日別アーカイブ: 2024年9月21日

韓国「上昇サイクルじゃなかったの?」…DRAM価格はなぜ早くも下降しているのか

韓国 こちらは韓国半導体輸出のピークを7月か、8月辺りだと予測しているのだが、どうやら、その予想が当たるかもしれないニュースが出てきた。それはDRAM価格が下落しているからだ。

ええ?韓国半導体輸出は好調じゃないの?そう思うかもしれないが、好調なのはHBMという生成AIに使用される半導体であって、韓国企業が得意とする普通のDRAMではないのだ。

9月16日にiPhone16が発売されたが、これの目玉はApple IntelligenceというAI機能である。ぶっちゃけサービスが始まってないので、これが人気なるかは正直に述べてよくわからない。ただ、あまり売れ行きは好調ではないとの報道も出ている。まあ、高いからな。

それで話を戻すとDRAM価格が下がっているてことは、思ったよりAi搭載のPCが消費者に受けてないのではないか。

では、記事を引用しよう。

DRAM価格が最近小幅に下落しメモリー半導体業況に対する関心が高まっている。サムスン電子とSKハイニックスが主導するDRAM産業の業況は、韓国の輸出景気に及ぼす影響が大きい。

8日、市場調査会社DRAMエクスチェンジの集計結果によれば、コンピュータ用DRAMレガシー(汎用)製品(DDR48Gb1Gx8)の8月の平均固定取引価格は前月より2.38%下がった2.05ドルだ。DRAM価格は昨年10月から上昇傾向を見せ、今年5~7月には横ばいを維持していた。

DRAM価格の下落に対して市場調査業者トレンドフォースは「中国のスマートフォン在庫が過度な水準に到達し、家電製品に対する需要も予想ほど回復しなかった」とし「主に家電製品に使われるメモリー製品の現物価格が劣勢を示し、第2四半期の価格は第1四半期に比べ30%以上下落した」と分析した。

韓国の証券街では、世界的なIT製品需要鈍化により、長短期の展望が交錯する。未来アセット証券のキム・ヨンゴン研究員は「需要先の部品在庫備蓄が一段落し、短期的な価格停滞期が来たと判断する」と話した。

またアイエム証券のソン・ミョンソプ研究員は「今後の景気鈍化、顧客の在庫備蓄完了、人工知能投資の鈍化が重なる場合、上昇サイクル2年目の2025年第1四半期下旬に下落サイクルが始まる可能性がある」と話した。

トレンドフォースは「2025年を控えてDRAM価格は四半期毎に漸進的に上昇すると予想されるが、こうした上昇は主に平均価格を引き上げる高帯域幅メモリー(HBM3e)の普及率増加などによるもの」とし「消費者需要が劣勢を見せる場合、予想されるDRAM価格の上昇は期待に及ばない可能性がある」と話した。

「上昇サイクルじゃなかったの?」…DRAM価格はなぜ早くも下降しているのか : 経済 : ハンギョレ新聞 (hani.co.kr)

このニュースは韓国輸出に再び暗雲がもたらされる可能性を示唆される。なぜなら、半導体ともう一つの柱であった韓国の自動車輸出も激減しているからだ。8月の輸出は半導体が好調で伸びたのだが、それも長くは続かない。ただでさえ、内需が死んでる状態で半導体輸出まで鈍化していけば、韓国の2025年は再び未曾有の経済危機を迎える。

しかし、DRAM価格が下がるのは思ったより早かったな。生成AI特需が何処まで続くかはわからないが、2025年には違った景色が見えそうだな。

韓国 ソウルのリンゴとバナナ価格“世界1位”…ジャガイモ・トマトはアジア1位

韓国 中国では不動産バブル崩壊で仕事がなく、賃金も下げられて金もない。だから、デフレが急加速していて、恐ろしいほど飲食物価が安くなっているのを先ほど紹介したわけだが、韓国では逆に飲食物価のハイパーインフレが加速している。

