日別アーカイブ: 2022年11月13日

韓電 今年赤字30兆ウォン… 来年の電気料金が上がるー物価高が止まらない!【動画】

今週、ウォンは劇的な変化を見せたのだが、実際、好材料もないウォン高で、政府は為替介入はしてないとか、あからさまな嘘を付いていたこともあり、これ以上、よくわからないウォン動向を見ていくのは無意味だと判断した。来週、市場が始まってからどうなるかに注目したいとおもう。

それで、今回取りあげていくニュースは韓国電力の話題。いわゆる「韓電」だ。韓電と言えば、債券市場にブラックホール現象を巻き起こして、韓国企業を黒字倒産に追い込む要因となっているわけだが、残念ながらそのブラックホールの勢力は拡大しながら、さらに庶民に電気料金の値上げという連鎖まで起きている。

既に4月と7月と10月に値上げしたじゃないか。でもな。全然、足りないんだ。なぜなら、今年の赤字は史上最大値である30兆ウォンだ。日本円でいくらだ。約3兆1600億円ぐらいだ。もちろん、これは今年だけだからな。こうなれば当然、電気料金の値上げするしかない。といったところで記事を整理していこう。

■記事の要点

1.来年の電気料金が上がると思われる。韓国電力の今年の赤字が史上最大値である30兆ウォンを超えている。

2.産業部関係者は「グローバルエネルギー価格の上昇傾向と韓電の赤字状況を考慮したとき、来年の電気料金の引き上げは避けられない」とし「現在、具体的な調整案を設けている」

3.LNG価格は今年1~9月のトン(t)当たり平均132万5千600ウォンで、昨年1~9月の平均価格である61万6千400ウォン対比2倍以上に上がった。同じ期間、柔軟炭価格はt当たり124ドルから​​355ドルに3倍近く上昇した。

4.韓電は今年3回(4・7・10月)にかけて電気料金を引き上げたが、電気を高く買って安く売る逆マージン状況が続いて赤字が天文学的に増えている。

5.今年の第1~第3四半期の韓電の累積赤字(21兆8千342億ウォン)は、すでに昨年の年間赤字(5兆8千542億ウォン)の3.7倍に達した。

6.韓電は類例のない大規模な赤字を社債発行で阻止している。今年に入って最近まで韓電債発行額は25兆4千500億ウォンで、すでに昨年全体発行額(10兆3千200億ウォン)の2.5倍に達した。

7.ここに最近資金市場梗塞で優良債権に分類された韓電債さえ資金調達が容易ではない状況であり、現行法上発行限度(資本金と積立金を加えた金額の2倍)また来年初めに余力が使い果たされる危機に置かれた。

以上の7つだ。順番に見ていこう。

まず、1だが韓電の赤字が既に30兆ウォンを超えていると。だから、来年も電気料金の値上げしますと。問題はどこまで値上げすれば韓電は黒字になるのか。ウクライナ戦争が起きたことで、欧州各国がLNGを求めるようになり、競争が激化した。

それは3辺りの内容になるが、とにかくLNG価格が急騰したことで、凄まじい赤字となった。ジンボルトはおそらく、現状の電気料金の2倍にしてもまだたりないとおもう。だって3兆円の赤字だぜ?3000億円でも酷いのにその10倍だ。

でも、ムン君の負の遺産によって電気料金を一度に大幅に引きあげることはできない。そもそも、一度に引きあげたらさらにインフレが加速する。次の2は電気料金を引きあげるしかないと。でも、韓国さん。電気料金の安さだけが外資呼び込む魅力要素だったのに、それをなくしたら外資は撤退するんじゃないか。

まあ、どのみちこれ以上の赤字となれば、韓電が倒産しかねないか。韓電って倒産したらどうなるんだろうな。電気がストップして停電するんだろうか。わりと興味深いな。でも、1年で3兆円も赤字出して倒産しない企業とか普通はあり得ないからな。

次に3はLNG価格が急騰したと。韓電が電気を作るときに使用するエネルギーや素材が数倍の値段になった。でも、これだって韓電が毎年赤字を垂れ流していたんだよな。サムスン電子や財閥のためかは知らないが、そういうのが積み重なって危機的な状況となったわけだ。エネルギーだから毎年赤字でもいいとか、韓国だけですよ。

4と5は韓電の最新状況だ。電気を高く買って安く売るという素晴らしい商売をしていたわけだ。商売って普通逆だけどな。それで今年の9月間だけで21兆ウォンの赤字になりましたと。そりゃそうだよな。電気を高く買って安く売るのだ、大事なことなので二度言いました。

