日別アーカイブ: 2023年3月13日

シリコンバレー銀行破綻 NY拠点のシグネチャー銀行も破綻 米財務省「すべての預金者を保護」[動画]

シリコンバレー銀行破綻を今朝の動画で取りあげたわけだが、動画というのはすぐに作れるわけでもないので、こちらは12日に何を動画のネタにするかを決める。だから、シリコンバレー破綻してダウが下がったぐらいしか事前情報はなかった。それで動画化してから1日が経過して、明日の動画をどうしようかと考えていたら、ああ、これはやばい雰囲気が漂っている。ええ?何を感じ取ったんだと?

今日、日経平均は27,832円96銭。マイナス311円01銭と28000円割れとなった。しかし、ええとですね。大変酷いことになってるが日経先物が全滅だ。明日に日経平均が27000円を割れるかも知れないレベルだ。ここまで酷いのはコロナショック以来だ。

さすがに動画で画像は掲載できないのだが、いくつかピックアップすると

CFD 日経平均が27,359.40。ー487.50。日経先物mini 27,115.10.。ー525.50など。もう、真っ赤である。他の先物も400円~500円ぐらい落ちている。さすがにこれを見たら、取りあげたい内容がいくつかあるにせよ韓国経済どころじゃないよな。

つまり、シリコンバレー銀行破綻による利上げ緩和観測とさらに金と同じでアメリカ経済がヤバくなれば、安全な資産である「円」が買われるといういつものやつで、急激な円高を招いた。なんともう132円台だ。こうなると輸出関連株は明日は軒並み売られる。だから日経先物が500円も下がっている。

円高になって喜ばしいはずなのに日経平均は急落予定である。もちろん、ダウの先物も-300ドル以上下がっているので、明日はかなり危険な状態かもしれない。本当に血の雨が降ってくるのか。ということで米消費者物価指数発表前なのにアメリカ経済が窮地に追いやられている。でも、これもFRBは利上げしまくった結果だからな。では、新しい情報を見ていこうか。NHKニュースからだ。記事の要点を整理していく。

■記事の要点

1.アメリカ財務省などは12日、「すべての預金者を保護する形で、シリコンバレーバンクの破綻処理を完了する措置を承認した」とする声明を発表しました。金融システムへの不安を払拭(ふっしょく)するための異例の措置で、保護の対象外だった預金も救済されることになります。

2.アメリカ ニューヨーク州の金融当局は12日、ニューヨークに拠点を置く銀行「シグネチャーバンク」が経営破綻したと発表しました。預金者を保護するため、FDIC=連邦預金保険公社が管財人になるということです。この銀行の資産規模は去年末の時点でおよそ1103億ドル、日本円でおよそ14兆7800億円に上るということで、アメリカのメディアはアメリカの銀行の破綻として過去3番目の規模だと伝えています。

3.一方、アメリカの財務省などは12日、「シグネチャーバンクのすべての預金者は救済される」と発表し、10日に破綻したシリコンバレーバンクと同様、預金は保護されるとしています。アメリカのメディアは、シグネチャーバンクが暗号資産関連の企業向けの融資で知られ、去年11月に暗号資産の交換業大手のFTXトレーディングが破綻し、さらに、先週になってシリコンバレーバンクの破綻が明らかになったことを受け、預金の引き出しが相次いでいたと伝えています。

4.アメリカの2つの銀行が破綻したことを受けて、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は12日、金融システムの安定化に向けて、金融機関に追加で資金を供給する新たな枠組みを導入すると発表しました。FRBの発表によりますと、この枠組みは、銀行など預金を取り扱う金融機関が対象で、アメリカの国債や住宅ローンの証券などを担保に、最長で1年間の融資を行います。

5.週明けの13日の債券市場では、アメリカの銀行が相次いで経営破綻したことを受けて、リスクを避けようと日本国債を買う動きが強まり、長期金利は0.295%まで低下しました。国債は買われると価格が上がって金利が低下するという関係にありますが、週明けの13日の債券市場では日本国債を買う動きが出て、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは0.295%まで低下しました。これは日銀が金融緩和策を修正した去年12月20日以来の水準です。

