韓国ソウル こちらは京都に住んでいるが、最近は昼から夜にかけてかなり暑くなっている。だから、記事作成や動画の編集などはなるべく涼しい朝方にまとめてやっているのだが、それにしても昨日の夜も暑かった。暑くて作業する気が起きない。寝てても暑くて深夜に目が覚めることが何度もある。
しかし、毎日の記事や動画を楽しみにしている大勢の人々がいるので「暑い」からしばらくお休みしますとかいって、休むわけにも行かない。
ただ、たまに体調不良で倒れてしまうこともあるので、熱中症にはならないようになるべく水分補給を心がけている。とにかく暑い夏はまだまだこれからなのだ。皆さんも水分補給して熱中症には気を付けてほしい。暑いので屋内にいても熱中症になる恐れがある。エアコンや扇風機、空気清浄機など付けてとにかく部屋を涼しくする。
とにかく暑いといいながら手だけは動かして原稿の記事を書いているわけだが、実は暑いのは日本だけではないのだ。韓国はもっと暑かったりする。中央日報に6月は史上初の平均30度とか。さらに七月は40度の猛暑に見舞われるとか。一体、どういう現状なのかを見ていこうか。
では、記事を引用しよう。ただ、この記事は2ページもある長文なので韓国経済に関わる前半部分を抜き出す。
「今年は桃が早く熟して玉がとても小さいです。気温が30度を超えるとすぐに熟してしまうからです」
忠清北道槐山(チュンチョンブクド・クェサン)で果樹園を営むイ・ヨンヒさんは今年、桃の栽培を台無しにした。早めの猛暑のためだ。もともと170グラム程度の実が今は130グラム程度に減ったという。高い気温で桃の実がまだ大きくなる前に生長を終えたために競売価格が暴落した。これから梅雨が始まり、豆の栽培も心配している。イさんは「昨年も畑が水に浸かって、雨が降ればアレルギー反応があるほどだ。今年の夏がとても怖い」と話した。
6月の1カ月間、史上最悪の猛暑が続いたことに続き、全国各地に「水爆弾」水準の豪雨が降り注いでいる。猛暑と暴雨という夏場の極限気象が同時多発的に韓半島(朝鮮半島)を襲うのだ。梅雨が明けて猛暑が現れる夏場の気候パターンは崩れた。猛暑と大雨など極限気候現象が連続的、または同時多発的に現れる「複合災害(complex hazards)」に備えなければならないという気象学者の警告もある。
中央日報が気象資料開放ポータルを通じて6月の気候を分析したところ、ソウルの6月の平均最高気温は30.1度だった。1908年夏に気象観測を始めて以来、117年ぶりの最高気温だ。気象庁関係者は30日、「初夏の6月にソウルの日中気温が平均30度を突破したのは気象観測史上初めて」と述べた。例年の真夏の7月(29度)と8月(30度)よりも蒸し暑かったわけだ。
全国の猛暑日(最高気温33度以上の日)数も2.8日で、気象観測網を全国に拡大した1973年以来最も多かった。最悪の暑さと記録された2018年(1.5日)より2倍近く多いほど、圧倒的な6月の猛暑記録だ。猛暑時期が繰り上げられ、東海岸を代表する江陵(カンヌン)の鏡浦(キョンポ)海水浴場は先月29日にオープンしたが、6月の開場は今年が初めてだ。
ケイウェザーのバン・ギソン予報センター長は「気候変動の影響で北半球の多くの地域が過去最高気温を更新している中、韓国も7月に北太平洋高気圧が上がれば本格的な暑さが始まる」とし「ソウルに40度を超える歴代級の猛暑と最も多くの熱帯夜が発生する可能性が大きい」と話した。
ソウル、6月史上初の平均30度…「7月には40度の猛暑に見舞われかねない」(1) | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)
これが前半の内容だが、これは読んでてかなり最悪だな。猛暑によって桃の成熟が早まり。収穫する量が減ったと。さらに梅雨が始まった豆の栽培もヤバイと。次に6月にソウル平均最高気温は117年ぶりの最高気温。例年の7月と8月より暑かった。
さらに7月に本格的な暑さが始まるとか。ソウルが40度を超える歴代級の猛暑と多くの熱帯夜か。暑すぎて眠れない夜が来るてことか。ただでさえ、ハイパーインフレで野菜や果物価格が高騰しているのに、これでは電力需要も増える。でも、年収150万ウォン以下の多くの一般庶民は生活費が高騰して、1日1食カップ麵の生活を余儀なくされている。既に彼らにとって果物は高級品なのだ。
では、東亜日報から果物価格の高騰記事を見ていこう。
