日別アーカイブ: 2024年4月29日

韓国 半導体の未来が恐ろしい…めまいがする「銭の戦争」

韓国 今日、日本の証券市場は祝日でお休みとなっているのだが、先週の日銀総裁の発言から急落していたドル円がついに160円を突破した。まあ、円安容認するアホな発言をしたのだから当然だと思っていたら,その後、やはり、日銀砲が撃たれたようだ。つまり、160円を我慢できない日本政府が伝説の日銀砲を三度撃った。それによってドル円は160円から156円に押し戻った。

うん。予想はしていたのだ。昨日の記事でも介入して5円ほど上げてくるんじゃないかと述べていた。でも、わずか5円とかあまりにしょぼくないですか?別に5円上げるのがしょぼいと述べているわけではない。問題は160円が155円になっても、そこまで大きな変化にならないてことだ。まあ、これも思っていたとおりなんだが、それで160円で日銀砲を撃った。次はどうするんだ?また、160円になったら日銀砲を撃つんですか。

もはや、単発で日銀砲を撃ったところで意味が無い。それぐらい円は下がっているのだ。しかも、FOMC前に動いてもヘッジファンドからすればたいした痛手じゃない。日本政府は介入タイミング間違えたんじゃないか。やるにしてもFOMC後の方が良かったんじゃないか。どう見ても一気に160円まで急落して焦って引き金を引いたとしか思えない。

それでは歴史的なチャートを見ておこうか。

ご覧の通り、確かに日銀砲で160円付近から155円まで落とした。13時におそらく介入したのだろう。だが、今は16時ぐらいだが、もう、157円まで下がっている。つまり、単発の日銀砲なんてヘッジファンドは怖くないのだ。そりゃそうだよな。介入のタイミングも素人ですらわかるレベルだものな。そして、これはまさにさらなる円安を呼び込む美味しいイベントにしかなってない。

日銀の植田総裁といい、この日銀砲といい、なんだろうな。この無能レベルでの失態。なんで待たなかったんだ。FOMCを控えてるのになんで先に動いたんだよ。これでは円安を食い止める切り札をみすみす敵に晒したようなものだぞ。そういう意味ではあり得ないレベルの失態だ。やばすぎるぞ。日本政府。こんな馬鹿なことをするとは…。それで財務省高官は「ノーコメント、今作業中」らしい。うん。駄目だわ。

では、ネットの意見を見ておこうか。

1.こんなしょぼいの打ったってあかんよ。一気に130円くらいまでドル売って市場を震え上がらせろ。

2.今作業中(介入中)160→155でピタッと終了。ハゲタカが笑いながらドル買い戻し。

3.たったの5円じゃ餌になるだけ。せめて140円までに落とせないとねぇ。

4.作業中って事は今後もやるよって意味にも取れるな

5.はい、はじき返された。ごっつあんですって声が世界中に響き渡る。

6.そう、こんなのノーコメントで良いんだよ。それに比べて、利上げはしませんなんて馬鹿正直に会見する
日銀総裁のボンコツ爺さんは万死に値するわ。

7.別スレでも買いたけど、介入しても焼石に水。日本のファンダメンタルをどうにかしないと長期的に見て円安は進んでいくよ

以上の7つだ。

このように日銀砲を撃っても5円程度。さらにもう157円。どう見ても中途半端なんだよな。全然、相手が怖がっていない。結局、ドルをプレゼントしただけになっているんじゃないか。さらに、円安が止まらない理由がもう一つあって、それがアメリカの利下げ時期である。こちらも年内に利下げはないんじゃないかと思えてきているが、どうやらその観測はどんどん増えてるようだ。

米国の物価が鈍化の兆しを見せない中、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げのタイミングが来年まで先送りされるとの見通しが出ている。韓国銀行をはじめとする世界の中央銀行の通貨政策転換時期がともに遅れる可能性も大きくなった。

フィナンシャル・タイムズは27日、「FRBの物価との戦いが続き、その他中央銀行の利下げシナリオが複雑になっている。投資家は各国の利下げに対する期待を先送りしている」と伝えた。

最近市場ではFRBの利下げ時期が徐々にずれ込む様相だ。最近発表された物価指標が依然として高い水準を見せてだ。1-3月期の個人消費支出(PCE)価格指数上昇率は前四半期比で年率換算3.4%となり前四半期の1.8%より大きく拡大した。3月のPCE上昇率も前年同月比で2.8%を記録し予想値の2.7%を上回った。