6.市場関係者は「アメリカの金融当局が早期に対応策を打ち出したが、投資家の懸念は払拭されてはいない。アメリカの中央銀行にあたるFRBは、インフレが長期化する中、利上げを続けてきたが、今後はインフレ抑制と金融システムの安定をどう両立するのか、難しいかじ取りを迫られることになり、当面は神経質な取り引きが続きそうだ」と話しています。

7.松野官房長官は、午前の記者会見で「日本の金融機関は、総じて充実した流動性と資本基盤を維持しており、現時点で、今回の破綻が日本の金融システムの安定に重大な影響を及ぼす可能性は、高くないと考えている」と述べました。そのうえで「政府としては、今後の国内外の経済、金融市場の動向や日本の金融機関に与える影響などを注視していきたい」と述べました。

以上の7つだ。順番に見ていこうか。それで、今、動画の原稿を作成しているわけだが、その時間ですらどんどん下がっているんだ。ヤバいぞ。日経先物miniが27000円を割れそうだ。ドイツも、イギリスもまた下がっている。取りあえず、内容を見ていこうか。

まず1だが、事態を重く見た米政府が25万ドル以上は預金保護対象外だった90%に当たる預金も保護すると発表。これによってドル円は135円まで上げたらしいが、今は132.500ぐらいだ。つまり、預金保護ぐらいで市場の混乱が静まってない。

しかも、このタイミングでニューヨークに拠点を置く銀行「シグネチャーバンク」が経営破綻するという。これについては去年11月に暗号資産の交換業大手のFTXトレーディングが破綻したことによるものが大きい。この銀行は暗号資産関連の企業向けの融資が中心だった。当然、この銀行が経営破綻すればビットコインも急落して2万ドルをわれている。もう上がっているのは金先物だけで、世界同時株安になるとよく起こる現象そのものだ。VIX恐怖指数も徐々に30を超えてきたな。

それで、シグネチャーバンクの預金は全て保護されると発表。でも、事態は預金保護だけでは沈静化しない。だから、米政府やFRBも銀行の資金強化に乗りだした。それが4の内容だ。この枠組みは、銀行など預金を取り扱う金融機関が対象で、アメリカの国債や住宅ローンの証券などを担保に、最長で1年間の融資を行うようだ。

でも、今回はその米国債が売れなくなったので含み損が起きて経営破綻じゃないのか。モーゲージローンも絡んでいたようだが、米国債を持ってても債券価格が下がっていくと厳しいと。それでどんな枠組みなのか。引用しよう。

アメリカで「シリコンバレーバンク」と「シグネチャーバンク」が相次いで経営破綻したことから、ほかの金融機関で預金の引き出しが起きる事態に備えて、FRBが最後の貸し手として金融機関に資金を供給する枠組みを設けることで、資金繰りを支援し金融システムの安定化につなげるねらいがあります。

政府の基金から最大250億ドル、日本円でおよそ3兆3500億円を利用できるとしています。FRBは「金融システムの全体状況を注意深く監視し、家計と企業を支援するために、あらゆる手段を使う用意があり、必要に応じて追加の措置を講じる」としています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230313/k10014006571000.html

最初は支援に消極的だったのに、シグネチャーバンクが経営破綻したことで米国政府やFRBが事の重要性に気づいた感じか。だが、この枠組みが発表されても円を買う動きがどんどん強まっている。欧州市場も軒並み下落。本当、世界同時株安になっているぞ。

それで5は日本の話だ。国債の金利が急落したと。それはアメリカ10年利回りも3.4570%まで落ちてるからな。アメリカがヤバくなって安全資産の日本国債を買い始めたと。そりゃ、日本は金利を上げてないからな。今のところ、世界一、金融リスクは低いんじゃないか。

そして、6はアメリカのFOMCが利上げを継続するなら、さらなる銀行破綻リスクがつきまとうので、難しい舵取りを迫られる。だが、CPI次第では利上げを行わないとインフレが抑えられない。米経済もかなり興味深いことになってきたと。7は松野官房長官の話しと。まあ、読んでおけばいい程度だろう。日本の金融リスクは低い.だが、急激な円高は日経平均を暴落させる。明日が怖すぎるんだが。このままだと800円、900円とか1日で下がるぞ。