特に普通の野菜と果物が高級品と成り果てた。キャベツや白菜が日本と比べて3倍以上の値段するわけだが、どうやら世界的に見ても韓国の飲食物価が圧倒的に高いようだ。

今回はそれを見ていこう。

【KOREA WAVE】ソウルのバナナ(1㎏)、リンゴ(1㎏)の平均販売価格(11日基準)が、世界約330都市の中で最も高いことが、インターネットプラットフォームNumbeoのデータで判明した。

Numbeoは、各都市が発表する物価の数値に基づいて、実際の取引事例をもとに物品の平均取引価格を算出するクラウドソーシング型のサイト。政府機関ではないものの、公式統計に基づき統計手法で算出している。

それによると、ソウルではバナナ(1㎏)が4960.40ウォン(約550円)、リンゴ(1㎏)が1万368.18ウォン(約1150円)、卵(12個)が4532.48ウォン(約500円)の平均取引価格を示した。

バナナとリンゴに加えて、じゃがいも(1㎏)やオレンジ(1㎏)も330都市の中でそれぞれ6位と7位と、高額で取引されている。じゃがいもは5468.08ウォン(約600円)、オレンジは7762.14ウォン(約860円)だった。

アジアに限れば、バナナ(1㎏)やリンゴ(1㎏)の他に、トマト(1㎏)、じゃがいも(1㎏)、レタス(1玉)もアジアの80都市以上の中で最も高い価格を記録している。オレンジや玉ねぎ(1㎏)もアジアの81都市中、2位を占めた。トマトは8070.92ウォン(約890円)、レタスは3391.35ウォン(約380円)、玉ねぎは4364.71ウォン(約480円)だった。

ソウルの生活必需品の価格全般が高い水準を示す中、たばこ(マルボロ20本入り)は4500.00ウォン(約500円)で、世界290都市中212位と、比較的低い順位に留まった。

ソウルの青果物価格がこれほど高い理由として、専門家は高い生産コストと輸入単価を挙げている。海外の大規模工場とは異なり、小規模工場での手作業が多いことに加え、輸入量自体が少ないため安価に仕入れることが難しい。また、最近の異常気象による生産量の減少も要因とされている。

ソウルのリンゴとバナナ価格“世界1位”…ジャガイモ・トマトはアジア1位 (msn.com)

なるほど。これだけ高いと中華製アプリが人気になるわけだ。世界一高いとか。アジア一高いとか。韓国の食料品価格が明らかにおかしいのに、これで韓国政府は物価対策しているとか。インフレは鈍化しているとか。一体、何の物価が下がっているのか。

そもそも庶民からすれば普通の食料品価格が下がらないと、物価が下がったなんてなかなか思わないだろう。

こちらはカレーやシチューが好きで週に1回ぐらい作って食べるのだが、カレーに必要な、じゃがいも、タマネギなどが高いと普通にカレーも満足に食べられないと。これにはキムチに必要な白菜やキャベツの価格が掲載されてないが、これも相当、高いのは以前に紹介した。結局、韓国の飲食物価は高止まりを続けていると。

■日本と韓国の野菜や果物価格を比較

それで日本と韓国の野菜の値段を比較しておくと、昨日、スーパーでキャベツ1玉が198円だった。韓国のキャベツは1玉で5980ウォンだ。日本円で644円だ。つまり、3倍以上すると。

それでリンゴとバナナだが、リンゴ1個の重さはだいたい300グラムなので、スーパーで3つか、4つぐらいが1キログラムだと考えれば良い。

日本のスーパーではリンゴ1キログラムが580円する。韓国は1150円なので日本の2倍ぐらいだ。

バナナはだいたいスーパーに4本か5本ぐらいのが500グラム。つまり、1キログラムはこの二つの値段の合計となる。それで一つが178円なので、1キログラムなので356円だ。韓国のバナナは4960ウォンなので550円とある。これは1.5倍ぐらいか。

