韓国貿易 今日は3月22日と言うことで、韓国の3月1日~20日までの貿易統計が出てきた。まずは簡単に説明していくと、3月20日までで輸出は309億ドルで前年比17%減少。輸入は372億ドル6900万ドルで前年比5.7%減少。今年の累積貿易赤字は241億ドル3000万ドルで、昨年の貿易赤字472億ドルの半分を超えたと。
これが20日の成績だが、では、10日間はどうだったのか。3月10日までの輸出額は157億9100万ドル。輸入額は207億6500万ドルだった。貿易赤字は49億9500万ドルとなっていた。
まず、20日間からのデータで明らかに輸出が増えるペースが鈍化している。そして、輸入が増えるペースも鈍化している。これは3月に徐々に暖かくなり、エネルギー需要が減少した影響なのか。だから、貿易赤字が13億ドル程度しか増えていない。ただ、このまま行けば3月輸出は450億ドルを超えるのが難しいかもしれない。また、輸入も減るので貿易赤字は70億ドル程度で収まる感じか。
しかし、3月も貿易赤字から抜け出せないことは判明だ。4月も企業が配当を支払うので難しいだろう。1月の経常収支もマイナスだったが、2月、3月も赤字になりそうな感じだな。
では、ここから個別に見ていこうか。
記事の要点を整理していく。前半は韓国の最新貿易統計。後半は韓国の昨年の成長率がG20で2番目に低い。今年もダメそうだと。
■記事の要点
1.世界的景気鈍化などにともなう輸出寒波は解ける兆しが見られない。昨年10月の5.8%減以降半年にわたり減少傾向が続く可能性が大きくなった。今月20日までの累積輸出額も1274億ドルで前年同期より13.4%減少した。
2.特に輸出の柱とされる半導体不振が長引いている。先月まで7カ月連続マイナス成長中の半導体輸出は3月に入っても44.7%急減した。需要不振とメモリー単価下落の余波が続いてだ。昨年5~6月に3.35ドルだったDRAM固定価格は今年1~2月には1.81ドルまで落ちた。
3.半導体だけでなく産業全般に暗雲が立ち込めている。10大輸出品目のうち、69.6%増えた乗用車を除いた残り9品目の輸出が1年前より減少した。4.5%の小幅減だった自動車部品を除くと8品目が2桁の減少率だ。
4.国別の輸出統計も暗いのは同様だ。最大の輸出市場である中国への輸出は前年同期比36.2%減少した。対中輸出の減少傾向は先月まで9カ月続いている。主要輸出国10カ国で輸出が増えたのは米国が4.6%で唯一だった。ただし原油が10.3%減、ガスが23.1%減など、エネルギー源輸入が減少し、さらなる貿易赤字の悪化を避けた。
5.昨年10-12月期の韓国の経済成長率は前期比マイナス0.4%だった。G20のうち韓国より成長速度が遅い国はマイナス1.3%の南アフリカだけだった。ドイツの成長率はマイナス0.4%で韓国と同じだった。米国が0.7%、オーストラリアが0.5%、フランスが0.1%、英国と中国が0%など、韓国を上回った。ただまだ10-12月期の数値が出ていないアルゼンチン、集計対象から外れたロシアは反映していない統計だ。
6.韓国経済は他の主要国より外圧に弱い構造を持っている。韓国統計庁によると、2021年基準で韓国の輸出依存度は34%(GDP比輸出入額)でほとんどが10~20%台である主要先進国を大きく上回る。オーストラリアやインドネシアのような資源大国でもなく内需の割合が大きい方でもない。OECDは中間経済見通し報告書で「技術部門の沈滞が韓国の生産と輸出に打撃を与えている」と診断した。
7.韓国経済に対する外部の見方は急速に悪化している。OECDだけでなく国際通貨基金(IMF)、アジア開発銀行(ADB)、フィッチ・レーティングスなど海外機関は成長率見通しを修正するたびに韓国の数値を下方修正するのに忙しい。OECDは17日に中間経済見通しを発表し、韓国の今年の経済成長率予想値を1.8%から1.6%に0.2ポイント下方修正した。今年韓国がG20平均の2.6%を大きく下回る成長率を記録するだろうという観測だ。今回の修正見通しでOECDが成長率を下げたのは韓国を含め日本、アルゼンチン、トルコなど8カ国にすぎなかった。
8.ここに米中小銀行のシリコンバレー銀行(SVB)から始まり欧州の大手銀行であるクレディスイスに広がった金融不安は韓国経済の不確実性をさらに育てている。ハイ投資証券のイ・ウンチャン研究員は「当分リスクに敏感になった中で問題が発生すれば対策が出てきて、関連した部分でまた別の問題が発生する状況が続くものとみられる。金融リスクが実体経済にどのような影響を及ぼしたのか1~2カ月はさらに確認してみなければならないだろう」と明らかにした。