では、最後はネットの意見を見ていこうか。

1.ゆっくり来るやつか。

2.パウエルには難しい判断になるな。ヤバい もっと利上げすると言っちゃったしインフレ目標2%堅持とも言ったが銀行潰れてきたし、利上げするともっと銀行潰れるんじゃね?どうしよう。うーん 利上げ0.25%でインフレ目標4%に引き上げて夏に利下げしちゃう?までがセット

3.ソフバンがヤバいと聞いて。

4.なんだがんだで傷が小さいのは日本だったな。

5.完全に金と円がシンクロ、リスクオフの流れが戻ってきてんなぁ。

6.さて、歴史は今日をブラックマンデーと言うのか?それとも何事も無い月曜日なのか?ダウ先も落ちてきてるわけだが、」

まず、1だがこの動画はゆっくり実況だ。ゆっくりしていってね!そして、世界恐慌もゆっくり訪れるのか。次に2だがインフレ目標4%はヤバい。日本でも4%ぐらい1月に物価上がったが、それがずっと続くとかしんどいぞ。インフレの高止まりは銀行破綻以上にヤバい。3についてはソフトバンクがヤバい。まあ、ソフトバンクは世界中に投資しているからな。世界同時株安ならヤバいかもしれない。

4はその通りだ。まさか、黒田総裁は有能だった。みんなでごめんなさいしないといけないかもしれないな。結局、ずっとデフレ時代を生きてきて、昨年にインフレを経験したわけだが、うーん。デフレの方がいいんじゃないのか。ここまで物価上がると生活直撃だからな。

5についてもその通りだ.安全資産である円と国債や金などが買われる。うーん。こちらとしては何も来てない欲しくないんだが、どう見ても明日に日経平均が怖い未来しか見えない。まあ、ダウ次第ではあるのだが、朝、起きたらプラスになってるのを祈るしかないな。バイデン氏の言葉がどこまで市場を納得させられるか。日経平均が27000割れの未来が明日実現するとかやめてくれよ!

経営破綻したアメリカの「シリコンバレーバンク」について、アメリカ財務省などは12日、「すべての預金者を保護する形で、シリコンバレーバンクの破綻処理を完了する措置を承認した」とする声明を発表しました。金融システムへの不安を払拭(ふっしょく)するための異例の措置で、保護の対象外だった預金も救済されることになります。

アメリカ財務省などが発表した声明では「われわれは銀行システムへの国民の信頼を強化し、アメリカ経済を守るための断固とした措置を取る」と強調したうえで、「すべての預金者を保護する形でシリコンバレーバンクの破綻処理を完了する措置をイエレン財務長官が承認した」としています。

また、この措置は、イエレン長官がFDIC=連邦預金保険公社とFRB=連邦準備制度理事会からの勧告を受けバイデン大統領と協議して承認されたと説明しています。

「シリコンバレーバンク」はもともと13日から営業を再開し、預金の払い戻しに応じるとしていましたが、預金残高の90%近い1560億ドル、日本円でおよそ21兆円が保護の対象外で、顧客の企業などにどれだけの預金が払い戻されるかが焦点となっていました。

今回は、金融システムへの不安を払拭するための異例の措置で、保護の対象外だった預金も救済されることになります。

アメリカ ニューヨーク州の金融当局は12日、ニューヨークに拠点を置く銀行「シグネチャーバンク」が経営破綻したと発表しました。預金者を保護するため、FDIC=連邦預金保険公社が管財人になるということです。この銀行の資産規模は去年末の時点でおよそ1103億ドル、日本円でおよそ14兆7800億円に上るということで、アメリカのメディアはアメリカの銀行の破綻として過去3番目の規模だと伝えています。

一方、アメリカの財務省などは12日、「シグネチャーバンクのすべての預金者は救済される」と発表し、10日に破綻したシリコンバレーバンクと同様、預金は保護されるとしています。

アメリカのメディアは、シグネチャーバンクが暗号資産関連の企業向けの融資で知られ、去年11月に暗号資産の交換業大手のFTXトレーディングが破綻し、さらに、先週になってシリコンバレーバンクの破綻が明らかになったことを受け、預金の引き出しが相次いでいたと伝えています。

