韓国経済 韓米金利差が史上最大、「予想通り」と油断している場合じゃない-素材・部品・設備の自立宣言から4年、韓国の対日輸入額は大幅に増えていた 

韓国経済 先週、FOMCがあり、市場の予測通り0.25%の米利上げとなり、いよいよ、利上げの終わりが見えてきたというのが今回の声明からもわかった。パウエル議長は9月のFOMCに利上げに踏み切るかはデータ次第だという含みを残したが、多くの予想ではこれで終わりだという見方が強い。

こちらもこれ以上は利上げしないと思うが、問題はそこじゃない。これから重要となるのはいつ金利を下げるかだ。5.5%という高い金利がいつまで持続するのか。FRBの動向は金利引き上げにも注目されたが、今度は金利引き下げにも注目されるという。アメリカの経済が中心に世界が回っているという証であるが、いささか、これで良いのかと個人的には思うときもある。しかし、世界の仕組みがそうなっている以上はそう簡単に変わらないのだから、これからも米経済に注視することになる。

今回の記事は米利上げでさらに米韓金利差拡大したことに対する東亜日報の警告だ。では、冒頭から見ていこうか。

米連邦準備制度(FRB)は昨日、基準金利を0.25%引き上げた。昨年3月以降11回目の引き上げであり、先月の据え置き以来1ヶ月ぶりに再び緊縮に乗り出したのだ。2%台の物価上昇率を達成すると同時に、米経済が軟着陸しているという自信が反映された決定だ。今回の引き上げで、米基準金利は22年ぶりに最も高い年5.25~5.50%になった。韓国の基準金利は1月の引き上げを最後に年3.5%にとどまっており、両国の金利差は2.0%ポイントまで広がった。一度も経験したことのない格差だ。

https://www.donga.com/jp/List/article/all/20230728/4319104/1

このように米韓金利差が2%という過去最大を更新した。実はこれが何を意味するのか。今のところは韓銀が必死に月末なので韓銀砲を撃ってウォンを上げているので静かだ。

だが、気になるうごきはもある。それは外国人の売買動向だ。FOMCが始まる直前、25日はー13631億ウォン。26日は-9465億ウォン。このように大量に売り浴びせていたが、FOMCが終わると、27日は803億ウォン。28日は638億ウォン。このように僅かばかりだが買い越している。

なら、米韓金利差ついても外資撤退、キャピタルフライトは起きないのかと思うかもしれない。だが、こちらはこの二日間の僅かな買いが逆に「罠」のような気がするんだよな。これで個人投資家が、あれ?外国人は買いこしなのか。米韓金利差ついてるが、問題ないのか。じゃあ、本格的に買うか!ところがここからいきなりの売り浴びせ!株の世界ではわりとあり得ない話じゃないんだ。投機筋が株価を釣りあげて個人が買い出したら大量の空売りとか。

でも、それが投資の世界だ。ハイリスク、ハイリターンだからな。なので、何か出てくるなら8月だと思われる。ということで今回も記事の要点を整理していこう。

前半は韓米金利差が史上最大、「予想通り」と油断している場合じゃない。後半は素材・部品・設備の自立宣言から4年、韓国の対日輸入額は大幅に増えていた 。

■記事の要点

1.韓国政府と韓国銀行は、「予想に合致した結果」と評価したが、対外依存度の高い韓国としては相当な負担を抱え込むことになった。さらに高い金利を追って外国人の資金が流出し、ウォン安が進むなど、金融市場の不安を懸念せざるを得ないためだ。幸いなことに、ウォン相場は最近1ドル=1270ウォン台前後で動き、外国人の株式・債券投資資金は5ヶ月連続で純流入の基調を見せているが、ただ安心する状況ではない。

2.問題は、過去の金利逆転の時期とは違って、今回は輸出低迷と貿易収支の赤字など実体経済の低迷が伴われ、金利格差に耐える余力が足りないことだ。第1、2四半期に辛うじて逆成長を免れ、年間成長率の予測値が日増しに下がるなど、景気低迷が続く状況で、韓銀が金利引き上げで対応することも容易ではない。危険な水準に達した家計負債も不安要素となっている。融資金利が再び変動する中、銀行圏の家計向け融資は、先月だけで6兆ウォンほど伸びた。

