日別アーカイブ: 2024年4月13日

韓国経済 韓中日の通貨が一斉に下落…スーパードルを蘇らせた米国の物価

韓国経済 ここ数日間は韓国選挙の話題が中心だったわけだが、ユン氏が今後、どのように動くかについては後で見ておくことにして、それよりも気になるのがアメリカの経済動向だ。

特に韓国総選挙中に明らかになった米CPIの予想を上回る上昇で、円安・ウォン安・人民元安となった。ドル円は153円台。ウォンは1380を突破してソロウォン陥落した。人民元も7.23と危険水域。そして、来週から日経平均に試練が訪れようとしている。特に先物が恐ろしく下がっている。日経先物大取は既に39000円を割れており、38800円台で推移している。

これは金曜日のダウが-475ドルも下がっていることが原因だが、月曜日から日経平均は39000円を割れて始まる可能性が高い。これも全てアメリカの利下げ動向が絡んでいる。

米利下げのタイミングがどんどん後にずれる中、もう、6月の利下げはないと証券市場は見ているようだ。そして、利下げは9月以降になり、回数も減る。最もこちらはもっと酷い事を想定している。利下げが年内に起きない場合だ。それだけではない。なんとアメリカが「利上げ」に踏み切るかもしれない。では、記事を見ていこうか。

(ブルームバーグ): 債券投資大手のパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、米国のインフレ率が上昇すれば米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに戻る可能性があるとの見方を示した。同社は米国よりも他の市場の債券を選好しているという。

  ピムコは、英国、欧州、オーストラリア、カナダの中央銀行は今年利下げする可能性が米国よりも高いことから、これらの国・地域の債券を米国債よりも選好している。

  ピムコのコア戦略担当最高投資責任者(CIO)、モヒト・ミッタル氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「もしインフレが再燃し始めたら、FRBが利下げではなく利上げを行う可能性がある。

  ミッタル氏は、米国のインフレ率は現在の水準からほぼ変わらず3.5%前後で今年を終えると予想している。

  10日発表の米消費者物価指数(CPI)指数は3カ月連続で予想を上回り、コア指数は前月比横ばいの3.8%だった。これを受けてトレーダーは利下げ予想を後退させ0.25ポイント利下げ2回未満を織り込んだ。6月の利下げ開始の可能性はわずか20%となった。年初には今年中に150ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)もの緩和が予想されていた。

  ピムコは、イングランド銀行(英中銀)や欧州中央銀行(ECB)がFRBより先に利下げを実施する可能性を考慮し、米国以外の債券市場が有望との見方を堅持している。ミッタル氏によれば、英国債は特に魅力的だという。

  「英国債へのエクスポージャーを増やしている。利回りは経済の名目成長率よりもかなり高いので、それが支えになる。さらに、米国と違って財政赤字が膨らみ続けてもいない」とミッタル氏は分析した。

米インフレ率上昇ならFRBが利上げに戻る可能性-ピムコ (msn.com)

確かに記事には利下げではなく、利上げと書いてある。そりゃ、利上げしている原因はインフレが抑えられないからだから、インフレが再加速すれば当然,利上げだって選択肢にはいるよな。ただ、さすがに利上げはどうなんだろうか。年内に利下げないほうがまだ信憑性が高いとおもう。

問題は原油価格が85ドルと再び高騰しており、その原因となってるのは中東情勢緊迫化である。今週中にもイランがイスラエルに対して報復するという情報を流し、アメリカがイランに報復するなと警告している。といっても、イランがやめるとはおもえない。これが解決しない限り、原油価格が高騰していくという。

では、最新動向をどうぞ。

【ワシントン、エルサレム共同】バイデン米大統領は12日、イランによるイスラエル攻撃が「すぐにでもあり得る」と述べた。「やめろ」とイランを警告し「米国はイスラエルの防衛を支援する」と強調した。イランは在シリアのイラン大使館がイスラエルに攻撃されたと主張し、報復を宣言しており、緊張が高まっている。

 イスラエル軍はイランから攻撃を受けた場合の反撃計画を承認している。パレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続く中、イランが実際に報復に踏み切れば、中東情勢の混迷に拍車がかかることになる。

