韓国 アメリカの0.5%の利下げから1週間程度経過したわけだが、世界経済というのか。世界の証券市場が予想外の反応を示しており、全くもって今後を予測するのが難しくなった。特にドル円の動向だ。
今、ドル円はいくつかご存じだろうか?9月26日の朝、なんと144円656銭。なんと1週間でどんどん「円安」に動いてるのか。ええ?米国が利下げして日米金利差は0.5%縮小されましたよね?だから、普通に考えたら円高に動くはずなのに、もう、144円まで下がっている。本当、どうなっているんだよ。
そのおかげで日経平均株価は38000円を回復目前で好調なのだが、これを手放しでは喜べないだろう。この先、アメリカが年内に0.5%利下げすると示唆されている。しかし、このままだと円は上がらない。むしろ、下がる可能性が大きく150円に年末になってるかもしれない。
ドル円が上がらない場合、ウォンを売って円を買っていた韓国人投資家が爆死する未来が決定する。彼らは140円、150円台の付近で円テク投資を急増させていた。それは将来的に米国の利下げで円が高くなるだろうという予測からだ。しかし、円は上がらない所か、下がっている。まあ、ご愁傷様ですというやつだ。
では、記事を引用しよう。
26日朝の東京外国為替市場で円相場は1ドル=144円台後半と3週間ぶりの安値圏で推移。米国の長期金利上昇を受けたドル買いに加えて、日本銀行の追加利上げ観測の後退で円売り優勢の展開が続いている。27日の自民党総裁選では日銀の利上げに反対している高市早苗経済安全保障担当相が有力候補の1人とみられている。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは26日付リポートで、月末・期末を控えたポジション調整がドル買い圧力となっている可能性があると指摘。市場は自民党総裁選と来週の米指標待ちの雰囲気で、「短期的にはドルが安定しやすい時間帯にあり、ドル・円は145円台回復の可能性はあるが、上値追いには慎重姿勢を取りたい」と指摘する。
25日の海外市場では円が下落。中国の景気刺激策を受けた円売りの流れや米10年国債利回りの上昇によるドル買いが優勢だった。米金利スワップ市場で11月の0.5ポイント利下げを5割以上織り込んでいる一方、日銀が追加利上げに慎重になるとの見方が円の重しになっている。
26日の東京市場では、受け渡しのスポット日が9月末に当たり、実需の取引が影響しそうだ。また、日銀が追加利上げを決定した7月の金融政策決定会合の議事要旨が公表される。海外時間のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が注目されるが、市場は27日の自民党総裁選を待つ雰囲気が強そうだ。世論調査で高市氏のほか、石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相が有力候補とみられている。
円は144円台後半と3週間ぶり安値圏、米金利高と日銀利上げ観測後退 – Bloomberg
このように円は下がっている。自民党総裁選がどうなるかは難しいところであるが、経済にも影響するので次の総理が決まったら考えていきたいと思う。
そして、ここからは韓国の話題に入るが、円が上がらないのだから、当然、ウォンも上がらないのだ。つまり、ウォン安は依然として継続しており、現在は1333ウォン付近である。あれ?ソロウォン抜けるどころか、中尉がハンバーガーを食べているシーンに戻っただけという。もう、ウォンは上がらないのか。
しかし、こうなってくると韓国は原油価格が高騰すると一気に輸入額が増えることになる。しかも、中東情勢は悪化の一途を辿っている。今は世界が必死にイランを説得しようとしているが、イスラエルのやった指導者暗殺で報復しないわけないんだよな。
原油価格は69.60ドル。これから秋にかけて冬になれば寒くなるのでエネルギー需要が増える。とりあえず、こちらが想定している数年後の1500ウォンルートがどうなるのか。
まずは記事を確認してから考察しようか。
では、記事を引用しよう。
米国が0.5%の利下げを断行したが、ドル相場は依然として堅固だ。韓国と米国の金利差が縮小し対ドルでウォンが上昇するという期待とは違いドル高は折れなかった。金利が下がったのに米国債利回りもやはり無風地帯にとどまっている。
ソウル外国為替市場で23日午後3時30分現在、1ドル=1335.90ウォンで取引された。前営業日より6.80ウォンのウォン安で、ドル高局面が再び続いた。米国の利下げ後に為替相場は1ドル=1320ウォン台までウォン高が進んだが、今週に入りウォン安傾向に転じた。
日本銀行が20日に金利を据え置き追加利上げに慎重な姿勢を見せたのが影響を及ぼした。日本銀行の植田和男総裁は、「物価の上方リスク(物価上昇圧力)が減った。政策決定の時間を稼いだ」と診断した。このため7月に日本銀行の利上げで上昇した円相場が鈍化した。
ここに人民元まで急激な値下がりを見せアジア通貨安基調を強めた。円と人民元の下落がウォンにも影響を及ぼしているという話だ。韓国株式市場で外国人投資家の売り越しが続くのもウォン安の原因のひとつに挙げられる。モルガン・スタンレーの「半導体の冬」報告書などの影響によりKOSPI市場で外国人投資家はこの日まで4営業日連続で株式を売り越した。
何より米国経済が予想より良好だという指標が出続けている点がドル高維持の背景だ。最近発表された米国の週間新規失業手当て請求件数は4カ月ぶりの低水準を記録した。
