アメリカとイラン直接協議へ トランプ氏が牽制「ホルムズ海峡支配させるつもりない」

米国とイランの停戦交渉がパキスタンで始まったのだが、それに関してトランプさんが二つ重要なことを述べている。

一つはイランに核開発させるつもりはない。二つめはイランにホルムズ海峡を支配させるつもりはない。この辺が米国が譲らない点なのだろうか。

では、記事を引用しよう。

アメリカとイランの直接協議は、日本時間の11日に行われる見通しです。トランプ大統領は先ほど取材に応じ、「ホルムズ海峡を支配させるつもりはない。第一に核兵器はなしだ」とイランを牽制(けんせい)しました。

■アメリカとイラン直接協議へ

トランプ大統領
「彼(バンス副大統領)には幸運を祈るよ。彼には大きな任務が待っている。私は状況を把握するつもりだ」

バンス副大統領
「おはよう、交渉を楽しみにしています。前向きな内容になると思います。建設的な交渉を目指します。(トランプ)大統領の方針は明確で、展開を見守りたいです」

 世界が注目するアメリカとイランの直接協議。アメリカの代表団を率いるバンス副大統領は、ポジティブな言葉を残し飛行機に乗り込みました。

 舞台となるパキスタンの首都・イスラマバード。街の至る所に銃を携えた兵士の姿が見られるなど、厳重な警備体制が敷かれています。

 大統領府につながる道路にはコンテナが置かれ、周辺の店舗はシャッターが下ろされ、人の気配はありません。

 停戦協議が行われるホテルは周囲3キロが封鎖されています。

パキスタン政府(10日)


「すべての代表団、報道陣を歓迎します。ビザは到着時に発行します」

 当初こう表明していたパキスタン政府でしたが、その数時間後には、当事国であるイランとアメリカの代表団と報道陣に限ると急きょ、方針を転換。これを受けて10日夜、タイ・バンコクの空港では離陸直前のイスラマバード行きの機内から、日本を含む各国のメディアなどが降ろされる事態となりました。

■「イラン切れるカードない」

 そして11日午前に、イランメディアは、ガリバフ国会議長率いるイラン代表団がイスラマバードに到着したと報じました。

 ガリバフ氏は、日本時間の10日夜SNSを更新し、交渉開始前にレバノンでの停戦とイランの凍結資産の解除が実行されなければ協議は開始すべきではないと投稿しています。

 また、議論の中心になるとみられているのが、事実上封鎖されているホルムズ海峡についてです。イランは9日、最高指導者モジタバ師の声明を発表しています。

「ホルムズ海峡の管理は新たな段階に移行する。我々は戦争を望まないが、正当な権利を放棄するつもりもない」

 「新たな段階」が何を指しているのか、具体的な内容は分かっていません。

 トランプ大統領は、日本時間の11日午前1時半ごろ自身のSNSに次のような投稿をしています。

「イランは自分たちに切れるカードがないことを理解していないようだ。あるのは国際水路を利用して世界を短期的にゆすろうとする手段くらいだ。彼らが今なお存在していられるのは、交渉するためだ」

ニュースは以上。

まず、パキスタンがどうして最初に歓迎していた報道陣を、シャットアウトしたのか気になる。つまり、自由に報道されると困ることができたと。この米国とイランの協議はオープンではなさそうだな。

しかし、どう見ても交渉するような雰囲気は見られない。そもそも米国とイラン、どちらの主張も真逆なのでまとまるとはおもえない。

世界中が注目しているので、ホルムズ海峡の無条件解放をイランは合意すべきなんだが、最高指導者のモジタバ師が本当に生きていて、ホルムズ海峡の管理は新たな段階に移行するとか述べたのなら、イランは一歩も引かない。通行料徴収して稼ぐつもりなのは見ての通り。

ただ、このホルムズ海峡の通行料が1隻、3億円なので、仮にこれが認められたらガソリン価格は数円ほど跳ね上がるのは間違いない。たかが数円かとおもうかもしれないが、その数円で世界中の物の値段が上がる。そうすればインフレ加速するので生活は苦しくなる。もちろん、航空機の燃料代、工場の電気代なども全てあがる。

そもそも運送費が上昇するのだから、その影響は多岐に渡る。しかも、一度、認めてしまえば最後。毎回、通行料が徴収される。しかも、イランが守ってくれるわけでもない。通行料徴収して通せば、後は海賊に襲われようが、座礁しようが知らんぷりするだろう。

そもそも、通行料徴収よりも、一日に通過できるタンカーを15隻に絞るとか。これもかなり問題だ。そりゃイランが通る船の所属や荷物を確認するための時間がいるからだと思われるが、そんなことしたらホルムズ海峡は渋滞になってしまう。