英投資銀行のバークレイズは、「FRBの利下げ時点は9月と予想されるが、インフレ下落が遅い場合12月にずれ込む恐れがある」と予想した。ウォール・ストリート・ジャーナルは「今年初めに投資家は6回の引き下げを期待したが、もう多くの人が1度だけの引き下げを期待するか全く引き下げを予想しないでいる」と伝えた。

米国の高金利長期化はその他の中央銀行の通貨政策転換を先送りさせる要素だ。先に金利を下げれば米国との金利格差が広がる。ドル高局面が続く状況で通貨価値がさらに下がりかねない。これはその国の輸入物価を引き上げて物価上昇を刺激する。世界的金融グループINGのジェームズ・ナイトリー首席エコノミストは「米国のインフレ問題は全世界レベルの問題で、その他の中央銀行もこの問題を軽く見ることはできない。ドル高は他の中央銀行の利下げの可能性を制限することになるだろう」と指摘した。

6月の利下げの可能性を示唆した欧州中央銀行(ECB)も今後引き下げ速度と幅をめぐり苦心するものとみられる。ECB政策委員を務めるイタリア中央銀行のパネッタ総裁は「FRBの緊縮政策がユーロ圏のインフレと生産に否定的な影響を及ぼす」と明らかにした。

韓国銀行の利下げ時期も10~11月までずれ込みかねないとの見通しが出ている。12日に韓国銀行の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「昨年末に続き米国が通貨政策転換のシグナルを与えたので世界の中央銀行の通貨政策脱同調化がすでに始まった。国内要因で通貨政策ができる余力が大きくなった」と言及していた。

FRB利下げ来年までずれ込みか…FT紙「世界の中央銀行の計算複雑に」 (msn.com)

日銀砲を撃ってもすぐ戻される。頼みの米利上げは来年以降。日銀は円安容認。アメリカはドルを下げたくない。これは八方塞がりじゃないのか。後は日銀の利上げを早めるぐらいしか円安対策ないじゃないか。

しかし、アメリカの利下げ動向に世界中の銀行が影響を受けて、政策金利の舵取りが難しいという。まあ、韓国はさっさと利下げするべきだとおもうが。このままアメリカの利下げを待っていても内需は死んだ状態。経済崩壊の速度を速めるだけだとおもうぞ。米韓金利差より、どう見てもハイパーインフレの方がヤバイからな。中国と一蓮托生したいなら止めはしないが。

では、今回の本題にはいろうか。昨日、FT紙が韓国はオワコンと述べていたことを紹介したときに少し触れたが韓国にはもう半導体しかない。だが、その半導体もここ数年で大きな変化が起きている。それは、世界的に起きている半導体開発競争から韓国が脱落する未来が見えているてことだ。

なぜかって?簡単だ。韓国政府には巨額の資金をつぎ込める予算がないからだ。日本や中国、アメリカなどの他国が最低、数兆円以上、使って半導体開発を激化しているのに対して、韓国政府はわずか1500億円程度の投資。サムスン電子やSKハイニックスは多額投資すると述べているが、それも韓国内ではどんどん難しくなっている。しかも、アメリカに工場を作らないと量産が追いつかない。

アメリカは国内で開発から生産まで全て終わらせたいので、この先、韓国半導体を買ってくれる客にはなり得ない。日本も台湾のTSMCと組んで熊本県に半導体拠点を製造し始めている。韓国から半導体を買う必要もない。これだって日本国内でまかなえるようにしているわけだしな。つまり、この数年の動きを見れば、韓国がいくら半導体開発を頑張っても最後は負けるフラグしかないのだ。

では、記事を引用しよう。

歳月が流れた後、2020年代の世界の産業分野はどんなキーワードで定義されるでしょうか。生成型人工知能(AI)の登場、電気自動車の普及、ロボティクスの産業化などさまざまなものがあるでしょうが、ひとつだけ選べと言うならば多分半導体になるでしょう。他のすべての革新を可能にしたものが先端半導体であるためです。

特に米国と中国の覇権争いが進行され、先端半導体の供給網をめぐる競争はますます激しくなっています。
米国は中国が先端半導体領域を狙っているのをどうにか防ぎたいという立場です。

