インドはイランに人質交換でホルムズ海峡を一度は通ったが、やはり、その後にホルムズ海峡を通るのは難しいようだ。そして、エネルギー危機でガスがなくなり、住民は薪を使い始めたそうだ。まさに時代を逆行する動きだが、ないものはどうしようもない。
ガスの代わりに薪を使えば、不便ではあるが生きてはいける。昔はそうやって料理を作り、風呂を沸かしていたんだよ。ガスという便利な物に現代人は慣れているが、実際のところ、今回のエネルギー危機で、エネルギーが耐えず供給されることの重要性を痛感するんじゃないか。もっともそれはエネルギーだけじゃない。
物流の世界において、滞りなく物が運ばれることはルート確保における第一条件だ。何より危険な場所だと、タンカーのコンテナに入ってる商品は保険がかかっており、その保険料が跳ね上がる。保険がなければタンカーの乗組員は乗船を拒否するので、荷物が運ばれない。荷物が運ばれないなら供給不足となる。
例えば韓国半導体はカタールにヘリウムを6割依存しているわけだが、これだってなければ半導体作れないので工場停止に追い込まれる。韓国はこの問題をどうするのか知らないが、足りないものをどうにかするにはどこからか調達しないといけない。もっとも、どこでも値段は高騰しているだろうが。
結局、一部の国がホルムズ海峡を通ったところで問題は解決しないてことだ。
では、記事を引用しよう。
イラン戦争が3週目に入り、ホルムズ海峡の封鎖が長期化していることで、世界2位の液化石油ガス(LPG)輸入国であるインドの民生経済が深刻な打撃を受けている。
18日(現地時間)、ブルームバーグ通信やサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)など主要外信は、中東発のエネルギーショックがインドの日常風景を過去へと逆戻りさせていると一斉に報じた。
現在、インドはLPG供給量全体の90%以上を中東に依存している。そのうち約半分がホルムズ海峡を通じて輸入される。戦争の影響でこの航路が事実上遮断されたため、ガスの需給に急ブレーキがかかった状況だ。
外信によると、インド南部ケララ州のある住民は「1週間前からガスの予約すらできず、結局、薪を使い始めた」とし「まるで祖母の世代に戻った気分だ」と吐露した。
このようにガスを確保できなかった家庭が薪を求めて奔走する異例の光景が至る所で捉えられている。
供給不足は極端な社会的混乱や犯罪にもつながっている。ムンバイなど主要都市のガス販売店の前には、午前3時から市民が長い列を作っている。
待機の順番を巡る市民間の乱闘劇に警察が出動する事態も頻発している。ガスボンベの窃盗犯罪が白昼に発生し、闇市場でのガスボンベ価格は平時の数倍水準である3000ルピー(約5140円)まで急騰した。
外食業界も直撃を受けた。インド全国レストラン協会(NRAI)によると、ガス難に耐えかねた食堂の約5%がすでに営業を中断した。
運営を継続している食堂も、ガスの消費が多いチャーハンや麺料理をメニューから除外するなど苦肉の策を講じている。
ガスの代案として電気調理器(IH)の需要が急伸しており、現地の流通プラットフォームでは関連製品の販売量が平時より数十倍急増し、在庫確保に苦慮している実情だ。
インド政府は「LPG供給網は依然として安定的だ」とし、民心の収拾に乗り出した。
しかし専門家は、中東発の危機が早期に解決されなければ、インドのエネルギー危機は容易には解消されないとみている。
ニュースは以上。
これは別にインドだけに限らない。日本も天然ガスの備蓄は少ないので、この先、銭湯が営業中止になったり、なるべくガスを使わないで、生活するようになるかもしれない。それで代案が電気調理器と。そりゃそうだよな。ガス使えないなら電気使うよな。インドの石油備蓄がどれだけあったか。そんなに多くなかったと思うが。
では、ネットの突っ込みを見ておくか。
1.数億人も住んでる国が石油の代わりに薪を使うって森林伐採がやばそうだけど大丈夫じゃないよねこれ。かつてないレベルの温暖化の加速しそう。
2.人口が多いのは良い事だけではない。その国民の食糧、生活必需品の確保もまた国の責任なのだから。