以上の8つだ。それでは順番に見ていこう。
まず1だが、韓国輸出はまだまだ危機的な状況にあると。3月の輸出が「底」になるのかはまだ3月が終わってないので判断が難しいが、季節性によるエネルギー需要が減少する3月、4月辺りが1番、底を形成しやすい時期ではある。ただ、底というのはある程度時間が過ぎないと認識できないので、こちらの予測は正しいかは数ヶ月後に答え合わせとなる。
そして2は主力の半導体輸出が3月に入っても44.7%と。ただ、韓国の自動車輸出は増えてるようで、今の半導体の同規模の輸出額になっているようだ。これは少し見ておこうか。引用しておこう。
韓国産業通商資源部が20日に明らかにしたところによると、2月の自動車産業は前年同期比で生産が30.2%、内需が19.6%、輸出台数が34.8%といずれも増加したものと暫定集計された。特に2月の輸出額は56億ドルで1年前より47.1%急増した。昨年12月の54億2000万ドルを超え月間最高値を記録した。この4カ月間で記録を3回塗り替えるなど上昇が明確だ。部品輸出額も北米と欧州連合(EU)への輸出好調により1年前より13.3%増えた。
https://japanese.joins.com/JArticle/302264
このように半導体とは雲泥の差である。自動車需要は車載用半導体の不足によって、コロナ禍からの抜け出すときに急激に増加した。これは韓国だけの話ではなく、日本の自動車も輸出は好調だ。だから、春闘でもトヨタや日産などは満額回答していたわけだ。日本経済にも触れて欲しいということなので、これも引用しておこうか。
自動車業界の労働組合でつくる「自動車総連」が集計した2023年春闘の回答状によると、会社から回答のあった組合の98.8%で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)を会社側から示されたという。
きょうの読売と産経が取り上げているが、それによると、自動車総連が3月21日までに回答のあった163の組合の結果を集計したところ、161組合がベアの回答を得て、このうち、トヨタ自動車(金額は未公開)やホンダ、日産自動車などの大手自動車メーカーを中心に50組合は満額回答だったそうだ。
現時点で、ベアを実現した組合の割合は比較可能な2014年以降で最高とみられる。そのベア平均額は前年同時期の5.2倍の月額5274円、定期昇給分を含めた賃上げ額全体の平均は9829円で、年間一時金の平均獲得月数は4.98カ月だったという。
https://response.jp/article/2023/03/22/368928.html
このように日本の自動車メーカーの業績は好調。春闘でも満額回答。ベアの実現でも最高となっている。だから、韓国の自動車関連が好調のように見えるが、実際は世界的に自動車需要の増加によるものが大きいと。
だから、韓国車の売上げ好調が、これが持続するのか。一時的なものかどうかの判断は難しい。そのため、韓国輸出を支える柱になり得るか。まあ、半導体の次に輸出額にはなっているのだが。なんせ、業績上がれば当然、世界最凶の労働組合が騒ぐからな。
次に3だがメインの半導体だけではなく、自動車を除く9品目は輸出が減少していると。しかも、4.5%の小幅減だった自動車部品を除くと8品目が2桁の減少率という。これは3月の貿易データが非常に興味深いことになりそうだな。
さて4に書いてあることはさっき、3月に入って温かくなり、エネルギー需要が減って天然ガスや原油の輸入を減らすことが出来たと。だから、貿易赤字も減ると予想されていたがそれでも13億ドル増えてるんだよな。それで、最大の輸出市場である中国への輸出は前年同期比36.2%減少した。韓国さん。いつ中国のリオープニングとやらが来るんですか?全くそんな気配がないのに3月が終わろうとしているぞ。
それでは5からは別記事の話だ。昨年、韓国の10-12月期の成長率がOECD加盟国で2番目に低いとか。あれれ?韓国さん。昨年は輸出額は過去最高。貿易は世界6位だったじゃないですか。なんで成長率は最下位の手前なんですか。問題は今年ですけど。しかも、専門家もダメだと。引用しておこう。
延世(ヨンセ)大学経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は「下半期に輸出好材料はあるが冬に近づくほどエネルギー輸入も増えるため貿易収支は大きく改善されなさそうだ。貿易赤字が増え続ければ経常収支悪化につながり、為替相場と物価も揺れ動きかねない。韓国経済が対内外的に不安定な状況で韓国政府は内需浮揚と輸出拡大に政策的焦点を合わせなければならない」と話した。
