日別アーカイブ: 2024年7月3日

韓国 米上場控えたネイバーウェブトゥーン 時価総額26.7億ドルに

韓国 NAVERといえば、日本の総務省とのLINE問題をこちらは何度か取り上げたわけだが、なかなか、面白いことになっている。なんと気がつくと韓国のネイバーウェブトゥーンが米上場することが決定した。

その時価総額は26.7億ドルである。これは凄い。まるで輝かしいウェブトゥーンの未来を暗示させるかのような金額だ。そう一瞬でも思った人はこれから突っ込んでいく記事の内容にはきっと耐えられない。でも、どうせ落とすなら持ち上げて夢は見た方が良いじゃないか。ええ?何の話をしているんだって?

まあまあ、落ち着いてほしい。せっかくなので時系列を追っていこうじゃないか。その方が今回の話はとても理解しやすいからだ。しかし、これを事情を知っている者が読むと、どれだけ聯合ニュースの記者って自分の無知をさらけ出しているのか。笑うしかないという。

では、記事を見ていこうか。

ウェブトゥーン(縦読み漫画)は、ほんの10年前まで大部分が無料公開されており、プラットフォームの集客効果はあるが利益にはつながらないとの認識が広まっていた。しかし、ウェブトゥーン産業はここ数年で急激に成長。コンテンツの有料化モデルの定着にも成功した。

さらに、ウェブトゥーンを原作とするドラマや映画が増えたことでIP(知的財産)として注目を浴び、広告事業も活発になるなどウェブトゥーンの価値が再評価されている。

昨年、ウェブトゥーンエンターテインメントは約12億8000万ドルの売上高を記録したが、このうち有料コンテンツの売り上げが80.2%を占め、広告収入の割合は11.3%、IP関連は8.4%だった。

今後も有料市場は成長すると予想され、ウェブトゥーンエンターテインメントは有料コンテンツとして1300億ドルの市場機会があると見込んでいる。

ユーザー1人当たりの月平均決済額(ARPPU)も増加を続けている。

2022年1~3月期の世界のARPPUは7.8ドルにとどまったが、翌年同期には11ドル、今年同期には11.5ドルに増えた。今年1~3月期の月間有料ユーザー数(MPU)は780万人だった。

ウェブトゥーンエンターテインメントが国際市場調査会社のユーロモニターに依頼して実施した調査によると、北米での有料コンテンツのARPPUは年間203ドルまで成長する見通しだ。

このほか、ウェブトゥーンエンターテインメントはIP事業で9000億ドル、広告で6800億ドルの市場機会を狙っている。

一方、確実かつ持続的な収益確保が今後の課題だ。

ウェブトゥーンエンターテインメントは昨年まで毎年純損失を計上し、今年1~3月期に純利益を出した。

昨年通期は計1億4480万ドルの純損失を記録。累積赤字は昨年末の時点で3億6330万ドルとなっている。

同社は新規株式公開(IPO)を前にコスト削減と収益の最大化に努め、今年1~3月期にはかろうじて623万3000ドルの純利益を確保した。キャッシュフローベースでの収益を評価する指標として用いられるEBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)は2196万9000ドルだった。

ウェブトゥーンエンターテインメントは、米証券取引委員会に提出した書類で「当社は純損失の履歴があり、今後のコスト増により収益性を達成できる可能性も、維持できない可能性もある」と説明した。

米上場控えたネイバーウェブトゥーン 時価総額26.7億ドルに (msn.com)

なんかウェブトゥーンがこれからどんどん拡大するかのように書いてあるが、それならどうしてネイバーは欧州での事業を撤退したんですかね?しかも、ひたすら莫大な広告代を払っているが、元が全く取れてないじゃないか。昨年の累積赤字が3億5330万ドルって。どこにウェブトゥーンが拡大する未来が見えるんですかね。さらにいえば、ウェブトゥーン売上は日韓が9割という。

でも、日本人がウェブトゥーンという縦読み漫画なんて読むわけないんだよな。だから、市場はほぼ韓国だけだろう。因みに日本のアプリでLINE漫画が売れているとか述べているが、読んでいるのは日本の漫画だからな。韓国の漫画なんて有名なものが一つもない時点で終わっていることにかわりない。結局、日本の漫画コンテンツをメインにして、横にウェブトゥーンを置いてるだけに過ぎないのだ。ウェブトゥーンが大人気なら日本の漫画を載せる必要なんてないですよね?