失敗すると餓死者や暴動に繋がるから。
3.今日のアジアで起きてることは明日の日本で起こる。
早く原発再稼働して少しでも燃料消費減らさないと。
4.インドはイランの友好国だからホルムズ海峡通れるが
通れたとこでガスの値上がりはインドでも避けられないか
5.他人事じゃなくこの状況が続くと日本もそうなる。
以上の5個だ。
結局、2なんだよ。人口が多いことは良いことだけではない。人口が多ければ大きいほど危機になったときの対処が難しい。インドと中国は世界でも有数の人口を誇る。エネルギー危機だけではない。当然、食糧危機も問題化していくので、中国の習近平は台湾侵攻どころじゃないんだよな。この国難をどうするべきか。
それで、8カ国がホルムズ海峡とは別のイラン沿いルートから通過できたというニュースがある。しかも、その条件が人民元決済である。これが本当ならイランが関所を作ってしまったことになる。
記事を引用しよう。
イランが人民元で取引される原油を運送する船舶に対してはホルムズ海峡の通過を許容する条件を掲げ8カ国と協議中だとCNNが17日に報道した。
報道によると、イラン情報消息筋は一部の国がこの条件を受け入れる意思を見せイラン当局と接触していると明らかにした。ただ協議対象である8カ国の具体的な国名は公開されなかった。
同消息筋はイランが現在実施している海峡封鎖とは別に海上交通を統制できる、より包括的な案もともに検討していると伝えた。
イランは米国とイスラエルによる空爆後にホルムズ海峡の航行を遮断し、米国とイスラエル、その同盟国の船舶を攻撃対象とすると警告した。その後一部船舶に対し実際に攻撃が行われ緊張が高まった状況だ。
西側情報当局はイランがすでに海峡一帯に機雷を敷設し始めたと判断しており、海上通行正常化はより不透明になっている。イラン国会のガリバフ議長はこの日Xを通じ、「ホルムズ海峡の状況は戦争前の状態に戻ることはできないだろう」と警告した。
◇一部船舶はイラン海岸線に沿って脱出成功
こうした緊張の中でも一部船舶はイランの統制の下で海峡通過に成功したことがわかった。ブルームバーグは船舶追跡データを分析した結果、パキスタン船籍のタンカーが15日にイランの海岸線に沿って移動しながら海峡を通過しオマーン湾へ向かったと伝えた。
また、14日明け方にはインド船籍の液化石油ガス(LPG)運搬船2隻が同じルートを利用して海峡を抜けた。続いてガンビア船籍の一般貨物船も通過に成功したことが確認された。ブルームバーグは外国船舶がイランの海岸にこれほど接近して航海する事例はまれなだと指摘した。
米戦略国際問題研究所(CSIS)アジア海洋透明性イニシアティブのハリソン・プレタット副所長は「これまでのこの航路の使用はイランが特定船舶の海峡通過を承認したことと関連したものとみられる」と分析した。
イランが既存主要航路にはドローンとミサイル、機雷などを活用した威嚇を維持する代わりに、友好国の船舶には別途の通行路を提供する方式の統制システムを運用している可能性が提起される。
JPモルガンのアナリスト、ナターシャ・カネバ氏は「こうした状況は海峡の公式閉鎖ではないがイランとの政治的合意に依存する海峡統制システムを設けたもの」と指摘した。
ニュースは以上。
ホルムズ海峡は機雷を蒔いて封鎖して、イラン沿いのルートに関所作って通過させる。本当、イランは舐めてるよな。でも、これでは問題解決しない。特定の国が通れたところで原油価格高騰したまま。しかも、イランの攻撃でさらに99ドルまであがっている。
世界の原油価格高騰が収まらない限り、エネルギー危機、食糧危機は解決しない。結局、イラン戦争は3週間経過。まだ終わりそうにないので1ヶ月以上はかかる。こちらは遅くとも3ヶ月程度が日本が様子見で耐えられる限界だとみている。
そもそも戦争終わっても石油インフラ破壊されていたら、ホルムズ海峡通過できても原油ははいってこない。世界はトランプさんのホルムズ海峡への艦船派遣要請を拒否したが、イランがそれで止まるわけでもなく、ますます攻撃を仕掛けてくるだろう。
世界はもっと早くイランやイラン革命防衛隊の脅威を認識した方がいい。核兵器持ってたら、本気で撃ちそうながちでヤバイ集団だからな。