韓国経済、韓国経済の柱の輸出が急速鈍化…昨年は半導体除くと0%台の増加にとどまる
記事要約:2019年の韓国経済は前年より悪化するのは確実なのだが、では、2018年はどうなのかというのが今回の記事。どうやら、2018年は半導体覗くと0%台の増加にとどまったようだ。これは確実に輸出の低迷を表している。
半導体が今年、鈍化すれば下手すればマイナスになる怖れもあると。ただ、輸出額について初の6000億ドルという大台に乗せたようだ。それだけ半導体価格が高騰していると。このように輸出は好調なのにそれがまったく雇用に出てこない。どうしてなんだろうな。
> 産業通商資源部は1日に「2018年輸出入動向」を発表し、「昨年の韓国の輸出が歴史上初めて6000億ドルを突破した」という文言を前面に掲げた。半導体、一般機械、石油化学品目が過去最大の輸出記録を立てたという点も強調した。
現在、原油価格が暴落している以上、石油化学品目の輸出はこれから減少する怖れがある。半導体は中国に大きな動きがあるが、まだまだ韓国勢が有利な展開とは思われる。一般機械は世界的な景気が左右されるのでこれは難しい。
> だが華麗な記録の裏を覗いて見れば不安要素は少なくないというのが専門家らの指摘だ。年間では数値が増えたが流れを見ると明確に鈍化する局面であるためだ。特に輸出主力業種の不振が激しくなっているところにこれまで輸出の好調を牽引してきた半導体景気まで冷める兆しが明確だ。新年にはグローバル景気鈍化、米中貿易紛争などのリスク要素まで加わり輸出増加傾向の維持を壮語できないという懸念まで出ている。
さすがに6000億ドル維持するのは難しいだろうな。ああ。そうだ。今日のKOSPIの結果を出しておこう。
KOSPIが2000割れしたことは速報で伝えたとおりだが、どうやら終値でも2000以下となり、最後は1993.70 -18.30で取引を終えた。最後にかなり売られているのがわかるだろう。
これがグローバル経済の先行き不安からキャピタルフライトの前兆かは定かではないが、日本は円高が進んでいる。107円台まで円が上昇している。ウォンは逆に売られて1129ウォンと少し下げている。明日以降、日経平均株価と共に注目していきたい。さて、記事に戻る。
>産業通商資源部はこの日2018年の年間輸出額が6054億7000万ドルで、前年より5.5%増加したと明らかにした。前年の増加率15.8%に比べ3分の1となった。「半導体錯視効果」を除くとさらにみすぼらしい。半導体を除いた輸出増加率は0.6%にとどまった。13大主力品目のうち7品目の輸出が前年より減ったためだ。輸出減少品目が2017年の4品目から3品目も増えた。
今にこの13台主力品目が中国に食われてどんどん減っていくことになるわけだが、韓国はこの先、何で食べていくかが今年中に何かしら芽を見せないと厳しい展開だろう。造船受注は赤字ダンピングで好調とか述べているが、実際、日本に訴えられているのでこのまま済むとは思えない。
だいたい、どの産業もウォン安とダンピングが大半なので、日本のTPPやEPAといった新しい経済圏の誕生が韓国経済にどういった影響を与えるかも2019年から出てくる。ただ、すぐに何かあるわけではない。韓国も先にFTAを結んでるためだ。ただ、管理人の予想だと世界の経済圏がそれぞれ加盟国に分けられるブロック経済が進行していくのではないか。
ブロック経済=第三次大戦という論理は飛躍しすぎだが、グローバル経済の限界が露呈したのが欧州の移民問題であろう。移民問題が欧州を分裂させることは必至。しかし、移民は増え続ける。また、宗教の問題もある。欧州がイスラム勢力圏になりつつある。そういう意味では経済の崩壊は新たな対立を生みやすい。フランスの抗議デモもそうだが、今後のEUもヨーロッパの火薬庫のように思える。
