日別アーカイブ: 2022年11月19日

韓国通貨危機 「米国の急激な緊縮で韓国ウォン低評価…韓米・韓日通貨スワップ拡大すべき」=韓国経済学教授【動画】

韓国通過危機 なんだろうな。韓国の教授がここまでお花畑だとは思わなかった。まさか、今の韓国ウォンが低評価されていると分析するなんてびっくりだ。違うだろう?過大評価だろう?今のリーマンを超える韓国経済危機でウォンが1340なんてどう考えても過大評価だ。1400以下であることは突っ込むまでもない。

しかも、彼らは未だに米韓通貨スワップや日韓通貨スワップでウォンがなんとかなるとか思い込んでるらしい。でもな。FRBが韓国メディアの質問に答えただろう。韓国と同規模の通貨危機が起きている国が為替レートを理由に通貨スワップを締結することはできるかと。答えはシンプルだ。「出来ません」ということ。

つまり、韓国政府ですら米韓通貨スワップは諦め状態なのに、未だにアメリカに要請すれば結んでくれるという夢物語を主張する。本当、韓国の経済を扱う教授は無能しかいないのか。と、いきなり突っ込んでたら進まないな。では、記事の要点を整理する。

■記事の要点

1.カン教授は7-9月期基準の均衡為替レートは1ドル=1241-1263ウォンだとし、韓国ウォンが低評価されていると分析した。

2.カン教授は「政府は韓国ウォンの低評価を懸念する状況でないと診断したが、8月以降のウォン安ドル高が輸入物価と消費者物価を引き上げる可能性がある」とし「物価上昇と為替レート変動性が大きくなれば結局、貿易と投資にマイナスの影響を与える」と述べた。

3.カン教授は、外貨準備高の拡大のように費用が発生することもなく為替市場の安全弁の役割をするのが通貨スワップだ、と主張した。

4.カン教授は「最近の国際金融市場の不安定は急激な米国の利上げによってもたらされただけに米国の責任があり、わが国の為替および金融市場の不安定からわが国が他の国々と米国債の売りに参加すれば、米国の国債市場も不安定化する可能性も存在する」とし「韓米通貨スワップ締結のためには経済だけでなく韓米同盟などの政治外交的な接近が必要だ」と話した。

5.また「韓米通貨スワップ締結が難しければ、韓国が貿易赤字を出している日本のような国との通貨スワップを通じて迂回的に為替レート安定効果を出すことができる」という主張も付け加えた。

以上の5つだ。

今回は東国大のカン・サムモ経済学科教授の述べたことが記事なので、彼の主張がどこまで夢物語であるかを分析していく。ええ?最初からだって?いやいや、まだ要点を整理しただけじゃないか。

では、1から見ていこう。ええと、まず、7-9月期基準の均衡為替レートは1ドル=1241-1263ウォンだと。あの~。帰って良いですか?ジンボルトはここで終了したくなってしまったが、記事に戻るとあり得ない。

最初に述べたが、今の米韓金利差だとウォンは1400以下が適正だ。それなのに1240ウォンとかあり得ない。8ヶ月連続の貿易赤字が目前。10月の経常収支も赤字が濃厚。しかも、累積貿易赤字が370億ドルだろう。こんな絶望的な輸出の状況でウォンが過小評価されている?あり得ないだろう。1300台ですら高いレベルだろう。むしろ、アメリカの中間選挙や利上げ緩和のどさくさに紛れて大規模介入して無理矢理、1300ウォン台まであげたのだから過大評価だ。

経済学の教授なのに現実を何も見てないのか。ウォンは1450まで落ちたのだぞ。それは過小評価だったわけないだろう。それがウォンの実力だ。しかも、米国債を大量に売って資金を投入しまくって、毎月、何百億ドル溶かしてきても、結局、1340ウォンだ。

次は2だ。ウォンの適正水準はおかしいのに何故か言っていることは正しい。政府は韓国ウォンの低評価を懸念する状況でないと診断したが、それを否定と。これは正解だ。明らかに韓国政府が楽観論過ぎる。ウォンの低評価は韓国の輸出が「後退」してきている頃とリンクしているのだ。

