韓国経済 今更、韓国が景気下降信号がどうとか述べているのを見て、既に昨年の下半期の時点で景気後退していたことに気づかなかったのが笑えてくるという。半年間の輸出を見るだけで明らかに輸出が大幅に落ち込んでいったのに、景気回復基調にあるとか、意味不明なことを述べていたものな。
取りあえず、概要でも見ておきますか。
2023年1月、製造業の在庫率が1998年の通貨危機以来の最高水準となったことが統計庁の発表で明らかになった。特に半導体の在庫が急速に増え、世界的なインフレや景気の低迷によるスマートフォン、コンピュータ、テレビなどの消費の減少が原因。
また、韓国の工場を運営する3大軸の生産、投資、消費のうち、投資と消費が減少し、在庫が積もれば新規投資も先延ばしになることから、設備投資も前月比1.4%減少。
一方、生産は反転し、全産業生産指数は前月比0.5%上昇。ただし、半導体の生産は25.8%減少している。サムスン電子の新型スマートフォンの発売によって通信・放送装備の生産が111%増加したという。
消費動向を示す小売販売額指数は前月比2.1%減少。統計庁はまた、新型コロナが流行した2020年5月を国内経済の底点と位置付け、その後の景気拡張局面が終了したと。
ざっと概要を見るとこんな感じだが結局半導体を中心に製造業の在庫が雪だるま式に増えてると。では、記事の要点を整理しよう。
■記事の要点
1.統計庁が2日に発表した「2003年1月の産業活動動向」によると、今年1月の製造業の在庫率(在庫量/出荷量)は120%だった。前月比2.2ポイント上昇した。これは通貨危機だった1988年(123.3%)以来の最高水準。新型コロナの影響で在庫率が高まった2020年5月(115.1%)より高い。
2.在庫は特に半導体で急速に増えている。1月の半導体の在庫は前月比28%増えた。世界主要国のインフレと景気沈滞でスマートフォン・コンピューター・テレビなどの消費が減少した影響だ。通信・放送装備(22.6%)、機械装備(11.3%)も在庫が増えた。
3.大韓民国という工場を運営する3大軸の生産・投資・消費のうち投資・消費が前月比で減少した。在庫が積もれば新規投資も先延ばしになる。1月の設備投資は前月比1.4%減少した。昨年12月(-6.1%)に続いて2カ月連続の減少だ。
4.消費動向を示す小売販売額指数は103.9(2020年=100)と前月比2.1%落ち、昨年11月(-2.1%)、12月(-0.2%)に続いて3カ月連続の下落となった。物価高・高金利の影響だ。
5.生産は反転した。全産業生産指数(季節調整、農林漁業除く)は109.7(2020年=100)と、前月比0.5%上昇した。昨年10月から続いていた下降が上昇に転じた。鉱工業生産が2.9%増えた影響だ。半導体生産が25.8%減少したが、サムスン電子新型スマートフォン「ギャラクシーS23」の2月発売を控え、通信・放送装備の生産は111%増えた。不振の半導体生産をスマートフォンが「一時的」特需で埋めたということだ。
以上の5つだ。順番に見ていこう。
まず1と2だが、今年1月の製造業の在庫率(在庫量/出荷量)は120%。通貨危機だった1988年(123.3%)以来の最高水準。いよいよリーマンを超えてアジア通貨危機レベルに在庫が迫っていると。そもそも在庫120%ってなんだ。幽遊白書か。トグロか。出荷の1.2倍の在庫とかよくわからんな。
在庫100%超えてる時点で明らかに過剰生産だよな。サムスン電子なんてDRAMが売れないのがわかっていても、生産中断しない。正面突破とか意味不明なことを言いだす始末。では、ネットの突っ込みでも見ておこうか。
1.何を言っているんだ。在庫が増えて売上が上がっているだろ。どんどん積み上げるべきだ。
2.戦争に備えて備蓄してると思えばいい。
3.世界中半導体不足だって言ってんのに在庫積み上がるってことは、制御回路じゃなくてフラッシュメモリってことになる。SSDの価格続落だし、昨日アマで2TB10800円で買ったわ。1TB5000円切り目前
