韓国経済、〔韓国のTHAAD配備〕韓国に新たな報復措置、中国が韓国ゲーム認可を無期限延期
記事要約:韓国のTHAAD配備による中国の経済報復はエンタメ、韓流禁止令、外交行事の中止、韓国から輸出に対する検査や規制の強化といったものだが、なんと、今度が韓国のゲーム認可にまで及んだようだ。
ゲーム好きなら韓国がオンラインゲーム市場で日本でも結構な収益を上げていることはご存じだろう。ラグナロクオンライン、マビノギ、リネージュといったメジャー作品からマイナー作品までネクソンやネットマーブルゲームズなどを中心に展開している。スマホ作品ならアラド戦記やクロスファイアなどを輸入した中国のテンセントが2016年に世界トップのゲーム企業となった。
実際は世界に8億人のプレイヤーがいるというオンライン対戦ゲーム、LOL(リーグ・オブ・レジェンド)を米ライアットゲームズから4億ドルで買収したのが大きいのだが。
韓国では既存のゲームソフトは海賊版の横行で日本のように発達しなかったが、毎月の課金やアイテム課金といった収益方法を編み出してオンラインゲーム業界では上手の存在だった。当然、中国にも進出してスマホやオンラインゲーム事業のサービスをしているわけだが、これからそういった韓国のゲーム事業もTHAAD配備の経済報復で中止になる恐れが出てきた。オンラインゲーム市場での中国市場は年々拡大しているのでこれはわりと痛い。
因みにゲーム市場での売上だけで見ると、韓国の芸能、韓流より、ゲーム市場の売上の方が断然多い。2016年の中国のゲーム市場は244億ドルほど。その中で韓国ゲームの輸出で稼いでいる韓国企業も多い。決して、ゲーム業界が韓国旅行とかに比べてしょぼいとかではないことは理解されるかと。何しろ韓国化粧品と同じで中国では急成長分野だからな。
因みに韓国のゲーム市場は40億ドルほど。数々の謎の規制で韓国のゲーム市場は縮小しているので輸出に活路を見いだすしかなかったわけだ。少なくとも中国が豊かになるにつれて娯楽で使うお金は増大する。そういった意味ではゲーム事業はこの先も金の卵だったわけだが、これで韓国は厳しくなったと。
>高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定に伴い、中国ではさまざまな分野で韓国製品・サービスの締め出しが続いている。このたびスマートフォンゲームも「韓国禁止令」に加わったことが判明した。
ついにスマートフォンのゲームでさえそうなってきたか。アプリを認可しないダウンロードできなくなれば事実上の締め出しだもんな。因み日本の市場は124億ドルほど。日本ではこの6割ほどがスマートフォンのゲームの売上となる。日本では中国や韓国よりもモバイルゲームの方が流行している。パズドラ、モンスターストライクとか、白猫、Pokemon GOとか、この辺は皆、きいたことはあるとおもう。
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韓国経済、〔韓国のTHAAD配備〕韓国に新たな報復措置、中国が韓国ゲーム認可を無期限延期
2017年3月22日、百度百家はスマートフォンゲーム専門メディア「手游那点事」の寄稿記事「THAAD事件の影響広がる、中国市場における韓国ゲームの認可が無期限延期に」を掲載した。
高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定に伴い、中国ではさまざまな分野で韓国製品・サービスの締め出しが続いている。このたびスマートフォンゲームも「韓国禁止令」に加わったことが判明した。
スマートフォンゲームの認可を担当する中国国家新聞出版広電総局は韓国製ゲームの申請そのものは受け付けているが、審査は無期限延期、すなわち待てど暮らせど一向に認可されないという状況にあるようだ。
このニュースが韓国で報道されるや、中国市場に大きく依存している韓国ゲーム企業は大きく株価を下げた。収入の40%を中国市場で稼ぐネクソン社の株価は7%の下落となった。
記事は「韓国禁止令」は中韓双方の企業にとってマイナスだと指摘する。中国市場を失う韓国企業だけではなく、中国ゲーム企業は人気タイトルを輸入できず、韓国のノウハウを学ぶ機会を失ってしまう。
また、韓国側が報復措置として中国製ゲームを韓国市場から閉め出す可能性もある。
記事は上述の通り冷静に分析した後、次の一文で締めくくっている。「しかしながら、国家安全保障問題の前にあって、その他の問題は二の次三の次だ」、と。
Record china 配信日時:2017年3月23日(翻訳・編集/増田聡太郎)
(http://www.recordchina.co.jp/b173003-s0-c10.html)