だから、10月の1450ウォンの時の輸出はいくらだったかな。前年同月比5.7%減の524億ドルだ。明らかに韓国の輸出額ですら低迷して、貿易赤字が7ヶ月連続だ。これでウォンが1240が適正だとか述べるなんてあり得ないだろう。そもそも本来、通貨安で輸出が有利なのに、逆に輸出が減っている時点で韓国は慌てた方がいいぞ。もちろん、その理由は既に解説した。日本が円安だからだ。

その円安被害額の分析は韓国の9ヶ月間の輸出6割に及ぶ170億ドル程度だったか。もっとも、日本が円高であっても、韓国輸出は確実に後退したんだけどな。その理由は簡単だ。中国が大量に半導体輸入を韓国から台湾に切り替えたからだ。中国への半導体輸出が減って、在庫が山積み状態となっているのが、サムスン電子とSKハイニックスである。

結局、韓国は半導体でしか付加価値を稼げない国。以前は自動車もあったが、これも中国勢の追い上げで、もはや、中国市場では韓国製は淘汰されてしまった。今、自動車大国を名乗るのは「中国」のほうだ。そこまで韓国の自動車産業は落ちぶれたのだ。2021年、世界自動車販売台数のトップ3は中国、米国、日本である。

2022年はどうなっているかわからないが、韓国勢がトップ3にはいることはまずないだろう。だから、韓国には半導体しかない。でも、その半導体の輸出が4ヶ月連続で減少。このようにデータを見ていけば、ウォンが1400以下であることは言うまでもない。確かにここ数ヶ月、自動車輸出は増えてるが、それもアメリカの対応次第で大きく変わる。バイデン氏が署名した例のインフレ抑制法だ。

これについては直近のアセアン会合での米韓首脳会談でも取りあげられたそうだが、バイデン氏が韓国だけに特例を認めるようなことはまずない。

次に3だが、外貨準備高の拡大のように費用が発生することもなく為替市場の安全弁の役割をするのが通貨スワップだ。これは確かにそうなのだが、もう、韓国経済の状況はスワップ1つでなんとか出来るレベルの危機ではない。それについては韓銀の総裁も何度も米韓通貨スワップは「万能薬」でないと述べている。そもそも米国債を大量に売却して、もうすぐ1000億ドル切りそうだろう?もう、実際はきってそうそうだよな。10月の時点で。

次に4の主張だが、これも極めて正しい。だが、正しいことが通るとは限らないのが現実であり、国際情勢だ。でも、米国債の売りに参加すれば以前に、売ってるよな?通貨防衛するドルを手に入れるために。アメリカはちゃんと把握しているぞ。だから、アメリカに米国債を売るぞと脅迫したところで、どうぞ好きなだけ売ってくださいにしかならんぞ。

それなのに米韓通貨スワップ要請だ。米国債を売ってアメリカを脅迫しながら、通貨防衛するためにドルを提供しろ。いやあ、さすが。韓国の教授だよな。怖い物知らずもいいところだな。アメリカの耳に入ったらどうなるのか。ああ、無名なのでマークもされてないか。老人の戯言レベルで扱われてそうだな。韓国政府要人がいったわけでもないしな。

それで、最後は5であるが、米韓通貨スワップが無理なら、日韓通貨スワップを要請しろと。本当、他人頼りだよな。自分らでなんとかしろよ。徴用工問題で喧嘩を売っている日本に支援を要請するなよ。プライドも何もないのか。もちろん、お断りだ。日本に韓国と通貨スワップをする経済的にメリットがなにもないからな。日本がドル不足で困ることはあり得ない。1兆ドル以上の米国債。さらに、無限供給をアメリカと結んでいる。引用が何もなかったので最後は引用しておくか。

また「韓米通貨スワップ締結が難しければ、韓国が貿易赤字を出している日本のような国との通貨スワップを通じて迂回的に為替レート安定効果を出すことができる」という主張も付け加えた。韓国は日本と2001年7月に20億ドル規模の最初の通貨スワップを締結した後、スワップ規模を2011年に700億ドルまで拡大したが、2012年から韓日関係悪化し、2015年に満期が到来して終了した。

https://japanese.joins.com/JArticle/297899?servcode=300&sectcode=300

麻生さんがわざわざきいてくれたらのに、韓国はいらないと断ったものな。日本がどうしてもというなら、してやってもいいという上から目線だったそうだ。この話がある時点で、韓国との通貨スワップなんて、日本は一生あり得ないわ。

