日別アーカイブ: 2024年10月31日

9000人から850億円集めた投資会社破産 被害者、生活の窮状訴える

世の中には投資は自己責任という言葉がある。投資とはハイリスクであり、ハイリターンの世界である。まあ、今回は日本の話題だが、わりと金額が大きい投資会社の破産ということでどのような実態なのかを確認しておこう。

既に9000人から850億円を集めたというのが凄いよな。金持ち相手に笑いが止まらなかっただろうな。投資詐欺かどうかは知らないが。

高い利回りをうたい、1万人近い投資家から総額850億円を集めていたとみられる投資会社が破産しました。

■利回り月3%で元本保証と集金

エクシアに出資 妻(40代) 「おととい、きのう、きょう買ったものなんですけれども。朝食、昼食はこれで、半額のものしか買ってないですね。賞味期限は切れてるんですけど、これを少しずつ(食べる)。なんとかこれでしのいでる生活です」  

埼玉県内に住む40代の夫婦。2年前、番組の取材に対し、生活の窮状を訴えていました。 妻 「これを数日間に分けて、食べるといった形ですね。本当にあのお金が、あのお金さえあればね。家族全員で豊かな暮らしができたはずなんですけど、悔しい」

「あのお金」とは、夫婦が必死にためた8700万円の貯金。それが手元から失われたままだというのです。  

夫婦は2017年に、お見合い結婚。2人の子どもを授かり、マイホームの購入や資産運用について考えていたといいます。  

その時に知人から紹介されたのが、投資会社「エクシア」。夫婦は、東京・六本木で開かれた会社主催のパーティーに招待されました。 妻 「バイキング形式で豪華な飲み物や食べ物が並んでいまして。全員無料でした。ここまで大々的に盛大なパーティーを開ける会社で、私はもう100%信用してしまいました」  

当時、「元本保証で月利3%」をうたっていたエクシア。全国の投資家から総額600億円が集まっていると公表していました。  

順調に利益が出ていると信じて、夫婦は8700万円を投資。しかし…。 エクシアに出資 夫(40代) 「まるごと返ってきていない、そんな状況です」 「会社に入ってから、15年以上かけてためたお金ですね」  妻 「小さな子どもたちを抱えて、どうやって生活していけばいいんだろうって。そういった不安ばかりよぎりますね」

■8700万円投資した夫婦「どん底」

おととし、突然投資した金が出金できない事態になりました。  

同様の事態は他の多くの投資家にも起きていて、SNS上で話題になっています。そこで、エクシアの社長がSNSでライブ配信を行い、会社の状況について説明しますが…。

「エクシア」社長 「みんなの認識の中で誤解してるんですよ。みんな、そこらへんにある投資案件と一緒にしてるの」  

投資家に迷惑をかけている状況にもかかわらず、ポップな音楽が流れる場所で配信を行う社長。疑問の声が上がると…。

「エクシア」社長 「今、豪遊すると出金できない出資者がむかつくんじゃないかと思わない系?思わない系だね。思わないよ。俺の給料だもん」  

当時、社長の言い分を聞いた夫婦はこう話します。 夫 「飲み屋かどっかから(配信)ですかね?常軌を逸しているとしか言いようがない」  

この時は投資家に対し、混乱が収まれば出金できるようにすると話していた社長。しかし…。 破産管財人 「エクシア合同会社は10月18日、東京地方裁判所より破産手続き開始決定を受けました」  

投資家およそ9000人から総額850億円を集めていたとみられるエクシア。21日、破産が伝えられました。  

当時の取材から2年が経った今も、8700万円が返金されないままの夫婦はこう話します。 40代夫婦 「裁判費用や弁護士費用も、どんどん吸い取られどん底です。エクシアを許せません」

(「グッド!モーニング」2024年10月22日放送分より)

9000人から850億円集めた投資会社破産 被害者、生活の窮状訴える(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

この記事を読んで経済に精通している人間はこんな上手い投資はまずあり得ないと感じるんじゃないか。利回り月3%で元本保証だぞ。これが年利3%なら、まあ、今、米国の債券金利もその程度だから、まあ、投資としてはあるんじゃないかと思うが、さすがに月3%なんてまずあり得ない。