物価の優等生と呼ばれる卵の価格も日本はかなり下がっており、10個で200円ぐらいで販売されている。韓国の場合は12個で500円なので、10個にすれば400円。日本の2倍以上と。

白菜についても1玉が298円なので、韓国の白菜は9000ウォン。つまり、日本円で1000円ぐらいだ。

それで最後に日本と韓国でカレーを4皿ほど作るとしたら材料費はいくらかかるのか。これを計算してみようか。カレーの基本材料はニンジン、ジャガイモ、タマネギ、豚肉か牛肉だ。後、カレーのルーがいる。

日本の場合、北海道メークインで600グラムが198円。タマネギ600グラムで156円。ニンジンが400グラムで258円。豚肉が200グラムで300円ぐらい。カレー粉が200円ぐらいだったか。

だいたい1100円ぐらいで作れる計算となる。それで韓国の場合は材料費がほぼ2倍と考えても2200円。肉が少し高い場合は2500円は軽く越えるだろう。家庭で作るカレーですら、ここまで材料費の値段が異なるのだ。

カレーはコスパが良い料理の一つだが、それはあくまでも日本の野菜や肉の価格が安いからである。

しかし、中国ではデフレで食料品価格が下がってるのに、韓国はずっとハイパーインフレを突き進んでいる。だが、このハイパーインフレはスタグフも進行しているので、いずれ、韓国も中国と同じようにデフレマインドに苦しむようになる。

それではネットの突っ込みを見ておくか。

1.物価が上がって日本は貧しくなったとか言うバカがいるけどその理屈なら韓国は世界一貧しい国ってことか

2.キャベツは日本の4〜5倍だっけ?
良かったな

3.不況(デフレ)は
バブル崩壊して3,4年後から始まる
 ↓
バブル崩壊した時期は
中国=2021年
韓国=2022年
これからが本番

4.韓国農業は種苗から農機具まで日本依存度が極めて高い

ミカンは94%が日本品種でリンゴはフジが最も多く3番目が津軽でイチゴは日本品種を交配して開発梨や桃も日本品種の生産量が最も多く玉ねぎは生産量の1位から3位までを日本品種が独占する。

サツマイモ栽培面積の4割が「べにはるか」で日本の産地を視察した際に種芋を無断で持ち帰って流出した大量生産作物であるエノキタケは75%が日本品種で日本品種に合わせた生産設備を有し品種を変えることは難しい。

韓国農機具市場で日本メーカーが占める割合は30%程度だが韓国製農機具のエンジンは50%が日本製でエンジンを変えると機械の内部設計をやり直さなければならなくなり自動変速機や電装技術などの核心部品は日本製が60から100%を占め100%日本製部品で作られた韓国製農機具もある・

5.韓国のデータは正社員のみ
パート、バイト、非正規雇用は無視
 ↓
最低賃金=約770円が現実

6.やっぱり文在寅政権の時に最低賃金を無理やり引き上げたから
人件費が積み重なって小売価格を押し上げてるのかな
そこへきてロシアのウクライナ戦争でエネルギー価格も高騰

7.果物類が世界一高くてタバコは世界最安レベルww
完全にインフレ暴走崩壊型途上国です

8.韓国さん…
アルゼンチンになるんか?笑

9.高品質低価格→日本
低品質高価格→韓国

10.アルゼンチンは食糧は確保できるはず
韓国がなるのは、北朝鮮だな

以上の10個だ。

それで1だが、韓国は世界一貧しい国なのか。これはノーだ。韓国より貧しい国もいくつかあるだろう。知らない国だとおもうが。でも、これだけはいえる。韓国はどんどん貧しくなっている。借金でドーピングした経済成長は止まり、経済の二極化が加速して、貧乏人が急激に増えているのが現状だ。これは自営業所得大幅減少していることでも容易に推察できる。

ゴールドマンサックスが韓国の絶望の未来を予測しているが、あれよりも落ちていくのは速いとみている。何より、他のアジアの成長が著しいからだ。先に成長した中国と韓国がこの先、借金で低成長時代を迎えているのはデータ通りだ。

韓国の最低賃金は日本との統計方法は異なるのでそのまま比較はできないが、770円はわりと当たっているんじゃないか。韓国の全体における平均所得は170万ウォン前後だ。これが半分以上を占めている。特に高齢者だともっと低くなる。これは日本より年金が少ないことも理由の一つだが、韓国の場合、これでも最低賃金が高いと言われてるからな。

韓国 バブル含みのベンチャーのようにグラグラ…サムスン電子の株価はなぜ下げ一色なのか?

