韓国経済、〔朝鮮半島有事〕ハンソル氏暗殺目的の北朝鮮工作員7人、北京で逮捕
記事要約:金正恩が送り込んだ暗殺部隊がマレーシアで金正男氏を暗殺したことで世界の風向きは大きく変化した。あの事件以来、北朝鮮はさらなる孤立化を進めていくことになったわけだが、でも、それはまだ終わっていない。今度は金正男氏の息子であるキム・ハンソル氏を暗殺しようとしていたことがわかった。中国の公安当局が北朝鮮からの暗殺部隊7人を逮捕したという。
>同紙は北朝鮮消息筋の話として「北朝鮮の偵察総局所属の特殊工作員らがハンソル氏を除去する目的で中国に侵入したが、メンバーの一部が先週、中国の国家安全部に逮捕され、現在は北京郊外の特殊施設で極秘に取り調べが行われている」と伝えた。
これが本当なら中国はよほど自国で暗殺を成功させるのを嫌がったことになる。実質、権力を掌握している金正恩が、金正男氏の息子まで暗殺するリスクを冒すのはどうしてかはいまいちわからない。傀儡国家が立てられるという話しもあるが、それだけで権力が交代するほどの息子が所持しているのか…いや、おそらくないだろう。
金正男氏ならそれはおそらくあった。彼はエリートで金正恩よりも、外交的に優れた一面が色々あった。だが、息子にそれがあるとはどうしても思えない。ただ、将来、化ける可能性だってある。でも、中国にしては大事な交渉カードだろうしな。
北朝鮮にも、欧州各国にも保護という名目で息子を抑えておけば色々と利用はできる。しかし、これ以上の身内の暗殺への風当たりは非常に強い。下手すれば北朝鮮との国境がある国が一気に断絶することだってあり得る。なので、かなり危ない橋を渡っていると思われる。そうまでして暗殺を成功させて権力を掌握したいのかは知らないが、それがきっかけで瓦解するかもしれんな。危ない橋はいつか崩壊するものだ。
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韓国経済、〔朝鮮半島有事〕ハンソル氏暗殺目的の北朝鮮工作員7人、北京で逮捕
今年2月にマレーシア・クアラルンプールの空港で暗殺された北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏の息子、キム・ハンソル氏を暗殺するために中国・北京に派遣されていた北朝鮮の工作員グループが、中国の公安当局に逮捕されたことが分かった。中央日報が30日、報じた。ハンソル氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長のおいに当たる。
同紙は北朝鮮消息筋の話として「北朝鮮の偵察総局所属の特殊工作員らがハンソル氏を除去する目的で中国に侵入したが、メンバーの一部が先週、中国の国家安全部に逮捕され、現在は北京郊外の特殊施設で極秘に取り調べが行われている」と伝えた。
今回逮捕されたのは北朝鮮偵察総局の工作員7人だという。工作員らは支援組、行動組、遮断組に分かれ、ハンソル氏の居場所の把握、接近ルート準備などを行っていたが、このうち2人が捕まったことで暗殺計画が明るみに出たという。
中央日報によると、中国の公安当局は今月18-24日に行われた中国共産党第19回全国代表大会に合わせて中国国内の工作活動を集中監視しており、この過程で暗殺計画をつかんだことが分かった。
ハンソル氏は以前はマカオに滞在していたが、父の正男氏が殺害された直後、身の危険を感じて母親のキム・ヘギョン氏、妹のソルヒ氏と共に別の場所に身を隠した。このとき、ハンソル氏らを保護しているとされる組織「天里馬民防衛」は「金正男氏の家族に会って安全な場所に直接連れて行った」と明らかにし、米国・中国・オランダの各政府の支援に対し感謝の意を伝えた。
ハンソル氏はこれまで金正恩氏に対して批判的な立場を示してきた。ボスニアのインターナショナルスクールUWCに在学中だった2012年には、フィンランドのテレビ局とのインタビューで「金正恩氏がどのようにして独裁者になったのか知らない」と答えている。このため金正恩氏が、権力維持の障害になりそうな正男氏だけでなく息子のハンソル氏まで殺害しようとしていたのではないかとの見方が出ている。
西欧メディアは、金正恩政権に不測の事態が発生すればハンソル氏が代わりの勢力となり得ると分析しており、こうした見方も金正恩氏の心情を逆なでした可能性がある。
北朝鮮がなぜ中国にハンソル氏の暗殺グループを派遣したのかは分かっていない。一部にはハンソル氏が西欧に亡命したとの見方もあるが、実際には中国当局が保護しており北朝鮮がこれに気づいて工作員を派遣したとの分析も示されている。
北朝鮮の消息筋は中央日報に対し「今年3月以降、ハンソル氏の行方が分かっていないのは、中国当局が徹底的に管理しているからだろう。天里馬民防衛などの主張は、隠蔽のためのカモフラージュの可能性も考えられる」との見方を示した。
(http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/30/2017103003858.html?ent_rank_news)