そもそも年利36%になる時点であり得ないと思わないんだろうか。8700万も預けて年利36%なら、複利計算は面倒なので単利にするが、1年で約3000万も増えるんだぞ。すげえな。そんな凄い投資が本当にあるなら誰でもやるわ。この時点でまずあり得ない数値なのだ。

1000万円投資でも、360万だ。今、銀行の金利が0.5%だとして、1000万円を1年ほど預けたら5万円だぞ。凄まじいリターンである。こんなあり得ないリターンにさすがにだまされる案件とはおもえない。でも、9000人もいるんだよな。

因みに投資案件だから、エクシアが倒産しても、相手に資産が残ってなければ、いくら裁判を起こしても返ってこないぞ。8700万円という大金を全てつぎ込む時点でおかしいんだが。まあ、集団訴訟だと思うのだがさすがに月3%とか。豪華な食事を無料で提供されたから信用できるとか・・・詐欺師の手口そのものじゃないか。ちゃんとクロサギを読んでおけよ。それさえ読んでおけばこんな投資詐欺に引っかからなかっただろうな。

そもそも月利3%なんて、普通の世界でまず見たことも、聞いたこともない数値だという。素人が騙されて8700万円を失ったてことだ。

では、ヤフーに3000件もコメントあるので面白そうなのを見繕っていこうか。

1.8700万円の預金があって、その全額の8700万円を投資したのか。。。 なんで全部突っ込むんだ? もうちょっと後先考えろよ。 欲を出しすぎたか?

賞味期限切れの食品を食べるほど困窮していると言われても、このケースは全く気の毒に思わないな。 てか、15年で8700万円貯めたって被害者の夫はいってるけど、 月50万くらいためないとその額にならないよ。

子どもが二人いてマイホームも買ったのでしょ。 手取りで80万以上あるでしょ? なら爪に火を点す様な生活しなくてもよいでしょ。 作り話か?

最初のコメントに2万ぐらい評価してある。確かにこの手の食事を節約しているとかの話は作り話の可能性は高いが、8700万円を失ったのは裁判しているのだから事実だろう。8700万円も貯められる資産家が騙されたというのが世間の評価だ。870億円が本当なら9000人がそれを失っているわけだ。

では、以下のコメントを見ておこうか。

2.「年利」ではなく「月利」を謳う投資はほぼ100%詐欺だと思うくらいでちょうどいい。 「必ず儲かる」「元金保証」「リスク無し」という投資はほぼ100%詐欺だと思うくらいでちょうどいい。 長期的且つ安定的に毎月配当するような投資対象はほぼ存在しません。 少なくとも一般庶民で投資できる対象にはほぼ存在しません。 投資はしたほうがいいけど、自分で投資の常識程度も勉強出来ない様なら 投資自体やめましょう。 NISAくらい勉強して実施出来て初めて、 次のステップに行くかどうか検討しましょう。

3.少なくともいえることは、六本木で見たこともないくらい豪華なパーティールームで食事とお酒がふるまわれて無料だった場合、それは他の投資家が出したお金から出ていると思うので、自分の投資したお金もそうなると思うのが順当だと思います。 また、それに目がくらんだ時点で身の丈に合っていません。 私であれば、豪華なパーティールームでタダで飲み食いさせてもらった時点で詐欺だと思うので、しっかり飲んで食って写真撮って一切の連絡を絶ちます。

4.確かに他人から見るとうさんくさい。元本保証、高利回りなどありえない。しかし、意外にも世間で頭がよいと言われている、あるいは考えられている人でも騙されることがあるのが金融詐欺、あるいは金融商品。昔からそうだ。 例えば、LTCMは、ノーベル経済学賞受賞者ら金融界の実力者を集めた「ドリームチーム」を擁し、ほとんどリスクなしに大金を儲ける方法を編み出したとされていた。しかし、大きな損失を出して2000年 生産した事件は有名だ。すなわち、どんなに自信があっても生活の基盤を揺るがすような投資はしてはならない。

5.申し訳ないが、年利36%なんてあり得ないよね。元本保証で。 しかも、社員権の販売。 その契約書見たけど、社員には何ら権限なし。 利益の還元は代表社員の専権事項と記載ある。 つまり、還元無くても意見出来ない。 社員権の放棄の際は、還元された利益を当初の社員権購入費から差引くと記載あり。 つまり、1,000万で社員権購入して1,000万の利益還元受けたら、社員権放棄の際は返金0となる。 兎に角、怪しく不平等な契約内容となっているが、そこまで読まないのだろうね。

