韓国 最近、韓国政府が輸出が増えたことを背景に、内需も回復してきていると何度も吹聴しているわけだが、実際、7月に出てきた数値を見れば見るほど内需回復にはほど遠い内容だったりする。本当、韓国政府のいうことは一つも信用ならない。
しかも、韓国では500年に一度とかいわれている集中豪雨が各地で発生して大きな被害を受けている。ほうれん草やレタスなどの価格が高騰していることは伝えたが、どう考えても内需を減らす。建設業は大雨で仕事はできない。レジャー施設や飲食業も雨では人がこない。大雨で出歩くなんてことは、よほどの事情が無い限り避けたいものだ。直接的な売上減少、さらに作物の収穫量の減少などもあって、韓国の飲食物価はますます高騰するんじゃないか。
飲食物価が高騰すればハイパーインフレは止まらない。庶民の生活はますます苦しくなる。このように韓国の内需はどんどん酷くなる一方なのだが、実は異常気象というのがこの先、韓国経済を見ていく上で新たな変数として浮上している。いわゆる気候インフレというやつだ。これは世界的に問題となっている異常気象が韓国にも現れている。
では、記事を引用しよう。
10日未明、全北群山市於青島(チョンブク・クンサンシ・オチョンド)に降った1時間当たり146ミリの激しい雨は2年前の悪夢を思い出させた。ソウル江南(カンナム)一帯が水に浸かり、新林洞(シンリムドン)半地下に住む3人の母娘が命を失った2022年8月8日の集中豪雨だ。当時1時間当たり141.5ミリの雨が降ったが、わずか2年でこの記録がやぶられた。
韓国気象庁によると、この日未明に忠清(チュンチョン)と全北を中心に1時間当たり100ミリを越える極限豪雨が降った。極限豪雨は1時間当たり50ミリ、3時間の累積90ミリ以上の降水量を記録するほど強く降る雨をいう。全北群山市には1時間に131.7ミリの雨が降った。群山の年間降水量(1246ミリ)の10%を超える雨が1時間で降った格好だ。韓国気象庁は「200年に一度現れる水準の強い雨」と説明した。
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気象専門家はこのような変化が気候変動と無関係ではないと見ている。気温が上昇するほど飽和水蒸気量が増加するが、過去100年間でソウルの年間平均気温は3度以上上昇したためだ。ケイウエザーのパン・ギソン・センター長は「現在地球の年平均気温が1.3度上昇し、世界的に気象異変が続出しているが、年平均気温3度上昇は非常に大きな数値」と話した。
問題は気温上昇で気圧計の変動性も大きくなり、降水予測が難しくなっている点だ。昨晩南部を襲った低気圧は9日午後8時までは首都圏に向かって北東進していた。だが途中で北進をやめて忠清圏と全羅圏に方向を定めて水爆弾を降らせた。気象庁関係者は「北東進した大きな低気圧の上に、小さな低気圧ができて雨雲の進路を邪魔したと分析される」と説明した。パン氏も「国内外すべての数値予報モデルが首都圏北東進を予測したが、このような形の気圧計変数は予測ができない」と話した。
変動性は降水量の両極化をもたらした。中部と南部にかけて多くの雨を降らせると予想された雨雲が下からは北太平洋高気圧、上は低気圧に押さえられて圧縮されたためだ。これによってソウルは予想とは違って雨がほとんど降らず、南部地方は浸水したエレベータの中で人が亡くなるなど大きな被害が発生した。
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今後このような極限豪雨は増加する可能性が高い。国立気象科学院とアジア太平洋経済協力(APEC)気候センターが昨年発表した論文(未来気候変動シナリオに伴う韓半島(朝鮮半島)流域別極限降水変化見通し)によると、現在の水準の炭素を排出する高炭素シナリオ(SSP5-8.5)のままに行く場合、2040~2060年には100年頻度の極限豪雨は現在より46%まで増加すると予想される。
論文著者の国立気象科学院ピョン・ヨンファ気候変動予測チーム長は「重要なことは21世紀中盤以降」としながら「カーボンニュートラル(炭素中立)に成功して低炭素シナリオ経路に入るなら100年頻度の豪雨は21世紀後半に中盤期より減少傾向になるが高炭素シナリオ通りにいけば現在より53%多くなる」と話した。
1年分の雨の10%が1時間で…数百年に一度の豪雨、毎年来る=韓国 | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)
