韓国経済、〔米韓FTA再交渉〕「為替合意で韓国経済は日本の二の舞」

韓国経済、〔米韓FTA再交渉〕「為替合意で韓国経済は日本の二の舞」

記事要約:米韓FTA再交渉について中央日報の記事を見てきたわけだが、今回は朝鮮日報である。いきなり出だしから完全敗北宣言という。

>「最初から最後まで米国に振り回された交渉だった。『米国への譲歩は少ない』と言っていたが、縮小や隠ぺい疑惑も取りざたされている」

まあ、あの内容を見て妥結とか、上手くいったとか述べる連中は経済について無知か。知ってて敢えて嘘を付いてるかのどちらかだ。韓国政府の場合はもちろん、後者である。25%の関税は免除された?30%の輸出枠減少があっただろう。まあ、どちらが痛手かは知らないが。

>「為替介入禁止協議は、韓国が日本の『失われた20年』の二の舞となる決定的なきっかけになるだろう』

いや、そもそも為替介入するなという話しなのだが、なんで、為替介入前提になっているんだ。市場経済はアダム・スミスの唱えた神の見えざる手によって調整されるべきだといったら、管理人は古典派の経済学理論だと突っ込まれたことがある。

確かに古いのは認めるが、無理な介入でウォン安を維持して競争力を高めるというのはアメリカからすれば不快である。しかも、為替介入しても公開すらしていない。日本の二の舞以前に韓国有利な為替レートを介入で維持というのが本来、おかしいのだ。なので、そのうち韓国は為替相場操作国と指定される。

>仁荷大学国際通商学科の鄭仁教(チョン・インギョ)教授は「鉄鋼関税は防いだが、25%の一括関税賦課に比べてましだと判断するのは難しい。従来の反ダンピング・相殺関税についての言及がなく、今後、米国の無理な貿易救済制度乱用を防止する安全装置が全くない」と指摘した。

これだっておかしい。だいたいダンピングするなという話しが先にあるはずなのに、なぜかダンピングを正当化させているんだよな。当然、ダンピングを続けるなら、反ダンピング関税をかけてくるだろう。

>「今回鉄鋼はクオータ(割当量)で輸出を防いでも、今後自動車・家電・ディスプレイ・半導体などで(米国の圧力が続けば)、韓米FTAは事実上、無用の長物となる可能性がある」と述べた。

それについては、トランプ大統領は中間選挙さえ乗り切れば、そこまで圧力強化するかはわからない。ただ、米韓FTA再交渉はまだまだ波乱の余地はあると。

>為替レート関連合意に関して、建国大学金融IT工学科のオ・ジョングン教授は「全世界で為替レート戦争が繰り広げられている中、為替介入禁止はウォン高につながり輸出が全滅、金融危機が再燃して韓国経済の危機を招く恐れがある」と述べた。

ここに来ている読者様で日が浅い人はびっくりするかもしれないが、韓国の為替レートは1100~1150までの間が適正レートである。つまり、ウォン高が進みすぎても経済危機なのだ。これが今、1060ウォンからさらに上がって1056ウォンまで来ている。すでに適正範囲から逸脱が激しくなっている。これも為替介入禁止協議が効いているわけだ。

では、どこまで韓国企業は持つのか。管理人は1000ウォンまでだと。それよりも上昇したら2018年、韓国経済危機となる、ウォン高なのに危機というのはあまり、ピンと来ないかもしれないが。

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〔北朝鮮、韓国、朝鮮半島有事〕のまとめ

韓国経済、〔米韓FTA再交渉〕「為替合意で韓国経済は日本の二の舞」

「最初から最後まで米国に振り回された交渉だった。『米国への譲歩は少ない』と言っていたが、縮小や隠ぺい疑惑も取りざたされている」

「為替介入禁止協議は、韓国が日本の『失われた20年』の二の舞となる決定的なきっかけになるだろう』

2日、市民団体「正しい社会市民会議」の主催により韓国プレスセンター(ソウル市中区)で行われた緊急座談会「韓米自由貿易協定(FTA)改正交渉、果たして実利を得られたのか」で、通商関連専門家らは「韓国政府は『米国に名分を与えて実利を得た交渉』と自画自賛しているが、実際に得られた利益はあまりない」と批判した。