 イスラエルのハレビ軍参謀総長は記者会見で「防衛の準備はできている」と述べた。ガラント国防相は声明で「敵はイスラエルと米国の仲を裂こうとしているが、絆は逆に強くなっている」とイランをけん制した。

 米ニュースサイト、アクシオスによると、イランは米国が反撃に関与すれば中東に駐留する米軍が攻撃を受けると訴えている。米国にも大使館攻撃の責任があるとの考えをアラブ諸国に伝えたという。

イランの報復攻撃、間近か 米大統領「やめろ」と警告|47NEWS(よんななニュース)

イスラエルの非道な行いを全面支持するアメリカ。イスラエルはかなり批判されてきているが、それを完全に無視している状態。どちらにも正義があるにせよ。このままだとオイルショックである。日本も円安なのに原油価格が上がれば、電気代やガソリン代などに影響してくる。原油価格が高くなれば,また企業は値上げを行う。早々、値上げといえば、こちらがいつも飲んでいる伊藤園の「おーいお茶」が値上げとなった。その値段に驚いた。短い記事だが見ておこう。

緑茶飲料「お〜いお茶」などを10月1日に値上げすると発表した。対象は計207品目で、価格を2.2〜36.4%上げる。主力の「お〜いお茶 緑茶 600ミリリットル」は希望小売価格(税抜き)を現在の160円から180円にする。同商品の値上げは2022年10月以来2年ぶり。このほか「お〜いお茶 緑茶 2リットル」は405円から430円に引き上げる。エネルギーコストや物流費などの上昇、包材や原料価格の高騰が続いており、価格に反映する。

伊藤園は2024年度の純利益40%増とかあったんだが、また値上げするんですか。まあ、今はドラッグストアでおーいおちゃ600㎜、78円で売ってるけどな。180円で買うことは絶対ない。ああ、でも、自動販売機はそうなるのか。さすがに2個買える値段なら自販機は使わない。

ということでお茶の値段が上がるのは個人的に痛い。毎日、飲むものだからな。話はずれたが,今回のメインをみておこうか。内容はウォンニャス速報で伝えたとおり。ウォンが急落しているてやつだ。

では、記事を引用しよう。

11日、米国発「物価ショック」に火がついたスーパードル(ドル高)がアジアの外国為替市場を奇襲した。この日、ソウル市場で韓国ウォンは前営業日比9.2ウォン値下がりした1ドル=1364.1ウォンで取引を終えた。これは終値基準で2022年11月10日(1ドル=1377.5ウォン)以来1年5カ月ぶりのウォン安ドル高水準。今月に入って今年の最安値を6回も更新した韓国ウォンの下落が目出つ。

韓国だけでなく他のアジアの通貨も同じだ。日本円は34年ぶりの円安ドル高となった。この日、米ニューヨーク市場では一時1ドル=153円24銭まで円安ドル高が進んだ。日本通貨当局は「必要なら円安に対応するあらゆるカードを取り出す」と口先介入した。

中国人民元も値下がりしている。ウォールストリートジャーナル(WSJ)によると、11日、人民元は前日比0.0031元値下がりした1ドル=7.2370元で取引され、今年の最安値となった。

一方、米ドルは値上がりしている。主要6通貨に対する米ドルの価値を示すドルインデックス(1973年=100)は10日(米国現地時間)、105.25まで上がった。105を超えたのは昨年11月13日(105.63)以来。

ドル高を後押ししたのは3%台半ばの消費者物価(CPI)だ。専門家らがCPIに注目したのは、これまで米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が主張していた「(最近の物価騰勢は)一時的な上昇(bump)現象」と評価するのが難しくなったからだ。先月のCPIは1年前に比べ3.5%上昇した。ウォール街の予想値(3.4%)を上回り、前月比で0.4%上昇した。特に国際原油価格の急騰によるエネルギー価格はもちろん、住居費と自動車保険料、医療費など消費者物価が全般的に上昇した。変動性が大きいエネルギー・食品を除いたコアCPIが2カ月連続で前年同月比3.8%上昇した理由だ。