仮に3億円払ったところで、直ぐに通過できるとは限らないのだ。しかも、すでにイラン派ホルムズ海峡に機雷を蒔いたというニュースもある。

これを見ておこう。

【ワシントン共同】米紙ニューヨーク・タイムズは10日、イランがホルムズ海峡に敷設した機雷に関し、一部の行方を特定できていないため、トランプ大統領が求める海峡の開放が進んでいないと伝えた。米当局者の話としている。イランが無計画に機雷を敷設したのが主な原因。場所を記録していたとしても、漂流しかねない状態で設置していたという。

機雷の行方が分からなければ船舶の安全が確保できず、通航が滞り続ける恐れがある。

同紙によると、イランのアラグチ外相は8日、「技術的制約」を十分に考慮した上で開放されると発言。米側は、イランが機雷を迅速に発見し除去できない状況を指したものだとみている。

ニュースは以上。

このように機雷まで蒔かれてしまえば、解放されようが除去しない限りは通れない。

では、ネットの突っ込みを見ておくか。

1.もともと核開発については合意目前だったし、ホルムズ海峡は封鎖されてもいなかった。 それをアメリカとイスラエルがいきなり攻撃したことで、今の結果を招いた。 そこに対する反省無しで、武力による威嚇と嘲笑的な発言を続けるばかりでは、和平交渉など無理だろう。 「俺なんも悪くないし。全部あいつらのせいだし」 とだだをこねてる限り仲直りはできないことなど、子どもでも分かる。

2.ホルムズ海峡を支配させるつもりはないと言いながら、機雷が行方不明ということで航行不能になっている状態なのに。ホルムズ海峡の地勢を考えたらイランはいつでも海峡を封鎖できますよ、機雷を敷設したと言うだけでタンカーは通れなくなる。アメリカやイスラエルによる海峡管理は絶対に不可能です。

3.牽制すべきなのは、イスラエルでは・・・? 協議が合意に至ったとしても、イスラエルは攻撃を止めないと思います。 イスラエルにとっては、アルマゲドンを意図的に引き起こして、ユダヤ人以外の人類を滅亡に追い込むことが最終目的だと言われているからです。 そういったイスラエルの動きを牽制し、中東に平和をもたらす必要があると思います。それをできるのは、高市首相が言ったとおり、トランプ大統領だけなのだと思います。

4.イランのホルムズ海峡封鎖と、アメリカの・イスラエルの攻撃は本来別問題かと。 イランは、アメリカ・イスラエルへの報復だけならまだしも、ホルムズ海峡を封鎖する行為は、ホルムズ海峡を利用する国々に対する宣戦布告ではないでしょうか? 世界中でイランに対する非難の声がもっと高まれば、ホルムズ海峡封鎖などというテロ行為は止めると思います。

5.パレスチナは軍を保有していないため、ガザの武装勢力(ハマス)やレバノンに潜伏しているヒズボラなどがイスラエルに対してテロ攻撃を仕掛けている。イスラエルの軍事力は圧倒的です。 そして、イスラエルを支援するアメリカ、武装勢力を支援するのがイランという図式。 日本のメディアはアメリカのことばかり報道。トランプへのネガティブ報道ができるからという理由もあると思います。 この問題はイスラエルとパレスチナの二国共存(二国家解決)の実現に対して、ネタニヤフと武装勢力が納得し履行していくかどうか? 日本のトランプ報道が本筋を見誤らせる。

6.イランがホルムズ海峡を支配している事自体、国際法違反である。それをアメリカ、イスラエルが攻撃したからとその事だけを絡めて語るのはメディアの偏向報道に毒されている。何があっても、公海であるところを支配してはならない。それによって多くの国が今被害を被っている。イランの革命防衛隊の暴走をメディアに騙され、全てをアメリカ、イスラエルに責任をなすりつけるのは本当に思慮が浅い。

7.機雷の戦術的な特性が遺憾なく発揮されている話ですね。 機雷が本当にあるのかないのかに関わらず、機雷が行方不明と言うだけでその海域は航行不能になる。イランが意図的にそのような情報を流してホルムズ海峡の緊張度を高めているのかもしれないが、こういう情報が出てくる以上は本格的な掃海作業を行なって確実に機雷が無い、という状況を作らなければタンカーなどは危険とされる海域は通ることはないだろう。

8.機雷敷設での場所の記録は、国際法上の義務であり、戦闘終了後の原状回復を容易にするための配慮。
だがしばしば遵守されておらず、第二次世界大戦での日本へのアメリカの 爆撃機からの機雷敷設で場所記録はないか、いい加減で、戦後旧日本海軍の方々が非常に苦労した。

今回のイラン戦争では、戦闘中の機雷敷設で混乱が多かったなら、機雷敷設記録がいい加減だった可能性は結構ある。一部に漁船からの機雷敷設の可能性も言われたが、その場合は機雷投下できてもそもそも機雷敷設の記録はまず無理。

