韓国経済、1200ウォンまであと僅か。一気に1190を下がって終了
韓国の朴槿恵大統領が中国の軍事パレードに参加したのを投資家がどう判断しているのか。今日のウォンの投げ売りである程度、想像できるのではないだろうか。といっても、1200ウォンを超えたわけではないので、まだまだウォン安といっても安全圏である。
さて、今回はKOSPIについて少し解説する。韓国経済のバロメーターとして、KOSPI2000台は大きな意味を持つ。そして、今、1900ということで韓国経済の落ち込みが目立ち始めたといっていい。ついでに、KOSPI1900にもっとも関係しているのはサムスン電子の株価だということも言及しておきたい。
サムスン電子の株価は年々急落しており、今年に入って時価総額が24%ほど減少している。韓国経済をそれほど知らない読者様なら、ただの一企業の株価がKOSPI100も落とすことが出来るのかと信じられないかもしれない。ここでもう一つ面白い事象を出そう。
実はサムスン電子と現代自動車の株価を合わせた時価総額は韓国のKOSPI25%ほど占めていた。これは2013年のことなので、2015年には16%ぐらいに下がっているのだが、それでもこの2社だけが異常な存在なのは見ての通り。現在はサムスン電子は14%、現代自動車は2%である。これでおわかりいただけるだろう。KOSPI100下がっている原因がサムスン電信の株価の急落で十分、説明出来ることが。サムスン電子の株が下がれば、KOSPIはさらに下がるということになる。