アメリカの2つの銀行が破綻したことを受けて、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は12日、金融システムの安定化に向けて、金融機関に追加で資金を供給する新たな枠組みを導入すると発表しました。FRBの発表によりますと、この枠組みは、銀行など預金を取り扱う金融機関が対象で、アメリカの国債や住宅ローンの証券などを担保に、最長で1年間の融資を行います。

アメリカで「シリコンバレーバンク」と「シグネチャーバンク」が相次いで経営破綻したことから、ほかの金融機関で預金の引き出しが起きる事態に備えて、FRBが最後の貸し手として金融機関に資金を供給する枠組みを設けることで、資金繰りを支援し金融システムの安定化につなげるねらいがあります。政府の基金から最大250億ドル、日本円でおよそ3兆3500億円を利用できるとしています。

FRBは「金融システムの全体状況を注意深く監視し、家計と企業を支援するために、あらゆる手段を使う用意があり、必要に応じて追加の措置を講じる」としています。

週明けの13日の債券市場では、アメリカの銀行が相次いで経営破綻したことを受けて、リスクを避けようと日本国債を買う動きが強まり、長期金利は0.295%まで低下しました。国債は買われると価格が上がって金利が低下するという関係にありますが、週明けの13日の債券市場では日本国債を買う動きが出て、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは0.295%まで低下しました。これは日銀が金融緩和策を修正した去年12月20日以来の水準です。

市場関係者は「アメリカの金融当局が預金者を保護する方針を発表したが、投資家の間では影響がどこまで広がるか不透明だとしてリスクを回避しようという動きが広がった。また、市場では金融引き締めのリスクが意識されたため日銀が金融政策の修正を行うのではないかという思惑が後退し、長期金利はさらに低下した」と話しています。

週明けの13日の外国為替市場では、アメリカの銀行が相次いで経営破綻したことを受けて、ドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は大きく値上がりしました。

アメリカ西部のスタートアップ企業への融資で知られる銀行とニューヨークを拠点とする銀行が相次いで経営破綻したため外国為替市場ではその影響が広がる警戒感からドルが売って円を買う動きが強まり、日本時間の早朝に一時、133円台まで値上がりしました。

その後、アメリカの金融当局が預金者を保護する方針を発表すると、一転して1ドル=135円台までドルが買い戻され、1日を通して荒い値動きとなりました。

午後5時時点の円相場は、先週末と比べて1円91銭、円高ドル安の1ドル=134円49銭から52銭でした。

ユーロに対しては、先週末と比べて26銭、円高ユーロ安の1ユーロ=144円26銭から30銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0725から27ドルでした。

市場関係者は「アメリカの金融当局が早期に対応策を打ち出したが、投資家の懸念は払拭されてはいない。アメリカの中央銀行にあたるFRBは、インフレが長期化する中、利上げを続けてきたが、今後はインフレ抑制と金融システムの安定をどう両立するのか、難しいかじ取りを迫られることになり、当面は神経質な取り引きが続きそうだ」と話しています。

週明けの13日の東京株式市場、日経平均株価は一時、500円以上値下がりし、ほぼ全面安となりました。

▽日経平均株価、12日の終値は先週末の終値より311円1銭、安い、2万7832円96銭。
▽東証株価指数・トピックスは、30.59、下がって、2000.99。
▽1日の出来高は、14億7769万株でした。

株価急落のきっかけはスタートアップ企業への融資で知られるアメリカ西部の銀行とニューヨークを拠点とする銀行が相次いで経営破綻したことです。

これを受けて東京株式市場では銀行やIT関連の銘柄を中心に売り注文が広がりました。

銀行の経営破綻を受けて日本時間の13日朝、アメリカの金融当局が預金者を保護する方針を発表しましたが、市場の懸念は払拭されておらず、リスクを避けようという投資家が多くみられました。

また外国為替市場で一時、1ドル=133円台まで円高ドル安が進んだことで自動車など輸出関連の銘柄を売る動きも目立ちました。

市場では日本時間の今夜行われるアメリカのバイデン大統領の演説で市場の動揺を抑えるためにどのような発言をするのか注目されています。

アメリカの「シリコンバレーバンク」と「シグネチャーバンク」が経営破綻したことを受けて、バイデン大統領は12日「アメリカ国民とアメリカの企業は、必要な時に銀行預金が口座にあると安心していい」と平静を呼びかける声明を発表しました。