でも、電気料金を3回も引きあげたのだから売上げは上がっただろう。それで別ソースで確認しておく。

1~9月の売上高は電力販売量増加と料金調整にもかかわらず、6兆6181億ウォン増えた51兆7651億ウォンに止まった。これは営業費用が燃料価格の急騰で、27兆3283億ウォンも急増した73兆千993億ウォンを記録したことによるものだ。

https://s.wowkorea.jp/news/read/371404/

おお、6兆ウォンも増えたじゃないか。2回の値上げで6兆ウォン。負債は30兆ウォン。このペースだと、あと、10回ぐらい値上げすれば30兆ウォンほど増えるんじゃないか。もちろん、そんな電気料金を誰が払えるのかという話になってくるが、それは韓国人や韓国企業が今まで韓電に助けてもらった恩返しということで、頑張ってくれ。今年の冬がまともに越せるかすら怪しくなっているけどな。

そして、6は過去の動画で取りあげたが韓電がインフラ維持のために、大規模な韓電債を発行していると。今年に入って最近まで韓電債発行額は25兆4千500億ウォンで、すでに昨年全体発行額(10兆3千200億ウォン)の2.5倍に達したとか。これは凄いな。そりゃ、これだけの社債。しかも、トリプルエーで発行されたら他の等級の社債が売れるわけないわな。しかも、5%、6%とかの高金利だぞ。

でも、最後7には恐ろしいことが書いてある。ここに最近資金市場梗塞で優良債権に分類された韓電債さえ資金調達が容易ではない状況とか。しかも、来年には社債発行限度額を超えるとか。おいおい、韓電さん。大丈夫ですか?まさか、来年は倒産ですか。電気料金を上げてもどう考えても無理ゲーに見えるんだが。

でも、社債発行も出来なくなれば、どうやって原油やら、LNGも買うつもりなんだろうな。もう、今年だけで30兆ウォン赤字だろう?来年にエネルギー価格がましになるとは思えないぞ。なぜなら、欧州各国がロシア離れに動いてるからな。LNG価格が安くなる可能性はほとんどないぞ。

今まで想定してなかったが、この韓電の天文学的な赤字は韓国経済を破綻させるほど破壊力があるんじゃないか。どう見ても、韓電の赤字を黒字にするなんて無理ゲーだよな。本当、数ヶ月間、電力なしで生きるぐらいしないとダメかもしれない。

[ヘラルド経済]来年の電気料金が上がると思われる。韓国電力の今年の赤字が史上最大値である30兆ウォンを超えている。政府も来年の電気料金の引き上げが避けられないと判断し、対策の準備に着手した。

13日、産業通商資源部によると、政府は来年の電気料金の引き上げに重みを置いて料金単価を構成する様々な項目の一つである基準燃料費から引き上げる案を検討中だ。

産業部関係者は「グローバルエネルギー価格の上昇傾向と韓電の赤字状況を考慮したとき、来年の電気料金の引き上げは避けられない」とし「現在、具体的な調整案を設けている」と明らかにした。

電気料金は基本料金・電力量料金(基準燃料費)・気候環境料金・燃料費調整料金などで構成されている。

このうち産業部は来年に適用する基準燃料費から引き上げる方案を検討中だ。基準燃料費は最近1年値の燃料価格をもとに策定されるが、今年に入って燃料費が急騰したためだ。

昨年末、kWh(キロワット時)あたり9.8ウォン引き上げが決定した基準燃料費は、今年4月と10月に4.9ウォンずつ反映されたことがある。基準燃料費は、関税庁が告示する液化天然ガス(LNG)、石炭、石油など貿易通関価格の直前1年間の平均値を反映して算定する。

LNG価格は今年1~9月のトン(t)当たり平均132万5千600ウォンで、昨年1~9月の平均価格である61万6千400ウォン対比2倍以上に上がった。同じ期間、柔軟炭価格はt当たり124ドルから​​355ドルに3倍近く上昇した。このように今年は燃料費が昨年と比較しても急激に上昇しただけに来年基準燃料費は大幅に引き上げられるしかない状況だ。

韓電は今年3回(4・7・10月)にかけて電気料金を引き上げたが、電気を高く買って安く売る逆マージン状況が続いて赤字が天文学的に増えている。韓電は昨年第2四半期から今年第3四半期まで6つの四半期連続赤字を記録した。今年の第1~第3四半期の韓電の累積赤字(21兆8千342億ウォン)は、すでに昨年の年間赤字(5兆8千542億ウォン)の3.7倍に達した。

暖房需要が増える冬季に入る第4四半期には赤字幅がさらに拡大し、今年の累積赤字が30兆ウォンを上回る可能性が高い。金融・証券街から見込む韓電の第4四半期の営業損失額の推定値は8兆~9兆ウォン台に達する。

韓電は類例のない大規模な赤字を社債発行で阻止している。今年に入って最近まで韓電債発行額は25兆4千500億ウォンで、すでに昨年全体発行額(10兆3千200億ウォン)の2.5倍に達した。

ここに最近資金市場梗塞で優良債権に分類された韓電債さえ資金調達が容易ではない状況であり、現行法上発行限度(資本金と積立金を加えた金額の2倍)また来年初めに余力が使い果たされる危機に置かれた。

https://biz.heraldcorp.com/view.php?ud=20221113000044