韓国経済、【その前後に韓国経済破綻する】韓国、来年は景気が底を打つとしても…L字形?U字形?
記事要約:2019年12月現在、韓国経済は不調であることは様々な韓国メディアが報道していたり、統計数値でも雇用以外は改善してないので事実である。問題は重視する指標がそれぞれ人によって異なるので、韓国経済はどこで底を打つのかを考えるのが難しい。
景気の底を打ったと管理人が考えるなら、貿易、雇用、投資の3つに関連する統計数値がどれもプラスになったときである。ただ、ここで大事なのは政府と民間は分けて考えることだ。
例えば、先ほど雇用が改善していると述べたが、実際、韓国政府が高齢者の短期バイトを増やしたことに回復であり、民間企業はほとんど雇用を増やしていない。質的な面でいえば、製造業や金融といった韓国経済を支える業種の雇用数はむしろ、減少している。雇用は増えても、それが経済回復に結びつく雇用ではない。なら、景気の底を打ったとは考えにくい。今のほんの一例だが、用は韓国政府の経済対策で大規模な支援を行っても、それを民間が後追いしなければ意味がない。
前置きはこれぐらいでいいだろう。では、記事を見ていこう。
> 李根教授は「世界経済が五里霧中で、経済成長率予測値と輸出増加率の低下、各種投資の停滞および減少、成長なく一部の雇用指標だけが改善する『成長なき雇用』などに直面し、孤軍奮闘するだろう」とし「米中経済交渉の妥結、これによる輸出回復、5G革新に伴う半導体業況の回復などが進めば、来年上半期まで沈滞した後、下半期から少しずつ回復する」と予想した。
確かに言っていることはまともなのだが、管理人は米中貿易交渉の妥結=韓国の輸出回復というのは楽観的過ぎるかなと。むしろ、米中貿易交渉が妥結して、韓国はそれに食われていくんじゃないかと。次に半導体だ。韓国は半導体に頼り過ぎている。中国とこの先、明らかに競争が余儀なくされる半導体分野で韓国がいつまで優位性を保てるというのか。これで華為規制などがなくなれば、韓国の半導体や5Gはむしろ、ピンチなんじゃないか。どうなるかは知らないけどな。
> 韓国国内の主要国策研究機関と経済協力開発機構(OECD)など国際機関の見方も似ている。ともに韓国経済は来年2.2-2.3%の成長が可能だとみている。まず、韓国の成長動力の輸出は今年の前年比「マイナス」行進から抜け出して「プラス」に転じると予想される。今年の数値があまりにも良くなかったうえ、世界経済の減速が落ち着いて半導体市場も改善するというのが根拠だ。
管理人はこの主要機関やOECDが最初から韓国の経済成長を当てたことは一度も見たことがない。そして、数か月には毎回、下方修正している。なら、成長率は良くて2%、悪くて1.8%ぐらいと考えるのが妥当である。
後は輸出だ。韓国はウォン安になっているのに輸出が回復しないのに、逆にウォン高に触れているのはどうするのか。どうして輸出の数値が悪いのか。本当に米中争いだけが原因なのか。管理人はそうではなく、韓国企業の競争力の低下が原因だと思う。つまり、韓国製は中国製にとってかわられているのだ。だから、この根拠も弱い。韓国企業がグローバルな競争で戦う力が低下している。ブランド力がサムス電子以外は低い。そういう意味で今年、一年は転換期かもしれない。
> しかし貿易黒字(387億ドル)は今年より減少し、貿易規模も2018年水準に達しないと予想される。市場利率の下落による利子負担の緩和、政府の拡張的財政政策などで民間消費と設備投資はやや改善する見通しだ。以前とは違って最近の主要指標ではプラスとマイナスの信号が同時に表れ、景気が底を打つという予想も出始めている。
