韓国経済、韓国中銀、政策金利据え置き-利下げ検討する時期でないとの見解

韓国経済、韓国中銀、政策金利据え置き-利下げ検討する時期でないとの見解

記事要約:最近、レーダー照射や威嚇飛行の話題を取り上げていたら、だいたい1日の記事更新が終わっているのだが、久しぶりに朝は韓国経済の話題から入っていこう。読者様から質問がきているのだが、韓国中銀が政策金利を据え置いて、利下げを検討する時期ではないとの見解を出した。これはどうしてなのかということだ。

これについては管理人も「適切」な見解だと思う。理由はこれから述べるが、次の3点である。

1.米国の景気動向が微妙(2019年の利上げなしの可能性)

2.米中貿易対立の緩和

3.韓国内の経済動向

■ 米国の景気動向が微妙(2019年の利上げなしの可能性)

米国の景気動向だが、管理人はCNNチェックや読売新聞辺りから得られる情報から見ると、まず、今の米国はトランプ大統領がメキシコに壁を作る予算を確保するために、政府施設を閉鎖している。これによって公務員は給料が支払われない事態がずっと続いている。

さらに米国の景気動向も悪くないが、すぐに利上げするということはないとの見解がある.本来なら、この手のニュースを出しておきたかったが、レーダー照射の方でそれどころではなかった。

実は、1月24日に米カンザスシティー連銀のジョージ総裁が、追加利上げに対して一呼吸を置くように金融当局者らに促したというニュースがある。彼はかなり利上げ論者だったわけだが、その彼が利上げするのはまだ傍観した方が良いという見方が出てきたので、これによって米国はすぐに利上げはしないだろうという観測が出てきた。 つまり、今年の利上げが行われない可能性があると。これが1点目となる。

だから、韓銀としては国内の景気が悪く、出来れば利上げしたくないので、わざわざ利上げして、韓国企業や庶民を苦しめる必要性はないと。利上げしないと行けない理由はあくまでも米国と韓国の金利差によるキャピタルフライトが怖いからであった。渡りに船というやつだ。

■ 米中貿易対立の緩和

それと、2番目は昨年はかなりやり合っていた米中貿易の対立の緩和である。ただ、これについても不透明なところが多い。このままだと米国はさらなる関税引き上げが3月1日行うのだが、それについてどうなるか。中国の習近平国家主席が米国に屈すれば、昨年の低成長を露呈して、国民の不満が高まっているのに、さらに火に油を注ぐことになる。韓国の中国依存は2017年に26%とさらに増えていた。米中対立の行方は気になるところだろう。

■ 韓国内の経済動向

これについては後で、2018年の韓国成長率が2%台に落ちた話題で取り上げる予定だが、韓国内の経済動向は文在寅大統領のように「悪くない」と言えるほど、楽観視は出来ないてことだ。特に半導体だよりだった2018年は秋頃からその半導体に陰りが見えてきている。さらに自動車、船舶と韓国の主力産業の軒並み振るわない。3%成長なんて出来るわけないんだよな。でも、利下げするにも米中の動向が気になると。

以上の3つから、韓銀が利下げを検討する時期ではないとの見解をしたと分析している。いやあ、久しぶりの韓国経済の話題を取り上げたなと。たまにこのサイトが韓国経済である事を忘れるからな。

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韓国経済、韓国中銀、政策金利据え置き-利下げ検討する時期でないとの見解

韓国銀行(中央銀行)は24日の金融通貨委員会で、主要政策金利である7日物レポ金利を1.75%に維持することを決めた。リスクの高まりを踏まえた措置だが、一方で近い将来に利下げするとの観測は退けた。

ブルームバーグが調査したアナリスト25人中、1人を除く全員が据え置きを予想。残り1人は0.25ポイントの利下げを見込んでいた。

韓国中銀は昨年11月に利上げに踏み切ったが、国内外での経済リスクの高まりを受け、次の動きは利下げになるとの観測が浮上していた。

李柱烈総裁は「米金融当局がよりハト派的な姿勢に転じたことを受けて市場の一部では利下げの可能性が示唆されているが、われわれの姿勢は既に緩和的で、今が利下げを検討する時期だとは考えていない」と説明した。

韓国中銀は2019年の成長率予想を2.7%から2.6%に引き下げ、インフレ率予想も1.7%から1.4%に下方修正した。

(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-01-24/PLTAP36K50XZ01)

韓国経済、韓国中銀、政策金利据え置き-利下げ検討する時期でないとの見解」への4件のフィードバック

  1. 韓国がもっとも気にするのは中国経済 昨年 中国の経済研究所 研究員が中国経済のGDPの実態はマイナスと
    公表しすぐに削除 それに加えて中国政府が各社報道機関に経済の減速 落ち込み 雇用減少 倒産件数など
    経済が弱いととれる報道を差し控えるよう指示 経済実態はかなり脆弱になっている証拠では・・・・・
    日本の全輸出はGDP18% 対中輸出3.5% 韓国の全輸出GDP40% 対中輸出18% 韓国の対中輸出は日本の5倍
    以上韓国全輸出の4割以上 なるほど中国に物が言えない理由はここにあり 韓国の国内消費は日本の1/5輸出し
    か国家が存命できない構造 中国が風邪をひけば韓国は急性肺炎による呼吸困難 完治しても酸素ボンベを手放
    せない状態に陥る危険な経済構造
     

  2. ありがとうございます! とてもよく分かりました。
    やはり懸念は米中対立ですね。
    僕は台湾・知財・チベットウイグル人権問題と、中国の核心的利益に踏み込んでしまった分、
    結局折り合えないんじゃないかと踏んでますが……逆神っぽくなっちゃいますね。
    まあ折り合うなら折り合うで経済的には平和だし、いいのかな……?

  3. 初めて投稿します。 最近KOSPIの動きが変なのはお気付きですか? 日本株現物取引の30分後にKOSPIは始まるのですが、上海市場が始まるまで日経
    平均と同じ上下を繰り返してます。(国民性からか振幅は日経より大きいです)  その後は上海を多少意識した訳の分らない動きをしますが、、、。
    ここ最近の韓国政府の発表する指標や10-12月の半導体の落込み、現代自動車・韓国GMの落込み、日産車のルノーサムスンでの生産終了(9月)などどう考えても日本でしたらバブル崩壊並みの大暴落と思うのですが昨日までに2178まで上げて来ています。少し前に年金機構が海外市場に投資していると批判
    されてましたが、まさかその分をKOSPIに投資しているのでしょうか。 1998年再来? それとも文を除外して従来通り日米欧の草刈場として存続させるので
    しょうか? 

    1. コメントありがとうございます。

      そうですね。ここ数ヶ月の動きですが、2000切ったと思ったら、その週の金曜日ぐらいには2000に戻してますね。ただ、米中貿易の対立の緩和というのが12月にありましたので、そういう意味では中国市場の上海総合指数が1月上旬から2400ぐらいが、今、2600まであがっているので、それに釣られてKOSPIも上昇しているとみています。ただ、年金で買い支えている可能性は多いにありますね。後、もう一つ気をつけたいのは韓国は輸出だけを見ればそこまで景気は悪くないんですよね。6000億ドルと過去最大級の金額となっています。半導体が稼いだというのはあるのですが、実際、サムスン電子はまだまだ健在なので、そう簡単に2000以下に安定するというのはなさそうだとみています。

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