日韓首脳会談 さて、13日にASEAN会合で、日韓首脳会談が行われたわけだが、それについて日本と韓国の公式に会談内容が出てきた。ジンボルトはそれを読みあさっていたのだが、どうも2つを比べると、わりと違うところが多い。しかも、徴用工問題にどちら公式にもあまり言及がない。
それで今回は日本の外務省の日韓首脳会談について中心にみながら、韓国ではどう書かれているかを見ていこう。記事の要点を整理していく。
■記事の要点
1.日韓首脳会談の冒頭ではソウル雑踏事故について哀悼の意
2.北朝鮮関連で協力を約束
3.旧朝鮮半島出身労働者問題に関して
4.「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」について
5.人的交流が拡大することへの期待を表明
6.両首脳は、首脳間でも意思疎通を継続していくことで一致
以上の6つだ。
まず、1については韓国ソウルで起きた大きな事故についての哀悼を岸田総理が述べたと。これは人としての礼儀みたいなものだ。そして、ユン氏も犠牲になった二人の日本人に対して哀悼を表明したと。事故については韓国社会の分野に入るので経済的に語ることはあまりない。
これによって新たなローソク、いや、LEDの数万人の抗議デモが起きたりしているし、ユン氏の支持率が29%まで落ちたことは興味深い。しかも、11月10日で就任半年となる。ユン氏は就任から52%しか支持率がなかったのに、それで今は29%と。本当、崖っぷちだよな。
次に2だが、北朝鮮関連で協力を約束したと。これは最近、北朝鮮が米韓の合同軍事演習に反対して、ミサイル発射して挑発行為を繰り返している。それで、気になるカ所がある。まずは引用しておこう。
両首脳は、北朝鮮が前例のない頻度や態様で挑発行為を行っていることは、日本及び韓国を含む地域の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威であり、且つ、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦であるとして、強く非難しました。その上で、両首脳は、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向け、日米韓の安全保障協力を含む地域の抑止力強化、安保理における更なる対応等について、引き続き日韓、日韓米で緊密に連携していくことを確認しました。また、尹大統領から拉致問題について改めて支持を得ました。
上の文章も韓国政府の公式に書いてあるのだが、実は最後の「拉致問題」については触れてない。つまり、韓国政府にとって日本の拉致問題なんてどうでもいいてことだ。さらに言えば、韓国は日本よりも多く韓国人が北朝鮮に拉致されているのに、それすら無視するてことだ。ちょっと韓国政府、自国民が他国の国家権力に拉致されているのにそれはないわ。
日本の岸田総理もユン氏なんかに拉致問題を協力要請しても無駄てことだ。韓国政府がやる気ないのは公式見れば一目瞭然だからな。
次は3.いわゆる徴用工問題だ。おそらく多くの日本人がこの問題に進展があるかどうか注目していただろう。だが、結論から言えばない。何もない。引用しておくががっかりする内容だ。
旧朝鮮半島出身労働者問題に関し、両首脳は、ニューヨークでの両首脳の指示を受けて外交当局間の協議が加速していることを踏まえ、懸案の早期解決を図ることで改めて一致しました。
何の協議を加速しているんだよ?例のあれか。基金を作って日本企業に払わせるやつか。だからそれは断られただろう。そもそも、徴用工問題で大事なのはそこじゃない。韓国の大法院、最高裁判決を取り消すことだ。
その判決が明らかに国際法違反だものな。しかし、岸田総理もどう考えても無駄な時間なのに、わざわざ会って、やはり、何もないという結果で満足したのか。国民からすれば岸田総理はやはり、無能としか思われんぞ。しかも、韓国に甘い。宿題もしない韓国の大統領に会うとか、国民からすればあり得ないだろうに。
まあ、このように岸田政権ではまともな対応は期待できない。北朝鮮関連で協力というが、韓国が協力できることてあるのか?せいぜい、ミサイルがどこから飛んできたかの情報ぐらいだよな。地理的に近い方が見つけやすいからな。徴用工問題はやはり、ダメだったと。
次に4だが、開かれたインド太平洋がどうとかだ。これ、中国様にユン氏はちゃんと了解得たのか?ぶっちゃけ中国包囲網に協力すると述べているんだが。これも読んでおくか。
岸田総理から、来年春までに新たな「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」プランを発表予定である旨述べたのに対し、尹大統領から、11月11日に韓国が発表した「自由、平和、繁栄のインド太平洋戦略」について説明がありました。その上で、両首脳は、双方のインド太平洋に関する構想について歓迎の意を表明し、包摂的で、強靱で、安全な、自由で開かれたインド太平洋の追求において、取組を連携させていくことで一致しました。