米国はトランプ大統領が再選するのかというのが今後の焦点となるのだが、どうなんだろうな。こればっかりはなあ。世界の動向は不特定因数が多すぎてどうしようもないな。本当に開けてみないとわからないという。
> 自動車輸出は409億ドルで前年より1.9%減った。欧州と日本の自動車競争力は相変わらずで中国が急速に浮上しながら世界市場で韓国製自動車の立地はますます縮小している。造船は2016~2017年に船舶受注が急減した余波で輸出が49.6%減った。
自動車輸出については現代自動車がどうなるか楽しみである。既にエンジンの炎上で米国で裁判が進行中。290万台のリコール問題がどうなるのか。裁判の結果では大きな損失が発生する。
> ディスプレー輸出も9.9%減少した。輸出主力品である液晶パネル(LCD)市場を中国に相当部分奪われたのが大きかった。無線通信機器もやはりファーウェイなど中国企業の追撃が激しい上に海外生産が増え輸出が22.6%減少した。このほか家電が18.3%、鉄鋼が0.6%、自動車部品が0.1%減った。
中国の追撃を許した形となっているか。実際、米国がファーウェイ製の排除を決めて、カナダやオーストラリアといった国がそれに参加することなっているわけだが、これは韓国勢が有利な材料ではある。ファーウェイ製の排除は韓国のIT製品にとっては拡大チャンス。
ただ、韓国の場合、自国がファーウェイ製の排除が出来るかどうかだ。米国は韓国にも圧力をかけてくるだろう。ただ、それをやった瞬間に3不+1限に抵触するんだよな。久しぶりに出てきたな。復習しておこうか。
韓中関係の3約束(3不+1限)2017年11月1日
1.THAAD追加配備を中止する。2.ミサイル防衛(MD)システムに参加しない。3.韓米日3カ国の軍事同盟に発展させない。1限:すでに配備されたTHAAD(米国の高高度防衛ミサイル)の使用を制限し、中国の戦略的利益を害さない
この中国の戦略的利益を害さないというのに抵触する。THAAD配備だけの話ではないの?と思うかも知れないが、中国がそんな甘い対応をするわけがない。韓国がファーウェイ製の排除を決めれば当然、経済的制裁に動いてくるだろう。最後は半導体を見ておこうか。
> 経済の柱である半導体まで不安な様相だ。半導体輸出は2017年の57.4%に続き昨年にも29.4%という高い増加率を見せた。だが最近になり流れが明確に鈍化している。昨年初めだけでも輸出増加率は40~50%で推移していたが9月に28.3%、11月に11.6%に落ち込み、先月には8.3%減を記録した。半導体月間輸出がマイナスに転じたのは2016年9月のマイナス2.6%から2年3カ月ぶりだ。
2018年も半導体輸出は好調だったが、それが少しずつ鈍化を見せていたのが2018年の11月頃からと。これはビットコインなどの仮想通貨のマイニング需要の終焉とも重なる。次に価格も下落していると。
> 半導体超好況はグーグルやフェイスブックなどグローバルIT企業がデータセンターの規模を拡大し半導体需要が爆発的に増加した影響が大きかった。ところが昨年下半期以降はデータセンター投資が減り輸出に否定的影響を与えた。メモリー半導体供給が増え価格も下落した。産業通商資源部によるとDRAM(DDR4、8ギガバイト基準)価格は2017年12月の9.7ドルから昨年は12月6.8ドルまで落ち込んだ。
半導体価格が落ちてくれないとメモリーが安くならない。パソコン価格に影響も与えるので、庶民にとっては悪くないニュースだが、これが2019年にどうなるかも注目だろう。結局、今の韓国経済が半導体でなんとか支えている状況であることに変わりはないことが確認できた。
韓国経済危機の軌跡(過去のメルマガ無料公開(1回~290回)
人気ブログランキング の応援(1日1回クリック)をお願いする。
〔北朝鮮、韓国、朝鮮半島有事〕のまとめ