全国の梨の小売の平均価格が過去最高水準に高騰した。「金の梨」になった梨を含め、リンゴなど、果物価格が高止まりを続けており、消費者の負担が重くなっている。
21日、韓国農水産食品流通公社(aT)などによると、今月19日基準で梨(シンゴ・上等品)10個当たりの全国平均の小売価格は6万5390ウォンと集計された。梨10個当たりの価格が6万5000ウォン台を超えたのは、今回が初めてだ。1年前に同じ基準で梨の価格が2万8014ウォンだったことを考慮すれば、2.3倍も高騰した。梨の小売価格は、今月7日に6万670ウォンで6万ウォン台を越えた後、17日は6万2750ウォンで引き続き急上昇している。
梨を含めた韓国国内の果物価格は、全般的に上昇傾向にある。6月初めまで3万1000~3万2000ウォン台を維持していたリンゴ10個当たりの全国小売平均価格は、今月7日から現在まで3万3000ウォン台を越えている。5月の新鮮果物の消費者物価指数は164.97で、昨年同期比39.5%上昇した。
問題は、果物の価格がさらに上がる可能性を排除できないということだ。先月、忠清南道(チュンチョンナムド)や忠清北道(チュンチョンブクド)を皮切りに、京畿道(キョンギド)や江原道(カンウォンド)、慶尚北道(キョンサンブクド)、全羅北道(チョンラブクド)で果樹火傷病の被害が広がっており、最大の梨山地である全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)では、カビ菌である黒星病が拡散の兆しを見せている。韓国農村経済研究院は、「農業観測6月号の果物」と題した報告書で、「初秋前まで、梨とリンゴの出荷量は、前年同期比各々87.1%と21.3%減少するだろう」と見込んでいる。
果物の価格が値上がりの兆しを見せると、政府は同日、政府ソウル庁舎で物価関係次官会議を開き、今月中に割り当て関税などを通じて輸入果物4万トン以上を追加輸入することにした。農産物は、白菜と大根の備蓄分1万5000トンを含め、政府が使用できる物量2万8000トンを確保し、夏場の需給不安に対応する計画だ。
また、軽油と圧縮天然ガス(CNG)の原油価格連動補助金の支給を2ヵ月間延長し、8月まで維持することにした。これに伴い、バス・タクシー・貨物車・沿岸貨物船などに対して、軽油は1リットル当たり1700ウォン超過分の50%、CNGは1立方メートル当たり1330ウォン超過分の50%を各々183.21ウォンの限度内で支援する。
一方、韓国電力は同日、第3四半期(7~9月)の電気料金の燃料費調整単価を現在のような1kWh(キロワット時)当たり5ウォンに維持すると発表した。
歯止めがかからない果物の高騰、梨1個が6500ウォンで「過去最高」 | 東亜日報 (donga.com)
梨10個がついに65000ウォンだ。日本円で7570円である。おいおい、梨1個が757円とかおかしいだろう。1年前だと梨10個が28000ウォン。つまり、ここ1年で梨の価格が約2.3倍ぐらい急騰している。さすがにこんな高い梨は買えないよな。さらにリンゴも上がっていると。問題は次だ。
果樹火傷病の被害が広がっており、最大の梨山地である全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)では、カビ菌である黒星病が拡散の兆しを見せている。韓国農村経済研究院は、「農業観測6月号の果物」と題した報告書で、「初秋前まで、梨とリンゴの出荷量は、前年同期比各々87.1%と21.3%減少するだろう」と見込んでいる。
なんか知らないが病気が出てきたな。こういうときはグーグル先生にきいてみよう。
黒星病とは、糸状菌と呼ばれるカビが原因の病気です。葉っぱや茎に小さな黒い斑点が現れることから、「黒点病」とも呼ばれます。黒い斑点は徐々に株全体へと広がっていき、やがて病気にかかった部分の周りが黄色く変色して、葉っぱが落ちてしまいます。被害が拡大してしまうと、株全体が弱り、花が咲かなくなってしまいます。特にバラにとっては厄介な病気とされており、感染すると深刻な生育障害を引き起こします。
気温が20~25℃程度と比較的高く、湿気の多い梅雨の時期に発生しやすくなっています。病原菌は、被害にあった茎や枯れた葉っぱに感染したまま土に残り、雨によって跳ね返って葉っぱの裏から伝染します。
また、曇りや雨の日が続いてしまうと、植物は光合成が十分にできなくなります。その後、急に晴れて気温が高くなり、植物に負担がかかって一時的に弱ったタイミングで感染してしまうこともあります。