この記事の人は、7,000万全額出資したらしいが、それ自体が異常だよね。 せめて1,000万とか損しても問題ない金額でやらないとね。 元本保証って、その会社の補償でしょ。 会社が無くなったら保証もなくなるよね。

以上の5つだ。

まあ、ネットの意見はその通りとしか思えないよな。うまい話には裏がある。無料ほど怖いものはないという自覚がなかったんだろうな。詐欺に引っかかる人は契約書を隅々読み分けないからな。

こういうのは裁判で相手が有利になるような契約書となっている。それにサインした時点で裁判では不利だろうな。なんせ投資は自己責任だ。会社が倒産すれば資産整理してもたいした額はないだろうしな。

8700万円は痛い勉強代だったということで、しかし、投資というのは余剰資金でやるものであって、万が一を考えるのが大事だ。貯金を全てつぎ込んで元本保証の月3%とかで、アホな計算をしていたんだろうな。そんな美味しい話があるわけないのに。

韓国証券市場ウォンニャス速報 開幕は1379.9 月末の攻防戦が熱い!

韓国証券市場 米国の利下げ速度やタイミングやどんどん後退していく中、ヘッジファンドに売られていくウォン。1400目前に迫っているのを必死に介入して食い止める韓銀。果たして勝つのはどちらか。

韓銀の月末の防衛ラインはどうやら1380で確定しているようだが、それを超えるか、越えないかはまだ数時間ほど経たないとわからない。今日は10月31日。月末。いよいよ月末、最後の戦いが始まるのだ。

これには愛犬のジョニーも大喜び。変動するウォンチャートに眺めている。

では、開幕から見ていこうか。スタート値は1379.9

チャートをどうぞ。

開幕は1379.9。1380目前で始まったがいきなりの昇龍拳だ。あっという間に1381ウォンまで下落。開幕から防衛ラインを早速突き破られてしまう韓銀。どうするんだと思ったら、すかさず韓銀砲で反撃だ。どーん。

1381ウォンから1377ウォンまで急上昇。さすが月末。なんとしても1380を守るという気合いが伝わってきている。これには愛犬のジョニーも大喜びだ。しかし、ヘッジファンドだって負けてはいない。すぐさまカウンターで1380を突破。このような戦いがずっと続く。

韓銀は1380を守れたのか。結果は1379.9。2.5ウォン高。すげえ。最後に1380突破を阻止するとか。韓銀大勝利だ。その後はすぐに売られてますけどね。

時間外はどうだ。時間外では1381ウォンと再び下がるも、ここで韓銀が超韓銀砲だ。ずどーん。なんと1381ウォンから1375ウォンまで急上昇。いくら1380死守したいからてあからさまな介入とか。

もちろん、その後はすぐに売られて1380付近でもみ合いだ。

18時41分頃は1379.36だ。

それではドル円はどうだろうか。

ドル円は朝が153円だったのが、15時半過ぎから急に上がりだし、一時は151円まで上昇した。その後、少し反発を受けて152円384銭といったところだ。夕方から円が上がり出したのは何か理由があるんだろうか。

■2024年10月31日の韓国証券市場

コスダック指数 4.87ポイント▲ 743.06(終値)
総合株価指数 37.64ポイント▼ 2556.15(終値)
ウォン・ドル相場 2.5ウォン高 1379.9(午後3時半現在)

■投資主体別売買動向

24.10.315,571-8,5833,315

個人が5571億で買い。外国人が8583億で売り。機関が3315億で買い。

個人と機関が買い。外国人が売り。

韓国 1ドル=1380ウォン超えたウォン相場…「トランプリスク」も一因

韓国 北朝鮮とロシアの軍事同盟。様々な情報が錯綜する中、韓国ウォンはひたすら投げ売りされている。最近、こちらは夕方にウォンニャス速報を作成しているので、ウォンをよく見ているのだが下がる一方で上がる気配がないという。23日の夜でも1385ウォンまで下げていた。

それでウォンが大きく下がる理由は主に3つある。一つはさっきも述べたが北朝鮮による地政学的なリスク。二つめはトランプ氏の当選が現実的になってきたので、それに対する警戒感。最後はFRBの利下げに対する慎重姿勢だ。

しかし、ドル円も一緒に152円とか落ちてるので円テク投資していた韓国人は爆死して追証の嵐だろうな。米国が利下げしたら円が上がる?そんなこと誰が言ったんですか?むしろ、利下げしても下がってますよ?