ええ?ユン氏が何を発表したて?うん。一言で言うとたいしたこと言ってない。日米と歩調合わせた。アセアンまで協力関係を拡大するとか。そんな内容ですが、中国包囲網に参加しながら、中国を完全に排除しないとか、訳のわからないことが書いてある。まあ、ぶっちゃけ。日米に同調したというよりはほぼそのままの内容だ。特に目立つような構想は何もない。そもそも、インド太平洋構想というよりは、韓国企業のビジネスをアセアンに拡大させたいような意図が読み取れる。例えば、この文章だ。
尹大統領はその一方で中立性が強い「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を強く支持するとも話した。これに関し外交関係者の間では、インド太平洋戦略を公開して中国の攻勢的浮上を牽制しようという米国と歩調を合わせる姿を見せながらも、AOIP支持の立場を通じて直ちに域内秩序から中国を完全に排除しようという動きには距離をおく姿を見せたという解釈が出てきた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fe3b78349a50c2dc88a37780a540b02b1a5538f
中立という言葉だが、安全保障ではなくビジネス目的であることは透けて見える。そして、中国も完全に排除しないとか。やはり、蝙蝠の印象しか受けないな。まあ、ユン氏のインド太平洋とか、ほとんど出てこないと思うので、そこまで覚える価値はないとおもう。
次に5と6だが、これは読んでそのままである。韓国の公式でも同じことが書いてある。しかし、やはり、国民として納得行かないのは徴用工問題の進展がないのに勝手に会談した岸田総理だよな。
確かに北朝鮮が挑発行為を繰り返して連携が大事かもしれないが、これでは日本は国際法違反されても、それを許してしまう国家だと他国から見られる。それが日本の国益を大きく損なうことになるだろうな。しかも、国民からこの会談の支持は全く得られないだろうな。
現地時間11月13日午後4時55分(日本時間11月13日午後6時55分)から約45分間、ASEAN関連首脳会議に出席するためカンボジアを訪問中の岸田文雄総理大臣は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領と会談を行いました。
冒頭、岸田総理から先月29日のソウル・梨泰院(イテウォン)での痛ましい事故に関し、改めて哀悼の意を伝えました。尹大統領からは、日本人2名が亡くなったことへの弔意表明がありました。
両首脳は、北朝鮮が前例のない頻度や態様で挑発行為を行っていることは、日本及び韓国を含む地域の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威であり、且つ、国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦であるとして、強く非難しました。その上で、両首脳は、国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向け、日米韓の安全保障協力を含む地域の抑止力強化、安保理における更なる対応等について、引き続き日韓、日韓米で緊密に連携していくことを確認しました。また、尹大統領から拉致問題について改めて支持を得ました。
旧朝鮮半島出身労働者問題に関し、両首脳は、ニューヨークでの両首脳の指示を受けて外交当局間の協議が加速していることを踏まえ、懸案の早期解決を図ることで改めて一致しました。
岸田総理から、来年春までに新たな「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」プランを発表予定である旨述べたのに対し、尹大統領から、11月11日に韓国が発表した「自由、平和、繁栄のインド太平洋戦略」について説明がありました。その上で、両首脳は、双方のインド太平洋に関する構想について歓迎の意を表明し、包摂的で、強靱で、安全な、自由で開かれたインド太平洋の追求において、取組を連携させていくことで一致しました。
両首脳は、査証相互免除の再開以降、両国間の人の往来が急速に増加している点を歓迎しつつ、両国間の人的交流が拡大することへの期待を表明しました。
両首脳は、首脳間でも意思疎通を継続していくことで一致しました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kr/page1_001401.html