つまり、年平均気温を押し上げる異常気象が韓国に集中豪雨をもたらしていると。そして、これが地球温暖化によるものだというのが最新の研究である。実際、日本に住んでいても、昨年は異常に長い夏に、すぐ終わる秋。さらに寒い冬と続いた。そして、今年も6月から非常に暑いという。これらも平均気温が上昇しているから、いつもの天候のサイクルというものが駄目になった。
例えば、今年はエルニーニョ現象が発生していたのだが、それが現在はなくなっており、今度はラニーニャ現象が起こる可能性の方が高い。問題はこの現象も平均気温の上昇で、今まで異常に警戒する必要があるてことだ。簡単に言えば災害の火力をブーストさせる。
韓国の集中豪雨や中国のダム決壊などの惨状を見ればわかるが、今まで以上に熱帯低気圧という災害が人々に大きな損害を与えていく。だから、韓国ではスパコンが役に立たない。そもそも雲に少しかかっているだけで豪雨となり、その少し離れた場所では快晴というような状態だ。それだけ、今の天候は予測にしにくいのだ。そして気になるのはこれだ。
過去100年間でソウルの年間平均気温は3度以上上昇したためだ。ケイウエザーのパン・ギソン・センター長は「現在地球の年平均気温が1.3度上昇し、世界的に気象異変が続出しているが、年平均気温3度上昇は非常に大きな数値」と話した。
なんで、韓国のソウルの年間平均気温が地球の気温よりも大きく上昇しているかだ。世界的な気温上昇は確かに発生しているが、韓国だけ2倍以上の上昇。世界で平均気温が1.3度上昇しただけでも、予想外の気候変動をもたらしてるのに、韓国だけが3度も上がる。つまり、その脅威度は単純に2倍になるわけだ。これが韓国経済の発展からもたらされたものだとすれば、韓国はまたしても滅びへの道を早めていたことになる。
今後このような極限豪雨は増加する可能性が高い。国立気象科学院とアジア太平洋経済協力(APEC)気候センターが昨年発表した論文(未来気候変動シナリオに伴う韓半島(朝鮮半島)流域別極限降水変化見通し)によると、現在の水準の炭素を排出する高炭素シナリオ(SSP5-8.5)のままに行く場合、2040~2060年には100年頻度の極限豪雨は現在より46%まで増加すると予想される。
もう、韓国経済的な視点においても気候変動の影響に注目していく必要がある。この先、集中豪雨が46%増えるということはそれだけ人々の生活に大きな影響を与える。韓国がカーボンニュートラルなんて進められるわけないだろう。炭素排出率を+マイナスをゼロにしようというのがカーボンニュートラルだが、韓国や中国がそれができるとは思えない。だとしたら、この先、各地で起きる異常気象の頻度が増えていくかもしれない。
そんな異常気象に見舞われている韓国だが、そもそも、韓国にはまともな仕事がない。雇用ミスマッチがどうとかより、高齢者には仕事をとられて、若者は仕事がない。高齢者は最低賃金以下でも働かないといけないし、そもそも年収80万ウォン以下の高齢者もいる。どうやら古紙回収の仕事をしているようだ。一部引用しておこうか。
古紙回収高齢者の平均年齢は78.1歳で、年齢区間(65歳未満および65歳以上は5年間隔)別には80~84歳が28.2%で最も多かった。性別は女性(55.3%)のほうが多かった。 月平均所得は76万6000ウォン(約8万9200円)、平均財産は1億2000万ウォン(負債除外)だ。所得は50万~60万ウォン(23.9%)、財産は2500万ウォン未満(25.2%)が最も多かった。全国古物商(廃棄物引取所)7335カ所のうち古紙回収高齢者と取り引きしている所は3221カ所(44%)だった。
無料地下鉄を利用してUber Eatsで運びや、それができない高齢者は古紙回収と。でも、紙の時代は過ぎ去ろうとしてるので、古紙も減っているんじゃないか。製造業の工場で働くも高齢者と外国人だ。一方、若者はただ休んでいるだけの生活とか。働かない理由は身体の調子が良くない。希望する仕事が見つからないとか。
韓国の失業率は数値では2.9%と低いのだが、これは高齢者が年金だけでは食べていけない現実が反映されている。そして、若者は仕事もせずに、ただ、休んでいるだけが急増。モウ、この国には希望というものがまったくない。どこから切り取っても絶望だらけじゃないか。
では、記事を引用しよう。