韓国経済、韓国経済の柱の輸出が急速鈍化…昨年は半導体除くと0%台の増加にとどまる
産業通商資源部は1日に「2018年輸出入動向」を発表し、「昨年の韓国の輸出が歴史上初めて6000億ドルを突破した」という文言を前面に掲げた。半導体、一般機械、石油化学品目が過去最大の輸出記録を立てたという点も強調した。
だが華麗な記録の裏を覗いて見れば不安要素は少なくないというのが専門家らの指摘だ。年間では数値が増えたが流れを見ると明確に鈍化する局面であるためだ。特に輸出主力業種の不振が激しくなっているところにこれまで輸出の好調を牽引してきた半導体景気まで冷める兆しが明確だ。新年にはグローバル景気鈍化、米中貿易紛争などのリスク要素まで加わり輸出増加傾向の維持を壮語できないという懸念まで出ている。
◇輸出主力業種の不振激しく
産業通商資源部はこの日2018年の年間輸出額が6054億7000万ドルで、前年より5.5%増加したと明らかにした。前年の増加率15.8%に比べ3分の1となった。「半導体錯視効果」を除くとさらにみすぼらしい。半導体を除いた輸出増加率は0.6%にとどまった。13大主力品目のうち7品目の輸出が前年より減ったためだ。輸出減少品目が2017年の4品目から3品目も増えた。
自動車輸出は409億ドルで前年より1.9%減った。欧州と日本の自動車競争力は相変わらずで中国が急速に浮上しながら世界市場で韓国製自動車の立地はますます縮小している。造船は2016~2017年に船舶受注が急減した余波で輸出が49.6%減った。
ディスプレー輸出も9.9%減少した。輸出主力品である液晶パネル(LCD)市場を中国に相当部分奪われたのが大きかった。無線通信機器もやはりファーウェイなど中国企業の追撃が激しい上に海外生産が増え輸出が22.6%減少した。このほか家電が18.3%、鉄鋼が0.6%、自動車部品が0.1%減った。
◇半導体、月間輸出2年3カ月ぶりにマイナス
経済の柱である半導体まで不安な様相だ。半導体輸出は2017年の57.4%に続き昨年にも29.4%という高い増加率を見せた。だが最近になり流れが明確に鈍化している。昨年初めだけでも輸出増加率は40~50%で推移していたが9月に28.3%、11月に11.6%に落ち込み、先月には8.3%減を記録した。半導体月間輸出がマイナスに転じたのは2016年9月のマイナス2.6%から2年3カ月ぶりだ。
半導体超好況はグーグルやフェイスブックなどグローバルIT企業がデータセンターの規模を拡大し半導体需要が爆発的に増加した影響が大きかった。ところが昨年下半期以降はデータセンター投資が減り輸出に否定的影響を与えた。メモリー半導体供給が増え価格も下落した。産業通商資源部によるとDRAM(DDR4、8ギガバイト基準)価格は2017年12月の9.7ドルから昨年は12月6.8ドルまで落ち込んだ。
◇「今年の輸出マイナス記録も」
今年は輸出増加率がさらに落ちるだろうという見通しが出ている。米中貿易紛争などの影響で世界の景気が悪化する可能性が大きいためだ。経済協力開発機構(OECD)は世界経済成長率が昨年の3.7%から今年は3.5%に低くなると予想した。世界景気鈍化は輸出に致命打になる要因だ。
昨年下半期から始まった半導体景気下降は今年さらに明確になるだろうという予想が多い。グローバル市場調査会社IHSマーケットによると、世界のメモリー半導体市場規模は昨年1321億ドルから今年1205億ドルに減ると予想される。企画財政部も今年の輸出増加率は3.1%にとどまるとみている。
淑明女子大学経済学科のシン・セドン教授は、「昨年の輸出は下半期になるほど増加傾向が弱まった上に今年は米中貿易紛争、グローバル景気鈍化、半導体下降などのリスク要因まで重なり輸出がマイナスに転じる可能性も排除することはできない」と予想した。