ただ、円については日本の選挙の結果次第でも大きく動くので今の時点でなんともいえないんだよな。とにかく27日の選挙は注目だ。自民党が過半数を維持するか。勝利ラインは自民と公明で過半数維持だよな。これは韓国経済にも大きく影響する。

仮に過半数割れして石破総理が総理を続けられるわけないからな。就任して1ヶ月も経たずに総理終了か。どちらにせよ。選挙で国民の判断が下される。その後、すぐにアメリカ大統領選挙である。

トランプ氏が勝つか。ハリス氏が勝つか。未来は大きく変わってくる。もちろん、ウォンだってそうだ。円安やウォン安はトランプ氏が優勢になってからだ。トランプ氏が勝てばドル高になるてことだろうか。最近、為替相場は何も読めない。ドル円は上がると思ったら上がらないからな。

後、ダウについても不穏な動きがある。これを見ておくか。

[ニューヨーク 23日 ロイター] – 米国株式市場は下落して取引を終えた。国債利回りの上昇が大型株の重しとなったほか、連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測が後退したことを受けた。

米ファストフードチェーン大手マクドナルドは、大腸菌の食中毒が発生したとの報道を受け5.12%下落。米飲料大手コカ・コーラは通期の調整後利益見通しを5─6%増に据え置いたことで2.07%下落し、相場の押し下げ要因となった。

米国株式市場=下落、マクドナルドやコカ・コーラが売られる

マクドナルドで集団食中毒。これは食を扱うので厳しいだろうな。普通の店なら食中毒だせば、まず営業停止に追い込まれて廃業だ。まあ、マクドが潰れるとはおもえないが、株価が大きく下げるほど影響はある。コカコーラもさえなかったと。

それで23日のダウは42514ドル。-409ドルだった。それでダウが下がったし、日経も下がるかと思えば、まさかのプラスだ。これは円安効果だろうか。

では、ウォン動向の記事を引用しよう。

ウォン相場が1ドル=1380ウォン水準を突破して約3カ月ぶりのウォン安水準となった。米国経済が依然として堅固な姿を見せてドル高を後押しした上に、トランプ前米大統領の当選可能性が大きくなり世界的なリスク回避心理を育てた影響と分析される。

22日のソウル外国為替市場でウォン相場は終値基準で前営業日より4.90ウォンのウォン安ドル高となる1ドル=1380.10ウォンとなった。ウォン相場が終値基準で1380ウォン水準を突破したのは7月30日の1385.30ウォン以来だ。この日の相場は取引時間中に一時1382.80ウォンまでウォン安が進んだりもした。

先月米連邦準備制度理事会(FRB)の0.50%の利下げ後に1320ウォン台まで上昇したウォン相場は最近再び下落傾向だ。先月30日の1307.80ウォンから13営業日の間に70ウォン以上値を下げた。

これはまず米国経済が依然として堅固な姿を見せ追加利下げのタイミングが遅くなるとの見通しがドル高に力を与えている。9月の雇用報告書などに現れた雇用指標が硬く、小売り販売増加率も冷めない姿を見せてだ。バンク・オブ・アメリカ(BoA)の調査によると、専門家らは米国の景気が大きな沈滞に陥らずソフトランディングする可能性を76%と予想している。ノーランディングの可能性は14%だ。1カ月前の7%より2倍上昇した数値だ。

これに対しFRBの一部関係者も追加利下げに対し慎重な姿勢を見せている。ダラス連邦準備銀行のローガン総裁は21日、「金利を段階的に下げるのが適切だ」と言及した。これに対しこの日米10年物国債利回りは前営業日より0.11%上昇の4.20%に上がった。これは7月末から3カ月ぶりの高水準だ。

10年物米国債利回りは世界的長期債金利のベンチマークの役割をする。利下げ速度が速くないだろうという見通しが市場金利に反映されたのだ。少しでも安全で高い収益を得られる所を探す海外投資資金は米国債に流れ、これはドルの価値を高める。主要6カ国の通貨の対ドル価値を示すドル指数はこの日一時104を突破し約2カ月ぶりの最高水準を示した。

