韓国経済、韓銀総裁の金利ジレンマ…上げればデフレ、放置すればドル離脱
記事要約:韓国の韓銀総裁が基準金利を上げるか、下げるかでジレンマで苦しんでいるという記事だが、管理人からするとそんなことより、中国に取って代わられそうな造船・鉄鋼・機械製品といった韓国の主力産業の心配が先だと思う。
いくら米国の歩調に合わせて、金利を上げたところでその効果はたかが知れている。そもそも、金利を上げれば家計や企業が債務高に苦しむ。デフレ以前に、借金苦で首が回らなくなる。韓国がこの先、ウォン高になるなんて思う時点でおかしい。どう見てもウォン高になるような時期ではない。
アメリカの利上げが行われていけば、新興国から投資は引き上げられる。そして、ドル高となる。ドル高になれば、自然とウォン安になるので、韓国がウォン高の心配する理由が見当たらない。まさか、韓国は自分たちの力でドル安に出来るとか本気で考えて心配しているんじゃないだろうな。そんなこと、万が一にもできないのに。
>韓国の基礎体力が相対的に強いからといっても新興市場の弱い輪が切れ始めればその飛び火が一瞬で全世界に広がるという懸念もある。
いや。韓国以外は通貨スワップ協定の拡張で日本が支援するという形になっているので、むしろ、韓国だけが致命的な結果となる。そして、経済破綻しても3日ぐらい知られることもないだろう。韓国の基礎体力が相対的に強いのに危機ばかりが叫ばれているのはなぜなのか。管理人には謎だな。
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韓国経済、韓銀総裁の金利ジレンマ…上げればデフレ、放置すればドル離脱
米国の金利引き上げによって触発された「大亀裂(great divergence)」時 代、韓国は進退両難の窮地に追い込まれた。先進国と新興国の中間に挟まれているからだ。
ユーロ圏のユーロや日本の円は国際通貨だ。米国が金利を引き上げて もEUや日本が金融緩和政策を押しつけられる理由だ。しかし韓国は立場が違う。米国との金利差が狭まればドルのエクソダス(大脱出)に巻き込まれる危険が 大きい。製造業が堅固だったのに1998年に韓国が通貨危機を迎えたのもドル不足のためだった。
それでも米国に従って金利を引き上げることも難しい。政府と韓国銀行は、米国が金利を上げる前日に「デフレーションとの戦争」を宣言 した。上がる物価を引き下げるのではなく、下がる物価をそそのかすことが急務だ。
このような状況で金利を上げれば、それなりに生き返った内需景気に冷水を 浴びせる憂慮が大きい。金利の引き上げはウォン高を招いて韓国の輸出企業にも負担を与える。
米国が金利を引き上げるとすぐに韓銀が「否定的影響は制限的」 としながら「直ちに金利を上げる計画はない」と一線を引いたのはこのためだ。
米国の金利引き上げで韓国と米国の政策金利差は1ポイントに狭まった。
米国は来年3~4回かけてさらに金利を上げるものとみられる。 韓銀が現在の政策金利を維持するならば、来年下半期には韓米間で金利差が事実上消えることになる。ただし外国人投資金は単に金利差によって動いたのではなかった。
2005年8月~2007年8月は米国の金利がむしろ韓国よりも高かった。この時、外国人資金は2006年11兆2300億ウォン、2007年 24兆5220億ウォンが国内の株式市場から抜け出た。
ところが金利が米国よりも2~3%高かった2008年には36兆1740億ウォンで離脱規模がより 大きかった。そうするうちに金利差が1.75%に狭まった2009年には反対に23兆5320億ウォンが流入してきた。
単純な金利差よりも国際外国為替市場の流れや韓国経済の基礎体力がより大きな変数になった。政府と韓銀が急激な資金離脱はないと自信 を持つ理由もここにある。
外貨準備高が3685億ドル(11月末基準)に達して今年11月までの経常収支も45カ月連続黒字という状況で、現在の韓米の金 利差は資本流出を憂慮するほどの水準ではないとの話だ。李柱烈(イ・ジュヨル)韓銀総裁は「外債の構造が短期から長期に変わるなど韓国の内部条件は悪くな い」と話した。
しかし長い目で見れば大勢に逆らうことはできない。イ・ジュンヒョプ現代経済研究院経済動向分析室長は「資本流出が広がれば韓国もやむを得ず金利を引き上げなければならない」として「こうなれば景気回復に悪影響を与える可能性が大きいだけに、資本流出事態が来ないように備えなければな らない」と話した。
キム・ジョンシク延世(ヨンセ)大学経済学部教授は「米国が来年上半期に金利を2回上げれば、韓米間の金利差が1%以下に狭まる」とし て「そうなれば資金流出の憂慮が大きくなるために7~8月に金利を引き上げるのが望ましい」と話した。
韓国の基礎体力が相対的に強いからといっても新興市場の弱い輪が切れ始めればその飛び火が一瞬で全世界に広がるという懸念もある。
(http://japanese.joins.com/article/847/209847.html?servcode=300§code=300)
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