日別アーカイブ: 2024年9月17日

高金利に就職難まで…韓国の20代信用留意者2年半で25%急増

韓国の失業率はアメリカを遙かに超える1.9%と過去最高になったのだが、実は短時間・低賃金労働者が急増して、まともな仕事が一切なく、就職難の若者がバイトしてなんとか飢えを凌いでるレベルの有様だった。

それで韓国の若者はバイトしていても生活費の高騰などもあり、どんどん追い詰められている。追い詰められたら何をするのか。もちろん、金を借りるしかない。しかし、返せない若者は急増していく。それが信用有留意者だ。

今回はそれを見ていく。ただ、最初に用語だけを文章から抜き取っておく。

信用留意者は貸付満期3カ月経過または延滞6カ月経過など、延滞期間が一定期間を超過すると信用情報院に登録され、クレジットカードの使用停止と貸付利用制限、格付け引き下げなど金融生活に不利益を受ける。

つまり、借金の延滞が半年続けばクレジットカード等が使えない。日本でいう、ブラックリスト入りてやつだろう。

では、記事を引用しよう。

韓国で20代の信用有留意者(信用不良者)が急増している。野党「共に民主党」の李康一(イ・ガンイル)議員室が9日に金融監督院から取り寄せた資料によると、7月末基準で韓国信用情報院に信用留意者として登録された20代は6万5887人だ。2021年末の5万2580人より25.3%の1万3307人増えた。同じ期間に信用留意者が全体で54万8730人から59万2567人に8%増えたことを考慮すると20代の増加傾向が目立つ。

銀行からの融資を返済できず信用留意者に登録された20代が3万3610人で半分程度を占めており、貯蓄銀行が2万2356人、与信専門会社が1万6083人と続いた。

数十万~数百万ウォンの貸付を返せなかった小額延滞者の割合が大きいのも特徴だ。信用評価会社に短期延滞情報が登録された20代は7月末基準7万3379人(カード代金延滞除外)と集計された。このうち延滞金額1000万ウォン以下は88.1%の6万4624人となった。延滞金額が小額である点から、生活費や住宅費など生計と関連して困難を経験する青年が相当数であるものと分析される。

部分省略

高金利と高物価にともなう景気鈍化の余波でまともな働き口まで得られず青年層に負債負担が増加しているという指摘が出る。15~29歳の青年層の就業者は2022年11月から2年近く前年比減少傾向だ。今年7月と2022年7月を比較すると人口減少率の4.7%より就業者減少率が7%で減少率が大きかった。統計庁のソ・ウンジュ社会統計局長は「青年雇用問題は青年人口減少とも関連がある」としながらも「雇用市場で経験者を好んでおり20代が30代より不利な側面も作用している」と説明した。

青年層のうち仕事も求職活動もせず「ただ休んでいる」人口は7月に44万3000人と集計され、7月基準では過去最多となった。李議員は「青年層の小額延滞を債務調整など金融で解決するのにとどまるのではなく、雇用と社会政策などマクロ的な政策を実行しなければならない」と話した。

一方、庶民金融振興院は12日から小額生計費貸付を全額償還した人を対象に再貸付制度を施行すると明らかにした。支援限度は最大100万ウォンで、最初の50万ウォンの貸付後に利子を6カ月以上納付すれば追加貸付が可能だ。医療費、住宅費、学費など資金の用途を証明すれば最初の貸付時でも100万ウォンまで借りられる。

高金利に就職難まで…韓国の20代信用留意者2年半で25%急増 | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)

それで最大100万ウォンって。11万円ぐらいだろう。それを借りて全額償還したら、また100万ウォンを貸します。むしろ、返さない人が多いからそういうルールになっているんだろうな。でも、11万も返せない時点でもう破滅確定だろう。もっと借金があるてことはいうまでもない。

数十万~数百万ウォンの貸付を返せなかった小額延滞者の割合が大きい。

これは韓国株や仮想通貨に投資して爆死したからだろうな。できるだけ借金して投資。魂まで投資した結果が、もう、数百万ウォンすら返せない。若いうちから凄まじい借金してどうやって生きていくつもりなんだろうな。

青年層のうち仕事も求職活動もせず「ただ休んでいる」人口は7月に44万3000人

ただ休んでるだけの青年層がどんどん増えている。でも、ただ休んでいてもいきなり仕事が降ってくるわけでもない。就職氷河期というのはそういうものだ。これから仕事はさらになくなるのに、高齢者と仕事の奪い合いが始まっている。まあ、いいじゃないか。完全雇用達成していて失業率は低いんだし。若者がまともな仕事がなくてもおそらく問題ない!

