12月3日の23時頃にユン氏による戒厳令は発言されて6時間で解除されたわけだが、当初の目的がどうやら与野党代表の逮捕だったことが判明した。なんと戒厳軍が現場に落としていった手錠が公開されたようだ。
しかし、よく考えてみると。この戒厳令からの与党や野党議員の動きがおかしい。23時前に出された戒厳令をその時間に知っても、既に野党はデモしていたかもしれないが、与党議員は家に帰っているよな。軍隊は前もって出動できるんだから、国会で議決されないように戒厳軍が動く時間はあったはずなのだ。
それなのにほとんど議員が迅速に集まる。これは事前に情報がリークされていたんじゃないか。止めてもユン氏の決意は変わらないから、誰かがこっそり議員にリークした。そう考えないと迅速に集まるなんてできないんだよな。
それで、ユン氏が狙っていたのはイ・ジェミョンであるのは創造できるが、まさか味方のはずの韓東勲代表まで逮捕しようとしていたのはどうしてなんだよ。これが事実なら弾劾の採決でユン氏を庇うなんてしないんじゃないか。
では、記事を引用しよう。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が非常戒厳を宣布した3日の夜、国会に入った戒厳軍が所持していたと推定されるケーブルタイ(手錠)が公開された。野党は「国会議員の逮捕用」だとして、戒厳軍が非常戒厳解除要求案の本会議上程を防ぐために与野党の代表や議員など中心的な人物を拘禁・逮捕しようとしていたことを示している、と主張した。
進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の金民錫(キム・ミンソク)最高委員は4日、国会本館前の階段で開かれた「尹錫悦大統領辞任要求・弾劾推進非常時局大会」において、「戒厳軍が落としていった手錠」だとして軍用のケーブルタイを公開した。
通常、特殊部隊では所持しやすいケーブルタイを手錠の代用品として使うといわれている。金最高委員は「彼らはこの手錠で韓国の民主主義と与野党の指導者らまで縛ろうとした」と主張した。戒厳軍が与野党代表や主な政治家らを拘禁し、戒厳解除要求に必要な議決定足数を満たせないようにしようとしていた、というのだ。
野党は、戒厳軍の「逮捕班」も動いていたと主張した。民主党の趙承来(チョ・スンレ)首席スポークスマンは「3日の夜12時ごろ、軍が国会に乱入したとき、首都防衛司令部の特任隊が民主党代表室に乱入して李在明(イ・ジェミョン)代表を逮捕・拘禁しようとしていた試みが防犯カメラで確認された」
「李代表と(保守系与党の)国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)代表、禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長を逮捕しようとする逮捕隊が作られ、それぞれ動いたということも確認された」と主張した。
与党も批判に加勢した。国民の力の金鐘赫(キム・ジョンヒョク)最高委員はCBSラジオの番組で「(野党が)自由民主主義を害する国家転覆勢力であるとして非常戒厳を下すと言いながら、それに反対した与党代表についても逮捕しようというのは論理的に全く話にならないこと」と述べた。
一方、国会事務処は4日から、国防部(省に相当)職員や警察などの国会庁舎への出入りを全面禁止した。
狙いは韓東勲・李在明両代表の逮捕だった? 戒厳軍が現場に落としていった手錠が話題に-Chosun online 朝鮮日報
まさか味方であるはずの与党の代表まで逮捕しようとしていた。理由は戒厳令を反対されたから。いやいや、ユン氏はアホなのか。これはリークしたのはその与党代表だろう。しかし、味方まで逮捕しようとしていたか。
もう、ユン氏は狂っているな。自分で弾劾してくださいと述べてるようなものじゃないか。でも、間違ったことはしていないそうだ。俺は悪くねえ!だったら誰が悪いんだよ。野党議員なのか?でも、野党議員が多いのはユン氏が選挙で負けたからだ。
自分でその原因を作って置いて、政権が上手く回らない。これは自由民主主義を害する国家転覆勢力だとか。意味不明だ。野党議員がやったことは法律違反しているわけでもないだろうに。
そもそもユン氏は国家なのか。そのユン氏が弾劾されようとしているのに国家なのか。どう見ても国家転覆を招いたのは戒厳令を出したユン氏だという見方が大半だろうに。
■ネットの突っ込み
1.そりゃそのつもりがなきゃ厳戒令なんて出さんでしょ
ポイントはなぜ拘束できなかったか、の方だよ