相変わらず、状況を理解してないよな?これから与党は対日屈辱外交をしたことで、野党からフルボッコだぞ。そんなのんきに法案が通せると思っているのか。経済対策なんて二の次に、ユン政権を瓦解させるように動くだろう。それを看取って行くのもこちらの新たな役割だ。そして、今日も新たな動きが出てきたので見ていこうか
同党のパク・ホングン院内代表は同日、国会で開かれた院内対策会議で「『新乙巳条約』(乙巳条約:通称は第二次日韓協約)に匹敵する対日屈辱外交を絶対容認できない」としたうえで、「国政調査の推進を本格的に検討する」と明らかにした。大統領室は、日本政府当局者の発言を引用した日本メディアの報道が連日続いているにもかかわらず、答弁を避けている。また、同日の国会運営委員会が民主党と正義党の要請で開いた全体会議にも出席せず、国会は業務報告さえ受けられなかった。
なんと韓国政府は国会の追及から逃げてるようだ。いやあ、アホなのか。そんなことしても少数野党である以上、次の手を打たれるだけだぞ。それが国勢調査らしい。国政調査要求書は国会在籍議員の4分の1以上(75人)の署名で提出可能であり、本会議で過半数が賛成すれば採択されるそうだ。
もちろん、与党は反対した。そして、「外交を政争の種にして国益を無視しているのは民主党の方だ」とか。何言ってるんだ?日本に土下座外交して国益を無視したのは韓国政府だろう?民主党の言っていることは理に適っている。韓国の国益を考えれば民主党の意見の方が正しい。しかも、国会では答弁を避けて逃げているわけだからな。国民が其れを見てユン政権はやはりダメだと。ローソクしかない。そう思うのも遠い未来ではないはずだ。
其れで6のOECDは中間経済見通し報告書で「技術部門の沈滞が韓国の生産と輸出に打撃を与えている」と診断。この答えはこうだ。もう、日本から技術を盗めなくなって、韓国はそれ以上の技術を得ることが出来なくなった。だから技術部門が沈滞しているわけだ。基礎研究を疎かにしていたツケもある。
7は韓国の今年の成長率がまた下方修正されたと。1.6%辺りになっているようだ。だが、これでもまだ高い。1%前後だと思われる。さすがに野村證券のマイナス成長までは行かないと思うが。何しろ、中国頼みだものな。
8は例の欧米での金融不安が韓国経済にも飛び火しそうだと。それはするだろうな。クレディスイスの買収だけでも、世界史が動いたんじゃないか。歴史的な終幕だものな。2023年上半期、まだ残り3ヶ月ぐらいあるが、さて、韓国経済は生き延びることができるのか。とう、ご期待てところだ。
貿易収支赤字の沼が深まっている。まだ3月は終わっていないが今年の赤字はすでに昨年の半分以上累積した。輸出は乗用車と米国向けを除きいずれもマイナスを記録し6カ月連続の減少が有力視される。
韓国関税庁が21日に明らかにしたところによると、3月1~20日の輸出額は309億ドルで前年同期比17.4%減少した。昨年13.5日、今年14.5日の操業日数を考慮した1日平均輸出額は23.1%減り減少幅が広がった。輸入額は373億ドルで同じ期間に5.7%減った。
輸入より輸出が大きく減り今月に入ってからの貿易赤字は63億2000万ドルとなった。赤字傾向が月末まで続けば昨年3月から13カ月連続のマイナスとなる。これは1995~1997年以降25年ぶりだ。今年の累積貿易赤字は241億ドルと集計された。3月も終わっていない状況で昨年の年間赤字478億ドルの半分を超えた格好だ。
世界的景気鈍化などにともなう輸出寒波は解ける兆しが見られない。昨年10月の5.8%減以降半年にわたり減少傾向が続く可能性が大きくなった。今月20日までの累積輸出額も1274億ドルで前年同期より13.4%減少した。
特に輸出の柱とされる半導体不振が長引いている。先月まで7カ月連続マイナス成長中の半導体輸出は3月に入っても44.7%急減した。需要不振とメモリー単価下落の余波が続いてだ。昨年5~6月に3.35ドルだったDRAM固定価格は今年1~2月には1.81ドルまで落ちた。
半導体だけでなく産業全般に暗雲が立ち込めている。10大輸出品目のうち、69.6%増えた乗用車を除いた残り9品目の輸出が1年前より減少した。4.5%の小幅減だった自動車部品を除くと8品目が2桁の減少率だ。
国別の輸出統計も暗いのは同様だ。最大の輸出市場である中国への輸出は前年同期比36.2%減少した。対中輸出の減少傾向は先月まで9カ月続いている。
主要輸出国10カ国で輸出が増えたのは米国が4.6%で唯一だった。ただし原油が10.3%減、ガスが23.1%減など、エネルギー源輸入が減少し、さらなる貿易赤字の悪化を避けた。