3.さらに、FRBの金利引き上げの再開で米地元銀行などの金融不安が再現し、商業用不動産の低迷が深刻化すれば、韓国国内金融圏も衝撃は避けられない。国内証券会社各社の海外不動産への投資規模は15兆5000億ウォン、2年以内に満期が到来する海外不動産ファンドは30兆ウォンに迫るが、すでに一部のファンドは償却処理されるなど、危険な兆候が現れている。外部衝撃が加えられれば、金融市場は手の施しようもなく揺れ、急激な資本流出が発生する可能性があるという意味だ。

4.政府と通貨当局は、対内外の危険要因を先制的に察し、金融市場の変動性に徹底的に備えなければならない。韓日通貨スワップに続き、他国の中央銀行と通貨スワップ協定を結び、「ドルの安全弁」を確保することも必要だ。今すぐ韓米金利の差による不安が現れないからといって、安心する場合ではない。

以上の4つだ。では、順番に見ていこうか。

で、1は幸いなことに、ウォン相場は最近1ドル=1270ウォン台前後で動き,どう見ても韓銀の大規模介入ですよね?その分、外貨準備高や米国債が減っていますが「幸い」なんですね。外国人の株式・債券投資資金は5ヶ月連続で純流入の基調を見せている。これが嘘らしいよな。5ヶ月純流入ならなんでコスピは2600ぐらいしかないんですかね。日経平均は32000円あるんですけど。ダウは35000ドルなんですけど。コスピは5ヶ月経ってもたいして上がってないのに純流入が続くとか。信じられませんな。

次に2だが、過去の金利逆転の時期とは違って、今回は輸出低迷と貿易収支の赤字など実体経済の低迷が伴われ、金利格差に耐える余力が足りないことだ。ええ?韓国は輸入を大幅に減らして成長率で日本を超えてくるんですよね?楽しみにしていますよ。もう、成長率ってなんですかになってますが。

韓銀は政策金利3.5%から上げられないし、下げられないのでしばらくはこのままだろう。ただ、金利が3.5%でも家計債務が先月で6兆ウォン増えた。これは先週に取りあげたが、ヤバい兆候だ。なぜなら、金利下げたらもっと借金が増えるてことだ。なら、金利を上げたらどうなるか?もっと借金が増えるてことだ!何でそうなるんだよ!と思った人はよく考えてほしい。

金利を下げたら借りやすくなる。逆に金利を上げたら支払う利息が増える。どちらのルートも借金増しかない。なら、凍結だ。でも、凍結でも借金が増えてるんですよ!つまり、今の韓国は何しても借金が増えるルートしかない。3択もあるのに3択とも同じ結果。

それで、次の3は最近、問題提起されている韓国の海外不動産についてだ。これからどう育っていくかの予想が不動産であるために難しい。金利が上がれば不動産価格は下落しやすい。景気が後退すればオフィスビルなどの需要も減る。ただ、これが急激な資本流出が発生する可能性といわれても、あり得るかもしれない程度だ。そもそも、海外不動産以外にも韓国には外資撤退する理由はいくつもある。

それで4はまた他国との通貨スワップかよ。いい加減気づけよな。そんなこともしていても無駄てことにな。韓国は通貨スワップに夢を見すぎなんだよな。しかし、なんで自分らはそのドルを代わりに差し出す可能性は考慮しないんだよ?日本の場合は一方的な韓国支援なので、それはないと言い切れるが,他の国は違うだろう?他国がピンチなら韓国がドルやウォンを提供することになるのだぞ。韓国人のスワップに対する思い込みはノーベル症と同じようなレベルだよな。

■記事の後篇

5.2019年7月、日本はレジスト(感光剤)、フッ化水素、フッ化ポリイミドという半導体・ディスプレイ用の重要素材3品目に対する対韓輸出規制を強化する経済報復措置を下した。当時の文在寅(ムン・ジェイン)政権は「素材・部品・設備の自立」を宣言した。それから4年、一部素材を国産化する成果もあったが、むしろ対日輸入額は大幅に増え、貿易赤字は拡大し、一部素材は日本ではなく中国への依存度が高まった。

6.輸出規制対象となった高純度フッ化水素はソルブレイン、ENFテクノロジーなど一部の韓国企業が国産化に成功した。レジストもサムスン電子、東進セミケムがEUV露光工程に使用できるレジストを開発した。しかし、国産化のレベルは依然として微々たるものだ。韓国産業通商資源部は昨年、国産化率は半導体設備で20%、素材で50%にとどまっているとした。2017年のそれぞれ18.2%、50.3%と大差なかった。