2.イ・ジェミョン(共に民主党)は当然としてキム・ジョンヒョク(国民の力)も入っていたのは意外だった
3.情報源はユーチューバーw
「中央庁舎を含む三つの選管衛庁舎に投入された軍人は国会(約280人)より多い297人で、最初の投入時点も国会より早かった。政界では前回の総選挙で民主党が圧勝した結果をめぐって不正選挙が作動したという極右ユーチューバーたちの主張をユン大統領が真剣に検討したのではないかと疑っている。」
4.尹は与党から追い出されるらしいな
与党はもはや尹を守りたく無いらしい
党として離党勧告を出し、従わなければ除名処分にするらしい
ただ弾劾だけは否決しないと、代わりの大統領が準備できない
5.とはいえ、弾劾成立して李在明が政権取ったら現与党は粛清されかねない気配あるしなぁ…
6.尹大統領は7日までに辞任するか、弾劾されるかしないと、キムゴンヒの捜査また始まっちゃうぞ
7.ユンユンとしては、国軍として適切に、誰が相手であったとしても武力で国会を排除してくれるはず、と信じてたんだろうね
事前に根回しもせずに
軍隊も人なんだからそこはあらかじめ誠意を見せないとねえ
だから人望がないんだよ
8.現状だと「本気で戒厳令しようとしたけど失敗した説」と、「別の目的があって、戒厳令は囮だった説」があるわけだな
どっちに転んでも我々は楽しめるから問題ない
9.命令だけじゃ、兵士だってやる気出ないよな
10.軍が付いて来なかった以上
今更もう遅せえよ
尹錫悦政権はおしまいだ
以上の10個だ。
よくわからないんだが、普通は戒厳令前に軍隊に前もって用意させるものじゃないのか。戒厳令が発動してから軍を集めても時間がかかる。その間に国会が議員によって守られたら、後は議員によって戒厳令は解除されるのは想定できるシナリオだ。
しかも、情報リークが遭ったと思われるので議員らは既にそれに備えていた感じもしないでもないんだよな。
それで軍隊が遅れた理由についての記事が出てきた。これが本当なら韓国を落とすなんて簡単すぎるぞ。
では、記事を引用しよう。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の反憲法的非常戒厳が宣布された3日夜、戒厳軍を乗せたヘリコプターが野党国会議員より遅れて国会に到着した背景に注目が集まっている。
5日、軍事専門家のキム・ジョンデ前正義党議員は、「文化放送」(MBC)のラジオ番組「キム・ジョンベの視線集中」に出演し、非常戒厳宣布後、午後11時までに国会を占領する計画だった軍兵力の実際の到着時刻が48分も遅れ、野党が主導した戒厳解除決議案の可決を防げなかったと主張した。
707特殊任務団などの戒厳軍がヘリに乗って国会に移動するには、大統領執務室と官邸の半径3.7キロメートル以内に設定された飛行禁止区域を通らなければならない。飛行禁止区域を通過するためには空軍作戦司令部の許可が必要だ。
ところが、戒厳宣布の事実を完全に認知していなかった空軍側と戒厳軍間の意思疎通に問題が生じ、時間がかかったというのがキム前議員の説明だ。
キム前議員は「全軍主要指揮官会議が招集されたのが戒厳宣言直後の10時40分頃であるため、そのようなわずかな時間では、空軍作戦司令官が非常戒厳について完全に把握し、空域をすべて戒厳軍に開けたりすることはできない」と語った。
実際、戒厳軍を乗せたヘリコプターが午後11時48分に国会境内に進入したことで、190人の国会議員と補佐陣、党役員らが国会内で椅子と机などでバリケードを張り、戒厳解除を議決する時間を稼ぐことができた。
キム前議員は「軍の指揮体系に生じた混乱が、ある意味では大韓民国の民主主義を守った」と語った。
さらに、国会補佐陣などの抵抗で戒厳軍の国会本庁進入に時間がかかり、最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表やウ・ウォンシク国会議長、与党「国民の力」のハン・ドンフン代表などに対する逮捕隊を運用することも難しかったものとみられる。
これに先立ち、国会事務処が明らかにした国会進入戒厳軍の規模は約280人。国防部は3日午後11時48分から4日午前1時15分まで、ヘリ24台を動員して武装した戒厳軍約230人を国会に送り込んでおり、4日0時40分には戒厳軍約50人が国会外郭のフェンスを乗り越えて進入した。
野党の補佐陣と党役員らに国会本庁への進入を阻まれた戒厳軍は、0時34分から国会議事堂2階の事務室のガラスを割って本庁に乱入した。
「48分」が変えた歴史?戒厳軍が野党議員らより遅れたわけは : 政治•社会 : ハンギョレ新聞
