韓国経済、【ムンジェノミクス】ソウルの食料品物価、スイスに次いで世界2位
記事要約:韓国の消費者物価指数がマイナスという記事をこの前、見た記憶があるのだが、どうやらそれは食料品物価は例外だったかもしれない。ソウルの食料品物価がスイスについて世界2位という。惜しいな、どうせなら1位を目指すべきだな。
でも、物価が上がっているのでインフレということになる。しかも、食料品物価は世界的に見ても6番目という。
> 1リットル当たりに換算すると、韓国の牛乳(2587ウォン)は米国(682ウォン)に比べ3.8倍高い。韓国は先月、物価上昇率がマイナス(-0.04%)に転落し、「低物価」の警告灯がともった。不況下で物価が持続的に下落し、経済の活力が低下し、日本の「失われた20年」のようなデフレに陥るのではないかという懸念が浮上している。
これは以前にデフレ懸念があるといった内容である。管理人はスタグフ→デフレ→デフレスパイラルになると予想しているが、食料品物価はまだまだ高いようだ。もちろん、食料品物価が高いのは庶民としては暮らしにくい。
10月から日本は消費税が10%になるが、食料品や新聞は8%のまま据え置かれているのは食料品の価格を上げると一般庶民の暮らしが辛くなるからである。
> しかし、国家・都市比較サイト「ナンベオ(Numbeo)」が全世界の主要376都市の食料品物価を調査した結果、韓国は世界で6番目に物価が高いことが分かった。物価が高いことで悪名高いニューヨーク、東京、オスロに比べても、牛乳、牛肉、ジャガイモなどは割高だった。食料品物価が世界的にみても高いのに、なぜ低物価を懸念しなければならないのか。
食料品物価が高いから、デフレでは無いというのは安直だよな。別に世の中、食料品だけがあるわけではない。ただ、最低賃金引き上げによる便乗値上げの成果は確実に出ていると。しかも、構造的な問題があるという。
> 専門家はソウルの食料品物価が高いのは構造的問題だと指摘する。欧米では肉類、果物、野菜など生鮮品を企業型の大規模農場で生産する。自国で生産しない商品は隣国から積極的に輸入する。しかし、韓国は依然として小規模農場中心だ。韓国農村経済研究院のキム・ビョンリュル上級研究委員は「米国は農家1戸当たりの面積は185ヘクタールにもなるが、韓国はわずか1.5ヘクタールだ」と指摘した。
狭い土地なのに大規模な農場で生産しない。小規模が中心と、確かにこの差は大きいだろうな。これは日本でもそうだが、どうしても、土地があまっているアメリカなどの生産国には量では絶対に勝てない。実際、一度に大量に生産できるから安いのだ。
> 政府が発表した公式物価はマイナスに転落したが、体感物価は異なる。韓国銀行によると、消費者の体感物価上昇率は先月、2.1%を記録した。政府発表による消費者物価上昇率と消費者体感物価上昇率の差は2.1ポイントで、2013年10月(2.1ポイント)以来6年ぶりの大きさだった。専門家によると、これは消費者が頻繁に消費する食料品物価が依然高いと感じているためとみられる。延世大の成太胤(ソン・テユン)教授は「消費者物価指数を見ると、消費者が頻繁に購入しないために価格が下落した品目が多く、国民が体感する物価が低いとは言えない。その上、不況で所得が増えず、物価が低下したとは感じにくい」と指摘した。
少し長いがこれは重要だ。食料品物価が高いから、韓国庶民は物価が下がったというのを感じられないと。そして、消費者が頻繁に購入しないために価格が下落した品目が多いと。つまり、全体的にはデフレなのだが、食料品物価が高いのでインフレ、さらに所得が増えないのでスタグフと。
なるほど。つまり、今の韓国はインフレ、デフレ、スタグフの3つが混合して存在するということか。これは希有だな。凄いじゃないか。管理人はますます韓国経済に興味を持つことができたぞ。しかし、こうなってくると、一体,韓国の経済はどう説明すればいいのだ。新しい韓国だけの経済用語がいるんじゃないか。
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韓国経済、【ムンジェノミクス】ソウルの食料品物価、スイスに次いで世界2位