7.本紙がこのほど、最近4年間の貿易統計を分析した結果、昨年日本から輸入した素材・部品・設備は貿易紛争以前の18年よりもむしろ増加し、貿易収支は悪化している。18年に381億ドルだった日本からの素材・部品・設備の輸入額は、19年に日本が経済報復措置を取った後、329億ドルに停滞したが、翌年には340億ドルに増えた。昨年は395億ドルで過去最大を記録した。このため、素材・部品・設備分野での対日貿易赤字は19年の186億9000万ドルから昨年は249億3000万ドルに拡大した。

8.ただ、輸入国の多角化には一部成功し、フッ化水素は輸出規制以前の18年に41.9%に達していた対日輸入割合が昨年7.7%まで低下した。代替輸入先となったのは中国だ。昨年、韓国のフッ化水素の対中輸入割合は80%に達した。輸出の多角化でコストも上昇した。レジストの場合、韓国企業は日本製の代わりにベルギーにある日系合弁法人を通じて調達を始めた。しかし、ベルギー製素材の輸入単価は日本製の5.4倍に達した。

以上の4つだ。今回の記事は4年間で韓国は国産化するといいながら全部嘘だったと。そういうことになる。6に国産化に成功したとか書いてあるが、たいしたレベルですらない。もちろん、成功したといって量産化して採用されたとは書いてない。韓国メディアが騙す気まんまんなのか。

しかも、7だと昨年日本から輸入した素材・部品・設備は貿易紛争以前の18年よりもむしろ増加し、貿易収支は悪化しているとか。そもそも中国からフッ化水素輸入しているとかあるが、それは何処が造ってるんだよ。

中国がフッ化水素作れるのか?しかも、レジストなんてベルギー製とかあるが、日系合弁法人とか通じて調達。それ日本製だよな。なんか読むだけで何も出来てないのがわかってしまったので、もう、ネットの意見でも見ておこうか。

1.フッ化水素国産化成功とは。

2.ムンジェイン、無駄なことを言っていたな。

3.まあ具体的なビジョンに基づいて自立宣言した訳ではなく、たんに勢いにまかせていただけだからな。

4.アホの岸田がホワイト戻したおかげで、胸を撫で下ろしているんだろうな。ギリギリのところで辻褄合わせができただろうし。

5.フッ化水素の横流しとかうやむやのままでホワイト国に戻すとかバカか岸田。

6.一部製造に成功しただけで大喜び。量産できない採算合わない

以上の6つだ。しかし、岸田総理がろくなことしてないよな。なんで、韓国なんかをホワイト国に戻したんだよ。韓国に甘い岸田総理の支持率がただ下がりしているのはどうしてなのか。もうちょっと理解したほうがいいんじゃないか。

米連邦準備制度(FRB)は昨日、基準金利を0.25%引き上げた。昨年3月以降11回目の引き上げであり、先月の据え置き以来1ヶ月ぶりに再び緊縮に乗り出したのだ。2%台の物価上昇率を達成すると同時に、米経済が軟着陸しているという自信が反映された決定だ。今回の引き上げで、米基準金利は22年ぶりに最も高い年5.25~5.50%になった。韓国の基準金利は1月の引き上げを最後に年3.5%にとどまっており、両国の金利差は2.0%ポイントまで広がった。一度も経験したことのない格差だ。

韓国政府と韓国銀行は、「予想に合致した結果」と評価したが、対外依存度の高い韓国としては相当な負担を抱え込むことになった。さらに高い金利を追って外国人の資金が流出し、ウォン安が進むなど、金融市場の不安を懸念せざるを得ないためだ。幸いなことに、ウォン相場は最近1ドル=1270ウォン台前後で動き、外国人の株式・債券投資資金は5ヶ月連続で純流入の基調を見せているが、ただ安心する状況ではない。

今回が事実上最後の利上げになるという観測に重きが置かれるが、FRBのジェローム・パウエル議長は9月の金利引き上げと据え置きの可能性をともに明らかにし、韓米金利差がさらに拡大する可能性があるためだ。パウエル議長は、「年内の金利引き下げはない」と釘を刺しており、史上最大に広がった金利逆転は相当期間続くものと懸念される。

問題は、過去の金利逆転の時期とは違って、今回は輸出低迷と貿易収支の赤字など実体経済の低迷が伴われ、金利格差に耐える余力が足りないことだ。第1、2四半期に辛うじて逆成長を免れ、年間成長率の予測値が日増しに下がるなど、景気低迷が続く状況で、韓銀が金利引き上げで対応することも容易ではない。危険な水準に達した家計負債も不安要素となっている。融資金利が再び変動する中、銀行圏の家計向け融資は、先月だけで6兆ウォンほど伸びた。

