韓国経済 韓国はむしろ、助かったほうだ。日経平均の下がり具合を見ていると、韓国証券市場がチュソクで開いてないことが幸いして、コスピもぎりぎり2400を割れなかったといっていい。もっとも、連休明けに電車は何度か止まってそうな落ちてるが、それは仕方がない。アメリカ証券市場の動きは全世界に波及する。最後にドカーンと一発食らった。致命傷て済んだだけ。
それが10月4日の韓国証券市場である。そして、今回はその致命傷とやらを詳しく見ていく。数値だけを追ってもウォンが1360以下、コスピが2400付近、金利が大幅上昇になった程度しかわからない。まあ、きっとこの記事もアメリカガーなんだろうな。でも、こちらから言わせてもらうと経済のファンダメンタルズがしっかりしてないから、投資家に投げ売りされるのだ。
日経平均は下がってもまだ3万円台を維持しているが、韓国のコスピはほとんどあがってもいないのに2400付近しかない。今の韓国経済がどれだけ苦境にたたされているかがコスピの1年を見るだけでもよくわかる。それでも上半期は2200われまでいきそうだったのだから、まだ2400程度ならましなんじゃないか。もっとも、これから上がる要素がないんですが。
さて、記事の冒頭を見ていこうか。
4日の金融市場は「黒い水曜日」を迎えた。この日韓国総合株価指数(KOSPI)は2%以上急落し2400ポイント台をかろうじて守った。ウォンと債券価格もやはり年初来安値水準に下落した。「トリプル安」だ。米国発の緊縮長期化の懸念で米国債金利が4.8%を超え、ドル高がよみがえってだ。長い連休期間に貯まった対外悪材料が一気に反映された影響も大きい。
https://japanese.joins.com/JArticle/309779
長い連休機関で動いていてからこの程度で済んだのだ。もっとも、ここで重要なのはコスピが2400われということでも、ウォンが1360になったということでもない。重要なのは米国債金利が4.8%になったことで、韓国の債券価格が急騰したことだ。めっちゃ面白いので4日の韓国債と社債の金利を確認しておこうか。
国庫債券(1年) 3.757 プラス0.096
国庫債券(3年) 4.108 プラス0.224
国庫債券(5年) 4.203 プラス0.261
国庫債券(10年) 4.351 プラス0.321
会社債(AA-、無保証3年) 4.871 プラス0.213
会社債(BBB-、無保証3年) 11.281 プラス0.208
CD(91日) 3.840 プラス0.010
CP(91日) 4.050 プラス0.010
国民住宅1種(5年) 4.526 プラス0.266
このように普段は0.02%程度なのに、昨日は一気に0.3%とかあがったのだ。まさに次元の異なる上昇速度である。韓国債10年なんて0.321%上昇だ。しかも、会社債の金利も、もう、トリプルエークラスで4.8%だ。これでは韓国企業は社債発行すら難しい。すると銀行には融資依頼がどんどん集まる。そして、銀行は融資するために銀行債や商品パッケージを高金利で発行する。すると何が起きるか。効果はレゴランド不渡りや、韓電債の資産ブラックホールか現象と同じだ。
つまり、銀行は企業の融資に答えるために資金を集めていくために、韓国企業の社債がますます発行されなくなり、しかも、発行しても売れない。これが第1段階だ。今から起きる現状だ。問題は融資を返済する利息が高金利であるてことだ。ただでさえ、企業債務が今年の上半期で凄まじい速さで増加して2700兆ウォンを超えているのに、今年の下半期は昨年以上の金利が付いてるので、借金返済がどんどん苦しくなる。体力のない企業はどんどん倒産していく。
そして、倒産すればするほど銀行の不良債権がたまっていく。銀行の経営が苦しくなれば融資を断るだろう。つまり、貸し渋りだ。融資を拒否された企業はヤミ金で金借りて最後は倒産だ。あれ?韓国さん。詰んでいませんか?まさか、ここまで金利が上がるとは想定外でした。うんうん。多分、詰んでますが、悪あがきはしてもらわないとな。実際、韓国企業が全滅ではなく、半数倒産ぐらいで済むかもしれない。希望はきっとあるさ。
といったところで記事の要点を見ていこうか。
■記事の要点
1.秋夕(チュソク、中秋)連休で1週間ぶりに取引を再開したKOSPIは青ざめた。4日のKOSPIは前営業日より2.41%下落した2405.69で取引を終えた。3月21日の2388.35以来の安値水準だ。KOSDAQは4.0%の急落となる807.40で引けた。両市場の時価総額は1日で62兆7923億ウォン蒸発した。機関投資家と外国人投資家の売り攻勢の影響が大きかった。個人投資家が安値買いに出たが力不足だった。
特にKOSDAQで二次電池ブームを牽引した企業の株価下落傾向が目立った。エコプロが8.55%安、エコプロMBが7.11%安とエコプログループの株が7%以上急落した。KOSPI市場でもポスコフューチャーMが6.54%安、LGエネルギーソリューションが4.3%安など、下落幅が大きかった。