声明では「事態を招いた人々には責任を取らせ、再びこのような状況に陥らないよう、大規模な銀行に対する監視と規制を強化していく」としています。

バイデン大統領は、力強い銀行システムをいかに維持するかについて13日、演説する予定です。

米「ファースト・リパブリック・バンク」財務強化を発表

アメリカ西部カリフォルニア州に拠点を置く銀行「ファースト・リパブリック・バンク」は12日、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会や、大手銀行のJPモルガン・チェースからの追加の融資枠を確保し、財務を強化したと発表しました。

これにより、700億ドル以上の資金調達が可能になるとしていて、今回の融資枠には、FRBが新たに導入した資金供給の枠組みの利用は含んでいないとしています。

アメリカで、シリコンバレーバンクとシグネチャーバンクが相次いで経営破綻し、金融市場で銀行の経営への懸念が高まっていることから、懸念を払拭するねらいがあるとみられます。

松野官房長官は、午前の記者会見で「日本の金融機関は、総じて充実した流動性と資本基盤を維持しており、現時点で、今回の破綻が日本の金融システムの安定に重大な影響を及ぼす可能性は、高くないと考えている」と述べました。そのうえで「政府としては、今後の国内外の経済、金融市場の動向や日本の金融機関に与える影響などを注視していきたい」と述べました。

銀行株急落 米シリコンバレー銀行が経営破綻、リーマン以降で最大…利上げで貸出先の資金繰り悪化[動画]

銀行株急落 米消費者物価指数発表が14日に控えているわけだが、今、こちらのアンテナに引っかかった気になるニュースがある。たいしたことがないという意見もあるのだが、資産規模16位の米シリコンバレー銀行が経営破綻した衝撃は大きいんじゃないかという自分の直感を信じて特集していく。

もちろん、韓国経済に大きく関わるかどうかまではわからない。リーマンショックみたいなことが起きるとは今のところはそこまで危惧してない。ただ、ダウが売られた原因がこれなんだよな。おそらく韓国を扱う動画でこのニュースを真剣に取りあげるのは数少ないと思うが、仮にリーマンショックみたいなことになれば韓国にも当然、飛び火する。世界中の銀行株が売られる可能性だってゼロではない。

市場は何が起こるかわからない。売られるといっても空売りの可能性だってあるし、そもそも、2022年3月から始まった米国の金利引き上げが銀行株にとって厳しい経営をもたらしたことはいうまでもない。

それで経営破綻した米SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行についてみていこう。この銀行はテック企業が集積するシリコンバレーなどのスタートアップ(新興企業)を主な貸出先とし、22年末の総資産は2090億ドル(約28兆円)。読売によると日本の大手地銀グループに匹敵する規模という。

つまり、この銀行はベンチャー企業に主に融資をしていたと。それで、22年末の総資産は2090億ドル(約28兆円)という。おいおい、わりと規模が大きいんじゃないか。この規模が経営破綻してダウが数百ドル下がって終わる?そんなはずがないというのが個人の見解だ。残念ながら、こちらは米経済について韓国経済のような専門ではないのでニュースを見て分析する程度しかできない。

前置きで、あれ意外と大きなニュースじゃない?と思った人。きっと正しいとおもう。専門家はあまり騒いでないが、それでも1つの動画にする価値はあるはずだ。では、記事の要点を整理をしていく。

■記事の要点

1.米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げによって取引先の新興企業の資金繰りが悪化し、預金引き出しが加速したことで預金額が減少した。保有する有価証券の含み損も発生し、市場からの信用不安を招いた。

2.FDICが同行の管財人となり預金を保護する。加盟銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金が保護される。

3.イエレン米財務長官は10日、シリコンバレー銀を巡りFDICやFRBの幹部らと会談した。イエレン氏は声明で「銀行規制当局が適切な対応を取ることに全幅の信頼を寄せている。銀行システムは依然として弾力的だ」と強調した。

4.ただ、市場では「今後もFRBが利上げを続ければ、同規模の他の金融機関でも破綻が起きる可能性がある」(在米の金融機関関係者)との指摘も出ている。

以上の4つだ。順番に見ていこう。

まず1だが、実は取り付け騒ぎが起きている。ええ?取り付け騒ぎってなんだという人もいるだろうか。最近、そんな恐ろしいことは日本では起きてないものな。言葉を解説しよう。