韓国で就職も求職もせず、特別な理由もなく「ただ休んでいる」人口が今年上半期(1~6月)に歴代最大を記録した。コロナ禍当時の記録まで超えた。景気鈍化が持続し、雇用ミスマッチ(不一致)が現れているという分析だ。
11日、韓国統計庁の経済活動人口調査マイクロデータを分析した結果、今年上半期のニート人口は244万4000人で、前年同期比0.8%増えた。関連の統計集計が始まった2003年以降、歴代最高になる。ニート人口は非経済活動人口のうち病気・障害などはないが「何もせずに休んでいる」と答えたケースだ。
年齢帯別に青年層(15~29歳)のニート人口は3%(-1万3000人)減った。だが、30代で9.3%(2万5000人)、40代で7.3%(1万9000人)増えるなど3040世代は大きな増加幅を見せ、50代も0.5%(2000人)増えた。60歳以上では1.3%(-1万4000人)減少した。
通常、ニート人口は主に高齢層で多く発生するが、60歳以上が小幅で減少した代わりに「経済の腰」である3040世代で急増したのは異例だ。統計庁は毎年一度ニートの具体的な理由を尋ねているが、昨年の場合、3040世代では「身体の調子がよくないため」「希望する仕事がなかなか見つからないため」などの理由が主に挙がった。
青年層のニート人口(41万2000人)は青年人口全体の減少などの影響で今年上半期小幅で減少したが、依然として40万人台を維持してコロナ渦当時と大きな違いを示していない。特に主就職階層である「大卒以上」(初大卒含む)に限定した青年層ニート人口は15万8000人から16万1000人にむしろ1.8%増えた。
当局や専門家は「雇用ミスマッチ」を主原因に挙げる。統計庁のソ・ウンジュ社会統計局長は「ニート人口の増加は基本的に希望に合う雇用がないミスマッチなどの影響を受けたとみられる」とし「今まさに就職市場に進入しようとする若者層だけでなく、離職など中間経路にある40代以上の世代でも『より良い条件の職場』を探すことができずニート人口につながる場合がある」と説明した。
カトリック大経済学科のヤン・ジュンソク教授も「輸出好調にもかかわらず、相変らず景気回復が鈍い状況で希望する雇用が減っていること最も大きな要因」としながら「求職活動支援など実質的な雇用政策を悩まなければならない」と明らかにした。
上のように雇用ミスマッチがどうとか書いてあるんだが、韓国経済の専門家として分析すると、こちらは韓国自営業の没落がただ休んでいるだけの人口を急増させているのではないかと見ている。
根拠は簡単だ。昨年、自営業は約100万件に近い廃業となった。高金利・高物価により内需が壊滅している。すると、普段なら40代でリストラされて、チキン屋、コンビニ、コーヒー喫茶という第2の人生にかける韓国人が、本当にこのまま自営業をやって生きていけるのかを再考し始めた。だから、自営業するよりも別の道「復職」を模索しているのが、ただ休んでいるだけの増加に繋がったんじゃないか。
自営業の没落は中産階級の没落だけではなく、韓国における雇用の減少に大きく繋がる。最低賃金以下で働くしかない自営業に誰が好き好んで参入するのか。バイトしている方が稼げると考える韓国人が増えている。その結果、第二の人生を自営業でなんとかしようとする考えが減ったのか。それとも、内需が回復してから自営業を始めるために待っているかは知らないが、韓国人の働き方に変化が現れている。それが30代・40代でのニートが過去最大の増加と。
11日、韓国統計庁の経済活動人口調査マイクロデータを分析した結果、今年上半期のニート人口は244万4000人で、前年同期比0.8%増えた。関連の統計集計が始まった2003年以降、歴代最高になる。ニート人口は非経済活動人口のうち病気・障害などはないが「何もせずに休んでいる」と答えたケースだ。
年齢帯別に青年層(15~29歳)のニート人口は3%(-1万3000人)減った。だが、30代で9.3%(2万5000人)、40代で7.3%(1万9000人)増えるなど3040世代は大きな増加幅を見せ、50代も0.5%(2000人)増えた。60歳以上では1.3%(-1万4000人)減少した。
このように考えれば自営業の没落がニートの人口を増やしたという理論はそこまで間違いではないだろう。しかも、60代ではニートが減っている。韓国の内需の苦しさがこの変動からでも伝わってくる。あれ?ということは全ては偉大なる文在寅大統領の最低賃金大幅引き上げから始まる功績ということか。