン水準を脅かす。堅固な経済を誇る米国が通貨政策変更時期を先送りし主要国間の金利格差が広がってだ。

「強いドル」に再び火がついた。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ユーロ、円、スイスフランなど主要6通貨に対するドルの価値を反映するドル指数(1973=100)は21日に105.83となり5月初めから2カ月ぶりの高水準となった、

最も大きな火種は欧州中央銀行(ECB)とカナダ銀行、スイス国立銀行(SNB)など主要国の中央銀行が米国より先に利下げに出たことだ。SNBは3月に続き20日にサプライズで利下げを断行した。これと違い米国は堅固な経済と揺れる物価に利下げのスタートラインにすら立てていない。米国の長期化する5%台の緊縮の余波で主要国間の金利差がさらに広がってドル高が現れたと分析される。

衰えない強いドルに基礎体力が弱い新興国の通貨から直撃弾を受けた。フィナンシャル・タイムズによると、22日基準でJPモルガンの新興国外国為替指数が年初から4.4%下落した。2020年から4年以上ぶりの下げ幅だ。メキシコペソ(1ドル=18.10ペソ)は21日、1カ月ぶりに6.9%急落した。米国の高金利に、過去に金利が低い先進国から金を借り新興国に投資する「ドルキャリートレード」撤収の影響だ。

韓国の外国為替市場も安心できない。一般的にウォンが同調化の流れを帯びる中国人民元と日本円が今年になり対ドルで弱くなっているからだ。中国は景気を回復させるために通貨緩和政策を展開し、深い不況のトンネルを過ぎてきた日本も利上げには慎重なためだ。ウォール・ストリート・ジャーナルよると、人民元は21日、中国域内市場で1ドル=7.261元まで元安が進んだ。今年に入って最も低い。

この日円も一時2カ月余りぶりに「1ドル=159円台」を超えた。年初から対ドルで13.4%急落した「スーパー円安」だ。円と人民元が同時に急落すると韓国外国為替市場も緊迫して動いた。21日のソウル外国為替市場でウォン相場が取引開始直後に1ドル=1390ウォンを突破し1400ウォン台を威嚇したためだ。外国為替当局は国民年金と外国為替スワップ取引限度を500億ドルから1年余りで150億ドル増額して対応した。国民年金が海外投資に必要なドルを外貨準備高から借りて使う限度を増やした格好だ。その後ウォン相場は落ち着き前営業日より3.6ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1388.30ウォンで引けた。

米国がはっきりと通貨政策変更の方向性を示すことがカギだ。ただ堅固な米国経済に専門家の見通しも一進一退する。シカゴ商品取引所(CME)のFEDウォッチによると、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを断行する確率は韓国時間23日午後5時基準で59.5%だ。1週間前の14日の62%より低くなった。

西江(ソガン)大学経済大学院のキム・ヨンイク教授は「時期の問題だけで、今年米国が利下げに出ると予想する。米国の緊縮とドル高の余波で新興国の通貨が急落したりウォン下落の懸念は続きはしないだろう」と予想した。

「強いドル」独走に新興国うめき…ウォン相場急落、1400ウォン台威嚇 | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)

中央日報の記事はドル高、円安以外にドルインデックスについて語っており、さらに人民元安がウォンに与える影響に注目している。人民元安は中国の過剰輸出政策における重要なファクターだ。通貨は安い方が輸出が有利なのは経済では常識だからな。

安い人民元安で輸出を拡大させていくのが中国。そもそも、人民元が高くなる可能性はない。なぜなら中国経済はデフレマインドで韓国以上に死んでる。不動産は全滅コース。中国政府は内需がどうしようもないデフレで、輸出に賭けるしかないのだ。

そして、中央日報が最後に専門家の見解を述べている。

西江(ソガン)大学経済大学院のキム・ヨンイク教授は「時期の問題だけで、今年米国が利下げに出ると予想する。米国の緊縮とドル高の余波で新興国の通貨が急落したりウォン下落の懸念は続きはしないだろう」と予想した。

こうやって専門家はまだアホなことを述べているんだよな?一年前も同じこと述べていたよな?2024年は米国が利下げするからウォンはこれ以上、下がることがない。でも、その利下げはどんどん遠のいて、気がつけば9月か、12月だ。それでウォンはどうなったよ?1400目前じゃないのか。全く的中もしない予想を述べて、金もらってるなんてアホな専門家は楽でいいよな。もう、一年前の予想は全く違う景色が見えて、まだ米国が利下げすればウォンは上がるとか幻想を抱いている。

なんで現実に起きていることからすりあわせようとしないのだ。それなら、円は上がるはずだろう?円は上がらないじゃないか。円は今年の始めに日銀がマイナス金利を止めて、実質、0.25%ほど日米金利差を縮小させた。それなのに円安は進行中だ。

どうして予想とは異なる事象が出てきたのに未だにそれを修正しないでウォンは上がるとか思い込めるのか。理解に苦しむとはこういうことだ。こんなアホな専門家のいうことを鵜呑みにして円は上がると、韓国人はドル円が140円台、150円台で大量に買い込んだ。円テクブームである。その結果は160円目前。どれだけの韓国人投資家が爆死したんでしょうね。

