韓国経済、強いドルに弱い円…韓国中小企業の80%が「対策ない」
記事要約:昨日、韓国市場のウォンが一気に10ウォンほど下がった。まさか、9月の終わりに1050ウォン以下になるとは思いもしなかった。管理人の今週の予想レートは1035~1050だったので、1日で予想が覆されたことになる。多めにとっておくべだった。ただ、ここまで下がったのが韓国が原因ではない。
その兆候は既に掴んでいたのだが、これはウォン安になったというよりは、アメリカの経済が立て直して来たことによるドル高なのだ。米国の第2四半期の国内総生産(GDP)速報値が4.6%と出て、円も109円台にまでなった。つまり、韓国市場がどうとかではなく、アメリカ経済によるウォン安である。そして、それはドルキャリーの逆流の始まりでもある。
ドルキャリーというのは金利の安いドルを買って、金利が高い他の新興国の通貨や株式を投資する方法である。ところが、アメリカの経済が立て直ってくると金利が元に戻ってくるわけだ。つまり、今までドルキャリーで韓国のような新興国に投資が集まっていたのが、これがアメリカに戻る。韓国の投資は減少するので、株やウォンが売られていくわけだ。問題はその時期が意外と早く訪れたかもしれないということだ。
話がどんどんずれているが、昨日のウォンの投げ売りはそういう兆候が読み取れる。もし、そうなら韓国はこれからウォン安になっていくわけだが、今のレートなら別に問題はない。1100越えない限りは騒ぐレベルではないだろう。
では、ようやく記事の内容に移るが、2008年のリーマン・ショックの後、日本は円高となっていた。それが今は109円まで戻って来た。当然,韓国の企業にとって脅威でしかない。自分たちの製品は日本の品質に遠く及ばないことはわかりきっている。価格で勝負しようとしても,後ろに中国がいる。低価格で売れば売るほど赤字になる。もはや、韓国製品は日本の高品質製品と中国の低品質製品のサンドイッチにある。つまり、どちらに転んでも勝てっこないのだ。2008年頃とは状況が一変している。打つ手がなさ過ぎるだろうに。
2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)
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