昨日から、韓国経済が急激なウォン安に見舞われている。昨日の終値が1145ウォンだったわけだが、今日はなんと朝から1156ウォンまで下がっている。最安値は1159ウォン。今週、ウォン安になるのは予想できたことだが、1150を超えるとは思わなかった。今のところ介入はしてないようだが、どうやらウォンの投げ売り、KOSPIの投げ売りが続いている。ウォン安になっている理由は二つ。
■昼前のウォンとKOSPI
1つ目は米国債を大規模に買い入れる現在の金融緩和策の指針で、米国債の金利が急騰、 ドルが上昇し、ウォンを売ってドルを買う動きが強まった。つまり、ドル高ウォン安の流れである。2つ目は、中国の6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が 市場の予想を下回ったことから、韓国経済への悪影響に対する懸念である。
韓国の主な取引先として、中国、アメリカ、EUとなっているので、中国の景気に韓国は大きく左右されやすい。韓国の貿易依存がもっともな深刻だといわれる理由である。逆に、韓国経済が悪化すれば、この3つ取引先のどれかが悪化したことが手に取るようにわかるわけだ。
現在のところ、介入が行われるかはまったくわからない。だが、ウォン安、KOSPI安に歯止めがないので、一気に下がる可能性がある。1820までKOSPIが下がっている。さすがに終値1800は切らないと思うが、かなり危険な状態である。引き続き、今日は韓国ウォンとKOSPIに注目していただきたい。