今回は持ち上げて落とすのスタイルなのか。そう思ったかもしれないが、まだ完全には落としていない。ええ?どういうことだって。確かに韓国のネイバーウェブトゥーンは米ナスダックに上場する前は時価総額が26.7億ドルとなった。それでは上場後はどうなったか知りたくないだろうか?

なんとウェブトゥーン株は9%も急騰したのだ!すげえな。これは本物だ。米国でもウェブトゥーンが大人気だとか思った韓国人が喜ぶ顔が見えてくるようだ。

では、記事を引用しよう。

【KOREA WAVE】韓国の漫画配信サービス「ネイバーウェブトゥーン」の親企業である「ウェブトゥーンエンターテインメント」が27日、米ナスダック市場に上場した。

ウェブトゥーンエンターテインメントは売り出し価格(21ドル)より9.5%上がった23ドルで取引を終えた。取引開始時に14%まで急騰し、上場初日の存在感を見せた。同社は新規株式公開を通じて普通株1500万株を発行した。この日の終値を適用すれば、3億4500万ドル(約4785億ウォン)を調達したことになる。上場後の時価総額は約29億2ドルとみられる。

韓国ネイバー系ウェブ漫画、米ナスダック上場…時価総額29億ドル (msn.com)

なんと上場での売り出し価格は9%も上がって23ドルだ。時価総額も29.2億ドルだ。やはり、順調じゃないか。これがウェブトゥーンの実力か。米国の投資家もウェブトゥーンに期待している。だが、投資の世界では最初に値をつり上げて落とすという、いわゆる「はめ込み」というテクニックがある。

これは例のBTSが所属しているエンターテインメント株でもあった。まさか、そんなウェブトゥーンに限ってはめ込みなんて…あるわけがあるに決まっている!

では、7月3日の朝の株価を確認しよう。

これはウェブトゥーンが上場してからの数日の動きだ。これを見た瞬間、お茶を吹き出しそうになった人も多いだろうな。だって完全なはめ込みだものな。一番高いのが25.30ドルだ。それから一気に落ちていき、もう、19.80ドルである。一体どれだけ急落したかって、これはわりと計算しやすい。

25ドルから20ドルと考えても、20%以上の暴落である。これが米国のナスダックにおける洗礼だ。ウェブトゥーンなんて釣りあげて落とす株しか見られてなかったと。それを韓国ウェブトゥーンの時価総額が凄いとか。韓国メディアは大々的に宣伝した。ただのはめ込みとも知らずにな!

もちろん、この暴落も記事として書くんですよね?華麗にスルーする可能性に10ウォンほどかけていいぞ。なんだっけかな。ウェブトゥーンを上場したときにアジアのディズニーするとか、意味不明なことを述べていたキム・ジュングCEOがいたんだが、そんな夢は現実の前に儚くも消え去ろうとしている。

では、ネットの意見を見ておこうか。

1.いつもの流行ってる大人気だよ詐欺だろ
フェイクで一時的に上昇したが瞬間でしかなかったw
まさにBTS商法

2.一週間も持たなかった(笑)
最初に買って少し値をあげたときに全部売ったのかな。

3.案の定上場ゴール

4.コンテンツも無しに
デジタル漫画界のディズニーになるとかフカしたっけ
大言壮語だけで株価上がりゃ苦労せんわ

5.一週間くらいは保つか少し上がるかなと思ってたけどさ
まさかの上場2日目でこれは先行き不安だろ

6.見事に上場詐欺が成立したわけね。これが次の再生数釣り上げの原資となる。
誰も知らないし、見ても全く面白くない「世界で爆発的大ヒット」のハリボテがまた生み出されていく。

7.はええよ
ご祝儀相場がもう伸び止まり判断で利確になったのか

8.一週間も持たなかった(笑)
最初に買って少し値をあげたときに全部売ったのかな。

9.K-株式伝統のクーリングオフ

10.AI作画でネトフリ、目玉作品も無いのにディズニー目指す
世界で大人気だけど、中国、欧州から撤退した

以上の10こだ 。

まあ、思うことはBTS商法だよな。しかし、クーリングオフはできないぞ。そもそも、ナスダックだぞ。韓国株ですらない。しかし、上場二日で20%急落したら、1週間でどうなるんだろうな。これは15ドル辺りまで半減するかもしれんな。

