日別アーカイブ: 2023年1月27日

韓国貿易 年初からエネルギー発の貿易赤字…すでに20日間で昨年1年間21.6%の102億ドル6300万ドル!【動画】

韓国貿易 本来、ウォン安というのは韓国みたいな輸出で食べている国にとっては望ましいものだ。しかし、ウォン安は資源・エネルギーといった輸入物価を押し上げるのでデメリットもある。だから、韓銀は昨年に外貨準備高を500億ドルぐらい減らして、大規模介入を行い1450ウォンから1230ウォンまで押し戻した。

もちろん、米利上げの緩和なども、ウォン高に影響しているわけだが、重要なのはウォン高の目的が輸入物価を押し上げない。つまり、貿易赤字を減らすことだったはずだ。それなのにこれはどういうことなのか。なんと今年の1月1日~20日までの貿易赤字が102億6300万ドル。

つまり、昨年の貿易赤字が472億ドルだったので、それをたった20日間で2割ほど達成したことになる。10日間の時点で60億ドル赤字だったから、こうなる予測は付いていたとはいえ、これどうするんだろうな。ウォン高にしても、過去最大の赤字を叩き出すなら、ウォン安にして輸出を増やした方が良かったんじゃないか。今更、突っ込んだところで時は戻らない。

問題はどうしてここまで貿易赤字が増えているかだろう。しかも、1月の旧正月は今年1番の寒波が到来している。ソウルの気温は氷点下16.5度。体感温度は25.5度とか、もう、わけのわからない寒さだったようだ。当然、暖房をつけないと凍死するレベルだ。電力やガス需要がさぞかし増えたことは想像できる。

まさかの過去最大級の貿易赤字を叩き出すのか。2023年の上半期は試練の年だと述べてからまだ1ヶ月も経過してないのにあまりにも絶望的だよな。ただ、こちらは事実を淡々と伝えていくのは看取るものの役目である。

ということで、今回は最新のエネルギー輸入についてみていく。記事の要点を整理していこう。

■記事の要点

1.昨年のガス輸入額は567億ドル、石炭輸入額は283億ドルで、それぞれ貿易統計集計以来で最大を記録した。原油輸入額も1058億ドルでこれまで最大だった2012年の1083億ドルに迫った。これら3大エネルギー源輸入を合わせれば1909億ドルとなり年間基準で最も多い記録となった。

2.年が明けたが、エネルギー輸入の高止まりは変わらない。関税庁が発表した1月1~20日の輸出入現況によると、石炭の輸入は40.5%、ガスは14.1%、原油は11.3%増え、いずれも前年同期比で2桁の増加率を記録した。この期間に輸出は全体で2.7%減少したが、輸入は9.3%増加した。エネルギー輸入増の余波で貿易赤字もすでに102億6300万ドルに拡大した。今年に入ってからの20日間で昨年の年間貿易赤字の21.6%に達する赤字を出したのだ。

3.ロシアとウクライナの戦争の直撃弾を受けた昨年とは違い、今年に入ってからはエネルギー価格と輸入とも下方安定傾向を見せるだろうという予測が重点が置かれた。だが中国政府のゼロコロナ放棄と景気回復への期待感などで年初から原油相場は揺れている。

4.ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)価格は23日に1バレル=81.62ドルを記録した。先月初めには71ドル台まで落ちたが、この2週間ほどで10%ほど上がったのだ。

5.温室効果ガス縮小などで減っていた石炭使用量も増え続ける様相だ。国際エネルギー機関(IEA)は昨年の世界の石炭使用量が80億トンを超え過去最高になるだろうと明らかにした。昨年11月に下限を迎えて上昇したオーストラリア産石炭価格は騰落を繰り返している。

6.それでもガスは冬季の欧州地域の異常高温により暖房用需要が減り価格が下がった。インベスティングドットコムによると、北東アジアのLNG価格を示す天然ガス現物価格(JKM)は最近100万BTU(熱量単位)当たり22~23ドル水準で昨年夏の50ドル台から下がった。暖房需要が減る春までは相場が安定するとみられるが、夏以降には再び上がる可能性が大きい。

以上6つだ。順番に見ていこう。

昨年のエネルギー輸入額だ。石炭とガス輸入額が過去最高を更新と。2022年はコロナ禍からの脱却の途中でウクライナ戦争が勃発したものな。そのウクライナ戦争も、もう11ヶ月も経過しても終わらない。2月で1年になるという。でも、そろそろロシアはやばい。ドイツがレオパルト2をウクライナに提供したそうだ。