黒星病(黒点病)とは?原因や症状、対策は? – HORTI 〜ホルティ〜 by GreenSnap
おいおい、ハイパーインフレやヒートフレーションの最中に黒星病でさらに果物が駄目になっているということか。最後の感染しやすい時期がまさに今の韓国の天候に当てはまっている。だが、韓国を悩ませてるのは猛暑だけではない。ここから梅雨である。
では、記事を引用しよう。
梅雨の勢いはさらに尋常ではない。週末、全国各地では豪雨とともに激しい突風まで吹いて被害が続出した。気象庁によると、済州(チェジュ)地域は先月19日から29日まで368.6ミリの累積降水量を記録し、1973年の観測以来、同じ期間に2番目に多い梅雨が降った。済州道西帰浦市城山邑(ソギポシ・ソンサンウプ)には先月29日午後、1時間当たり81ミリに及ぶ激しい大雨(1時間当たり50ミリおよび3時間累積90ミリ以上)が降り、道路が浸水した。
伝統的な梅雨の時期には雨が全国に均等に降るが、最近は集中豪雨の頻度が多くなり強度も強くなっている。「鬼梅雨」という言葉が作られた理由だ。激しい豪雨現象も50年前より75%ほど増加した。気象庁梅雨特異気象研究センター長を務める公州(コンジュ)大学のチャン・ウンチョル教授は「韓国周辺の海水面温度が上昇し、大気がさらに不安定になったため、短い時間の間に多くの雨が降る降水形態が頻繁になったわけ」と説明した。
気象庁は今週も停滞前線(梅雨前線)が南北を上下し、1時間当たり最大50ミリの局地性集中豪雨が降る恐れがあると警告した。
初夏から猛暑と暴雨が相まって現れ、複合災害の危険性は高まっている。今夏には猛暑と暴雨の強度がいずれも強いだろうという予測が多く懸念されている。気象庁は7~8月に気温と降水量ともに平年と同じか高い可能性が高いと予想した。
一方には局地性集中豪雨が降り、雨が降っていない地域では高い湿度によってまるでサウナの中にいるように「湿った猛暑」が現れることがある。バン・センター長は「気温はすでに東南アジアより高い水準であり、雨もゲリラ豪雨で局地的な集中豪雨が頻繁になるなど韓国の夏はすでに亜熱帯化している」と話した。
湿潤猛暑は熱ストレスを誘発するため、健康にさらに致命的だ。湿度が高いと大気が体にある水蒸気を吸い取らず、熱の排出が難しくなるからだ。温暖化の影響で湿った猛暑が10年ごとに最大2日程度ずつ持続的に増加するという研究結果もある。釜山(プサン)大学大気環境科学科のハ・ギョンジャ教授「気候変動により大気がさらに多くの水蒸気を含み、湿潤猛暑は未来にさらに強くなるだろう」とし、「猛暑に脆弱な野外労働者などに対する管理指針を用意する必要がある」と話した。
「気候変動インフレ(climateflation=climate+inflation)」という言葉が登場するほど夏場の異常気候が物価上昇など経済に及ぼす影響も大きくなっている。ドイツのポツダム気候影響研究所(PIK)は2035年までに温暖化と猛暑で食品物価が年間最大3.2%ポイント増加すると予測した。
今夏も「歴代級」猛暑と梅雨の影響で農産物物価が上がりかねないという懸念の声が大きい。物価TFを稼動中の大統領室は最近、気象庁長を呼んで、国内外の気候動向についてのブリーフィングを受けた。
物価会議に気象庁長が出席したのは今回が初めてだ。これからは気候変動による物価上昇にも政府が対応しなければならないという意味だ。大統領室関係者は「気候が変化するにつれて発生する構造的な物価問題に関連して対応策を立てるために意見を交わした」と話した。
ソウル大学環境大学院のチョン・スジョン教授は「複合災害は農作物被害を越えて農作物の供給量不足により市場経済にも影響を及ぼす恐れがある」として「気候変動にともなう複合災害の被害を減らすために科学的な予測および対応システムが必要だ」と強調した。
ソウル、6月史上初の平均30度…「7月には40度の猛暑に見舞われかねない」(2) | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)
気候変動インフレとか。また新しい言葉が出てきたな。しかし、昨年から異常に長い夏と短い秋。気候がおかしい気がするのは確かだ。それで韓国政府は物価対策に乗り出していると。でも、物価対策してここまで果物価格が高騰しているのだから、はっきり言って無能ですよね。ガス代の値上げもまた見送ったようだしな。しかし、こうなってくると日本の野菜や果物が韓国旅行者に狙われるわけだな。