米ニューヨークでは今、ウォルマートのインターネット通販でプライベートブランド商品「グレートバリュー」の牛乳(3.8リットル)を2.19ドル(約237円)で注文できる。ソウルのイーマートでは、ソウル牛乳(2.3リットル)を5950ウォンで販売している。
1リットル当たりに換算すると、韓国の牛乳(2587ウォン)は米国(682ウォン)に比べ3.8倍高い。韓国は先月、物価上昇率がマイナス(-0.04%)に転落し、「低物価」の警告灯がともった。不況下で物価が持続的に下落し、経済の活力が低下し、日本の「失われた20年」のようなデフレに陥るのではないかという懸念が浮上している。
しかし、国家・都市比較サイト「ナンベオ(Numbeo)」が全世界の主要376都市の食料品物価を調査した結果、韓国は世界で6番目に物価が高いことが分かった。物価が高いことで悪名高いニューヨーク、東京、オスロに比べても、牛乳、牛肉、ジャガイモなどは割高だった。食料品物価が世界的にみても高いのに、なぜ低物価を懸念しなければならないのか。
■世界で6番目に食料品が高いソウル
ナンベオは過去18カ月にわたり、牛乳1リットル、食パン500グラム、鶏胸肉1キログラム、リンゴ1キログラムなどスーパーマーケットで購入できる19品目の小売価格を調べた。ソウルでは299人が調べた価格情報2077件に基づき、平均価格を算出した。
ナンベオによると、全世界でソウルよりも食料品価格が高い都市は、「殺人的な物価」で有名なスイスの5都市だけだった。ソウルの食料品物価は米国のニューヨーク(7位)、ワシントン(8位)も上回った。国際都市である東京(15位)、香港(24位)、パリ(27位)、シンガポール(53位)、ロンドン(120位)、上海(135位)もソウルの水準には遠く及ばなかった。
ソウルのバナナ、トマト、ジャガイモの価格は世界最高水準。オレンジ、リンゴは世界2位、牛肉(うちもも)は世界3位だった。タマネギ、サンチュ(5位)、チーズ(6位)、牛乳(7位)も割高だった。ニューヨークの食料品価格はソウルよりも5.6%安く、東京は17.2%、ロンドンは47.2%、パリは26.5%安かった。世界で食料品物価が最も高いスイス・チューリヒでもコメ、牛乳、リンゴ、バナナ、オレンジ、トマト、ジャガイモ、タマネギはソウルより安かった。
■生産コストが高く、流通段階複雑
専門家はソウルの食料品物価が高いのは構造的問題だと指摘する。欧米では肉類、果物、野菜など生鮮品を企業型の大規模農場で生産する。自国で生産しない商品は隣国から積極的に輸入する。しかし、韓国は依然として小規模農場中心だ。韓国農村経済研究院のキム・ビョンリュル上級研究委員は「米国は農家1戸当たりの面積は185ヘクタールにもなるが、韓国はわずか1.5ヘクタールだ」と指摘した。
流通段階も韓国は複雑だ。外国は企業型農場が直接流通業者に納品するケースが多いが、韓国は依然として卸売業者が生鮮品の流通を掌握している。
■政府発表の物価と体感物価の乖離
政府が発表した公式物価はマイナスに転落したが、体感物価は異なる。韓国銀行によると、消費者の体感物価上昇率は先月、2.1%を記録した。政府発表による消費者物価上昇率と消費者体感物価上昇率の差は2.1ポイントで、2013年10月(2.1ポイント)以来6年ぶりの大きさだった。専門家によると、これは消費者が頻繁に消費する食料品物価が依然高いと感じているためとみられる。延世大の成太胤(ソン・テユン)教授は「消費者物価指数を見ると、消費者が頻繁に購入しないために価格が下落した品目が多く、国民が体感する物価が低いとは言えない。その上、不況で所得が増えず、物価が低下したとは感じにくい」と指摘した。
■ナンベオとは
2009年に設立された世界最大の国家都市比較統計サイトで、都市・国家間の生活物価および犯罪、安全、環境汚染、交通などを比較分析した資料を提供している。生活物価は9,100余りの都市の562万件の価格データに基づき算出している。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/09/20/2019092080117.html