韓国経済、朴槿恵大統領と取り巻きたちの傲慢さが招いた与党惨敗

韓国経済、朴槿恵大統領と取り巻きたちの傲慢さが招いた与党惨敗

記事要約:韓国の総選挙を振り返る。今回は朝鮮日報の社説である。選挙結果、その理由についての考察をしている。そして、今回の選挙で出てきた国民の党というのが第3の党ということらしい。しかし、180議席取れると良いながら、過半数も取れずに惨敗とか。

韓国経済危機の軌跡(過去のメルマガ無料公開(1回~150回)

人気ブログランキング の応援(1日1回クリック)をお願いする

韓国経済、朴槿恵大統領と取り巻きたちの傲慢さが招いた与党惨敗

韓国の国会議員選挙は13日に投開票が行われ、与党セヌリ党の惨敗という結果に終わった。セヌリ党は各地で支持を失い、最終的に与党系の無所属を合 わせても過半数議席の獲得に失敗した。

とりわけソウルと首都圏では、今回のように野党が分裂せず、完全な与野党一騎打ちで行われた前回の選挙よりも悲惨な 結果となった。セヌリ党は自らの牙城とされるソウル市江南地区でも苦戦を強いられ、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領に近い親朴グループの候補者たちは全国で 相次いで落選した。

釜山・慶尚南道でも野党に10以上の議席を奪われ、忠清南北道と江原道でも議席を失った。比例代表でも全国的に前回と比べて5%近く支 持を失い、ソウルではやっと30%を超える程度だった。ちなみにセヌリ党は選挙戦の前半には「最大で180議席の獲得は確実」と豪語していた。

今回の結果 はこの傲慢(ごうまん)な態度によってもたらされたとも言えるだろう。もし野党が分裂していなければ、どこまで悲惨な状況になっていたか予想もつかない。

今回の結果に対する責任は、朴大統領と親朴グループが負わざるを得ない。もし朴大統領とその取り巻きたちが選挙結果の責任をセヌリ党に押し付けようとすれ ば、大統領と政府に対する支持はさらに落ち込むはずだ。

朴大統領は昨年5月、自らの指示に従わないという理由で、当時セヌリ党の院内代表だったユ・スンミ ン議員を「裏切り者」扱いし、党の役職から解任した。また親朴グループは今回の選挙前に行われた公認作業でも主導権を握り、ユ氏に近い議員らを次々と公認 から外した。

なぜここまで強引にやるのか疑問視する声も相次いだが、それも意に介さず、朴大統領は気に入らない人間がいれば次々と追い出そうとした。「何 をしても有権者の支持を失うことはない」という傲慢な発想がなければ、絶対にできない行動だった。

朴大統領は1年前から国 民の前で政界への批判を繰り返し「議員の顔触れを変えてほしい」と何度も訴えてきた。今回も投票のわずか数日前まで各地を回り、国会への不満を口にするこ とで「選挙介入」といった批判の声も出たが、朴大統領本人は全く気に留めなかった。このように大統領自ら国会への不満を国民にぶちまけたのだから、結果と して自らその審判を受けてしまったのだ。

今回の選挙戦期間中、与党支持者の間では「投票に行きたくない」といった声が各地で聞かれた。また特に首都圏の選挙区を中心に、国民の党の候補者が 10-20%台という一定の支持を集めたことを考えると、国民の党が本来セヌリ党に向かうべき票の受け皿になっていたのは間違いない。

それでもセヌリ党は 現実から目を背け、有権者に泣きながら訴えるとか、あるいは「植物状態の大統領にならないようにしてほしい」「野党に足元をすくわれてはならない」などの 決まり文句でしか支持を求めることができなかった。

このありさまで勝てると信じていたとすれば、セヌリ党はもはや正常ではない。今回の選挙結果は大統領の 独走と、これに盲目的に追従した親朴、さらに現状を打開できず無気力なまま引っ張られた与党全体に対する厳しい審判であり、これ以外に表現のしようがな い。

朴大統領は任期序盤には人事の失敗を重ね、その後も傍若無人な態度でさまざまな批判を受けた。朴大統領は自ら主導権を 握って国会先進化法を制定し、重要政策の意思決定が何度も遅れる事態になっても、国民には1回も謝罪をせず国会にばかり責任を押し付けた。

このような政権 運営のやり方に対する国民の不満が高まった結果、任期末のレームダック(死に体)は過去のどの政権よりも早く表面化した。これは朴大統領にとっては受け入 れたくなくとも受け入れざるを得ない現実だ。今からでも野党はもちろん、与党内の反対勢力などと積極的に対話に乗り出す以外、もはや打開策はないだろう。

朴大統領は今、この国が安全保障と経済の双方において危機的状況にあると何度も訴えてきたが、現実を見るとその言葉は正しい。国の外では東北アジア情勢全 体が一層不安定化しており、南北統一もわれわれが主導権を握って実現できるのか、あるいは強大国の駆け引きにゆだねるしかないのかという岐路に立たされて いる。経済も低成長が完全に定着する中、方向性を誤れば何が起こるか分からないのが実情だ。

朴大統領はまず自分自身が変わ らねばならない。政権運営のやり方にも大きな刷新が必要だ。それらの変化は、今回の選挙で明らかになった国民の意向をそのまま受け入れることによって、初 めて取り組むことができる。

セヌリ党も全ての面で変わらなければ、今後も今回以上の厳しい審判が下されるだろう。朴大統領もセヌリ党もこの現実をしっかり と受け止めなければならない。

(http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/04/14/2016041400889_2.html)

韓国経済、朴槿恵大統領と取り巻きたちの傲慢さが招いた与党惨敗」への1件のフィードバック

  1. 中国に片思いして大いに利用された。その過程で日米からの信用も大いに失った。勘違い感情暴走外交の成れの果て…だ。韓国経済は相当に危ない。中国が技術力をアップさせて韓国レベルに達しつつある。先端産業ではむしろ大きく凌駕すらしている。薄利多売式二番手商法で人口規模30倍の中国に韓国が勝てる見込みはない。結局は中国に追い付かれる前に中国に対する大幅なオリジナル技術力を掌握しておく必要があったのに大半の韓国の放漫財閥はそれを怠った。何たる近視眼的な楽観さよ!インバウンド観光業でも中国人に媚びへつらって大々的に訪韓キャンペーンを実施しても内実が伴っていないと多くの来訪者の心に大きな失望を感じさせて全くの逆効果をもたらす。OECDの加盟国別技術貿易収支ランキングを見てみよ!米国と日本がTOP2で、対する韓国は実質的に最下位(=第35位)だ。このデータは韓国という国やその企業体などが核心技術を全く持っていないことを露骨に示している。必要な先端技術は日米から調達して中国市場に輸出して利益をゲットしていたのだろうが、今や中国企業の技術力向上で中国は韓国勢を必要としなくなりつつある。2016年の今、中国経済の変調&危機説が大きく唱えられている現状だが、その中国よりも韓国の危機度合いの方がずっーと深刻だと診る。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です