確かに、最近の指標では数値は改善されたりしているが、景気の底を打ったとは考えにくい。来年の上半期でどうなるかは見届けるしかないが、指標が回復したから景気の底を打ったも甘いと思う。先ほど管理人が指摘した3つの指標が改善したら、確実であるが。それが政府主導であるなら、どこまで信用していいかも難しい。
> 変数は対外不確実性だ。来年、世界経済は成長するが、韓国の最大貿易国の米国(OECD予想、今年2.3%→来年2%)と中国(6.2%→5.7%)は成長が同時に鈍る。韓国の輸出の40%近くを占める米国・中国が振るわなければ、韓国経済の回復も制限されるしかない。半導体景気の反騰予想時点も少しずつ遅れ、修正されている。さらに米中貿易紛争、ブレグジット(英国のEU離脱)などのリスクも続いている。
その不確実性があるから、IMFは韓国に内需を高めよと何度も述べているが、全く聞かないんだよな。目先の利益しか追えないあほだからな。10年ほど前にもっと、素材や材料の技術研究などしていれば、違った結果があっただろうに。日本の輸出管理の見直しで、自分たちの経済がいかに脆いかを理解して、ようやく国産に力を入れようとしているが、周回遅れである。
> こうした点で民間機関を中心に悲観的な見方も少なくない。LG経済研究院は来年の成長率を今年の予測値より低い1.8%と提示した。韓国経済研究院は経済状況が悪化して成長動力を探すのが難しいとみて1.9%と予想した。BoA―ML、モルガン・スタンレーなど海外投資銀行(IB)も来年の韓国経済がそれぞれ1.6%、1.7%とさらに悪化するという見方を示した。まだ景気の底とは判断しにくいということだ。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「回復に向かう可能性が高いが、中国・インド経済が減速してまた輸出が振るわない場合、ダブルディップになることも考えられる」と説明した。
この辺が当たりそうだな。管理人の予想と似ている。長くなったが最後にもう一つだけ見ておこう。
経済学者は指標の数値よりも韓国経済の方向性と流れに注目している。来年の景気が改善するとしても景気が底を打って反騰する「V字形」「U字形」よりは沈滞が長く続く「L字形」に近い流れになるという見方が多い。生産可能人口の減少傾向で潜在成長率が構造的に低下している状況で、物価上昇率は今年初めてマイナスとなった。税金を投入した政府の支出を除けば、景気を回復させるほどの確実な要素は見られない。結局、日本の「失われた20年」のように低成長・低物価基調に向かう可能性が高いということだ。
管理人は今のところ、韓国経済は深刻なデフレスパイラルに入るのではないかと考えている。 確かに地価やソウルの食品価格は急騰しているが、デフレの傾向は色々出てきた。しかも、これが昨年の4月ぐらいからあったので、それが進行していると。ただ、スタグフという見方もできなくはない。
そういう意味では、デフレスパイラル+スタグフレーションが混合するミラクルな韓国経済が到来しているかもしれない。新しい経済用語が韓国から生まれるかもな。だから、割と来年は面白いんじゃないか。経済破綻も待ってるしな。
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韓国経済、【その前後に韓国経済破綻する】韓国、来年は景気が底を打つとしても…L字形?U字形?