なんと軍隊はいきなり戒厳令で指揮まで混乱して、兵隊を召集するのに時間がかかり、48分も遅れたそうだ。それがユン氏の最大の誤算なのか。確かに野党議員を食い止めることができれば解除の手続きができないので、戒厳令は未だに続いている可能性だってあるのだ。
でも、これは有事の時に最悪だと思われるぞ。48分も遅れて到着していたら北に韓国は占領されていたことになる。そもそも軍隊がユン氏の命令をきかない。誰も発砲しない。拘束もできない。もちろん、こちらは流血沙汰を望んでいるわけではないのだが、軍の規律を考えればこれでは非常時に役立たずである。しかも、在韓米軍とは別系統なんだろう。
米国は戒厳令について事前に知らされてないとか切れてるからな。まじで。そりゃバイデン氏だってこんなアホなリーダーだと思わなかっただろうな。
では、記事を引用しよう。
キャンベル副長官「韓国人ら、不法手続きであることを明確にした」
サリバン補佐官「戒厳宣布、あらゆる所に警鐘を鳴らした」
ホワイトハウスや国務省など米政府高官らが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の非常戒厳宣布を「深刻な誤判断」だとしたうえで、韓国の状況について「引き続き公の場で発言する」と述べた。韓米関係で異例に韓国大統領に対する不信感を強く表現したもので、尹大統領のさらなる「行動」の可能性を牽制する発言ともみられる。
米国務省のカート・キャンベル副長官は4日(現地時間)、「アスペン安全保障フォーラム」(ASF)の行事で受けた韓国の状況に関する質問に、「私は尹大統領が非常に誤った判断を下したと考えており、韓国では戒厳に対する過去の経験が深く否定的な反響を持っていると思う」と述べた。
さらに、韓国政治は分裂が激しいが、投票に参加した議員たちが全会一致で戒厳撤廃を決議したとし、「両党がこのような措置(非常戒厳)は深刻な問題があると同意したことは、多くの面で韓国民主主義の力に対する安心感をもたらす」と述べた。
キャンベル副長官はまた、「韓国人たちは立ち上がる準備ができており、これ(非常戒厳)は非常に不法な手続きだという点を明確にした」と述べた。さらに「外交部長官、企画財政部長官、大統領室で私たちと協力する多くの主要人物など、私たちの対話相手のほとんどが今回のことに非常に驚いていた」と語った。
このような発言は、外交的表現を捨て、尹大統領に対する米国側の不満を強く表現したもので、尹大統領が非常戒厳宣布で自ら孤立を招いたと指摘したわけだ。キャンベル副長官は前日にも「私たちは韓国の最近の状況を深刻な懸念を持って見守っている」と述べた。
ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)はこの日、シンクタンク「戦略国際問題研究所」(CSIS)の行事で演説した後、韓国の状況に関する質問に「韓国民主主義は堅固で回復力がある」としたうえで、「私たちは引き続き公開的に発言し、韓国のカウンターパートと個人的にも関与するつもりだ」と答えた。
サリバン補佐官は「戒厳宣布は私たちに深い懸念を呼び起こした」、「ドラマチックな発表はワシントンをはじめとするあらゆる所で警鐘を鳴らした」としてこのように語った。
サリバン補佐官はまた「私たちは韓国の民主的制度が適切に作動するのを見たい」として、国会が戒厳解除を議決した後、尹大統領がこれに従う手続きが進められたと語った。彼は「世界の他のすべての所と同じように私たちも戒厳宣言をテレビ発表で知った」という米国政府の立場も再び明らかにした。
ホワイトハウスが韓国の状況について、引き続き公に発言する意向を示したのは、尹大統領が再び反憲法的な行動をする可能性を牽制するためとみられる。同日、アントニー・ブリンケン国務長官も北大西洋条約機構(NATO)外相会議後の記者会見で、韓国を「民主主義回復の最も強力な事例の一つ」と評価し、「引き続き状況を非常に綿密に注視している」と述べた。
このように米政府が公の場で尹大統領に対する不信感をあらわにしたのは、尹大統領と距離を置く意向を示したものともいえる。米国防総省は前日、韓米が4~5日にワシントンで開く予定の第4回韓米核協議グループ(NCG)会議と第1回核協議グループ(NCG)の図上演習(TTX)を無期限延期すると明らかにした。その背景にも、こうした不満があるとみられている。
