アメリカとイランの2週間の停戦合意に世界が大歓迎なのはダウが1100ドル上昇とか。株の急騰を見ればわかるのだが、実際、まだ終わってもいないのに証券市場は浮かれすぎだと思っている。なぜなら、米国が引いてもイスラエルが引かないからだ。
こちらもガザやレバノンを攻撃するイスラエルについてはかなり前から批判してきたのだが、複雑な宗教や歴史が存在している以上、我々の理屈ではイスラエルの本質というのを捉えるのは難しい。
問題はイスラエルが攻撃を止めない限り、イランがホルムズ海峡封鎖を解かないてことだ。つまり、ホルムズ海峡が政治的なディールとして今後、扱われるようになった。これを世界はどの程度のリスクとして認識しているのか。
つまり、この先、停戦合意してホルムズ海峡封鎖が解除されても、イスラエルとイランの関係が良くなることは100%ないので、この先、イスラエルはイランの核開発に恐怖して、イランはイスラエルの侵攻に備えることになる。そして、何かあればイランはすぐにホルムズ海峡封鎖に動くだろう。つまり、これでは駄目だってこと。
イランの気分一つで世界経済をぶっ壊す要所を押さえてる時点で、世界はイランにひれ伏すしかなくなってしまう。米国が引いたときにそれは現実的に起こる。結局、米国が戦争で終わらせても、ホルムズ海峡という政治的なディールが誕生した以上、我々は枕を高くして眠れない。
そして、この先、ホルムズ海峡だけじゃない。紅海だってイランの勢力が抑えに来るのは明白。だって有効性を世界が証明してしまった。だから、こちらは米国の戦争関係なしにホルムズ海峡封鎖を世界が軍隊送って強制解除しろと。
でも、欧州やNATOはそれをしなかった。くだらない正義感や、チキンの組織ではこの先がどうなるかすら考えも及ばないのだろう。
結局、何が言いたいんだって?簡単だ。この先、中東で何か起きれば直ぐにホルムズ海峡封鎖されるてことだ。つまり、イスラエルとイランが戦争すればイランはすぐにそれをやる。もう、イランはホルムズ海峡は自分のモノだと思っている。
これが世界経済にとってどれだけ最悪な結果なのか。浮かれている証券市場は理解しているんだろうか。この新たなリスクは当然、原油価格を高止まりさせるだろう。結果、物価高騰を避けられない。残念ながら戦争終わって良かったと思ってるのはただのお花畑である。
もちろん、戦争が終わったのは歓迎するのだが、この先、我々はエネルギー危機や食糧危機などがいつでも起きるリスクと戦わなければいけない。そもそもホルムズ海峡通過するのに保険代高騰するだろうし、もう、こうなったら気軽に使うのも難しいだろうな。
世界は浮かれているが、こちらはそんな気分にはなれんよ。なぜなら、この終わり方だと問題は何一つ解決しないからだ。
でも、これを危惧しているようなコメントは見られない。結局、トランプさんが始めた戦争は新たなリスクを生んでしまったことで、世界にとっては脅威が取り除かれないままで先に進むことになる。例えると、目の前に大きな爆弾があるのにそれを完全に除去しないで歩いてるてことだ。
この先、リスクを考えればホルムズ海峡を安全に通過させるためのルール作りを強制的にでも世界はするべきだったのにそれをしないまま傍観した。これがこの戦争における最大の禍根となって、我々に跳ね返ってくることになる。
米国が始めたと批判するのは自由だが、そもそも火種がそこら中にあったのだから、多かれ、早かれこうなった可能性もある。しかし、米国が中途半端に引いた以上、イランの脅威が中東に付きまとう。もう、既に新しい中東戦争の準備期間にはいったといっていい。そして、この戦争はイスラエルかイランを滅ぼさない限り終わらないてことだ。
では、記事を引用しよう。
(ブルームバーグ):イスラエル国民はイランとの停戦合意が同国からの脅威を終わらせることにならないとの懸念を抱いているようだ。イスラエルのネタニヤフ首相は合意を支持した上で、イスラエルによるレバノン侵攻には影響しないと表明しているが、不安は広がっている。
8日は宗教上の祝日に当たるため、イスラエル当局者の発言や公の議論はあまり多くなかったが、国民の間には警戒感、さらには裏切られたとの思いがある。