日本は韓国経済の今後を考えて、通貨スワップの延長を聞いてあげたのにな。でも、断った。そして、ムン君の時代で日韓慰安婦合意を事実上は破棄して、徴用工問題で日本に喧嘩を売った。瀬取りがばれそうになったら、日本の哨戒機にFCレーダーも照射↓。それなのに、未だに韓国軍はFCレーダー照射してないとか言いだすんだぜ。youtubeに証拠動画を防衛省があげてるのにな。

8月以降にウォン安ドル高が急激に進み、消費者物価が追加で上昇するという見方が出ている。主要マクロ経済変数から予測する「均衡為替レート」に比べて韓国ウォンが低評価された状況で韓米通貨スワップの締結が難しければ、日本やスイスなど国際市場で通用する貨幣を持つ他国とのスワップでも拡大すべきだという主張があった。

東国大のカン・サムモ経済学科教授は15日、大韓商工会議所で開催された「国民経済諮問会議・韓国金融学会」共同主催の政策フォーラムに出席し、このように明らかにした。カン教授は7-9月期基準の均衡為替レートは1ドル=1241-1263ウォンだとし、韓国ウォンが低評価されていると分析した。

カン教授は米国の急激な利上げの影響などを受け、今年8月以降は急激にウォン安ドル高が進んだと説明した。年初の1ドル=1200ウォン台から10月には1ドル=1440ウォン台になった。特に米国が4回のジャイアントステップ(政策金利0.75%引き上げ)を断行するなど緊縮の速度を高めたからだ。

カン教授は「政府は韓国ウォンの低評価を懸念する状況でないと診断したが、8月以降のウォン安ドル高が輸入物価と消費者物価を引き上げる可能性がある」とし「物価上昇と為替レート変動性が大きくなれば結局、貿易と投資にマイナスの影響を与える」と述べた。

カン教授は、外貨準備高の拡大のように費用が発生することもなく為替市場の安全弁の役割をするのが通貨スワップだ、と主張した。カン教授は「最近の国際金融市場の不安定は急激な米国の利上げによってもたらされただけに米国の責任があり、わが国の為替および金融市場の不安定からわが国が他の国々と米国債の売りに参加すれば、米国の国債市場も不安定化する可能性も存在する」とし「韓米通貨スワップ締結のためには経済だけでなく韓米同盟などの政治外交的な接近が必要だ」と話した。

また「韓米通貨スワップ締結が難しければ、韓国が貿易赤字を出している日本のような国との通貨スワップを通じて迂回的に為替レート安定効果を出すことができる」という主張も付け加えた。韓国は日本と2001年7月に20億ドル規模の最初の通貨スワップを締結した後、スワップ規模を2011年に700億ドルまで拡大したが、2012年から韓日関係悪化し、2015年に満期が到来して終了した。

https://japanese.joins.com/JArticle/297899?servcode=300&sectcode=300

韓国物価高騰 韓国の「ランチフレーション」で見えた格差 富裕層は1食1600円超、契約社員は屋台のカップ飯【動画】

韓国物価高騰 韓国の10月の消費者物価指数は5.7%と前月より0.1%上がって、実はインフレというか、スタグフが加速しているわけだが、実際、韓国のインフレがピークかどうか判断するのは難しい。ただ、ウォンが100ウォンほど上げて、今は1339ウォンなのでそういう意味では輸入物価は下がる。ただし、このレートを月末まで維持出来たらの話だ。

まだ、11月19日だからな。まだまだウォンレートがこのまま1300台で推移するとは限らない。実際、1308ウォンまであがったのに、気がついたら1350とか下がっていた。材料が乏しい中で、韓銀がど次の利上げをどう動くかは様子見だが、それよりも珍しく東京新聞が韓国経済について記事を書いているので見ていこう。インフレが加速して超格差社会が出現した。では、記事の要点を整理していく。

■記事の要点

1.「韓国の富裕層は見えっ張りが多い。ケチだと見られないように食費をかけ、”ランチフレーション”をあおっている」。外資系企業管理職のキムさん(43)は苦笑。

2.ソウルの外食相場は10月に冷麺1杯が1万500ウォン(約1120円)、まぜご飯のビビンバが9731ウォンなどと、1月から10%前後も急上昇した。

3.民間調査では7〜9月、江南の大企業社員のランチの平均支出は1万5000ウォンを超えた。

4.格差社会の韓国では対照的な風景もある。(途中省略)。名物は屋台で売られる「カップ飯」。発泡スチロールのカップに白飯を盛り、炒めた豚肉や目玉焼き、キムチなどを混ぜて食べる。