取り付け騒ぎ、取付騒動(とりつけそうどう)とは、特定の金融機関や金融制度に対する信用不安などから、預金者が預金・貯金・掛け金等を取り戻そうとして(=取り付け)、急激に金融機関の店頭に殺到し、混乱をきたす現象のこと。

つまり、この銀行の経営が危ないんじゃないかという数日前に噂が立ち、預金者が銀行に預けていた預金を引き出した。そして調べていくと、3月8日にシリコンバレーの親会社が財務改善のために有価証券の売却や増資計画を発表したことがわかった。つまり、この発表が発端でシリコンバレー銀行が危ないという噂が預金者の間で広がったのだ。

実はこれこそ経営破綻に最大の要因ともいっていい。仮にこのような噂が立ってなければ経営破綻まですぐに行かなかったと思う。もちろん、資金繰り悪化しているのは有価証券の売却や増資計画でわかるだろう。ただ、この取り付け騒ぎで銀行にあった25%以上の預金が1度に引き出されたという。銀行にとって「信用」というものがどれだけ重要なのかが垣間見た。

しかし、これは米国の制度の問題でもある。なぜなら、2にあるがFDICは加盟銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金が保護される。逆に25万ドル以上の預金は保護されないのだ。

個人では25万ドル保護ならそうすぐに資産がなくなることはないが、思い出して欲しい。この銀行はテック企業が集積するシリコンバレーなどのスタートアップ(新興企業)を主な貸出先としている。つまり、企業の運営のための資金、従業員の給料などを預けている企業からすれば25万ドルではほとんど保護されないようだ。ヤフーニュースに掲載されているジャーナリストの文章を引用しておく。

シリコンバレー銀行に預金されていた175ビリオンドルがFDICによって保護されることになりましたが、FDICが保護する預金は最大25万ドルであるのに対し、多くのシリコンバレーのスタートアップ企業は、企業運営や従業員への給料支払いのために数百万ドルもの預金をしていたことから、預金の85%以上が保護されていなかったと推定されています。

25万ドル以上の預金があった人がしていた預金を100%受け取ることができるのか、あるいは、ある%しか受け取ることができないのかはまだわかっていません。 テック企業は昨年からレイオフを進めたり、株価も下落したりしていますが、この銀行の破綻により、今後はさらに状況が悪化するという懸念もあがっており、「シリコンバレーのリーマン・ブラザーズ・モーメント」との声が聞かれますが、金融システムにはリスクを与えないという見方もあります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ae42c36d546c156948739c3423ac057caa1a2296

このように述べている。つまり、25万ドル以上が返ってくるか。消えるのかによってベンチャー企業による連鎖倒産に続く可能性があるわけだ。儲かっている企業ならまだしも、運営資金が一気に消滅したら、それは阿鼻叫喚だろう。

後、保有する有価証券の含み損も発生したとあるが、どうやら大量の「不動産モーゲージ債券」を含んでいると国際弁護士が分析している。つまり、リーマンショックを引き起こした不動産関連である。そして、シリコンバレー現地は、パウエル米FRB議長率いるFOMCが、高インフレ退治目的の利上げ継続を開始する以前には、米国内でも顕著な「不動産バブル」だったとか。

おいおい、つまり、これって韓国で今、起きている不動産バブル崩壊のことじゃないか!意外なところで韓国経済に繋がってきたぞ。これは取りあげて正解だったわ。ここからは大胆な予測だが、このシリコンバレー銀行の経営破綻の動向は、そのまま韓国の不動産バブルが崩壊したときに何が起きるかを我々にシミュレートさせてくれるてことだ。

だから、シリコンバレー銀行がこの先にどうなるかを見ていくのは立派な韓国経済の動向を追うことにリンクすると。やはり、こちらの直感は間違っていなかった。結果オーライだがな!