米国とイランの交渉はイラン側の要求に基づいて進められるとみられていることや、トランプ米大統領が戦争集結を急いでいる可能性があることも、イスラエル国内で強い不安を引き起こしている。
今回の戦争を強力に支持してきた野党党首のヤイル・ラピド氏は「わが国の歴史において、これほどの政治的惨事はかつてなかった」とXに投稿した。
中道左派の野党、民主党のヤイル・ゴラン党首は「核開発計画は破壊されなかった。弾道ミサイルの脅威も残っている。体制は維持されており、この戦争を経てむしろ強化されつつある」と述べた。
国防相を務めた右派のアビグドール・リーベルマン氏は、イランが保有するこうした能力が解体されなければ、イスラエルはいずれ「より厳しい条件と、より大きな代償を伴う」新たな軍事作戦を開始せざるを得なくなるだろうと指摘した。
イスラエルのテレビは、今後の展開を懸念する市民らの声を放送。政治家によるこうした指摘をイスラエル国民が共有していることを示している。
同国では10月までに総選挙が実施される予定で、野党党首らによるこうした発言の一部はポーズに過ぎない可能性もあるが、多くの国民の懸念を反映しているのも事実だ。 2023年10月にパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛け、1200人を殺害して以降、イスラエルはイランが支援する代理勢力の壊滅を狙い、多方面で戦闘を行っている。 イスラエルは米国と共に、6週間近くにわたって対イラン戦争を繰り広げており、イランの脅威に終止符を打つものとしてこの戦争を位置付けてきた。
最近の各種世論調査によると、多くのイスラエル国民はこの戦争に伴う個人的・経済的犠牲を受け入れる用意があると答えており、時期尚早の終結は失敗のように捉えられている。
■パキスタンとの食い違い
イスラエルはレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの間で続けている戦闘は今回の停戦合意に含まれないと主張するが、協議を仲介したパキスタンのシャリフ首相発言と食い違っている。
同首相の認識が間違っていたのか、イスラエルがその部分について合意内容を覆すことに成功したのか、あるいは単に無視しているのかは明らかでない。
イスラエル軍は8日もレバノン南部での攻撃を続けた。最近の作戦開始後、ヒズボラのインフラを標的とした最大規模の攻撃となった。侵攻により、これまでに100万人以上が避難を余儀なくされ、1500人以上が死亡している。
イスラエルの元防空司令官イラン・ビトン氏によれば、このところ主戦場がイランだったため、イスラエルはレバノンに十分に集中できなかったが、今後は北部国境に注意を向けることが可能になる。
「これは空軍がレバノンでより大規模な行動に踏み出すことができる、またとない機会だ」と同氏は述べた。
ニュースは以上。
この記事を読んで、ちょっと待って。戦争終わってないじゃん!どうなってるのこれ。そう終わってないんだよ。こちらは米国とイランの2週間の停戦合意とは述べてるが、イスラエルとイランが停戦合意したなんて述べていない。
この戦争はまだ続いている。しかも、イスラエルはレバノンに攻撃を集中させていく。そして、この動きはもちろん、イランからすれば停戦合意違反となり、ホルムズ海峡封鎖されてしまった。
既に0時半頃にこんなニュースがある。イスラエルによる停戦合意に含まれていないレバノン攻撃を受け、イランはホルムズ海峡を閉鎖すると発表。NY原油先物は91ドル台へ下落後、95ドル台で推移。ホルムズ海峡の再開には時間を要するとの懐疑的見方も根強い。米10年債利回りは4.23%から4.27%まで戻した。
もう、停戦合意なんて一日も経過せずに破られているんだよ。そもそもイスラエルは交渉すらしてないよな。少なくとも米国とイランの停戦交渉であり、イスラエルは関与してない。だから、レバノンをイスラエルが攻撃しても、それはイスラエルが悪いにはならない。でも、イランはホルムズ海峡をまた封鎖した。
では、ネットの突っ込みを見ておくか。