五里霧中と孤軍奮闘。ソウル大経済学部の李根(イ・グン)教授ら国内経済学者43人は最近、来年の韓国経済のキーワードにこの2つを提示した。昨年は今年を予想しながら「内憂外患」を提示したが、これと比べると心配は少ない。
李根教授は「世界経済が五里霧中で、経済成長率予測値と輸出増加率の低下、各種投資の停滞および減少、成長なく一部の雇用指標だけが改善する『成長なき雇用』などに直面し、孤軍奮闘するだろう」とし「米中経済交渉の妥結、これによる輸出回復、5G革新に伴う半導体業況の回復などが進めば、来年上半期まで沈滞した後、下半期から少しずつ回復する」と予想した。
韓国国内の主要国策研究機関と経済協力開発機構(OECD)など国際機関の見方も似ている。ともに韓国経済は来年2.2-2.3%の成長が可能だとみている。まず、韓国の成長動力の輸出は今年の前年比「マイナス」行進から抜け出して「プラス」に転じると予想される。今年の数値があまりにも良くなかったうえ、世界経済の減速が落ち着いて半導体市場も改善するというのが根拠だ。
しかし貿易黒字(387億ドル)は今年より減少し、貿易規模も2018年水準に達しないと予想される。市場利率の下落による利子負担の緩和、政府の拡張的財政政策などで民間消費と設備投資はやや改善する見通しだ。以前とは違って最近の主要指標ではプラスとマイナスの信号が同時に表れ、景気が底を打つという予想も出始めている。韓国開発研究院(KDI)のキム・ソンテ経済展望室長は「最近、同行指数循環変動値が横ばいで、企業の景況判断指数(BSI)など心理指標が反騰した」とし「対外部門が突然悪化しなければ、韓国経済は今が底点付近かもしれない」と述べた。
変数は対外不確実性だ。来年、世界経済は成長するが、韓国の最大貿易国の米国(OECD予想、今年2.3%→来年2%)と中国(6.2%→5.7%)は成長が同時に鈍る。韓国の輸出の40%近くを占める米国・中国が振るわなければ、韓国経済の回復も制限されるしかない。半導体景気の反騰予想時点も少しずつ遅れ、修正されている。さらに米中貿易紛争、ブレグジット(英国のEU離脱)などのリスクも続いている。
こうした点で民間機関を中心に悲観的な見方も少なくない。LG経済研究院は来年の成長率を今年の予測値より低い1.8%と提示した。韓国経済研究院は経済状況が悪化して成長動力を探すのが難しいとみて1.9%と予想した。BoA―ML、モルガン・スタンレーなど海外投資銀行(IB)も来年の韓国経済がそれぞれ1.6%、1.7%とさらに悪化するという見方を示した。まだ景気の底とは判断しにくいということだ。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「回復に向かう可能性が高いが、中国・インド経済が減速してまた輸出が振るわない場合、ダブルディップになることも考えられる」と説明した。
国際機関と政府・関連機関の予想は目標値に近いうえ、景気低迷期には経済心理の冷え込みを意識するしかない。一方、民間機関が出す数値は企業の事業計画に活用される場合が多く、より現実的だ。双方で来年の成長率をめぐり「同床異夢」が表れる理由だ。漢城大のキム・サンボン経済学科教授は「来年2.3%の成長率を予想した韓国銀行(韓銀)などの経済予測値は実現できればよいという希望値とみられる」と評価した。
成長率だけでなく、為替レート、物価など主要指標の予測も各機関で異なる。洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官は最近、研究機関長・投資銀行専門家懇談会で「対内外状況の不確実性と潜在的リスク要因を勘案すると、来年の経済回復の程度を予想するのは容易でない」と述べた。
経済学者は指標の数値よりも韓国経済の方向性と流れに注目している。来年の景気が改善するとしても景気が底を打って反騰する「V字形」「U字形」よりは沈滞が長く続く「L字形」に近い流れになるという見方が多い。生産可能人口の減少傾向で潜在成長率が構造的に低下している状況で、物価上昇率は今年初めてマイナスとなった。税金を投入した政府の支出を除けば、景気を回復させるほどの確実な要素は見られない。結局、日本の「失われた20年」のように低成長・低物価基調に向かう可能性が高いということだ。
韓国経済学会の李仁実(イ・インシル)会長(西江大経済大学院教授)は「2年ほどの景気変動周期を勘案し、タイミング上、景気の底という見方が出ているようだ」とし「来年経済指標がやや改善するとしても、これは前年との比較による錯視効果の側面が大きいため(景気の底)判断は慎重にすべき」と説明した。
延世大の成太胤(ソン・テユン)経済学部教授は「国内総生産(GDP)デフレーターがマイナスという点で、事実上、需要不振によるデフレが進行中とみるべき」とし「先制的な通貨・財政政策と共に積極的な構造改善の努力があってこそ、L字形の流れから抜け出すことができる」と助言した。