専門家のいうことを信じていたら、もう、ドル円は130円とかになっているはずなんだが。130円どころか、むしろ、最安値を更新しているんですが。

外国為替当局は国民年金と外国為替スワップ取引限度を500億ドルから1年余りで150億ドル増額して対応した。国民年金が海外投資に必要なドルを外貨準備高から借りて使う限度を増やした格好だ。

1400目前で外貨準備高がないのか、もう、年金砲でなんとか凌ぐ韓銀。でも、その年金砲も弾には限界がある。150億ドル程度、増額していつまで持つんですかね?しかし、韓国はスワップ好きだよな。まあ、自国の年金をどう使うか自由だし、どうせ将来は枯渇するのだから、どうでもいいといえばそうなるな。

では、ネットの意見を見ておこうか。ネットの意見を見ておくのは経済というのは色々な視点から見る方がわかりやすいためだ。こちらの個人的な視点よりも、違った意見が多数あるので参考にもなる。

1.こいつらてドル円140台で円建てで大量に何か買ってたよな
そろそろ投げるんじゃないか

2.韓国人が日本旅行辞めたら少しマシになるのでは

3.もっと年金融かしてドル充填して
韓銀砲撃たないとデフォっちゃうよ

4.ウォンは子供銀行レベル

5.日本は特に問題にならないというか主要企業軒並み最高益なのに

6.不思議だ
1300超えると赤字になる国なのに何故生きてるの?

7.韓国の少ない富裕層が韓国に見切りをつけて逃げ出して、
ウォン売ってるんだろ
止まるはずないよな

8.金利上げてるのにウォン安で苦しむのなら話は簡単。
もっと金利あげればいい。

9.韓国個人の住宅ローン
月の支払い=平均は約420万ウオン
既にソウルだけで
破産した世帯が60万世帯以上
強制売却しても借金が残ってる
さらに金利上げたら破産世帯が増えるね

10.毎年100ずつ増えるノーマルか

以上の10コだ。

まず1だが、為替レートは数銭単位で動くものなので、1円、2円程度ならまだ損失を我慢して持っているだろうが、140円台で買ったのが150円台になっていたら、普通に追証に迫られて、ロスカットして大損失が確定しているはず。それが160円目前なのだから、凄まじい爆死が発生しているころだとおもわれる。

韓国人の日本旅行もウォン安を招く原因であるが、それを止めたら韓国人は楽しみを失ってしまう。因みに5月も韓国人は日本に殺到していたようだ。

記事を引用しよう。

【06月24日 KOREA WAVE】韓国オールマイツアーが夏休みシーズン(6月1日~8月31日)での宿舎予約データを分析した結果、最も需要が集中した国は日本であることがわかった。

都市別の予約データを見ると、沖縄(30%)▽名古屋(29.4%)▽福岡(17.6%)が人気を集めた。

オールマイツアー関係者は「日本は海外宿舎予約量全体の30%を占め、注目を集めた。これは最近の円安で、相対的に安くなった日本旅行費用に魅力を感じた人が多くなった影響」と分析した。

日本(沖縄・名古屋・福岡)に次いで2番目に多いのはベトナム(28.6%)だった。都市別では、ニャチャン(33.3%)、ダナン(20%)、ホーチミン(13.3%)が名を連ねた。この他、フィリピン(5%)とタイ(4.8%)、インドネシア(4.8%)などが選ばれた。

レンタカー旅行の予約率でも日本が圧倒的1位だ。スカイスキャナーが分析した今夏の韓国人旅行客レンタカー予約データによると、最も高い予約率を記録した目的地は日本。中でも多くの旅行客が選択したのは福岡だった。福岡の近郊には由布院、別府などの人気の旅行地もある。これに沖縄、東京、札幌など日本の主要都市が続いた。

夏休みシーズンの間、日本旅行ブームは続くと見られる。

韓国旅行客・夏休みに向かう先は「やっぱり日本」…スーパー円安 写真枚 国際ニュース:AFPBB News

そりゃ、円安が続くのだから当然ですよね。福岡なら船で格安で行けるものな。こうやって国内旅行をしないで日本に来て金を落とす。旅行収支赤字が爆増して反対に内需がますます先細る。結果、韓国の景気は良くならずに悪循環だけが拡大。つまり、韓国の内需復活の鍵は日本の円高にありそうな予感がするのだが、それは当分、やってこないからな。

このように韓国銀行は年金砲で1400を食い止めてるが、さあ、いつまで持ちこたえるかな。外資償還という本番の秋までまだ数ヶ月もありますよ!ここで食い止めら無ければ1400どころか、1450も見えてきますね。いよいよ一年戦争も終わりを迎えるのか。

どちらにせよ。まだまだウォンは高すぎる。1400なんて通過点。このまま、1450を越えて、1500とサムスン電子が死ぬところまで行ってみてはどうだ。