韓国企業 高金利の直撃弾…韓国上場企業の3社に1社が稼いだ金で利子も払えず【動画】

韓国企業 昨年、韓国が基準金利を3.25%まであげた。そして、今年の1月13日も0.25%上げたことで金利は3.5%になっている。これによって韓国の銀行の預金金利、貸出金利、社債の金利など全てあがった。そうなってくると韓国企業も利子を払うのがきつくなってきていると。ええ?元々?ゾンビ企業が多すぎるて?

どうやら、昨年、韓国の上場企業のうちインタレストカバレッジレシオが1を下回った企業の割合が34.9らしい。おいおい、これ相当ヤバいだろう。インタレストカバレッジレシオは何度か説明したが、会社の借入金等の利息の支払い能力を測るための指標である。

具体的には企業の営業利益を金融費用(利子費用)で割ったものだ。つまり、1以下だと利息を払う能力がないてことだ。だから、3社に1社は稼いだ金で利子すら返せないと。しかも、34.9%は昨年の数値なので、今年は社債の金利も、貸出金利も上がってるのでこれは果たしたら50%超えてくるかも知れないな。つまり、二社に一社は稼いだ金で利子も払えなくなると。

まあ、そんな予測が当たるかは知らないが今年が最悪な年になることはいうまでもない。それでは記事の要点を整理しよう。

■記事の要点

1.金融情報会社のFnガイドが16日に明らかにしたところによると、KOSPIとKOSDAQに上場する1664社の昨年7-9月期のインタレストカバレッジレシオを分析した結果、この数値が1を下回る企業は581社(営業赤字含む)で全体の34.9%を占めた。

2.問題は売り上げ規模が小さいKOSDAQ企業だけでなく一部大企業も高金利貸付にともなう利子負担に苦しんでいる点だ。時価総額2兆ウォンを超える企業(時価総額順位100位圏内外)のうちLGディスプレーとロッテケミカル、ネットマーブル、イーマートなどが昨年7-9月期基準でインタレストカバレッジレシオが1を下回った。

3.特にこれまで現金を多く保有していたロッテケミカルが資金圧迫を受けている。景気鈍化にともなう石油化学業況不振で昨年7-9月期まで3626億ウォン相当の営業損失を出した影響だ。1兆5000億ウォンを稼いでインタレストカバレッジレシオが22.79倍だった1年前とまったく違う。昨年10月に2兆7000億ウォンでバッテリー素材メーカーの日進マテリアルズを買収したことも現金流動性に影響を与えている。

4.3年連続でインタレストカバレッジレシオが1未満の所もある。新型コロナウイルスの衝撃を避けられなかった韓進KALとロッテショッピング、現代重工業などだ。韓進グループの持ち株会社である韓進KALは旅行客需要が急減し昨年7-9月期のインタレストカバレッジレシオは0.18にすぎない。

5.最近企業の利子支払い能力が落ちたのは景気鈍化により営業利益は足踏み状態なのに、基準金利引き上げで利子費用負担が大きくなったためだ。Fnガイドによると、上場企業1664社の利子費用は昨年7-9月期累積基準19兆6616億ウォンで1年前の15兆3178億ウォンより28.4%増加した。これに対し営業利益は150兆2348億ウォンで同じ期間に0.84%増えるのにとどまった。

6.利子費用を膨らませたのは急騰した貸出金利だ。企業は信用を担保に債券(社債)を発行したり銀行から貸付を受けたりして資金を調達する。金融投資協会によると3年満期AA-等級の社債金利は16日基準年4.661%で昨年初めの2.460%より2.2%上昇した。銀行の貸出金利も侮れない。韓国銀行によると昨年6月まで年3%台を維持した企業向け貸出金利(新規取り扱い額基準)は昨年11月には5.67%に上昇した。

7.今年景気低迷の影が深まり企業の業績にも警告灯が灯った。証券会社は主要上場企業291社の今年の営業利益見通しを昨年より0.3%減少の206億4316億ウォンと予想した。

以上の7つだ。上の要点を読めば、今まで動画で色々な金利を取りあげてきたことが形になって出てきたことになる。もっとも、この7の予想なんて甘すぎるが。

それでは順番に見ていこう。

まずは1だが、さっき触れた通り、34.9%がインスタントカバレッジレシオが1以下の企業がと。それが、1664社の中で584社もあると。しかし、それはKOSDAQに上場するような中小企業だけではない。なんと大企業ですらそうだというのが2の内容だ。