韓国 投資家というのは様々な情報を集めてその会社の将来における業績を予測して投資する。だから企業の株価はその企業の半年後の業績を映し出すといわれている。つまり、今、その株価がずっと下がっているてことは半年後の業績が悪いと考える投資家が多いてことだ。

今回、韓国の時価総額1位のサムスン電子の株価がなぜ下げ一色なのか。簡単だ。サムスン電子は創業以来の崖っぷちだからだ。大きく理由を分けるなら4つある。1つ目はエヌビディアのテストに未だに合格できてない。2つめはDRAM価格が下がってきている。3つめはアメリカが韓国を名指ししてHBM輸出の対中輸出規制をしようとしている動き。4つめはストライキである。

今回はその4つを中心に見ていく予定だ。では、早速一つめから行こうか。

まず、サムスン電子のHBMがエヌビディアのテストに合格できてない。これが致命傷である。SKハイニックスやマイクロンはとっくに合格しており、既に次のチップの供給が決まっている。なのに半導体ではトップシェアを誇るサムスン電子がこの二社に技術的な後れを取っているのだ。

レースでいえば周回遅れ。しかも、6月ぐらいにエヌビディアのテストに合格したという関係筋の話が出てきたのにそれから3ヶ月経過しても公式発表がない。投資家はそれに期待していたのにいつまでも発表がないので売りと。本来ならとっくに合格して、今年の後半には出荷するという見通しだったのにそれが出てこない。

2つめはDRAM価格が下がってきている。これについてはトレンドフォースの市場調査で判明した。こちらは韓国半導体輸出のピークを7月か、8月辺りだと予測しているのだが、どうやら、その予想が当たるかもしれないニュースが出てきた。

ええ?韓国半導体輸出は好調じゃないの?そう思うかもしれないが、好調なのはHBMという生成AIに使用される半導体であって、韓国企業が得意とする普通のDRAMではないのだ。

9月16日にiPhone16が発売されたが、これの目玉はApple IntelligenceというAI機能である。ぶっちゃけサービスが始まってないので、これが人気なるかは正直に述べてよくわからない。ただ、あまり売れ行きは好調ではないとの報道も出ている。まあ、高いからな。

それで話を戻すとDRAM価格が下がっているてことは、思ったよりAi搭載のPCが消費者に受けてないのではないか。

では、記事を引用しよう。

DRAM価格が最近小幅に下落しメモリー半導体業況に対する関心が高まっている。サムスン電子とSKハイニックスが主導するDRAM産業の業況は、韓国の輸出景気に及ぼす影響が大きい。

8日、市場調査会社DRAMエクスチェンジの集計結果によれば、コンピュータ用DRAMレガシー(汎用)製品(DDR48Gb1Gx8)の8月の平均固定取引価格は前月より2.38%下がった2.05ドルだ。DRAM価格は昨年10月から上昇傾向を見せ、今年5~7月には横ばいを維持していた。

DRAM価格の下落に対して市場調査業者トレンドフォースは「中国のスマートフォン在庫が過度な水準に到達し、家電製品に対する需要も予想ほど回復しなかった」とし「主に家電製品に使われるメモリー製品の現物価格が劣勢を示し、第2四半期の価格は第1四半期に比べ30%以上下落した」と分析した。

韓国の証券街では、世界的なIT製品需要鈍化により、長短期の展望が交錯する。未来アセット証券のキム・ヨンゴン研究員は「需要先の部品在庫備蓄が一段落し、短期的な価格停滞期が来たと判断する」と話した。