技術宗主国である米国はまた、韓国や台湾などに明け渡した半導体生産基地の役割まで取り戻してこようという覚悟です。半導体の素材・部品・装備分野の大国である日本も生産能力拡充に乗り出しました。
圧倒的な生産能力を備えた台湾は米国などに生産基地を作りながらも、核心技術だけは自国に残そうと努力しています。

中国は米国の技術障壁を突破するために全力を挙げています。半導体業界では「中国はA級半導体を作ることはできないが、B級水準の半導体を作り使い続けて対応できる」とみています。性能と価格競争力は落ちるにしても、巨大な自国市場と莫大な政府補助金により限界を超えるという構想です。

これら主要国が半導体産業に注ぎ込んでいる資金の規模はめまいがするほどです。

税金を引き下げるという水準ではなく、企業に莫大な現金の補助金を先を争って上乗せしています。ところが韓国では現金どころか税金を減らす程度の政策も適時には出てきません。作られた法案は議会の敷居を超えられません。

今後長く持って4年。半導体産業で韓国の地位が維持することができる時間という話が出ています。歳月が流れ2020年代を振り返って、半導体分野で「時宜を逸した」という悔恨が出てこないか恐ろしいです。

【コラム】韓国半導体の未来が恐ろしい…めまいがする「銭の戦争」 | Joongang Ilbo | 中央日報 (joins.com)

こちらは韓国半導体が4年を持つとは思えないが、今。本当にパラダイムシフトが起こる速度が増しているのだ。特に国の経済安全保障となった技術開発競争は世界中で激化している。大国が挙って半導体開発に本腰を入れ始めてしまえば、韓国が消えていくのは自明の理である。これは数年前からずっとこちらが述べてきたことだ。アメリカと日本が本気で半導体開発に動いた時点で、韓国の半導体は衰退するしかないのだ。

なら、韓国は日米に半導体を供給すれば良いとおもうかもしれないが、それはできない。なぜなら、韓国は中国を切れないからだ。日米は韓国が中国を切れないから、もう、韓国を切り捨てて日米だけでやろうというのが半導体協定である。そこに台湾のTSMCを加えて、オランダを入れてチップ4同盟というやつだ。韓国は日米からいらない子扱いされているのに、4年も地位があるとは到底思えない。

なら、中国に売ればいいと思うかもしれないが、これも無理だ。中国に最先端半導体を渡さないように対中半導体規制が強化されている。韓国が裏でアメリカのチップを密輸していたりするが、これもアメリカ激怒案件であり、韓国が切りすてられていく理由でもある。

では、ネットの意見を見ておこうか。

1.二股なんて汚いこと考えてりゃ捨てられるわ。
TSMCみたいにすっぱり中国捨てたとこが勝ちだな。
サムスンもSKもあれが分岐点だわ。

2.開き直って中国と心中したらどう?

3.アメリカ日本台湾オランダで半導体をコントロールすると3年前から決まってた

4.半導体がダメでもK-POPと韓国海苔があるから大丈夫だよ。

5.韓国の半導体産業はもう無理だろうね。最近の選挙で左派系野党国会の過半数を握ったから、補助金を出すなど企業の経営者に有利な法案なんて絶対通らない。左派野党が気が付いた時はもう手遅れ。

6.今後40年間で100兆ウォン投資してメガクラスターを作るんだから大丈夫だろ(棒)

7.基礎関連が全く駄目な組立て工事を自覚して、頭が悪いのだから

8.外需頼りをやめて内需を大きくしないから何度も経済危機を繰り返す。

9.多分もう手遅れだと思うぞ

10.安保はアメリカ、経済は中国って明言してたんだから、中国が沈もうとしてるんだから韓国も一緒に沈め。

以上の10コだ。

このようにネットの意見でも韓国半導体がもうだめと見抜いている。物事というのはすぐに変わることはない。だが、2022年辺りが「分岐点」だったことは振り返ればわかるんじゃないだろうか。こちらも韓国経済を追いながら,半導体についても色々とみてきたが、やはり、台湾のTSMCが日本の熊本県に工場を作るというビッグニュースが全ての始まりだったとおもう。

もっとも、その前にコロナ禍やロシア・ウクライナ戦争というものが実に重要なことだったかもしれないが。半導体の重要性に世界の首脳陣が気づき始めたイベントとして。