https://japanese.joins.com/JArticle/301960?sectcode=300&servcode=300
輸出と貿易収支が反騰しなければ経常収支悪化や雇用鈍化など韓国経済全般に悪影響が避けられない。月間貿易赤字125億1000万ドルの記録を作った1月には経常収支赤字幅も45億2000万ドルで過去最大値を記録している。このため輸出拡大と企業支援に総力を挙げなければならないとの注文が出ている。貿易協会のキム・コッピョル首席研究員は、「資金難と通商摩擦懸念、採算性悪化など企業の悩みが深いだけに輸出企業に向けた金利負担緩和、信用保証拡大のような政策支援が必要だ」と明らかにした。
延世(ヨンセ)大学経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は「下半期に輸出好材料はあるが冬に近づくほどエネルギー輸入も増えるため貿易収支は大きく改善されなさそうだ。貿易赤字が増え続ければ経常収支悪化につながり、為替相場と物価も揺れ動きかねない。韓国経済が対内外的に不安定な状況で韓国政府は内需浮揚と輸出拡大に政策的焦点を合わせなければならない」と話した。
昨年10-12月期の韓国の前四半期比経済成長率は主要20カ国(G20)のうち2番目に低かった。今年の韓国経済の成長速度もやはりG20平均を大きく下回ると予想された。
経済協力開発機構(OECD)が集計した主要国の実質国内総生産(GDP)成長率を比較した結果だ。昨年10-12月期の韓国の経済成長率は前期比マイナス0.4%だった。G20のうち韓国より成長速度が遅い国はマイナス1.3%の南アフリカだけだった。ドイツの成長率はマイナス0.4%で韓国と同じだった。米国が0.7%、オーストラリアが0.5%、フランスが0.1%、英国と中国が0%など、韓国を上回った。ただまだ10-12月期の数値が出ていないアルゼンチン、集計対象から外れたロシアは反映していない統計だ。
昨年10-12月期のG20の経済成長率は平均0.3%でプラスを記録したが、韓国は後退した。年間で見ても同じだ。昨年の韓国の成長率は前年比2.6%でG20平均の3.2%に満たなかった。高物価と高金利にともなう世界的な景気萎縮が韓国に相対的に大きな影響をもたらしたためだ。米国、中国、欧州が競争的に行っている供給網再編、韓国輸出の柱である半導体など技術産業景気不振も否定的影響を及ぼした。
韓国経済は他の主要国より外圧に弱い構造を持っている。韓国統計庁によると、2021年基準で韓国の輸出依存度は34%(GDP比輸出入額)でほとんどが10~20%台である主要先進国を大きく上回る。オーストラリアやインドネシアのような資源大国でもなく内需の割合が大きい方でもない。OECDは中間経済見通し報告書で「技術部門の沈滞が韓国の生産と輸出に打撃を与えている」と診断した。
韓国の輸出はすでに崖っぷちに立っている。半導体を中心に韓国輸出はすでに鈍化し始めた。昨年10月から輸出額は前年比で減少傾向に転じており、貿易収支は1997年の通貨危機以降25年ぶりに13カ月連続赤字を続けているところだ。貿易赤字が増加しているということは韓国内のドルが減っていくという意味だ。2007~2008年の金融危機当時にも輸出が10%以上の増加率を記録し善戦したおかげで山場を乗り越えることができたのとは大きく変わった現実だ。
韓国経済に対する外部の見方は急速に悪化している。OECDだけでなく国際通貨基金(IMF)、アジア開発銀行(ADB)、フィッチ・レーティングスなど海外機関は成長率見通しを修正するたびに韓国の数値を下方修正するのに忙しい。OECDは17日に中間経済見通しを発表し、韓国の今年の経済成長率予想値を1.8%から1.6%に0.2ポイント下方修正した。今年韓国がG20平均の2.6%を大きく下回る成長率を記録するだろうという観測だ。今回の修正見通しでOECDが成長率を下げたのは韓国を含め日本、アルゼンチン、トルコなど8カ国にすぎなかった。
ここに米中小銀行のシリコンバレー銀行(SVB)から始まり欧州の大手銀行であるクレディスイスに広がった金融不安は韓国経済の不確実性をさらに育てている。ハイ投資証券のイ・ウンチャン研究員は「当分リスクに敏感になった中で問題が発生すれば対策が出てきて、関連した部分でまた別の問題が発生する状況が続くものとみられる。金融リスクが実体経済にどのような影響を及ぼしたのか1~2カ月はさらに確認してみなければならないだろう」と明らかにした。
https://japanese.joins.com/JArticle/302335?servcode=300§code=300