1.小国で攻撃的になるのは分かるけど、やり方が無茶苦茶すぎる。国際法違反で、いきなりイラン首脳部を爆殺したり、それ以前にも諜報網を使ってイラン要人を多数爆殺。やっていることが犯罪的なので、構造的に外交手法が間違っている。イスラエルに必要なのは、世界各国による制裁。間違っていることを強く伝えないと認知の歪みは治らないでしょう。そのうえで在イスラエル米軍を増強してもらうなりして、攻撃ではなくて集団的安全保障の抑止で安定を構築してほしい。
2.イスラエルはNPTIにも加盟せずAEAの査察を受けたことが無いが核兵器を持っているが、イランはNPTに加盟してIAEAの査察を受けていて核兵器は持っていない。 どちらが脅威だと言う話で、イスラエルは今や中東での最も強大な軍事的脅威を持ちパレスチナやレバノンに侵攻して破壊し尽くしている国。
3.攻撃される恐怖に怯えて、先に攻撃する。 でも結局は攻撃したことでそれ以上の報復に怯えることになる。 やればやるほど、それが自身に返ってくる恐怖に怯えることになる。 軍拡では心の平穏は得られないことがよくわかった。 イスラエル人を嫌いなわけではない。 でも今はここまでやるイスラエルが嫌いだ。 イスラエル人の良心が蘇りますように。
4.自分たちが核を持ち、他国に侵攻もしておきながら、他国の脅威にばかりを主張して自分たちを正当化しようとするって、どう考えても意味が分からない 自分たちがすでに他国(特にアラブ諸国)にとって脅威となっているのに イスラエルの主張は全く支持できない
5.イスラエル国があの地に無くなれば世界はもっと平和になるという事です。しかし聖地エルサレムがある為に他所に行く気はさらさら無いでしょう。 アメリカにはユダヤ人富裕層やキリスト教福音派など、イスラエルに好意的な国民が多数いる事にも問題があります。 次期大統領にはこの様な人物と関わりがない人がなるのが望ましいです。 次はレバノンが危ない。第二のパレスチナになる前に何としてもイスラエルを止めるべきです。宗教とは本当に根深く恐ろしいものです。
6,世界に不安と戦禍を撒き散らしかねないこの国は、そのトップの考えでやっているのではなく民族全体のベクトル力であることがわかる。後年の歴史の検証においてヒットラーはきっと再評価されるだろう。いまではジェノサイドの権化、源泉になっており、その空気を垂れ流し続ける第三帝国にもまけない危険な思想国家となっている。
9.周囲が敵だらけで常に国家存亡の危機を感じているイスラエルだからの先手必勝なのだろうが、やっていることは巨大戦力を使用したテロ行為と同じ 前回の大統領時からトランプ一家はイスラエルにどっぷり浸かってたからネタニヤフに踊らされたのだろうが
10,イスラエルさんがアメリカ誘ってイラン攻撃しなければ、イスラエルさんに攻撃なかったと思うのは無知な奴だからでしょうか? ガザ地区とやらを攻撃してる時にイランが攻撃して来たでしょうか? 戦時中というやつは普通に考えればわかることがわからなくなるんですかね。 昔々の日本も今考えればおかしいだろ?と言うことがたくさんあるし。
以上の10個だ。
ネットの反応をおそらく想定した通りだと思われる。でも、それはあくまでも日本人の価値観に過ぎないんだ。我々はイスラエルという国の歴史がどれだけ悲惨な歩みでここに存在していることをほとんど知らない。調べたらわかるとか。そういう話じゃない。もっと根本的な話だ。
つまり、これはイスラエルと中東の生き残りをかけた終わることのない戦いなんだよ。問題は今までそれを見過ごせた世界は、ホルムズ海峡封鎖という手段をイランが手に入れたことで、常に世界はエネルギー危機や食糧危機に見舞われることになった。
じゃあ、今度は世界がイスラエルを止められるのか?欧州やNATOはイスラエルに軍隊を送って戦争するなといえるのか?反対にイランに対してホルムズ海峡封鎖するなといえるのか。答えはどっちもノーだ。米国が引いた以上、もう最悪の未来は確定した。
停戦しても起きたことは元に戻らない。世界は元に戻らない。
今まで好き勝手にレバノン攻撃してきたイスラエルを世界が止められる?そんなわけないだろう。ホルムズ海峡封鎖されても動けないチキンの欧州やNATOだぞ。
結局、この戦争はイスラエルと中東の終わりない憎しみの連鎖に米国は巻き込まれた。しかし、米国でもイランの脅威を完全に取り除けなかった。イスラエルは止まらない。ホルムズ海峡封鎖も解除されない。
あれ?世界は良くなるどころか悪くなる一方じゃないか。