またアイエム証券のソン・ミョンソプ研究員は「今後の景気鈍化、顧客の在庫備蓄完了、人工知能投資の鈍化が重なる場合、上昇サイクル2年目の2025年第1四半期下旬に下落サイクルが始まる可能性がある」と話した。

トレンドフォースは「2025年を控えてDRAM価格は四半期毎に漸進的に上昇すると予想されるが、こうした上昇は主に平均価格を引き上げる高帯域幅メモリー(HBM3e)の普及率増加などによるもの」とし「消費者需要が劣勢を見せる場合、予想されるDRAM価格の上昇は期待に及ばない可能性がある」と話した。

「上昇サイクルじゃなかったの?」…DRAM価格はなぜ早くも下降しているのか : 経済 : ハンギョレ新聞 (hani.co.kr)

このニュースは韓国輸出に再び暗雲がもたらされる可能性を示唆される。なぜなら、半導体ともう一つの柱であった韓国の自動車輸出も激減しているからだ。8月の輸出は半導体が好調で伸びたのだが、それも長くは続かない。ただでさえ、内需が死んでる状態で半導体輸出まで鈍化していけば、韓国の2025年は再び未曾有の経済危機を迎える。

しかし、DRAM価格が下がるのは思ったより早かったな。生成AI特需が何処まで続くかはわからないが、2025年には違った景色が見えそうだな。

次に3つめの理由だが、アメリカが韓国を名指ししてHBM輸出の対中輸出規制をしようとしている。これについては既に紹介した通りだ。韓国のサムスン電子とSKハイニックスにとって中国市場を捨てるのは大変痛い。火傷で済むとは思えない。骨折ぐらいの打撃は来るんじゃないか。

最後の4つめだが、実はサムスン電子は「ストライキ」に悩まされている。なんとサムスン電子が人員を3割削減すると発表したこともあり、インドにあるサムスン電子の現地労働者団体が反発してストライキを始めたのだ。まじですか?まじですよ!

では、記事を引用しよう。

[チェンナイ 16日 ロイター] – インド警察は16日、無許可で許可なくデモ行進を計画していたとしてストライキ中のサムスン電子工場従業員104人を拘束した。同日夜に大半が釈放されたが、労働者団体は警察の対応を非難。サムスンの労使対立が深刻化し、インド事業への影響が広がる恐れがある。

サムスンはインドに2つの生産拠点を持つ。ストを実施していたのは、南部タミルナド州の州都チェンナイ近郊の家電工場で賃上げや労働組合の承認を求めて9日からストを実施していた。従業員1800人のうち1000人がストに参加、サムスンのインドでの年間売上高120億ドルの約3分の1を占める生産に支障が出ていた。

地元の警察幹部は、労働者らは16日に抗議デモを開始する予定だったが、その地域には学校や大学、病院があるため許可が下りず拘束されたと話した。ストを支援しているインド労働組合センター(CITU)関係者は、拘束された従業員が3人を除いて同日夜に釈放されたと明らかにした。CITUのタミルナド州幹部は、警察の措置を非難した。

拘束者が出たにもかかわらず、州の与党系列の組合も含む12の労組がサムスン工場のストを支持する抗議活動を18日に実施することにしている。

<サムスンに試練>

今回のストは、重要な成長市場であるインドでサムスンが直面する試練を一段と厳しくしている。

サムスンは、CITUといった全国的な労働団体が支援する労組の承認に消極的で、労働者や州政府側との協議は打開の糸口が見えない状態。さらに同社は一部事業で海外要員を最大30%削減する計画で、インドも対象に入る。

サムスンの労使問題は、モディ首相の産業政策「メーク・イン・インディア」にも影を落としている。

サムスン、印工場の労使対立深刻化 警察が従業員104人一時拘束 (msn.com)