5.勉強で忙しい浪人生らが立ち食いするB級グルメだったが、最近は会社員もひきつけている。

6.韓国では不動産高騰が続いてきたが、家賃不要の屋台のカップ飯は値上げが比較的抑えられきた。しかし最近は肉、米、キムチなどの材料やガス電気料金が1〜2割上昇した。

以上の6つだ。韓国の物価上昇を取りあげるのは久しぶりな気がするが、難しい金融用語を並べるよりはこういう方がわかりやすいかもしれないな。

まず1からだが、韓国人の特徴は見栄の文化である。インスタグラムで一般人より贅沢な暮らしをしているようにレンタル品で装いながら、陰では貧しい生活をしていたりすることが多い。そして、富裕層はケチだと見られないように食費に金をかけるそうだ。

既に1万2000ウォン以上もする昼飯を優雅に食べると。もちろん、派遣社員はおにぎりとカップ麺だ。格差社会については後で出てくるのでそちらに回すが、まずはランチフレーションについて解説しよう。

今年の1月頃、韓国の物価が高騰した。原因はコロナ禍脱却からの世界的な原材料価格の高騰+ウクライナ戦争での小麦価格の上昇だったが、実は韓国だけが米国以外の他国と比べて物価高騰が激しかった。

それについて消費者物価の動画で解説しよう。

このように韓国は1月から3.6%と消費者物価指数が急上昇。その中でサービス価格が休場していくことになる。サービス価格というのは飲食店の食事やデリバリーサービスといったものだ。そして、それこそがランチフレーションという造語を作り出すことになる。

ランチフレーションとは、ランチ+インフレーションを掛け合わせた造語。つまり、毎日のように飲食店がね上げしたことで、ランチ価格が高騰。今まで1万ウォン以下でお腹いっぱいに食べられたランチメニューが、もはや15000ウォンでもお腹いっぱいに食べられないと。

理由は色々あるんだが、実はこれもムン君の負の遺産によるものだ。韓国の消費者物価が他国より高い上昇をみせたのは最低賃金大幅引き上げによる影響が大きい。アルバイトに最低賃金を払わないといけないので人件費上昇による値上げラッシュなのだ。

その証拠に、日本の2022年1月の消費者物価は0.3%である。2月は0.7%。3月は1.2%。10月には3.7%まで上がっているが、韓国が異常に物価高騰しているかがわかるだろう。これこそ、経済の大天才であるムン君の5年間の最大の功績だと思われたが、今は電気料金を据え置きしたことの「破壊力」がそれを上回る可能性が高い。大丈夫だ。どれも全てムン君の功績だ。

そして、2は最新の飲食店の値段である。10月に冷麺1杯が1万500ウォン(約1120円)、まぜご飯のビビンバが9731ウォンなどと、1月から10%前後も急上昇したと。凄いな。冷麺が1120円もするのか。韓国は麺料理が色々と多いのだが、ウクライナ戦争が勃発したことで国際小麦価格が高騰して、麺料理も値段も跳ね上がった。そして、3では江南のサラリーマンのランチの平均支出が15000ウォンを超えたと。

先日、管理人がガストで昼ご飯を食べたとき、日替わりのランチがあるんだが、あれが780円ぐらいだったかな。ドリンクバーとか、ライスとか頼むと1000円ぐらいになるぐらいだ。日本でも外食価格はわりと上がっている。管理人が外で食事するのはご飯食べる目的が1番だが、市場調査でもある。

スーパーでの食品価格の上昇もそうだが、日本も消費者物価は3.7%と上がっているので、円安で輸入物価が高騰してインフレが進行しているのは見ての通りだ。つまり、デフレの時代は終了したのだ。もっとも、これが良かったかどうかは現時点ではわからない。ただ、日本の円安はいつまでも続かないだろうな。

次に4だが、韓国の物価高騰で超格差社会が到来したと。元々、中産階級を構成していた自営業がムン君によってほぼ壊滅まで追い込まれた。だから、韓国ではあるものを持つ物と持たざる物で分かれるのだ。ええ?それはなんだったて?もちろん、「不動産」だ。

韓国では不動産を持つ物と、持たないもので、圧倒的な格差がある。なぜなら、30代や40代で不動産を持つにはだいたいは親から譲り受けたものしかいないためだ。でも、その不動産バブルも貸出金利上昇で弾けつつあるが。