レオパルト2といえばサガ2だよな。もちろんゲームボーイのサガ2秘宝伝説の話である。また懐かしいゲームを出してきたなと。大分後半の街でレオパルト2が売ってるんだよな。これがめっちゃ強い武器なんだよな。もちろん、当時はレオパルト2が戦車の名前ということは知らなかったが。そりゃ、強いわけだ。サガシリーズは面白い武器がたくさんあるよな。ガラスの剣とか、いいよな。1回しか使えないが、その威力は抜群とか。おっと雑談している場合じゃない。

それで、3大エネルギー源輸入を合わせれば1909億ドルとなったと。問題は今年もその3大エネルギーの輸入額がそこまで変わってない所だよな。何しろ、20日間で貿易赤字100億ドルだ。

それで2で今年の話となる。石炭の輸入は40.5%、ガスは14.1%、原油は11.3%増えている。価格が安くなっても輸入増やしたら、それは赤字になるわな。この期間に輸出は全体で2.7%減少したが、輸入は9.3%増加した。1月には半導体がまだ特需だったので、韓国輸出は伸びていた時期だ。それよりも減っていると。

それで3と4は今後のエネルギー展望だ。昨年よりエネルギー価格は下がるという見方だったのに、そこに中国の景気回復期待感で原油価格が再び80ドル台に減少したと。もっとも、中国の景気回復がどうなるかは難しい。いずれ回復するにしても、今年の下半期、それとも来年以降か。それで、専門家はどう見ているのか。引用しておこう。

新韓投資証券のイム・ファンヨル研究員らは「中国がリオープニング(経済活動再開)後に旅行・経済活動が早く再開されており原油需要が増加するだろう。WTI価格は1バレル=80ドル中盤まで上昇する見通し」と明らかにした。

ソウル科学技術大学創意融合学部のユ・スンフン学部長も「国際航空燃料需要増加のスピードが速い上に中国内の原油需要も増加するものとみられる。これに対しサウジアラビアの増産の可能性は少ないため今後価格上昇の余地は大きい方」と話す。

以前に韓銀総裁が中国の景気回復で心配なのは原油価格高騰だと述べていたが、実際、期待で原油価格が上がってきていると。景気回復の兆しが本格化すれば、90ドル、100ドルと上がるのか。まあ、冬でなければ大丈夫か。

次に5は石炭の動向だが、火力発電所を動かすことで石炭需要が増えると。これも難しいな。石炭も中国経済が持ち直せば、その需要は一気に急増する。オーストラリアから1度は石炭輸入を禁止した中国が石炭不足に陥って、オーストラリアに泣きついて石炭を売ってもらうようになったぐらいだしな。その時、韓国は中国から尿素輸出が停止されて、物流が大混乱したことも特記すべき事項である。面白かったものな。

それでヨーロッパが予想以上に暖かくて、天然ガス需要が減って価格が下がってると。これは以前に取りあげた。そして、ロシアが天然ガス需要が減って逆にピンチとなったと。でも、天然ガス価格は高騰する可能性は夏以降にあると。では、専門家の意見を最後に見ておこう。

産業通商資源部の李昌洋(イ・チャンヤン)長官は23日にテレビ朝鮮のニュース番組に出演し「ロシア・ウクライナ戦争、世界的ガス市場の去就によりガス価格が下がれば当然(料金に)引き下げ分を反映するだろう」と話した。だがユ・スンフン教授は「国際エネルギー価格が安定化しても今年の電気・ガス料金の引き上げは避けられない」と指摘する。昨年34兆ウォンの赤字と推定される韓国電力などの経営改善がさらに急がれるという主張だ。

このようにガス価格が下がっても、韓電の天文学的な赤字で、電気・ガス料金の引き上げは避けられないと。経営改善を急ぐのは良いが、電気やガス料金の引上げは高物価を維持させることにも繋がる。景気後退の1つの原因になると。そして、ガスと電気料金の具体的な値上げを引用しておく。

 韓国地域暖房公社によると、1メガカロリー(Mcal)当たりの住宅用熱使用料金(暖房・温水の使用量を検針して課す料金)は昨年3月末の65.23ウォンから4月が66.98ウォン、7月が74.49ウォン、10月が89.88ウォンと相次いで引き上げられた。昨年の年間引き上げ率は37.8%に達する。