梨花女子大学国際大学院の崔炳鎰(チェ・ビョンイル)教授は「鉄鋼関税免除を完全に約束されているわけではない。昨年比74%の量まで無関税という約束を取り付けたが、これは世界貿易機関(WTO)規範に反する『自律的輸出規制』に合意したものだ」と批判した。同教授はまた、「ピックアップトラックの関税が2021年に撤廃されるのは世界のどの国も引き出せなかった合意だが、これを20年延長したのは、輸出機会を完全に放棄したものだ」と指摘した。

仁荷大学国際通商学科の鄭仁教(チョン・インギョ)教授は「鉄鋼関税は防いだが、25%の一括関税賦課に比べてましだと判断するのは難しい。従来の反ダンピング・相殺関税についての言及がなく、今後、米国の無理な貿易救済制度乱用を防止する安全装置が全くない」と指摘した。そして、「今回鉄鋼はクオータ(割当量)で輸出を防いでも、今後自動車・家電・ディスプレイ・半導体などで(米国の圧力が続けば)、韓米FTAは事実上、無用の長物となる可能性がある」と述べた。

為替レート関連合意に関して、建国大学金融IT工学科のオ・ジョングン教授は「全世界で為替レート戦争が繰り広げられている中、為替介入禁止はウォン高につながり輸出が全滅、金融危機が再燃して韓国経済の危機を招く恐れがある」と述べた。

(http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/03/2018040301237.html)

韓国経済、〔米韓FTA再交渉〕「為替合意で韓国経済は日本の二の舞」」への6件のフィードバック

  1. ヲン安誘導とはヲンを勝手に増刷してバラまいていることである。真面目に規制を守っているのは日本だけである。韓国が中国に馬鹿にされても、頭を下げてついてまわるのは、偽元を使いたいからである。その意味で韓国の通貨政策はしぶとい。

  2. > 韓米FTAは事実上、無用の長物となる可能性がある

    そもそも輸出頼みの経済運営をしている韓国とFTAを締結した米国の判断ミスでしょう。格好の輸出市場と看做され、手段を選ばずに輸出攻勢を掛けてくるのは十分予測できたことだと思うのですが。
    米韓FTAに関して言えば、トランプ大統領は、それを正そうとしているだけのようにも見えますが。(北の対する同盟国らしからぬ行為も少なからず影響しているかも知れません)

  3. 安倍首相が、17日と18日に日米首脳会談をフロリダで行います。

    対日要求がどのようなものになるか、見えてくるのではないでしょうか。

    対談時間が長いことから、北への軍事オプションの際の日米協力についても、話が出るかも知れません。

    あと、河野外相の来週訪韓の話が出ていて、こちらも少し気になります。

  4. シンシアリーさんによると、韓国人が「為替主権」なる言葉を使い始めたそうです。今回の為替合意は、韓国の「為替主権」を侵害するもの、とか、今回の為替合意により韓国に「為替主権」を諦めろというのか、などど使うらしいです。全く訳が分かりませんが、不正なくして繁栄なし、と考えているらしいことは、なんとなく分かります。

    1. コメントありがとうございます。

      儲けるためなら不正しても構わないというのが特亜の発想なんですかね。何で、アメリカが韓国の為替介入でドルを不当に値段を調整されなければいけないのか。自分たちが反対の立場なら絶対、同じことをすると思いますが・・・さすがに理解できないですね。

  5. 早い話が特ア3国には資本主義経済が無理だというか、通用しないと言う事やねw
    それを受け入れたG7・G20が間違っていたという話ww

    朝鮮半島人のやりたい事は、中共政府のやっている事。
    つまり、政府が世界経済を動かし覇権をする事やねw
    資本主義は強い資本の影響を受ける。
    今までは米国がその主導をしていて、ある程度の世界ルールを守っていた。
    ところがその代わりを中共が行い、世界ルールを無視する。
    リアルジャイアン(思想)&スネオ(資本)だわなww
    半島人の思想はジャイアンだが、スネオがないw

    TPP11はその防波線を作りたいのだが、もっと世界的に中共を孤立させないとねぇw
    世界経済が破たんしても中共ロシアは影響小で資本先進国は影響大だw

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