親が裕福なら、子供の教育費をかけるので、良い大学や一流企業に就職して、さらに格差が広がると。あと、金持ち同士ならコネも強いだろう。日本でも流行している「親ガチャ」という言葉だ。それでも、韓国の受験生は頑張って勉強している。狭き門をくぐるために。

それで、5はその学生や浪人生が好んで食べていた安価な屋台のカップ飯をサラリーマンが食べるようになった。勉強で忙しい浪人生らが立ち食いするB級グルメだったが、最近は会社員もひきつけていると。お金がないからだ。引用しておくか。

契約社員ヒョンさん(26)は「一般の食堂はどこも値上げして1食1万ウォン程度はかかる。ここなら半分以下の価格で腹いっぱい食べられる」とほおばった。

富裕層は見栄のために飲食店でランチ。契約社員はカップ飯。それ以下はコンビニのおにぎりとカップ麺。まさにムン君が作り出した未知なる韓国の最終形態である。しかし、原材料価格の高騰でそのカップ飯も来年は値上げされるかもしれない。

韓国では不動産高騰が続いてきたが、家賃不要の屋台のカップ飯は値上げが比較的抑えられきた。しかし最近は肉、米、キムチなどの材料やガス電気料金が1〜2割上昇した。人気屋台を切り盛りする韓定希ハンジョンヒさん(53)は「経済的余裕がない若者を支えたくて、値上げを我慢している。でも来年は少し上げるしかないかも」と嘆いた。

確かに韓国の物価はピークを迎えてる可能性はある。だが、我々は知っている。韓電が既に30兆ウォンという天文学的な負債を抱えていることを。それが何を意味するのか。来年も電気やガス料金が上がるてことだ。2023年の韓国経済は耐えられるのか。ジンボルトは特に上半期が試練を迎えることになると見ている。つまり、2023年1月~6月だな。

この理由については簡単に言えばアメリカだ。アメリカの利上げが6月までに終了するのか。そして、世界経済は下半期から持ち直すのか。中国経済の動向は。

ジンボルトは2022年の韓国経済破綻は予測しなかった。だが、来年は破綻しないとは述べてない。韓国の命運を握る「半年」がもうすぐ始まる。そう。面白くなるのはこれからなのだ。残り2022年はその半年の情報を集めるための位置づけといってもいい。

韓国経済をけん引するIT企業や芸能事務所が集まるソウル江南カンナム地区。昼時には、しゃれた服装の男女が続々とオフィスから出て来て飲食店に向かう。上司が部下たちにランチセットをおごる姿も目立つ。

「韓国の富裕層は見えっ張りが多い。ケチだと見られないように食費をかけ、”ランチフレーション”をあおっている」。外資系企業管理職のキムさん(43)は苦笑した。韓国ではランチとインフレーションをかけた「ランチフレーション」が流行語となっている。

 韓国消費者院によると、ソウルの外食相場は10月に冷麺1杯が1万500ウォン(約1120円)、まぜご飯のビビンバが9731ウォンなどと、1月から10%前後も急上昇した。民間調査では7〜9月、江南の大企業社員のランチの平均支出は1万5000ウォンを超えた。

 格差社会の韓国では対照的な風景もある。ソウルの鷺梁津ノリャンジン地区は、公務員採用試験の予備校が集まる街として知られる。名物は屋台で売られる「カップ飯」。発泡スチロールのカップに白飯を盛り、炒めた豚肉や目玉焼き、キムチなどを混ぜて食べる。

 勉強で忙しい浪人生らが立ち食いするB級グルメだったが、最近は会社員もひきつけている。近くで働く契約社員ヒョンさん(26)は「一般の食堂はどこも値上げして1食1万ウォン程度はかかる。ここなら半分以下の価格で腹いっぱい食べられる」とほおばった。

 韓国では不動産高騰が続いてきたが、家賃不要の屋台のカップ飯は値上げが比較的抑えられきた。しかし最近は肉、米、キムチなどの材料やガス電気料金が1〜2割上昇した。人気屋台を切り盛りする韓定希ハンジョンヒさん(53)は「経済的余裕がない若者を支えたくて、値上げを我慢している。でも来年は少し上げるしかないかも」と嘆いた。(ソウル・相坂穣、写真も)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/214089