LGディスプレーとロッテケミカル、ネットマーブル、イーマートなどがインスタントカバレッジレシオが1以下だと。どれもわりと有名な企業だと思うが、この中で1つ紹介すればLGディスプレーだろうか。これはもう中国勢に液晶ディスプレイのシェアを奪われてどうしようもないと。では、引用しておこう。

韓国のLGディスプレーが26日発表した第3・四半期決算は、2四半期連続の営業赤字となり、投資予算も削減した。インフレと経済見通しの悪化で、テレビやスマートフォンへの需要が減退した。

ハイテク機器メーカーが在庫を大幅に縮小し、有機発光ダイオード(OLED)テレビの主要市場である欧州ではロシア・ウクライナ戦争とエネルギー不足のため消費者心理が急速に悪化したと説明した。

第3・四半期の営業損失は7590億ウォン(約5億3231万ドル)。前年同期は5290億ウォンの黒字だった。リフィニティブがまとめたアナリスト12人の予想は、平均で4740億ウォンの赤字。

売上高は6%減の6兆8000億ウォン。2022年の投資予算を1兆ウォン以上削減するほか、OLEDの生産ラインを需要に合わせて柔軟に稼働させる計画を示した。

第3・四半期に出荷の足を引っ張った液晶ディスプレー(LCD)とOLEDパネルの需要低迷は一部で来年後半まで続く見通しとした。

https://jp.reuters.com/article/lg-display-results-idJPKBN2RL0JA

また、需要低迷が来年後半までとか、甘いこと述べている。そんなものはその時にならないとわからないことが多いじゃないか。半導体とかもそうだが、不確定な予測に期待しすぎなんだよな。まあ、それでもLGディスプレーが倒産することはLG系列なんでないだろうな。

次に3だが、ロッテケミカルはその中でもピンチだと。まあ、ロッテ系列だから倒産はしないだろう。そして、4は3年連続でレシオが低いところ。韓進KALとロッテショッピング、現代重工業。こちらは現代重工業が一番ヤバそうな気がするな。しかし、どこでも財閥系列だからな。

次に5は上場企業1664社の利子費用は昨年7-9月期累積基準19兆6616億ウォンで1年前の15兆3178億ウォンより28.4%増加した。これは基準金利が上がったからだ。でも、営業利益は150兆2348億ウォンで同じ期間に0.84%しか増えてないと。

次に6だが、ここからは社債や貸出金利の話だ。一応、今日の社債金利についても確認しておこうか。

会社債(AA-、無保証3年)は4.677%。会社債(BBB-、無保証3年)は10.789%と。これでも、多少金利は下がってるのだが、それでも一年前の2.460%と比べたら圧倒的に高い。これが今年に韓国企業全体に襲いかかるわけだ。しかし、それだけではない。銀行の貸出金利、つまり、融資の金利も上がっている。

企業は資金調達の主な手段である社債や銀行の融資の利息が高くて倒産間近。韓国政府はだからこそ、必死にCPやCDに資金供給して、金利を下げようとしているのはそういう理由からなのだ。

なぜなら、CPは無担保の約束手形。それのオプション付きのABCP(アセットバックド コマーシャルペーパー)のコトについては何度か触れただろう。例のレゴランド不渡りで急上昇したやつだ。

そして、もう一つCDは第三者に自由に渡せる譲渡性預金のことだ。これは金額や金利などの発行条件を自由に決めることができる。銀行はCDという無記名の定期預金証書を発行して大口預金者に渡す。それを大口預金者はCD市場で譲渡して売り買いする。

詳しくやっていたらまた長くなるので割愛するが、取りあえず、大事なのはCDの金利が高いと短期金利がずっと上がったままだということだ。なぜなら、CD3ヶ月物が短期金利の指標の1つとされているからだ。このような仕組みを理解すれば韓国政府がここに資金を供給する事情が透けて見えてくると。

では、最後は7だ。さっきも突っ込んだが見通しが甘すぎると。そんな0.3%減少の営業利益で終わるはずないだろうと。ここからは専門家の意見を見ておく。

専門家らが今年利子も返せないゾンビ企業がさらに増えるだろうと警告する理由だ。資本市場研究院のパク・ヨンリン選任研究委員は「今年金利引き上げ速度が鈍化しても景気低迷にともなう営業赤字で限界企業が増加しかねない」と予想する。

漢城(ハンソン)大学経済学科のキム・サンボン教授も「今年金融危機水準の急激な景気低迷がくる恐れがある、特に実弾(現金)が不足する企業を中心に不良企業があふれる可能性がある」と話した。