このようにサムスン電子のインド工場で大規模なストライキ。従業員の1800人いて1000人も参加しているなら、生産に支障出ているレベル。インドでの年間売上高120億ドルの約3分の1を占める生産とか。しかも、サムスン電子が全国的な労働団体が支援する労組の承認に消極的らしい。

そりゃ、世界最凶の現代労組のストを間近に見てきたものな。でも、労働者のスト権利というのは国際法でもしっかり明記されている。サムスン電子が以下に消極的だろうが、グローバル企業なら従うしかないのだ。

サムスン電子は世界中に工場を作って低賃金で働かせていたわけだが、そのインドでのストライキは他の国の労働者にも大きな影響を与えていく。もう、世界中の工場でストライキが発生する可能性があるてことだ。

以上。4つの理由でサムスン電子の株価が上がる理由がない。

では、ハンギョレの記事を引用しよう。サムスン電子の株価の推移が掲載されている。

この2カ月間、韓国の株式市場を下げ一色にした中心にサムスン電子がある。有価証券市場で時価総額1位の銘柄の株価が、まるでバブル含みのベンチャー企業のように下落している。コスピ指数とサムスン電子が並んで今年に入って年中最高値(取引中)を記録した7月11日以降、9月13日までにサムスン電子の株価は8万7600ウォンから6万4400ウォンへと26.4%も下落した。同じ期間のコスピ指数の下落率(10.9%)の2倍を超える。

 指数下落に与えた影響は圧倒的だ。同期間、サムスン電子の時価総額は522兆9千億ウォン(約56兆円)から384兆4千億ウォン(約41兆円)へと138兆5千億ウォン(約15兆円)減少したが、これは同じ期間の有価証券市場の時価総額減少分(262兆3千億ウォン)の52.8%を占める。全体下落分の半分以上をサムスン電子が引き下げたわけだ。

 外国人投資家のサムスン電子への売り攻勢は続いている。外国人投資家らは9月13日までに累積7兆1609億ウォン(約7600億円)分を売り越した。同じ期間の機関投資家の売り越し規模は2兆720億ウォン(約2200億円)だ。特に外国人は秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)連休前日の13日だけで7846億ウォン分を売り越し、9月3日以降の9取引日の間に4兆7167億ウォン分を売り越し、投げ売りに近い動きを見せた。

 半導体部門の業績が好転し、第2四半期の営業利益(暫定値)が10兆4千億ウォン(約1.1兆円)と、昨年同期に比べて1452.2%増加し、「アーニングサプライズ」を実現したサムスン電子の第3四半期の業績が予想より悪いという見通しが、最近の株価下落の背景に挙げられる。

 サムスン電子の株価が9月5日終値6万9千ウォンで6万ウォン台まで下がった後、証券会社は目標株価を低くしたレポートを相次いで出した。11社の証券会社のうち9社が7~8月の間に提示した目標株価を下方修正した。目標価格の平均値は11万2455ウォンから9万7909ウォンへと12.9%下がった。最も多い5社の証券会社が10万ウォンを新たな目標価格として提示した。

「6万電子」が現実化した後に出てきたこのような証券会社の分析レポートに対して「後追い」という投資家の不満の声も高い。証券会社は目標価格を低くしたが、株価がすでに「売られ過ぎ」局面にあるとし、大部分が「買い」を推薦している。

 BNK投資証券は10万2千ウォン(7月5日)から大幅に下げた8万1000ウォンとし、最も低い目標価格を提示した。第3四半期の営業利益展望値の下方修正と共に「米国による高帯域幅メモリー(HBM)の対中国輸出制限措置が施行される場合、中国顧客依存度が高いサムスン電子には不利になる展望」と理由を明らかにした。

バブル含みのベンチャーのようにグラグラ…サムスン電子の株価はなぜ下げ一色なのか? : 経済 : ハンギョレ新聞 (hani.co.kr)

サムスン電子の株価が売られすぎ?むしろ、過大評価だよな。先に上げた4つの不安材料はどれも致命的だ。それらの問題が解決しない限りは投資家はサムスン電子の将来性に期待できないだろう。