9.どちらかというと、ホルムズ海峡を封鎖するためのブラフな気がしますけどね。
機雷がどこにあるか分からないということにしておけば実際の被害を生まなくても封鎖したままにできる。管理している機雷ならば当然停戦や終戦に向けて撤去しなければならないが、どこにあるか分からないから撤去できないという言い訳でのらりくらりと交渉していくつもりなのでしょう。

10.これだけ情報戦になっていると、機雷が撒かれたかどうかも怪しい。イランは航行する船はイランが統制すると言ってる。機雷という話しをしておけば、勝手に航行できなくなる。イランは航路を定め通行料を取るつもりだ。停戦が終戦になっても機雷の設置は不明で、指定航路だけが安全だと主張するだろう。

以上の10個だ。

機雷についてもイラン戦争初期から色々と言われてきたことだが、実際、イランが通行料徴収するつもりなら、機雷をばらまいてるのは通行料徴収で通過させる予定のルート以外だと思われる。

要はホルムズ海峡で3つのルートがあるとして、イラン側がそのルートを二つを機雷で塞ぎ、一つだけ通れるルートを確保している。でなければ通行料徴収して通過させるという話にもならない。

しかも、ここで重要なのは通るときにイラン側に近いルートを要求しているてこと。そもそも機雷を蒔いてなくても、それ以外のルートには機雷あるから通れないと述べるだけで、船は通れないからな。

それでトランプさんが再びNATOを焚きつけた。さっさと動け。数日以内にだ。

では、記事を引用しよう。

【ワシントン=阿部真司】ドイツの有力誌シュピーゲルは9日、米国のトランプ大統領が欧州の北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対し、ホルムズ海峡への艦艇派遣などを求めたと報じた。8日に会談したNATOのマルク・ルッテ事務総長がトランプ氏の要求を関係国に伝えたという。

報道によると、トランプ氏は「数日以内」の期限を設け、同海峡の安全確保に向けて、艦艇派遣などの具体的な軍事協力の確約をNATO加盟国に要請した。

訪米中のルッテ氏は9日の講演で、同海峡について「(米国の)同盟国はほぼ例外なくトランプ氏の要請に応じている」と述べ、欧州各国が多大な支援を行っていると強調した。一方、米国の対イラン軍事作戦への協力を巡り「一部の同盟国は対応が少し遅かった」とも認めた。

ニュースは以上。

ルッテさんが言ってることが本当なら、ようやくNATOは重い腰を上げたことになるのだが、こちらとしては調子に乗っていたスペインがどうなるか楽しみだよ。当然、軍隊派遣なんて拒否しますよね?あれだけぼろくそに米国批判して、基地使用を拒否しておいて、まさか要請に従うなんてあり得ないですよね。

スペインは自分らが語った正義感と民主主義とやらがどれだけ滑稽かを教えてくれるさ。こちらはただのお花畑だと断罪したのだが、なんだっけ。統合軍だったか。崇高な理想を掲げたら、誰もついてきませんでした。

こういう展開をこちらは予想している。いやあ、スペイン、今、どんな気持ちですか?ルッテさんはトランプさんに要請に応じていると述べていますが、まあ、別にスペインがいなくてもNATOは機能するさ。

もっとも、他が要請に応じてホルムズ海峡に軍隊を派遣したら、スペインは蚊帳の外になるだけ。そりゃ、NATO各国は米国抜けたら困るが、スペイン抜けても大して困らないしな。

こちらもスペインの国際法違反だから米国の要求に従わないという意見は素晴らしいと思うぞ。ただ、世の中において正論を振りかざしたところで、それが逆効果になることだってよくあるんだよ。

特に今回の場合、世界平和においてホルムズ海峡封鎖を解くことは全世界の共通の利益である。それを理解しないでごたついてる間に欧州もエネルギー危機に見舞われていますよね。

なんで分けて考えられないんだろうな。米国の先制攻撃が国際法違反であることは誰の目でも明らかだ。そして、イランのホルムズ海峡封鎖も国際法違反であることは明白なんだ。それなのにどちらも一色単にして、米国が仕掛けたから悪い。米国が解決すればいいと。突き放した。

でも、ホルムズ海峡封鎖されて困るのは世界中の人間なんだよ。イランが機雷を本当に蒔いていたら、封鎖解除してもその除去作業に数ヶ月かかる。

とにかくアホなこといってないで、欧州やNATOは力を持ってるなら、今すぐにでも艦隊派遣してホルムズ海峡封鎖解除に動くべきなんだよ。米国やイスラエルを批判するのはその後でいいんだよ。

しかし、イラン戦争が40日ぐらい経過しているのに、未だにこの状況である。自分たちが滅びたいなら、こちらは止めはしないけどな。欧州もエネルギー価格高騰で壊滅的なダメージを受けたら考え直すだろうしな。

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