4.長期契約で仕入れを安く仕入れていてこれからもどんどん入ってくるので。作らないわけにはいかないんだろ
5.野菜のように作れば売れると思っているサプライチェーンマネジメントを理解しない馬鹿。
6.半導体や電子部品の技術進化は早い。在庫を抱えているのはリスクが高すぎるな。
以上の6つだ。なかなか、適格な意見が多いな。
1の在庫が増えて売上が上がるというのは簿記上の話だ。在庫は資産と計上するからな。ただ、売るときはバナナのたたき売りなので、当然、利益は半減する。だから3のようにSSD価格が暴落しているわけだ。2TBが10800円か。なかなか安くなってきてるな。
4はなるほどな。長期契約で仕入れを安くしている。材料や部品のことか。確かに生産やめても、それらの契約がなくなるわけないものな。でも、作っても在庫が120%だぞ。
5はどうだろうな。サプライチェーンマネジメントを理解していたら、今頃、中国から工場を引き払っているんじゃないか。
最後は6だ。そうなんだよな。在庫を抱えても、半導体や電子部品の技術進化は早いので、旧世代のチップが売れるかは定かではない。サムスンは売れると思ってるようだが、果たして中国さんは買ってくれますかね。
3はその通りだ。在庫が積もれば積もるほど場所も取るので、まずは在庫処分しないと新しい新規投資もしにくい。でも、120%もあるなら投資なんてしている場合じゃないよな。しかも、定価で買ってくれるわけでもない。投資する資金の調達だって社債の金利がどんどん上がってるのに、韓国企業はどこから用意するんですかね。銀行が貸してくれる?そろそろ貸し渋りが発生するんじゃないか。
設備投資なくして大きな利益を上げるのは難しい。だから、景気回復する前に先に設備投資が増加する。1月の設備投資は前月比1.4%減少した。この時点で景気回復の傾向はまだまだ見られない。
さらに4では小売販売指数も落ちていると。つまり、韓国人が高物価・高金利で消費を萎縮していると。今までは食後にコーヒーを喫茶店で注文していたのだが、今ではインスタントコーヒーで我慢する。どんどん生活の質が落ちていると。ランチでも既に15000ウォンとかするものな。韓国の最低時給が9620ウォンなので、1時間働いてもご飯も食べられないと。
それで5は工業生産指数は上昇したと。でも、サムスンの新型スマートフォン「ギャラクシーS23」の2月発売を控え、通信・放送装備の生産は111%増えたと。
それで、ギャラクシーS23とやらは売れているのか?今のところそんな情報はネットでGoogle先生に聞いても出てこないな。日本ではまだ発売されてないのだが、最近のスマホは高いので15万、20万とかするんだろうな。高性能なスマホはいらないので普通に使える性能で普通の値段で出して欲しい。韓国製はいらないけどな。
それで韓国政府がどう見ているかを最後に引用しておこうか。
一方、統計庁は最近、国内経済の底点を新型コロナが流行した2020年5月に暫定設定したと2日、明らかにした。これを受け、2013年3月の底点から86カ月間続いた一つの景気循環期が終わった。統計庁は2017年10-12月期から対外環境の悪化で投資・生産・輸出の鈍化が表れる景気収縮局面が到来したと分析した。2020年5月からは米国などの利下げと量的緩和、災難支援金給付などで国内景気が回復した。その後、最近までは景気拡張局面と見ることができる。
https://japanese.joins.com/JArticle/301598?servcode=300§code=300
ええ?おかしいな輸出は過去最高とか。現代自動車の売上げが凄いとか。中央日報は延々と書いているよな?しかも、景気循環器が終わったとか。ここで重要なのは国内経済の底点を新型コロナが流行した2020年5月に暫定設定したということ。