米国のマスコミは、ジョー・バイデン大統領が中国とロシアに対抗する「民主主義同盟」を強調する状況で、尹大統領の行動が彼を非常に困らせたと指摘している。バイデン大統領は、民主主義国家の連合だとして韓米日3カ国協力の強化を自分の主な功績に掲げてきた。戒厳軍が国会議事堂の窓を割って進入する場面は、2021年の大統領選挙の結果に従わないドナルド・トランプ前大統領の支持者たちが連邦議会議事堂の窓ガラスを壊して進入したことを連想させるという指摘もある。
米国議員の発言も続いている。代表的な「知韓派」政治家である民主党のアミ・ベラ下院議員はこの日声明を出し「世界は民主主義と法治が勝利するよう迅速に行動した韓国人と、彼らが選出した代表らの回復力を目撃した」と語った。また「韓国の指導者たちは、次の措置を考慮する際に憲法に従って韓国人の意思を尊重してほしい」と求めた。
「尹大統領の非常戒厳は非常に問題的、深刻な誤判断」…米高官ら、厳しく批判 : 日本•国際 : ハンギョレ新聞
このようにフルボッコである。米国からすればなんで事前に連絡もしないで軍隊を動かしているんだよ!北朝鮮がどうとかいいながら、それと戦うはずだった米国からも距離を置かれるユン氏。本当、この戒厳令で韓国が外交的にしでかした失敗が凄まじい。
誰も戒厳令を擁護していないのだから、ユン氏はさっさと辞任か、弾劾以外しかないんだよな。このまま続けても米国側はもう会ってくれないだろう。ユン氏は全ての外交関係をぶち壊したのだ。それは国を思ってや民主主義のためではない。保身のためにだ。
そもそも国を思うなら戒厳令なんてしない。ただの政府への批判デモに軍隊を導入するなどあり得ない。国内だけじゃなく国際社会でもレームダックと。まあ、自業自得なんだよな。
そして最後は戒厳令によって引き起こされた韓国経済の話題だ。もう、ウォンは取り扱いを拒否される事態となっている。
では、記事を引用しよう。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による非常戒厳の宣布と解除で韓国が騒然となって以降、海外で韓国通貨ウォンの両替を拒否されるケースがあったことが分かった。
インターネットのコミュニティーサイトには4日「タイの両替所で韓国通貨を拒否された」と題する投稿が寄せられた。
投稿によると、タイを旅行中の投稿者が現地の両替所を訪れたところ「韓国のお金は両替できません」という貼り紙を目にした。
この貼り紙には「韓国内の政治的問題により、一時的に韓国のお金は両替しません」と書かれていた。
投稿者は「非常戒厳がタイの人々にどう受け止められているのかを端的に示す例だ」「単なるハプニングとして覆い隠して終わらせるような問題ではない」とつづった。
通常は韓国ウォンをタイの通貨バーツに両替する場合、現地で両替したほうがレートが有利なため、旅行者たちは現地で両替するケースが多かった。
しかし尹大統領の戒厳令宣布によって、韓国は政治的に不安定だと世界の人々に認識され、このような事態まで発生したとみられる。
戒厳令の影響? 「韓国ウォンはお取り扱いできません」 タイで両替を拒否された旅行者の投稿が話題に-Chosun online 朝鮮日報
このように韓国ウォンが暴落するのを恐れて両替もできなくなった。そして、こちらもニュースを漁りながらウォンウォッチをしているわけだが、昨日で1418ウォンである。もう、ウォンが上がる要素はないので、まだまだ年内はフルボッコだろう。
全てはユン氏が招いたことだ。いくら介入しようが外国人は戒厳令でコリアリスクを再認識した。誰が見てもユン大統領が消える。しかも、消えても混乱はずっと続く。すんなりイ・ジェミョン代表が大統領になるには選挙が必要になるからだ。
こちらの考える予想では7日で弾劾が可決されて、それから60日以内に選挙だとみているのだが、それには与党議員8名だったか。造反が必要だ。このルートは一番面白いとおもう。
でも、与党が弾劾を阻止したところで米国は超激怒しているので、この先の外交は全て止まる。そもそもユン氏が外交なんてできる状態じゃない。閣僚が全員辞任である。誰が新しく任命するんですかね。そもそも任命に応じないだろうな。
弾劾を阻止してもユン氏が大統領として扱われることはない。それは国民からも同じだ。なんでこっちの裏ルートも楽しめないわけではない。完全にレームダックにしてしまったので、野党の弾劾連呼と大規模なロウソクデモが待っているだろう。今頃、労働貴族が動き出しているころだろう。バカみたいなビッグチャンスをユン氏は作った。しかも、それを戒厳令で防ぐこともできない。
民主主義を戒厳令で守るとかいいながら、民主主義を完全に否定して、デモという名の民主主義によって倒される。ユン氏がどのルートにいこうがバッドエンド確定である。