人民日報「尖閣はおろか沖縄すら日本の領土ではなく中国領、日本や米国が中国から盗んだ」
記事要約:人民日報が「尖閣はおろか沖縄すら日本の領土ではなく中国領、日本や米国が中国から盗んだ」と主張していることがわかったわけだが、どうして韓国や中国の記者は時系列を無視するんだ。読んでいると平行世界での出来事を現実に主張するから呆れてくる。
本文:人民日報が「尖閣はおろか沖縄すら日本の領土ではなく中国領、日本や米国が中国から盗んだ」と主張していることがわかったわけだが、どうして韓国や中国の記者は時系列を無視するんだ。読んでいると平行世界での出来事を現実に主張するから呆れてくる。
時系列順に整理するのは簡単なことだ。カイロ宣言は1943年、ポツダム宣言は1945年、さらにサンフランシスコ平和条約は1951年である。では、ここで問題だ。中華人民共和国はいつ頃成立したのか答えなさい。答えは1949年である。すでにおわかり頂けただろう。つまり、日本や米国が中国から盗んだという主張はおかしいのである。
確かに中国共産党はサンフランシスコ条約には直接参加していない。しかし、1950年代に尖閣諸島は日本の領土であると中国政府が認めているのだ。この時の首相である周恩来は、早くも51年8月の声明で沖縄、小笠原への米国の統治を批判し、「これらの島嶼(とうしょ)が過去、どんな国際協定の下でも、日本を離脱すると規定されたことはない」と沖縄を日本領土だと認めていた。沖縄が日本領土なら尖閣諸島も日本領土になることはもちろん承知済みだったわけだ。
また、日本への沖縄返還についても1971年に調停したが、その時も中国政府は沖縄返還には何も言っていない。そして、1972年に中華人民共和国と国交を回復しているのだ。もちろん、その時も尖閣諸島や沖縄を返せなど明確に主張してきていない。
このように時系列を整理すると、この記者が如何に平行世界での出来事を主張していることがわかるだろう。だが、現実はそうでない。中国が尖閣諸島の領有権を主張しだしたのは、実は1968年の海底調査の結果であり、1971年の12月に領有権を主張しはじめた。まさに沖縄返還の直前である。その理由は海底資源の調査結果であることは明白である。
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