中国平安保険 不動産投資失敗やハイテク規制で時価総額10兆円超失う-生命保険会社ではなくテクノロジー企業?

中国平安保険 なんだろうな。これほど中国に合わない保険名があるのか。そんな気がしてくる。それが「中国平安保険」だ。中国+平安と付けるだけでの違和感が半端ない。それで、別に名前に突っ込むために記事を持ってきたわけではない。どうやら中国平安保険が中国不動産に莫大な投資をしていたようだ。

もちろん、保険会社なので保険に入ってる中国人の保険料を投資したものだろう。だが、なぜか、その中国平安保険集団は、 生命保険の販売会社ではなく、高成長を遂げているテクノロジー企業として扱われるべきだとずっと主張してきたようだ。それで、高成長を遂げたテクノロジー企業がどうなった。時価総額900億ドル(約10兆2000億円)を失って、株価は今年40%ほど下落したようだ。

しかも、不動産投資に失敗しただけではない。中国政府のテクノロジー企業の締め付けもあり、 生保事業の低迷が重なった 。つまり、中国恒大を筆頭に中国不動産バブル崩壊で連鎖倒産するのは何も不動産事業だけとも限らない。このような投資をしている中国平安保険も大ピンチである。恒大だけ株価が下がってるわけではないしな。

ただ、このような懸念は中国平安保険は「 株価の変動は一時的だが、平安保険の戦略は明確であり、財務は堅実で、事業も安定している」とブルームバーグの取材に反論している。 今回は次の台風の目になるかもしれないということで紹介した。中国平安保険という名前だけ覚えておいて欲しい。

(ブルームバーグ): 中国平安保険(集団)は自社について、生命保険の販売会社ではなく、高成長を遂げているテクノロジー企業として扱われるべきだとずっと主張してきた。だが中国の不動産セクターが敬遠されている今、時価総額を900億ドル(約10兆2000億円)失った平安保険は不動産開発会社のような株価動向となっている。

平安保険の株価は今年40%下落。これにより同社の株価収益率(PER)はわずか6倍強だ。上海証券取引所不動産指数の5.7倍を若干上回るが、同業の米バークシャー・ハサウェイやAIAグループの20倍超からは大きく後れを取っている。

不動産投資の失敗に、スピンオフ(分離・独立)企業の時価総額に打撃を与えた中国政府のテクノロジー企業締め付け、生保事業の低迷が重なった。

保険・資産運用商品に顧客を呼び込むため、ヘルスケアサイトのグッド・ドクターや中国で自動車販売のウェブサイトを運営する汽車之家(オートホーム)など、オンラインプラットフォームへの投資に重きを置いているのが平安保険のビジネスモデルだ。

本業の生保事業が低迷しているほか、華夏幸福基業投資開発への大規模投資が失敗したことで、平安保険による他の不動産開発会社へのエクスポージャーを巡る懸念も浮上している。

中国が平安保険の不動産投資を調査、利益に大きな打撃-ロイター

ブルームバーグ・インテリジェンスの香港在勤アナリスト、スティーブン・ラム氏は、「平安保険のテクノロジーはここ数年、非常に良いセールスポイントだったが、その輝きは失われたかもしれない」と述べ、「多くの海外投資家は今、中国市場の不確実性にアレルギーを示している」と指摘した。

わずか数分で自動車保険請求を処理するチャットボットと人工知能(AI)などテクノロジーの活用は成功したが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と人口高齢化が長期の生保契約を結ぼうとする消費者の意欲を損なっている。

平安保険は優秀な保険販売員の生産性を高めるためテクノロジーを重視し、成績の悪い販売員を減らしているが、中国労働市場の変化にも対応する必要がある。同社の保険代理人の平均月収は昨年8%減り5793元(約10万2000円)。収入面でのアピール度でいえば、フードデリバリー事業の美団で働く配達員よりも分が悪い。

モーニングスターの深圳在勤シニアアナリスト、アイリス・タン氏は「平安保険がまずは代理店部隊を安定させ、優秀な販売員の生産性向上を示すよう期待している」とした上で、不動産投資に関する市場の懸念を和らげる必要もあると語った。