2.この日ソウル外国為替市場でウォン相場は前営業日より14.20ウォン下落した1ドル=1363.50ウォンで取引を終えた。終値基準で昨年11月10日の1377.50ウォン以後で最も低い。国債金利は大きく揺れた。国債金利上昇は価格下落を意味する。韓国政府が発行した10年物国債金利は前営業日より0.321%上昇の年4.351%で取引を終えた。レゴランドをめぐる問題で流動性悪化の懸念が大きくなった昨年10月水準に上がった。3年物国債金利も0.224%上昇の4.108%に高騰した。
韓国の金融市場が揺れ動いたのは高騰する米国債金利の影響が大きい。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、3日の10年物米国債金利は一時年4.823%まで上がった後、4.803%で取引を終えた。特に30年物国債金利は年5%に迫る年4.927%を記録した。2007年10月以降で最も高い。雇用市場をはじめ依然として堅固な経済指標が金利上昇をあおった。
3.復活したドル高も韓国の金融市場を揺さぶる要因だ。主要6通貨に対するドルの価値を示すドル指数は4日午後4時基準で107を超えた。今年に入って最も高い。米国債金利が上昇している上にドル高が続けば外国人投資家の韓国証券市場離脱が本格化しかねない。韓国取引所によると外国人投資家は9月の1カ月間にKOSPI市場で1兆ウォン、KOSDAQ市場で1兆2000億ウォンの2兆2000億ウォンを売り越した。
多くの証券市場専門家は高金利の長期化とドル高など米国発の緊縮の余震がしばらく韓国の金融市場を揺さぶるだろうと予想する。ここに7-9月期の韓国企業の業績への期待感が一段と弱まった点も変数として作用する。
4.ハイ投資証券のエコノミスト、パク・サンヒョン氏は「国債金利の追加上昇が続くならば2013年水準のテーパー・タントラムが現れる恐れがある」と話した。2013年にFRBのバーナンキ議長(当時)がテーパリング(量的緩和縮小)カードを切った時に新興国の通貨だけでなく債券と株式の価格が急落するテーパー・タントラムが現れた。
金融市場が揺れて業績見通しが暗くなり、韓国経済は四面楚歌に追い込まれている。韓国経済を根元から揺るがす高金利・ドル高・原油高のいわゆる「3高」の高波が押し寄せているからだ。この余波により輸出回復傾向が消え内需がさらに萎縮しかねないとの懸念が出ている。今後景気の流れが「上底下高」どころか「L字形」の景気不振に陥るという話だ。
以上の4つだ。順番に見ていこう。
まず1は4日の市場の経緯だ。これは読んでおけばいい。ただ、KOSDAQで二次電池ブームを牽引した企業の株価下落傾向が目立った。これはなぜなのか。実は韓国には悲しいお知らせがある。それはテスラの業績ダウンである。
電気自動車(EV)メーカー、米テスラの7-9月(第3四半期)世界出荷台数は43万5059台と、この1年余りで初めて減少した。工場のダウンタイム(稼働停止時間)が影響した。
ブルームバーグがまとめた9月29日時点のアナリスト予想は45万6722台で、発表値はそれを下回った。アナリストの一部はここ数日に予想を引き下げていた。4-6月(第2四半期)の納車台数は46万6140台だった。
テスラは、新型「モデル3」や発売を予定している「サイバートラック」の製造に向けて工場の準備をするため、7-9月の出荷台数が減ることを示唆していた。ただアナリストは、テスラが2023年に過去最高となる180万台余りを生産・販売するとの予想を変えていない。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-02/S1WKV1T0AFB401
米補助金で有利な立場で、ひたすら値下げしてきたテスラが工場のダウンタイムがあっても、ついに減少となった。このニュースはEVの失速なのか。だから、韓国の二次電池企業の株価も売られているんじゃないか。そもそも補助金あっての値下げ攻勢だからな。さらに、中国のBYDが迫っているようだ。
BYDの7-9月期の完全EV販売台数は前期比23%増の43万1603台。テスラの世界出荷台数は43万5059台で、両社の差は3456台と過去最小。
中国のBYDも電気自動車で世界大手となっているが、実際はテスラとの値下げ合戦で、中国国内の景気はぼろぼろだ。従業員はリストラ回避されても、給料は大幅ダウン。関連企業も同じようなものだ。確か10万社以上だったが倒産危機となっている自動車部品会社は。
次の2は最初に金利がヤバいと集中的に取り上げた話だ。読んでおけばいいだろう。そして、3は韓国から外資撤退の理由だ。米国債金利が上昇している上にドル高が続けば外国人投資家の韓国証券市場離脱が本格化しかねない。どう見ても始まってますよ?