米国の株ってストップ安がないから売られるときは凄まじい勢いで売られる。ちなみに20%急落するレベルというのは銀行の預金取り付け騒ぎとか、企業に大きな不祥事や業績不振があったときぐらい。

ここまで持ち上げて二日で暴落とか。やはり、韓国のエンターテインメントはひと味違う。ウェブトゥーンよりも株価見ている方が楽しいなんてさすがとしかいいようがない。

ここで終わっても良かったのだが、実はウェブトゥーンだけに限らず、韓国ネイバーそのものが倒産危機だったりする。しかも、LINE問題で日本に見捨てられたことが致命的な打撃になる恐れが出てきた。

では、記事を引用しよう。

【ソウル聯合ニュース】韓国のブランド価値ランキングで、インターネットサービス大手のNAVER(ネイバー)の順位が低下した。

 ブランド価値の評価会社ブランドストックが30日に発表した4~6月期の「大韓民国100大ブランド」によると、ネイバーのブランド価値評価指数は903.3点で8位だった。1~3月期より4ランク下落した。

 ブランドストックは、日本の総務省が通信アプリLINE(ライン)運営会社のLINEヤフーに対し大株主のネイバーとの資本関係の見直しなどを求める行政指導を行った影響でネイバーの今後のブランド価値も大きな影響を受けると分析した。

 プライベートブランド(PB)商品が上位に表示されるよう検索ランキングを操作し、公正取引委員会の制裁を受けたネット通販大手のクーパンも順位が9位から11位に下落し、トップ10から外れた。

 1位はサムスン電子のスマートフォン(スマホ)ブランド「ギャラクシー」だった。

 2~10位は対話アプリ「カカオトーク」、銀行大手「KB国民銀行」、動画投稿サイト「ユーチューブ」、米IT大手「グーグル」、テーマパーク「ロッテワールドアドベンチャー」、食品大手・農心の即席麺「辛ラーメン」、ネイバー、韓国航空最大手「大韓航空」、米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」。アイフォーンは順位が10ランク上昇し、ギャラクシーとの差を縮めている。

 医師不足などの対策として政府が打ち出した大学医学部の入学定員増に反発する医療界の集団行動の長期化で、総合病院のブランド価値も落ちている。

 総合病院ブランドトップのサムスンソウル病院は14位から19位に、セブランス病院は29位から30位に、ソウル峨山病院は75位から83位に順位を下げた。

ネイバーのブランド価値低下 LINEヤフー問題影響=韓国-Chosun online 朝鮮日報

このように韓国ネイバーのブランド価値が一気に落ちた。短期的に難しいという話ではあるが、日本はネイバーからLINEを完全に切り離す動きが加速している。そういうニュースが米国のウェブトゥーンを暴落させた原因の一つかもしれない。

8位ならそんな落ちてないとか思うかもしれないが、問題はネイバー自体がどんどん終わりに近づいているのだ。ウェブトゥーンを調べていたので、ついにでネイバーの株をチェックしたら面白いことがわかった。ネイバーの株価がピーク時から64%減である。つまり、半値以下なのだ。これはもう倒産目前レベルといってもいい。64%も数年で下げてる時点で大企業としては終わりが近い。ウェブトゥーンがどうとかいうまえにネイバー自身が消え去ろうとしていた。

では、その株価をどうぞ。

このようにピークは2021年7月19日の453000だ。ところが2024年7月2日には159900である。どう考えてもネイバー事態がどんどん縮小していって終わりを迎えそうである。ウェブトゥーンがここ数年で急成長したとかいってるが、そのネイバーの株は上がるどころか、急降下している。これが現実だ。

ウェブトゥーンをアジアのディズニーにするとか、大嘘をつく前に本願の事業を見直したらどうだ?このままだとウェブトゥーン上場廃止前にネイバー自身が上場廃止になるぞ。本業を疎かにして、株価を数年で64%も急減させて、自信満々にいわれてもな。投資家の判断は投げ売り一択だ!

現にウェブトゥーンが上場して急騰した日でさえ、ネイバー株は下がり続けている。誰もウェブトゥーンの未来なんて信じてないのだ。