堅調な雇用・景気指標に加えて物価までが上昇すると、米国の今年最初の利下げ予想時期が6月から下半期にまた後退した。JPモルガン・アセット・マネジメントのデービッド・ケリー氏は「6月の利下げの扉が閉じられた」と分析した。ハイ投資証券のパク・サンヒョン氏も「米国の6月の利下げの可能性が大きく後退した。潜在的に7月の利下げの可能性はあるが、これも物価指標に依存するしかない」と話した。

インフレ懸念は米国金融市場に反映された。10日(現地時間)のニューヨーク3大指数は1%ほど下落し、債券価格も落ちた(利回り上昇)。

このため6月でなく「9月利下げ」論が強まっている状況だ。シカゴ商品取引所(CME)のFedウオッチによると、FRBが9月に利下げをする可能性は45.7%と、1カ月前(12.9%)に比べ32.8ポイント上昇した。

韓国金融市場の衝撃も予想される。ドル高が続ければ輸入物価を引き上げる要因として作用するからだ。韓国が米国よりも利下げの時期を早めたり利下げのペースを高めればウォン安ドル高につながり、外国人資金が離脱する懸念が強まる。

多数の専門家が12日に開かれる韓国銀行(韓銀)の通貨政策方向会議で10回連続の金利据え置き(年3.5%)を予想する理由だ。「ドル高圧力で1ドル=1380ウォンまで韓国ウォンが下がる可能性もある」という声も出ている。ただ、「韓国の輸出改善でウォン高圧力が強まっていく」という見方もある。

韓中日の通貨が一斉に下落…スーパードルを蘇らせた米国の物価 | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)

この記事が出てきたのは4月12日なのだが、既に1380越えていますが。こちらは1400まで落ちるとみているが、輸出改善でウォン高?日本が輸出好調でも円安なのに?よくわからない見方だよな。因みに金利は10回連続で据え置かれている。そりゃ、下げるわけにはいかないと。

さっさと下げないから市民はハイパーインフレで苦しんでるわけだが。外国人資金が離脱するからと韓銀はどうでもいいと。市民が苦しんでるのに外国人がどうとかいうのは焦点は間違ってないか。まあ、他国のことなんでそこまで突っ込まないが、韓銀は米国の利下げなんて待たずに利下げするべきだとおもうぞ。

では、後は選挙後のユン氏についてだ、

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は10日に投開票された総選挙(定数300)で与党「国民の力」が敗北したことを受け、来週にも立場を表明する方針であることが12日、分かった。

 大統領室関係者は聯合ニュースの取材に対し、「歴代大統領はこのような事案が起きた際はいかなる形式でも立場を表明した」として、「内容がまとまってから(発表を)行うと思う」と述べた。事態の重大性を踏まえ、今後の政権運営について慎重かつ具体的な内容を盛り込んで発表する考えとみられる。

 尹大統領は総選挙翌日の11日に「国民の意思を謙虚に受け止め国政を刷新し、経済と国民の生活安定に向け最善を尽くす」と短い声明を出したが、発表は李官燮(イ・グァンソプ)大統領秘書室長が行った。(後、省略)

尹大統領 総選挙敗北受け来週にも立場表明=首相・秘書室長交代か-Chosun online 朝鮮日報

「国民の意思を謙虚に受け止め国政を刷新し、経済と国民の生活安定に向け最善を尽くす」

最善を尽くすならとっととやめたほうがいいんじゃないか?ユン氏がいなくなることを国民は望んでいるぞ。無能でアホな大統領が弾劾怖さに何も出来ないのは明らかなのだ。さっさと辞任してイ・ジェミョン代表にバトンタッチするべきだ。これ以上、傷口を広げたくないならな。どうせ、こういう裸の王様は何も変わらない。民意を謙虚に受け止めるなんてあるわけない。それは2年間で証明されているんだよな。

彼は対話ができない。自分自身に関わることには甘い。典型的な韓国人だ。野党がどうするかは知らないが、彼が変わるなんてあり得ないので時間の無駄だ。