韓国経済、FTAで関税最大2%↓国内のキムチ業界と農家に大打撃
記事要約:韓国と中国が韓中FTAを妥結したことは伝えたわけだが、今回はその影響が国内のキムチ業界と農家に大打撃を受けるニュースである。管理人のブログの常連者というか、数年前から韓国経済に興味を抱いていた人はキムチの大事な材料である白菜が天候の影響でほとんど取れなくなってキムチが食べられない「キムチパニック」になったことを覚えているんじゃないだろうか。
キムチパニックは管理人が適当につけた名前だが、韓国人にとってキムチは日本人の米と一緒のようなものである。だいたい毎日食べる主食であり、ほとんどの家庭では自家用のキムチを漬けている。さらに、旅行に行くときまでキムチを持参し、ホテルの中で食べて部屋がキムチ臭いという苦情が来るほど韓国人にとってキムチは韓国人の国民食であり、アイデンティティである。
そのキムチが数年前、天候が悪くて白菜やキャベツの価格が大暴騰した。その暴騰を抑えるため、韓国はキムチの材料になる野菜を中国から輸入した。それによって、韓国人のキムチパニックはおさまったのだが続きがある。そして、次の年、白菜やキャペツの価格は大暴落する。今度は農家が野菜を作りすぎたためだ。考えたらわかるとおり、大暴騰した白菜を作れば儲かるという単純な思考で、ほとんどの農家は他の野菜より白菜を優先した結果である。
これらの事象からわかるとおり、韓国人にとってキムチは国民食であるが、それは「韓国製の材料」を使ったキムチだからではない。つまり、キムチを食べられれば材料がどこで作ったものであるかは関係ないのだ。
では、中韓FTAに話を戻そう。もし、FTAで関税が最大2%下がり、中国産の野菜、いや、キムチそのものが韓国市場に大量に出回ったらどうなるのか。韓国産のキムチや野菜は駆逐される。それは火を見るより明らかである。そして、既に韓国では中国産のキムチが安いという理由で出回っている。
管理人からすれば、中国産も韓国産も購入対象ではないので、自分が買い物するときは絶対に買わないのだが、外食にいってその野菜がどこの産地なのか一々、聞いて回るわけではない。外食すれば知らずのうちに、外国産品を食べるわけだが、それでも料理方が同じなら劇的に味が異なるわけではない。
つまり、何が言いたいかと既に安い中国産のキムチが大量に出回っている韓国の飲食業界は中韓FTAでもっと安くなったキムチを大量に使う。それは韓国の材料で作った本当のキムチが消えてなくなることを意味する。韓国人が気づいているのかは知らないがそれは一つの食文化の消失である。
話が大げさになってきたが、韓国の食文化で日本人が知っているのはキムチぐらいしかないのだから、それが中国産キムチに取って代わられる。長期的な視点からすれば,これも属国化なのだ。FTAでサムスンを儲けさせようとするのはわかるが、根本的な食文化を破壊することに繋がる。韓国人が大切な文化を守れないのはいつものことであるが、それが等々、キムチにまで及んだわけだ。彼らは何一つ自分たちで守れない。
2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)
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