次に4が聞き慣れない用語だとおもうが、新興国の通貨だけでなく債券と株式の価格が急落する「テーパー・タントラム」である。つまり、ウォン安・株安・債券安のトリプル安だ。だが、トリプル安だけではない。ここに三高が追加される。
金融市場が揺れて業績見通しが暗くなり、韓国経済は四面楚歌に追い込まれている。韓国経済を根元から揺るがす高金利・ドル高・原油高のいわゆる「3高」の高波が押し寄せているからだ。
いやあ。四面楚歌ですね。でも、韓国さんは四面楚歌どころじゃないですよね?ここに韓国の家計債務や企業債務、政府債務が重くのしかかるのだから。一般的に金利上昇したらますます負債は増えますよ。
では、最後は中国の話題だ。中国は国民に天安門事件を知られることを異様に恐れている。それが今回の記事だ。
中国・杭州で開かれているアジア大会で撮影された中国の陸上女子選手2人の写真が、意図せず天安門事件を想起させるものとなり、中国のソーシャルメディアで検閲されている。
問題となっているのは、1日にあった100メートル障害の決勝レース後、金メダルを獲得した林雨薇選手と、呉艶妮選手が抱き合っている写真。
腰に付いている林選手のレーン番号6のゼッケンと、呉選手の4のゼッケンが隣り合い、「64」のように見える。
中国では「64」は、1989年6月4日に起きた天安門事件を暗示する数字になっている。同事件では、北京の天安門広場で民主化を求める市民らを軍隊が射殺。死者数は明らかではないが、人権団体は数百人から数千人に上ると推定している。当時の英外交文書は、1万人以上と報告していた。
今も中国では天安門事件はタブーとなっており、当局は日常的にインターネットから関連の記述を削除している。
今回のレース終了後、中国最大級のソーシャルメディアの微博(ウェイボー)には、林選手を祝福するメッセージが投稿された。だが、問題の写真を含んだものについては、写真がグレーの四角に置き換えられた。
ただ、写真が完全にネットから削除されたわけではないようだ。一部の中国語のニュース記事にはまだ2選手の写真が掲載されている。
天安門事件を話題にすることは、中国では非常にデリケートな行為だ。若い世代は、事件についてほとんど知らずに育っている。
昨年6月には、中国の人気インフルエンサーの1人が事件33周年の前夜に行ったライブ配信で、戦車のように見えるケーキを見せたところ、配信が突然終了した。天安門事件で戦車の列の前に立って前進を止めようとした男性を、連想させると考えられた可能性がある。
現在開催中のアジア大会では、中国はこれまでに300個近いメダルを獲得している。大会は10月8日まで続く。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed6302362dd6776a36de003263d715ee0b91f3d1
ただ、選手が抱き合う写真のゼッケンナンバーが6と4だけで、天安門事件を彷彿させるとかいわれても、おそらくピンとこないとおもうが、かえってそこだけモザイク編集していたら興味わくような気がするな。しかし、中国人は天安門を知らずに育つとかあり得ないよな。
4日の金融市場は「黒い水曜日」を迎えた。この日韓国総合株価指数(KOSPI)は2%以上急落し2400ポイント台をかろうじて守った。ウォンと債券価格もやはり年初来安値水準に下落した。「トリプル安」だ。米国発の緊縮長期化の懸念で米国債金利が4.8%を超え、ドル高がよみがえってだ。長い連休期間に貯まった対外悪材料が一気に反映された影響も大きい。
秋夕(チュソク、中秋)連休で1週間ぶりに取引を再開したKOSPIは青ざめた。4日のKOSPIは前営業日より2.41%下落した2405.69で取引を終えた。3月21日の2388.35以来の安値水準だ。KOSDAQは4.0%の急落となる807.40で引けた。両市場の時価総額は1日で62兆7923億ウォン蒸発した。機関投資家と外国人投資家の売り攻勢の影響が大きかった。個人投資家が安値買いに出たが力不足だった。
特にKOSDAQで二次電池ブームを牽引した企業の株価下落傾向が目立った。エコプロが8.55%安、エコプロMBが7.11%安とエコプログループの株が7%以上急落した。KOSPI市場でもポスコフューチャーMが6.54%安、LGエネルギーソリューションが4.3%安など、下落幅が大きかった。
