韓国経済、文氏「北朝鮮制裁緩和」要請2日後…仏大統領、安倍氏と「制裁強化」で一致
記事要約:欧州に出かけた文在寅大統領がフランスのマクロン大統領と首脳会談を行い、北朝鮮への制裁緩和への協力を申し出たことは紹介した。その時の会話の部分がこれだった。
>文在寅大統領「北朝鮮の非核化が後戻りできない段階に来たという判断に立つなら、国連の制裁緩和を通じて非核化をさらに促進していくべき」
マクロン大統領「安保理決議案を全面的に遵守する中で、明確な基底の上に対話を構築すれば、我々はいかなる状況にあろうとも弱くならず思い通りの対話をすることができる」
このように制裁緩和の要請を断れて、フランスの有力紙であるフィガロは「従来の不安定な休戦協定を平和協定に転換し、終戦宣言によって全ての象徴的敵対関係を終結するよう米国に求めることは、文大統領にとって賭博のようなものだ」との見方を示し、文在寅大統領とフランス大統領の温度差がはっきりと感じ取れた。
そして、数日後、安倍総理がフランスに訪れてマクロン大統領と首脳会談を行った結果、2人とも「制裁強化」で一致した。つまり、文在寅大統領がフランスに北朝鮮のスポークスマンをやったことでフランスの大統領から返って文在寅大統領に疑惑を持たれたわけだ。これがフランスだけとは限らない。むしろ、世界中が北朝鮮への制裁緩和に積極的な文在寅大統領に対して懐疑的である。
>野上官房副長官は「アジア欧州会合(ASEM)やG7(主要7カ国)首脳会議などで、日本とフランスが結束して北朝鮮の制裁逃れを防止する方案を維持し、さらに強化していくことが重要だという認識を確認した」と強調した。
流れとしては当然ではあるのだが、制裁逃れを防止するだけではなく、隠れて密輸などに手を貸している韓国や中国などに何らかの制裁を行うべきではないのか。北朝鮮が未だに強きなのはこういう国が裏で支援しているからだ。
>記者会見で、「北朝鮮による制裁逃れを防止するというのは、船舶を使った公海上での瀬取りなどに対する取締りを強化するという意味か」という質問が出ると、野上官房副長官は「安保理決議を完全かつ徹底して履行するために、瀬取りなどを含めた北朝鮮の制裁逃れに対し、協力して対処していくという意味」と答えた。
管理人はさっさと海上封鎖でも行えば良いと思うのだが、どれだけ対策を強化したところで、どこかに抜け穴があるんだよな。もっとも、南北鉄道の年内着工とか、抜け穴を増やそうと韓国が必死なわけだが。
>安倍首相はフランスが南太平洋の島を領有していることを踏まえ、「同じ太平洋国家であるフランスと協力していきたい」と述べた。この地域に対する影響力を強化している中国をけん制するための措置だとメディアは解釈している。
中国を牽制するためにフランスが動いてくれるのはありがたい。日本のNATOへの加盟にも協力してくれそうだな。イギリスもそうだが、フランスだって、日本にとっては仲良くしておくのは悪くない国である。ロシアとの対立が事情にありそうだが、マクロン大統領になってだいぶ、ましになった気がする。ただ、欧州事情はロイターやブルームバーグの記事でたまに知るぐらいだからなあ。
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〔北朝鮮、韓国、朝鮮半島有事〕のまとめ
韓国経済、文氏「北朝鮮制裁緩和」要請2日後…仏大統領、安倍氏と「制裁強化」で一致
欧州を歴訪中の安倍晋三首相が17日(現地時間)、フランスのエマニュエル・マクロン大統領との会談で、国連安保理の北朝鮮制裁の完全履行の必要性を確認したと日本政府が発表した。
野上浩太郎官房副長官はこの日、パリのエリゼ宮で1時間15分にわたって行われた日仏会談後の記者会見で、「米国の北朝鮮非核化プロセスを後押ししていく必要があり、このためには安保理決議の完全履行を堅持していかなければならないということで両首脳が一致した」と明らかにした。
野上官房副長官は「アジア欧州会合(ASEM)やG7(主要7カ国)首脳会議などで、日本とフランスが結束して北朝鮮の制裁逃れを防止する方案を維持し、さらに強化していくことが重要だという認識を確認した」と強調した。
これを受けてNHKなど日本メディアは「北朝鮮による制裁逃れの防止に全力をあげることで一致した」と報じた。
記者会見で、「北朝鮮による制裁逃れを防止するというのは、船舶を使った公海上での瀬取りなどに対する取締りを強化するという意味か」という質問が出ると、野上官房副長官は「安保理決議を完全かつ徹底して履行するために、瀬取りなどを含めた北朝鮮の制裁逃れに対し、協力して対処していくという意味」と答えた。
2日前の15日、マクロン大統領と会談した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「少なくとも北朝鮮の非核化が後戻りできない段階に来たという判断に立つなら、国連の制裁緩和を通じて非核化をさらに促進していくべきだ。安保理常任理事国としてこのような役割を果たしてほしい」と要請した。
だが、当時、マクロン大統領は文大統領との会談後の記者会見で「北朝鮮が非核化とミサイルプロセスに対して実質的意志を示すことを期待する。その時まで国連制裁を継続しなければならない」「完全かつ検証可能で不可逆的なプロセスが始まることを希望する」と述べて、制裁維持に重きを置いた。
文大統領がマクロン大統領に「制裁緩和に力を貸してほしい」という趣旨の要請をしてから2日後に安倍首相とマクロン大統領が「国連制裁の維持と北朝鮮の制裁逃れ防止」に意気投合した格好となった。
一方、両首脳は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、自衛隊とフランス軍の共同訓練の拡大など、安全保障分野での協力を強化していくことで一致した。
安倍首相はフランスが南太平洋の島を領有していることを踏まえ、「同じ太平洋国家であるフランスと協力していきたい」と述べた。この地域に対する影響力を強化している中国をけん制するための措置だとメディアは解釈している。
(https://japanese.joins.com/article/207/246207.html?servcode=A00)