平安保険は生保事業などの機能を改革する取り組みを市場が十分に理解していないと主張。自社株買いに経営陣の自信が表れていると説明した。ブルームバーグ・ニュースからの質問に対し、同社は「株価の変動は一時的だが、平安保険の戦略は明確であり、財務は堅実で、事業も安定している」とコメントした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/296c2dd2e34456ef0b22b25f2818cad9bb044659?page=1

■5chの反応

6<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん2021/10/13(水) 17:12:53.82ID:JRqGuiu5

中国って保険業が成り立つの?

→さあ、見た感じは高度なAIを使って人員削減とかあるが、コロナ禍で低迷しているらしい。

15<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん2021/10/13(水) 17:19:21.94ID:4cDSBj7L

あー、中国って本業芳しくない企業は業種問わず不動産(住むためのインフラ整備が全くされてない単なるコンクリートの塊)投資で利益賄ってたのか。そりゃそうだわな。地方政府だって主な収益不動産投資だったんだものな

→そうなんですよ。管理人は中国のGDP3割が不動産と聞いて、わりと最悪なシナリオを思い描いています。中国不動産バブル崩壊は日本の総量規制の崩壊のような生やさしいものではなく、中国経済をぶっ壊すんじゃないかと。何しろ不動産投資がどこまで拡大しているかわかったものではない。

21<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん2021/10/13(水) 17:25:24.29ID:4cDSBj7L>>27>>39>>49>>57

詳しい人に聞きたいんだけど、習近平は経済正常化と政敵潰したいがためにあえての不動産バブル潰しやってるってレスよく見るけど、習近平と共産党はここまで波紋が広がると予測した上でやったの?対策も用意してるの?それともバブル潰しなんてさらさら考えてなかったのに耐えきれず弾け始めちゃったの?

→考えてないですよ。そもそもテクノロジー企業への規制はテンセントやアリババへの嫌がらせにも出てきましたよね。つまり、GoogleやAmazonのような巨大プラットフォーム企業に成長されると国家としてそれだけで邪魔だということ。

アーマードコアのような近未来で巨大企業が国家と同程度の力を持つ世界観が描かれましたが、今後、そうなる可能性がある。だからデジタル課税などといったものが出てきた。金持ちが次に欲しいのは権力ということ。しかし、それは中国共産党の弱体化に繋がる。あれ?こういうのをYOUTUBEで喋った方が良かったんじゃないか。

65<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん2021/10/13(水) 17:53:28.36ID:+yXkDStL

>>38
このまま発展したら民主主義になりますって、アメリカ騙して、
アメリカの資本とアメリカの技術で発展してきたのに、
中途半端に強くなって、勘違いしてアメリカに喧嘩売ったのが今の中国

→本当、それ。五輪を何度もやったのに民主化もしなかったからな。ぜーレのシナリオ通りにはならない。

122<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん2021/10/13(水) 18:29:35.98ID:l5styWhN

>>117
保険屋も給付しないうちにとん面で大儲け
不動産屋もできないマンションを売れば大儲け

→ですよね。

■管理人の感想

このように、今、中国が「熱い」。日本のマスメディアも中国特集をするべきじゃないか。やらないなら、管理人がYOUTUBEで中国特集を組んでいくだけである。ああ、でも、韓国経済も面白いんだよな。規模が全然違うが根っこは不動産バブルだからな。

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中国平安保険 不動産投資失敗やハイテク規制で時価総額10兆円超失う-生命保険会社ではなくテクノロジー企業?」への1件のフィードバック

  1. 此れを北京原人に例えるなら、居住目的の洞窟をたくさん掘るが投資目的なので、中で人が住めるように、枯れ草を敷くとか、囲炉裏を作るとかの設備はなく、ただ横穴を山に多数掘りまくり、値上がりを期待して放置する。自分等は露天の野原で野宿する生活。そして誰も洞窟には住まない。こんな解釈で宜しいでしょうか?

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