 こうしたことから、冬の寒さが本格化し始めた12月の光熱費を含む住宅管理費の通知書を受け取った住民や自営業者の間では暖房費の高騰に驚きの声が上がっている。

 電気料金も上がっており、電気ストーブなど電気を使う暖房器具のコスト増につながっている。

 電気料金は昨年3回(4、7、10月)にわたり1キロワット時(kWh)当たり計19.3ウォン引き上げられたのに続き、今年1月からさらに13.1ウォン上がった。

 今月は体感温度が氷点下に下がる日が多く、暖房需要は先月より大きく増えているとみられ、暖房費の負担は一段と重くなりそうだ。とりわけ24日からは体感温度が氷点下20度を下回る強烈な寒波に見舞われている。暖房公社の関係者は、先月よりも今月の方が暖房の使用量が多いと伝えている。

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230125002400882

既に日本でもそうだが、今年1番の寒波が来ている。日本でも大雪で物流が混乱しており、パンや弁当がスーパーにはほとんどなくなった。新幹線や電車などの運行なども遅れており、多くの人々の足にも影響した。もちろん、暖房使用料は相当、跳ね上がってるだろうな。貿易赤字がさらに倍ブッシュだ!

昨年急増した原油・ガス・石炭の3大エネルギー源輸入は今年も減っていない。中国の防疫政策緩和など世界的変数が続きエネルギー価格が下方安定するだろうという見通しが揺らぐ様相だ。

産業通商資源部によると、昨年のガス輸入額は567億ドル、石炭輸入額は283億ドルで、それぞれ貿易統計集計以来で最大を記録した。原油輸入額も1058億ドルでこれまで最大だった2012年の1083億ドルに迫った。これら3大エネルギー源輸入を合わせれば1909億ドルとなり年間基準で最も多い記録となった。

年が明けたが、エネルギー輸入の高止まりは変わらない。関税庁が発表した1月1~20日の輸出入現況によると、石炭の輸入は40.5%、ガスは14.1%、原油は11.3%増え、いずれも前年同期比で2桁の増加率を記録した。この期間に輸出は全体で2.7%減少したが、輸入は9.3%増加した。エネルギー輸入増の余波で貿易赤字もすでに102億6300万ドルに拡大した。今年に入ってからの20日間で昨年の年間貿易赤字の21.6%に達する赤字を出したのだ。

ロシアとウクライナの戦争の直撃弾を受けた昨年とは違い、今年に入ってからはエネルギー価格と輸入とも下方安定傾向を見せるだろうという予測が重点が置かれた。だが中国政府のゼロコロナ放棄と景気回復への期待感などで年初から原油相場は揺れている。

ニューヨーク商品取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)価格は23日に1バレル=81.62ドルを記録した。先月初めには71ドル台まで落ちたが、この2週間ほどで10%ほど上がったのだ。

新韓投資証券のイム・ファンヨル研究員らは「中国がリオープニング(経済活動再開)後に旅行・経済活動が早く再開されており原油需要が増加するだろう。WTI価格は1バレル=80ドル中盤まで上昇する見通し」と明らかにした。ソウル科学技術大学創意融合学部のユ・スンフン学部長も「国際航空燃料需要増加のスピードが速い上に中国内の原油需要も増加するものとみられる。これに対しサウジアラビアの増産の可能性は少ないため今後価格上昇の余地は大きい方」と話す。

温室効果ガス縮小などで減っていた石炭使用量も増え続ける様相だ。国際エネルギー機関(IEA)は昨年の世界の石炭使用量が80億トンを超え過去最高になるだろうと明らかにした。昨年11月に下限を迎えて上昇したオーストラリア産石炭価格は騰落を繰り返している。エネルギー危機による各国の火力発電所運営拡大、中国の景気回復などにともなう需要増加で国際相場が当分上がるだろうという見通しが重みを増している。

それでもガスは冬季の欧州地域の異常高温により暖房用需要が減り価格が下がった。インベスティングドットコムによると、北東アジアのLNG価格を示す天然ガス現物価格(JKM)は最近100万BTU(熱量単位)当たり22~23ドル水準で昨年夏の50ドル台から下がった。暖房需要が減る春までは相場が安定するとみられるが、夏以降には再び上がる可能性が大きい。

このため今後3大エネルギー源価格はさまざまな変数が多いだけに大きく下がりはせず当分現水準を維持するだろうという分析が力を増している。

産業通商資源部の李昌洋(イ・チャンヤン)長官は23日にテレビ朝鮮のニュース番組に出演し「ロシア・ウクライナ戦争、世界的ガス市場の去就によりガス価格が下がれば当然(料金に)引き下げ分を反映するだろう」と話した。だがユ・スンフン教授は「国際エネルギー価格が安定化しても今年の電気・ガス料金の引き上げは避けられない」と指摘する。昨年34兆ウォンの赤字と推定される韓国電力などの経営改善がさらに急がれるという主張だ。