でも、今はそのコロナ禍より酷い状況だろう?在庫を見ればわかるだろう。しかも、コロナみたいに経済活動が制限されているわけでもない。景気拡張局面が最近まで続いていたとか、嘘言うのも大概だが、でも、まだ「底」じゃないんだ。2023年の上半期は残り3ヶ月ある。順調にいけば、4月、5月辺りが底になるんじゃないか。こればっかりはその時にならないと判断出来ないからな。
それともう一つ、ついに韓国政府が半導体輸出が激減したことに対して動くそうだ。それを引用しておこう。
韓国の与党と政府、企業による対策協議会では世界的な景気鈍化や半導体市場の低迷が続くとみられる厳しい状況にあるとの認識を共有し、輸出危機の克服に向け、政府と国会、企業が総力を注ぐことで一致した。とりわけ、半導体は韓国の輸出の20%を占めるが、この2カ月間は輸出額が前年同月比40%以上減少していることから輸出・投資の拡大にどうつなげるかについて集中的に議論した。
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230303002000882?section=economy/index
ついに総力を注ぐことで一致したと。あほですな。韓国政府の出来ることなんて何もないだろう?なぜなら半導体輸出の不振は韓国勢が在庫山積みにした結果である。さっさと大量生産をやめないばかりに在庫が120%にまで陥ったと。総力あげるといっても、どうせ国が補助金出して売る?でも、二足三文でも売れないから在庫がたまっているんですよね。
ぶっちゃけると解決策はない。半導体の公共事業なんて出来ないからな。半導体需要が回復するまで在庫を増やさないようにしたほうがましなレベルであるが、サムスンは正面突破だ。それしか言わないからな。
製造業の在庫率が1月基準で1998年通貨危機以来の最高水準となった。半導体の在庫が雪だるま式に増えている。
統計庁が2日に発表した「2003年1月の産業活動動向」によると、今年1月の製造業の在庫率(在庫量/出荷量)は120%だった。前月比2.2ポイント上昇した。これは通貨危機だった1988年(123.3%)以来の最高水準。新型コロナの影響で在庫率が高まった2020年5月(115.1%)より高い。
在庫は特に半導体で急速に増えている。1月の半導体の在庫は前月比28%増えた。世界主要国のインフレと景気沈滞でスマートフォン・コンピューター・テレビなどの消費が減少した影響だ。通信・放送装備(22.6%)、機械装備(11.3%)も在庫が増えた。
大韓民国という工場を運営する3大軸の生産・投資・消費のうち投資・消費が前月比で減少した。在庫が積もれば新規投資も先延ばしになる。1月の設備投資は前月比1.4%減少した。昨年12月(-6.1%)に続いて2カ月連続の減少だ。
消費動向を示す小売販売額指数は103.9(2020年=100)と前月比2.1%落ち、昨年11月(-2.1%)、12月(-0.2%)に続いて3カ月連続の下落となった。物価高・高金利の影響だ。統計庁のキム・ボギョン経済動向統計審議官は「2021年の新型コロナの影響で室内活動が増え、家電製品など耐久財を中心に急激に増加していた消費が最近鈍化した」と説明した。
生産は反転した。全産業生産指数(季節調整、農林漁業除く)は109.7(2020年=100)と、前月比0.5%上昇した。昨年10月から続いていた下降が上昇に転じた。鉱工業生産が2.9%増えた影響だ。半導体生産が25.8%減少したが、サムスン電子新型スマートフォン「ギャラクシーS23」の2月発売を控え、通信・放送装備の生産は111%増えた。不振の半導体生産をスマートフォンが「一時的」特需で埋めたということだ。
一方、統計庁は最近、国内経済の底点を新型コロナが流行した2020年5月に暫定設定したと2日、明らかにした。これを受け、2013年3月の底点から86カ月間続いた一つの景気循環期が終わった。統計庁は2017年10-12月期から対外環境の悪化で投資・生産・輸出の鈍化が表れる景気収縮局面が到来したと分析した。2020年5月からは米国などの利下げと量的緩和、災難支援金給付などで国内景気が回復した。その後、最近までは景気拡張局面と見ることができる。