◇日本は利上げ先送り、米国の軟着陸期待拡大し…「ドル高持続」
先月の小売り販売は前月より1%上昇した。欧州や中国などに比べ米国経済は好調傾向を見せている。
このため当分為替相場は1ドル=1300ウォン台が維持されるという見通しが出ている。米国が金利を引き上げてから続いたドル高は簡単に揺らがないだろうという意味だ。
米国債利回りも利下げの影響を大きく受けない様相だ。通常は金利が下がれば国債利回りが下落し債券価格は上昇する。しかし米長期国債利回りは上昇傾向だ。FRBが利下げを発表する前日の17日に米国債10年物利回りは3.659%で取引を終えたが、20日には3.744%に上昇した。この日午前4時基準では前営業日より0.003%上昇の3.747%を記録した。10年物国債は米国の景気に敏感だ。米国の景気低迷への懸念が減り、ソフトランディングの可能性が大きくなって債券価格が下落したという分析が出ている。
信栄(シンヨン)証券のパク・ソヨン研究員は「0.5%下げたことより、『通貨政策調整を急がない』などのパウエルFRB議長のタカ派的発言が今後の追加利下げに対する不確実性を育てたりもした」と話した。
一方、金価格は過去最高を記録しビットコインに資金が集まるなど利下げの影響が一部投資市場では劇的に現れている。
この日米国で金現物は1オンス当たり2630ドルを超え再び過去最高を更新した。韓国の金価格も上昇傾向だ。23日の韓国金取引所によると、この日純金3.75グラムの買い入れ価格は48万2000ウォンを記録した。
金利が下がり調達コストが減るという見通しからリスク資産に対する投資需要も増加する傾向だ。この日一時ビットコイン価格も1カ月余りぶりに1個当たり6万4000ドルを超えたりもした。
米国0.5%の利下げもドル相場は予想より堅固…1300ウォンの壁崩れず | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)
なるほど。ウォンが上がらない理由は円安と元安ってことか。
確かに1ドル=7元台は元安か。しかし、韓国証券市場も例のモルガン・スタンレーがSKハイニックスは世界一のゴミ株だと発言したことで、外国人投資家に韓国半導体株が売られてると。
外国人が買わないとコスピは上がらないので、日経平均株価のように上昇も見込めない。コスピの数値を確認しておくか。
これが5日間のチャート。
韓国証券市場は9月18日までチュソクでお休みだったので米利下げの影響を受けるのは9月19日からとなる。それから2600を回復して25日は2662まで上昇したのだが、ここから急反転。気がつけば2600を割れている。9月25日の終値は2596.32となっている。
韓国にとってモルガン・スタンレーの半導体がこの先、低迷するという予測はかなり痛かったようで、普通にコスピの数値からも読み取れる。最も時価総額1位と2位のサムスン電子やSKハイニックスが半導体銘柄だものな。
米利下げでウォンが上がらない。その原因が円安や元安が影響しているというのが中央日報の記事だが、これを踏まえた上で韓国ウォンがこの先、どうなっていくかを考察する。
それにはまずはウォン動向を見ておこうか。
これが朝のウォン動向だ。現在は1322ウォン。
まず、大前提としてアメリカの利下げで米韓金利差の縮小となってもウォンは上がらない。すると、ウォンをあげるには為替介入か、韓国銀行の利上げというのが韓国にできる為替操作である。
しかし、韓国の家計債務が急増しており、過去最高を更新。これは利下げするという期待からの不動産投機の再開によるものだ。本来、物価は下がってきているので韓国は利下げできたのだが、韓銀総裁が家計債務を問題視して見送っている。
それで現在は10月にも韓国は利下げするという見方が濃厚だ。問題は利下げしても思ったよりウォンが上がらない可能性が高い。そもそも米韓金利差が1.5%に縮小していてもウォンは売られている。外資は韓国株を投げ売りしている。空売り禁止も効いていると思うが、外資は韓国株を売れば、手に入れたウォンをドルに変えて撤退するのでウォン安が進む。
つまり、韓国の場合、コスピをあげればウォン高が進む。株高。ウォン高という路線である。問題はコスピは上がらないてことだ。
サムスン電子やSKハイニックスの株価を先週から見てきたが、どれも1年前よりも大きく下がっている。そこに半導体低迷する予測が出てきたのだから、この先、韓国株が大きく買われるのは難しい。するとウォン高になりにくいという土台が出来上がる。
このまま1300すら到達できないまま年末を迎えるかもしれない。すると、2025年上半期は半導体輸出が陰りを見えており、自動車輸出も振るわない状況、さらに内需低迷もそのままだと予測できるので、ウォンはますます下がっていく。もっとも、変数としてはアメリカ経済と中国経済の動向が絡んでくるので、あくまでも韓国だけの範囲での見通しだ。さらにここでアメリカが予定通り利下げするなら、どうなるのか。
米韓金利差の縮小でもウォン安。でも、米韓金利差が拡大するならウォン安になるよな?ちょっとこの辺はデータ不足で読めない。
ただ、来年の見通しを考察しても…ウォン上がる理由がないよね?韓銀が何処まで利下げできるにも関わるが、利下げできない理由の方が多いものな。すると来年にウォンが1400、最悪の場合は1500に到達していてもおかしくない。このように考察となる。
ウォンをあげるにしても韓国経済は低成長時代に入った。半導体輸出が不調になれば一気に崩壊する未来しかみえない。