さらに、FRBの金利引き上げの再開で米地元銀行などの金融不安が再現し、商業用不動産の低迷が深刻化すれば、韓国国内金融圏も衝撃は避けられない。国内証券会社各社の海外不動産への投資規模は15兆5000億ウォン、2年以内に満期が到来する海外不動産ファンドは30兆ウォンに迫るが、すでに一部のファンドは償却処理されるなど、危険な兆候が現れている。外部衝撃が加えられれば、金融市場は手の施しようもなく揺れ、急激な資本流出が発生する可能性があるという意味だ。

政府と通貨当局は、対内外の危険要因を先制的に察し、金融市場の変動性に徹底的に備えなければならない。韓日通貨スワップに続き、他国の中央銀行と通貨スワップ協定を結び、「ドルの安全弁」を確保することも必要だ。今すぐ韓米金利の差による不安が現れないからといって、安心する場合ではない。

2019年7月、日本はレジスト(感光剤)、フッ化水素、フッ化ポリイミドという半導体・ディスプレイ用の重要素材3品目に対する対韓輸出規制を強化する経済報復措置を下した。当時の文在寅(ムン・ジェイン)政権は「素材・部品・設備の自立」を宣言した。それから4年、一部素材を国産化する成果もあったが、むしろ対日輸入額は大幅に増え、貿易赤字は拡大し、一部素材は日本ではなく中国への依存度が高まった。

 輸出規制対象となった高純度フッ化水素はソルブレイン、ENFテクノロジーなど一部の韓国企業が国産化に成功した。レジストもサムスン電子、東進セミケムがEUV露光工程に使用できるレジストを開発した。しかし、国産化のレベルは依然として微々たるものだ。韓国産業通商資源部は昨年、国産化率は半導体設備で20%、素材で50%にとどまっているとした。2017年のそれぞれ18.2%、50.3%と大差なかった。

 本紙がこのほど、最近4年間の貿易統計を分析した結果、昨年日本から輸入した素材・部品・設備は貿易紛争以前の18年よりもむしろ増加し、貿易収支は悪化している。18年に381億ドルだった日本からの素材・部品・設備の輸入額は、19年に日本が経済報復措置を取った後、329億ドルに停滞したが、翌年には340億ドルに増えた。昨年は395億ドルで過去最大を記録した。このため、素材・部品・設備分野での対日貿易赤字は19年の186億9000万ドルから昨年は249億3000万ドルに拡大した。

ただ、輸入国の多角化には一部成功し、フッ化水素は輸出規制以前の18年に41.9%に達していた対日輸入割合が昨年7.7%まで低下した。代替輸入先となったのは中国だ。昨年、韓国のフッ化水素の対中輸入割合は80%に達した。輸出の多角化でコストも上昇した。レジストの場合、韓国企業は日本製の代わりにベルギーにある日系合弁法人を通じて調達を始めた。しかし、ベルギー製素材の輸入単価は日本製の5.4倍に達した。

韓国経済 韓米金利差が史上最大、「予想通り」と油断している場合じゃない-素材・部品・設備の自立宣言から4年、韓国の対日輸入額は大幅に増えていた 」への2件のフィードバック

  1. 日本からの輸入比率がさがり中国依存が向上する。それがどういうことか?THAAD配備の時、あれだけ中国に逆捩じ喰らって学習しないのか?岸田と同レベルのバカじゃないのか?ベルギーにある合弁会社(日系)から5.4倍のカネを出してフッ化水素を買うメリットは?輸入比率を下げるため?分からん。理解に苦しむ。瀕死の韓国経済に100億ドルを供給した岸田文雄政権。絶対に回収は出来ないだろう。追加のスワップを絶対に言ってくる。岸田だけじゃない。自民党その物が韓国に蹂躙されているかもしれない。だれが帰って来ないカネをだすもんか。

  2. 素材・部品・設備の会社が育たない、昔からの韓国の問題ですね。成果がすぐに表れるもの、利益の高いものにしか興味が持てない国民性だからじゃないでしょうか、韓国は日本経済の後追いだけあって産業構造が似ていますが、その幅がけた違い。今の韓国は戦前の日本にも経済構造の分厚さでも追いついていません。というか無理でしょうかね。

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