円が1年超ぶりの139円台に上昇、日米金利差の縮小観測で

今日は祝日で日本の証券市場はお休みなのだが、問題はドル円が急騰しているてことだ。なんと1ドル=139円台である。数ヶ月前は1ドル=160円だったのに気がつけば20円も上がっている。これについてはアメリカの利下げ観測が大きい。

今週、開催されるFOMCで0.25%利下げはほぼ確定しているが、市場は0.5%の利下げも織り込んだことで日米金利差が縮小して円高となっているようだ。139円が円高とはいえないが、日本企業はどの辺りが適正レートなんだろうか。130円ぐらいか。

まずはそれを見ておこうか。

だから数日で円を一気にあげると電車が止まるからやめてくれと。しかし、酷いものな。ただ、ドルインデックスを見ていると円が上がってるよりはドルが世界中の通貨で下がっているといえる。

まあ、米国の高金利時代が終わりを迎えてドル安になると。つまり、今まで金利が高いので米国に投資が集まっていたのだが、金利が低くなるとそれが回収されて、別の金利が高い国で運用されるようになる。

では、記事を引用しよう。

[ニューヨーク 13日 ロイター] – 16日からの週の米株式市場では、連邦準備理事会(FRB)の利下げ幅を巡る不透明感が漂う中、週内に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)が注目される。

市場はここ数週間、経済を巡る懸念や17─18日のFOMCでの利下げ幅を巡る観測の変化から値動きの荒い展開となってきた。

CMEのフェドウオッチによると、13日の金利先物市場では利下げ幅が50ベーシスポイント(bp)になるとの見方が高まり、25bpになるとの見方とほぼ拮抗した。

こうした動きは、FRBが緩やかな利下げで様子を見るのではなく、積極的な利下げで労働市場の悪化を阻止するのではないかという市場の見方を反映している。

アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフマーケットストラテジスト、アンソニー・サグリンベン氏は「経済は減速しているが、崖から転落しているわけではないという確信をFRBが示すことを市場は望んでいる」と語った。

投資家はFRBの最新の経済予測と金利見通しに注目するだろう。13日公表されたLSEGのデータによると、市場は年内に115bpの利下げを織り込んでいる。一方、FRBは6月時点で年内に1回の25bp利下げを見込んでいた。

グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者(CIO)は、今回のFOMCでは50bpの利下げを決定するべきだとし、現在3.6%前後で推移する2年債利回りとフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標である5.25─5.5%の差に言及。

この差は市場金利に対してFRBの政策金利がタイトであることを示すとし、「FRBは利下げサイクル開始が遅れており、追いつく必要がある」と指摘した。

また、TDセキュリティーズの米国担当チーフマクロストラテジスト、オスカー・ムニョス氏も、失業率はFRBが来年になると予想していた4.2%に先月達したと指摘。

FRBは金利を「中立」水準まで引き下げるために積極的に動くことを示す必要があるだろうとし、金利見通しが小幅な緩和にとどまれば、市場はネガティブに反応する可能性があるとの見方を示した。

FOMCに注目、利下げ幅や金利見通し焦点=今週の米株式市場 (msn.com)

おいおい年内に115bpの利下げとかまじかよ。日本が0.25%だから、115bp下がれば。4.35%になるので、日米金利差は4%ぐらいか。それは円が急騰するよな。円が下がっている理由が日米との金利差にあるのだから、それが大きく改善するなら円は上がるよな。

しかも、まだこれだけではない。日銀が利上げする可能性が残されている。ほっといても日米金利差が縮小するのに、さらに追い打ちするのかは知らないが、そうなると円高はもっと加速しそうだな。

では、ドル円動向を見ておこう。

(ブルームバーグ): 16日の外国為替市場で円相場は対ドルで上昇し、2023年7月以来の139円台に突入した。日米金利差の縮小観測を背景に円買い・ドル売りが強まっている。

  円相場は一時前営業日比0.63%高の1ドル=139円96銭と、2023年7月28日以来の高値を付けた。7月初めには約38年ぶりの安値161円95銭を付けていた。日本銀行が金融緩和を調整する姿勢を維持する一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げ開始が目前となり、日米の金融政策の方向性の違いが意識されている。

  1ドル=140円を突破したことで、円相場転換の新たな試金石となる。安値を付けた当時、市場関係者の一部はさらなる円安を予測していたが、現在はここから一層の円高が進むとの見方が増えている。

  FRBは今月から利下げ局面に入るとみられている。他方、日銀は経済・物価見通しが実現すれば金融緩和の調整を継続する姿勢を示しており、年内に追加利上げに踏み切るとの観測が強い。

円が1年超ぶりの139円台に上昇、日米金利差の縮小観測で (msn.com)

このように今週は為替も日経平均株価も大荒れな予感がするという。日米金利差解消による円高で日経平均株価が何処まで下がるのか。上がる要素はあまりないからな。