この日ソウル外国為替市場でウォン相場は前営業日より14.20ウォン下落した1ドル=1363.50ウォンで取引を終えた。終値基準で昨年11月10日の1377.50ウォン以後で最も低い。国債金利は大きく揺れた。国債金利上昇は価格下落を意味する。韓国政府が発行した10年物国債金利は前営業日より0.321%上昇の年4.351%で取引を終えた。レゴランドをめぐる問題で流動性悪化の懸念が大きくなった昨年10月水準に上がった。3年物国債金利も0.224%上昇の4.108%に高騰した。
韓国の金融市場が揺れ動いたのは高騰する米国債金利の影響が大きい。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、3日の10年物米国債金利は一時年4.823%まで上がった後、4.803%で取引を終えた。特に30年物国債金利は年5%に迫る年4.927%を記録した。2007年10月以降で最も高い。雇用市場をはじめ依然として堅固な経済指標が金利上昇をあおった。
◇韓国経済に押し寄せる3つの高波…回復する輸出にまた冷や水
米国の「政治的リスク」も国債金利上昇につながった。米国国会では1カ月分の臨時予算案が通過したが、これを主導したマッカーシー下院議長が米国史上初めて採決の末に解任されると、米国政府のシャットダウンへの恐怖感がさらに大きくなってだ。信栄(シンヨン)証券リサーチセンター長のキム・ハクキュン氏は「FRBの高強度緊縮長期化の懸念に政治的リスクが加わり、米国債金利が急騰している」と話した。
復活したドル高も韓国の金融市場を揺さぶる要因だ。主要6通貨に対するドルの価値を示すドル指数は4日午後4時基準で107を超えた。今年に入って最も高い。米国債金利が上昇している上にドル高が続けば外国人投資家の韓国証券市場離脱が本格化しかねない。韓国取引所によると外国人投資家は9月の1カ月間にKOSPI市場で1兆ウォン、KOSDAQ市場で1兆2000億ウォンの2兆2000億ウォンを売り越した。
多くの証券市場専門家は高金利の長期化とドル高など米国発の緊縮の余震がしばらく韓国の金融市場を揺さぶるだろうと予想する。ここに7-9月期の韓国企業の業績への期待感が一段と弱まった点も変数として作用する。
金融情報会社のFnガイドによると、証券会社3社以上が業績を予想したKOSPI・KOSDAQ上場企業250社の7-9月期平均予想営業利益は総額45兆4944億ウォンで、1カ月前の46兆312億ウォンより5368億ウォン(1.16%)減少した。
ハイ投資証券のエコノミスト、パク・サンヒョン氏は「国債金利の追加上昇が続くならば2013年水準のテーパー・タントラムが現れる恐れがある」と話した。2013年にFRBのバーナンキ議長(当時)がテーパリング(量的緩和縮小)カードを切った時に新興国の通貨だけでなく債券と株式の価格が急落するテーパー・タントラムが現れた。
金融市場が揺れて業績見通しが暗くなり、韓国経済は四面楚歌に追い込まれている。韓国経済を根元から揺るがす高金利・ドル高・原油高のいわゆる「3高」の高波が押し寄せているからだ。この余波により輸出回復傾向が消え内需がさらに萎縮しかねないとの懸念が出ている。今後景気の流れが「上底下高」どころか「L字形」の景気不振に陥るという話だ。
3高現象は消費など内需不振につながる恐れがある。高麗(コリョ)大学経済学科のカン・ソンジン教授は「すでに家計と企業の負債が多い状況で市場金利が高まれば企業と家計の調達と利子費用が増え、それだけ消費と投資は萎縮する。ここに国際原油価格上昇とドル高が輸入物価を再度刺激すれば実際の購買力が落ち消費不振が深まりかねない」と話した。
これまで輸出不振の中で韓国経済を支えた消費は最近になって鈍化する姿だ。8月の小売り販売額指数は前月より0.3%下がり2カ月連続で下落した。先月は前年比の減少幅を4.4%に減らし回復傾向を見せた輸出にも3高現象は悪材料だ。特にウォンが安くなれば韓国製品の価格競争力が上がり輸出が増え貿易収支が改善される」という経済学の教科書が通じずにいる。産業研究院は昨年10月の報告書で「ドル高による中間財輸入価格上昇が費用上昇につながり韓国の輸出製品価格下落の効果が相殺されている」と分析した。