「フォートナイト」、Appleを提訴 課金独占を問題視

「フォートナイト」、Appleを提訴 課金独占を問題視

記事要約:今回の話はゲーム業界についてある程度の知識がないと難しいと思うのだが、実はこれ米中対立という意味でも重要となる。なぜなら、ここには中国のテンセント、エピックゲームが関わってくるからだ。全世界で3億5千万人のプレイヤーがいるとされるフォートナイトが、アップルを提訴した。寡占独占を問題視したようだ。

しかし、これはアップストアにフォートナイトを置かせてもらっていたわけで、その置く料金、いわゆる配信できる状態にするには手数料3割というのが常識。ところが、フォートナイトはアップ以外に別課金のシステムを用意した。

つまり、手数料高いから、べつのところで課金システムを作ってそちらからユーザーが課金すればアップルに手数料を払う必要がなくなるので利益が増えるてことだ。でも、それはアップルからすれは規約違反。だから、フォートナイトはアップストアから削除された。それを不服にフォートナイトはアップルを提訴したというのが今回の経緯だ。

>エピックはフォートナイトを家庭用ゲーム機やスマホなど向けに提供し、アップルの「アップストア」を通じた配信も手がけていた。同日にアップルの仕組みを回避する独自の課金システムを導入すると公表し、アップルはこれが規約に違反するとして配信を停止した。エピックは直後に訴状を公表した。

これはどう考えてもエピック社はおかしい。規約違反なことをして、削除されたから独占禁止法だとか、どうとかごねているだけ。そもそも、アップストアの手数料は一律であってフォートナイトだけに課してるわけでもない。それにGoogleストアだってある。当然、こんなことすればGoogleストアからフォートナイトは削除されるだろう。

一体、何を持って独占というのか。アップルがアップストアを作って、売り場所を提供しているが、世界的に大きくするにはとてつもない投資が必要だった。フォートナイトは3割の手数料を払ってそれに乗っかかってただけにすぎない。人気ゲームになったからアップとは別の課金システムで儲けますとか通るわけないだろう。

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「フォートナイト」、Appleを提訴 課金独占を問題視

シリコンバレー=奥平和行】人気ゲーム「フォートナイト」を手がける米エピックゲームズが13日、米アップルのスマートフォンのアプリを通じた課金システムが独占にあたるとして同社を提訴した。フォートナイトは世界で3億5000万人超のプレーヤーを抱えており、有力アプリ開発企業による問題提起は波紋を広げそうだ。

カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所で訴えを起こした。エピックはアップルが同社のスマートフォンやタブレットで使うアプリの配信とアプリを通じた課金システムを独占していることを問題視し、公正な競争の実現に向けて差し止め命令を出すことを求めた。

エピックはフォートナイトを家庭用ゲーム機やスマホなど向けに提供し、アップルの「アップストア」を通じた配信も手がけていた。同日にアップルの仕組みを回避する独自の課金システムを導入すると公表し、アップルはこれが規約に違反するとして配信を停止した。エピックは直後に訴状を公表した。

アップルの今回の措置により、iPhoneなどの利用者は現在、フォートナイトのダウンロードができない。エピックは提訴にあわせてアップルが1984年に放映した、米IBMによるIT(情報技術)業界の支配を批判したテレビCMに似せた動画を公開し、ユーザーに「2020年が『1984』になることを止める戦いに加わってほしい」と理解を求めた。

アップルのスマホの世界シェアは20%未満にとどまるが、アプリの配信やアプリを通じた課金に自社のシステムを使うことを求めている。同社が安全の確保などを理由として挙げる一方、開発者の間では「手数料が高い」といった不満の声が上がっていた。7月下旬の米議会の反トラスト法(独占禁止法)をめぐる公聴会でも、アプリ配信が論点のひとつになった。

IT大手による独占・寡占への関心が高まるなか、多くのプレーヤーを抱える有力アプリ開発企業が反旗を翻したことで逆風が強まるおそれがある。アップルは同日の声明で、エピックによる独自の課金サービスについて「アップストアのガイドラインに違反する不幸なステップ」と指摘し、「違反状態を解消してアップストアで再び配信するためにエピックと協力する」と説明した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62633390U0A810C2I00000/

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