金融危機水準の急激な景気低迷がくる恐れ?もう、目の前にきていますよ。既に2023年は始まっているんだぞ。あと、5ヶ月半で韓国企業はどうなっているんでしょうね。色々な意味で興味深いだろう。

専門家らが今年利子も返せないゾンビ企業がさらに増えるだろうと警告する理由だ。資本市場研究院のパク・ヨンリン選任研究委員は「今年金利引き上げ速度が鈍化しても景気低迷にともなう営業赤字で限界企業が増加しかねない」と予想する。

漢城(ハンソン)大学経済学科のキム・サンボン教授も「今年金融危機水準の急激な景気低迷がくる恐れがある、特に実弾(現金)が不足する企業を中心に不良企業があふれる可能性がある」と話した。

34.9%。昨年韓国の上場企業のうちインタレストカバレッジレシオが1を下回った企業の割合だ。インタレストカバレッジレシオは企業の営業利益を金融費用(利子費用)で割ったもので、企業の債務償還能力を示す指標だ。企業の3社に1社は稼いだ金で利子すら返せなかったという話だ。高金利に景気低迷の暗雲が近づき利子償還に苦しむ「ゾンビ企業」(限界企業)が増えかねないとの懸念が大きくなっている。

金融情報会社のFnガイドが16日に明らかにしたところによると、KOSPIとKOSDAQに上場する1664社の昨年7-9月期のインタレストカバレッジレシオを分析した結果、この数値が1を下回る企業は581社(営業赤字含む)で全体の34.9%を占めた。新型コロナウイルスの直撃弾を受けた2020年7-9月期の39.9%より減ったが、1年前の33.9%と比較すると1ポイント増加した。

問題は売り上げ規模が小さいKOSDAQ企業だけでなく一部大企業も高金利貸付にともなう利子負担に苦しんでいる点だ。時価総額2兆ウォンを超える企業(時価総額順位100位圏内外)のうちLGディスプレーとロッテケミカル、ネットマーブル、イーマートなどが昨年7-9月期基準でインタレストカバレッジレシオが1を下回った。

特にこれまで現金を多く保有していたロッテケミカルが資金圧迫を受けている。景気鈍化にともなう石油化学業況不振で昨年7-9月期まで3626億ウォン相当の営業損失を出した影響だ。1兆5000億ウォンを稼いでインタレストカバレッジレシオが22.79倍だった1年前とまったく違う。昨年10月に2兆7000億ウォンでバッテリー素材メーカーの日進マテリアルズを買収したことも現金流動性に影響を与えている。

3年連続でインタレストカバレッジレシオが1未満の所もある。新型コロナウイルスの衝撃を避けられなかった韓進KALとロッテショッピング、現代重工業などだ。韓進グループの持ち株会社である韓進KALは旅行客需要が急減し昨年7-9月期のインタレストカバレッジレシオは0.18にすぎない。

最近企業の利子支払い能力が落ちたのは景気鈍化により営業利益は足踏み状態なのに、基準金利引き上げで利子費用負担が大きくなったためだ。Fnガイドによると、上場企業1664社の利子費用は昨年7-9月期累積基準19兆6616億ウォンで1年前の15兆3178億ウォンより28.4%増加した。これに対し営業利益は150兆2348億ウォンで同じ期間に0.84%増えるのにとどまった。

利子費用を膨らませたのは急騰した貸出金利だ。企業は信用を担保に債券(社債)を発行したり銀行から貸付を受けたりして資金を調達する。金融投資協会によると3年満期AA-等級の社債金利は16日基準年4.661%で昨年初めの2.460%より2.2%上昇した。銀行の貸出金利も侮れない。韓国銀行によると昨年6月まで年3%台を維持した企業向け貸出金利(新規取り扱い額基準)は昨年11月には5.67%に上昇した。

今年景気低迷の影が深まり企業の業績にも警告灯が灯った。証券会社は主要上場企業291社の今年の営業利益見通しを昨年より0.3%減少の206億4316億ウォンと予想した。

専門家らが今年利子も返せないゾンビ企業がさらに増えるだろうと警告する理由だ。資本市場研究院のパク・ヨンリン選任研究委員は「今年金利引き上げ速度が鈍化しても景気低迷にともなう営業赤字で限界企業が増加しかねない」と予想する。

漢城(ハンソン)大学経済学科のキム・サンボン教授も「今年金融危機水準の急激な景気低迷がくる恐れがある、特に実弾(現金)が不足する企業を中心に不良企業があふれる可能性がある」と話した。

https://japanese.joins.com/JArticle/300002

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