米大統領選挙が2週間先に迫る中でトランプ前大統領当選の可能性が大きくなった点もドル高に力を与えている。最近トランプ前大統領が激戦州で善戦する姿を見せ、各種ベッティングサイトではトランプ前大統領当選の可能性を大きく反映している。市場はトランプ前大統領当選時には財政赤字拡大により国債利回りが上昇し、インフレが再発して利下げ時期がずれこむと予想している。これはドル高に影響を及ぼす要素だ。

地政学的リスクが深まりリスク回避心理が作用したのもウォン相場を落としている。中東情勢が悪化し、ロシアとウクライナの戦争も激化してだ。これに伴い、対ドルで円相場は150円台、人民元は7.13元台で取引されともに振るわない姿を見せている。

iM証券のパク・サンヒョン研究員は「トランプ前大統領当選時にウォン相場が再び1400ウォンを超える可能性が大きい。年末になるほど米大統領選挙リスクが緩和され為替相場下方安定要因として作用するだろうが、トランプ氏の政策リスクが韓国の金融市場に否定的影響を及ぼしかねない」と分析した。

1ドル=1380ウォン超えたウォン相場…「トランプリスク」も一因 | Joongang Ilbo | 中央日報

ついに専門家もトランプ当選時に1400ウォンを超える可能性が高いと。まあ、こちらは年内だとみているが、今の調子だと月末には1400到達もおかしくないのだ。既に1381ウォンだからな。

それともう一つ気になるのが人民元だな。気がつくと安くなっている?中国株は景気刺激策を期待で上昇しているが、人民元は逆に下がっている。中国の景気刺激策についてはよくわからない。その程度の金額ではたいした効果がないという指摘もある。どちらにせよ。デフレからの脱却は容易ではない。

後、JPモルガンが中国の刺激策ではデフレ脱却は難しいという発言がある。これも見ておこうか。

(ブルームバーグ): 中国が最近打ち出した一連の景気対策は、短期間に幅広く景気を刺激することより、リスク軽減が目的だと、JPモルガン・チェースの中国担当チーフエコノミスト、朱海斌氏はみている。

  朱氏は22日、ワシントンで開かれた国際金融協会(IIF)主催のイベントで、「これがゲームチェンジャーなのか、中国版の『必要なら何でもする』段階なのか、あるいは4兆元(約85兆円)規模の景気刺激策が新たに実施されるのかと問われれば、私の答えはノーだ。まだそこに至っていない」と語った。4兆元という規模は、世界的な金融危機が起きた2008年に中国が実施した刺激策に相当する。

  「政策シフトは見られるが、実際には180度の政策転換ではない」とも語った。

  一連の刺激策発表を受け、エコノミストの間では今年の中国成長率予測を、公式の目標である5%前後に向かって上方修正する動きが相次いだ。また中国株の大幅上昇にもつながった。だが当局が着実な景気好転に向けより強力な財政刺激策を実施する意向があるかどうかに懐疑的な見方が強まり、そうした熱狂は冷めてきている。

  朱氏は、中国が消費と内需を重視する姿勢を強めると考える投資家は、恐らく「失望が続くだろう」と述べた。

  中国政府は国内産業基盤の強化に重点的に取り組む姿勢を維持すると、朱氏は予測している。

  中国当局が生産性向上を図ろうとすることは妥当だが、現代の経済では生産性は製造業だけでなくサービス業からももたらされることを中国の当局者は認識する必要があるという。

  朱氏によれば、中国当局は慎重を期し、来年に刺激策を終わらせることはない見通しだ。「あまりにも早く迅速な引き締めで政策を終了する状況が繰り返されることは多分ない。25年に再びそうなることはないだろう」と述べた。

中国の景気刺激策、ゲームチェンジャーにあらず-JPモルガンの朱氏

今の景気刺激策では足りないから追加でもっとするかどうかが懐疑的と。そもそも、中国にそんな大規模な予算を投入し続ける金があるんですかね。ないおもいますが。そもそも不良債権処理スルーして財政刺激しても効果は期待できないだろう。

主要6カ国の通貨の対ドル価値を示すドル指数はこの日一時104を突破し約2カ月ぶりの最高水準を示した。

ドルインデックスについては既に言及しているが、あのときは103だった。もう、104なのか。