これで視聴者さんも、このシリコンバレーの動向が気になってきただろう。1つの動画の終わるのではなく、まさかの動向を追って行く必要が出てくるとは思いもしないが、意外なところで繋がると。

次に3だが、イエレン財務長官は大丈夫だと。そりゃ、危ないとは言えないわ。ただ、さっき触れた通り、25万ドル以上の預金がどうなるかは注目だな。無くなるならベンチャー企業が倒産していくことになる。85%以上の預金が保護されてないとか本当なのか。でも、シリコンバレーの総資産は2090億ドル(約28兆円)だ。かなりの預金があったのは推察できるだろう。

次に4だが、ただ、市場では「今後もFRBが利上げを続ければ、同規模の他の金融機関でも破綻が起きる可能性がある」と。以前、こちらが日銀を金利を上げない理由について触れたとき、銀行がヤバいと述べたことあるが、それを踏まえると日本ではこのような経営破綻は起きにくいだろうな。逆に銀行株が買われていたものな。明日からどうなるか知らないが。

しかし、仮にこれでアメリカが3月のFOMCで0.5%利上げするなら、ますます銀行の負担が重くのしかかることになるな。では、最後はネットの意見を見ておく。

1.債券買いまくって。利上げで死亡。日本の銀行はこれからやばくね。

2.クレディ・スイスという爆弾があるから。

3.相対的に利率の低くなった銀行からMMFとか債権市場へ金が流れただけじゃないのか?

4.ドル建てMMFは今4パーだからなぁ、そりゃそっちに逃げるかも。クレディスイスが1兆円損失出してヤバい報道あったから。連鎖したらとんでもないな

5.これは案外いいニュースになるかもな。思いの外米国の景気が良すぎて利上げが止められない状況なんだから。これで景気減速してくれればようやく利上げの終着点が見えてくる。

6.日本では起こらないよ。。エコノミスト誌の解説によるとFRBが急速な利上げをする過程で貸出ローンの受け取り金利収入よりも調達資金の支払い金利の方が上回るようになり銀行経営が焦げついたと書いてある。また、シリコンバレーのベンチャー企業は分速で資金を溶かすので、ローンを手仕舞うこともできなかった。

7.アメリカはこのインフレ下で金融機関に大規模資本注入なんてできんだろうな。つぶれるところは潰して、預金保険でカバー可能な預金だけ預金者は返還されることになるんだろう。日本だと1千万円までしかカバーされていないが向こうはその3倍ぐらいカバーされているからな。それ以上預けている連中の預金まで税金で負担する必要はないよね。

以上の7つだ。

1は日本が利上げに動いた場合だ.今のところ、新総裁も動かないはず。2と4はちょっとヤバい案件だ。そのうち、こっちでも特集するかもしれない。でも、クレディスイスだしな。1兆円損失ぐらい。

5についてはどうだろうな。景気減速というのは着陸の仕方が間違えたら過去の失敗みたいになるんだぞ。それをFRBは怖くて必死にインフレを抑えようとしているわけだ。6は結局、金利急騰で回らなくなったと。7はそれ以上預けている連中の預金を負担しないでどうなるかだよな。ベンチャー企業が数百社ほど連鎖倒産しても影響がないのか。

【ニューヨーク=小林泰裕、ワシントン=田中宏幸】米連邦預金保険公社(FDIC)は10日、米SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行(カリフォルニア州)が経営破綻したと発表した。米メディアによれば、資産規模は全米16位で、2008年のリーマン・ショック以降で最大の米銀破綻となる。

 同行はテック企業が集積するシリコンバレーなどのスタートアップ(新興企業)を主な貸出先とし、22年末の総資産は2090億ドル(約28兆円)。日本の大手地銀グループに匹敵する規模だ。

 米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げによって取引先の新興企業の資金繰りが悪化し、預金引き出しが加速したことで預金額が減少した。保有する有価証券の含み損も発生し、市場からの信用不安を招いた。

 FDICが同行の管財人となり預金を保護する。加盟銀行が破綻した場合、1人当たり原則25万ドル(約3400万円)までの預金が保護される。

 イエレン米財務長官は10日、シリコンバレー銀を巡りFDICやFRBの幹部らと会談した。イエレン氏は声明で「銀行規制当局が適切な対応を取ることに全幅の信頼を寄せている。銀行システムは依然として弾力的だ」と強調した。

 ただ、市場では「今後もFRBが利上げを続ければ、同規模の他の金融機関でも破綻が起きる可能性がある」(在米の金融機関関係者)との指摘も出ている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ae42c36d546c156948739c3423ac057caa1a2296